中古車において重要な年式とは?3年・5年・7年落ちの特徴や確認方法も解説
中古車サイトなどを見ていると、必ず記載されているのが「年式」です。よく似たものに「登録日・年」がありますが、この2つは全く異なる性質を持っています。
中古車価格はさまざまな要因により決定しますが、その中でも年式は非常に重要な項目です。では、この年式はどこで確認すればよいのでしょうか。
この記事では、中古車の年式の調べ方や購入費、維持費との関係について解説します。中古車をよりお得に購入したい方は、ぜひ参考にしてください。
※目次※
6 .中古車選びは年式だけでなくモデルチェンジ時期も要チェック
7 .中古車選びは希望の条件で探せるネクステージにおまかせ!
・中古車には3年5年7年落ちなどそれぞれに特徴がある。
・自動車税は13年、重量税は13年と18年で増税されるため中古車の購入タイミングに注意してしよう。
・中古車の年式は税金支払いや任意保険、売買などさまざまな場面で必要。
中古車選びにおいて年式は重要なチェックポイント
中古車の購入を検討している場合、車の年式は重要な判断材料となるでしょう。年式には、製造日と登録日という2つの捉え方があります。
ここでは、年式の捉え方の違いや年式による相場変動などについて解説しますので、年式の概念を確認したい方はぜひご覧ください。
車の製造日と登録日の違い
車の製造日は、いつ車が完成したかを示す日にちです。一方の登録日は、新車を購入した際に運輸支局や軽自動車検査協会で検査を受け、車を最初に登録した日にちを表します。車の所有者が明確になる点が登録日の特徴です。
国内で製造された車の場合は、製造日と登録日にほとんど差異はありません。しかし、輸入車の場合は製造日とのズレが大きいケースもあるため、この2つは全く別の日にちであることを頭に入れておきましょう。
中古車を取り扱っている店舗では、多くが新車登録日を年式として扱っています。年式は購入・買取どちらにも反映されるため、中古車購入で参考にする年式は新車登録日であることを覚えておくとよいでしょう。
年式に比例して相場は下がる
中古車を購入する場合、車の年式が古い車種ほど価値が下がる傾向にある点がポイントです。すべての車種ではありませんが、リセールバリューが極端に高くなければ年式に比例して価値が下がります。
車の年式が古いほど製造から年数が経過しているため、購入後に不具合が起きる可能性が価値が下がる要因のひとつです。整備の際にパーツ交換を行う頻度が多くなることも予想しておきましょう。中古車を購入する際は、走行距離や車の状況だけでなく年式も判断材料のひとつとなります。
年式だけではなく走行距離やコンディションも確認しよう
中古車選びで大切なのは、車のメンテナンスが適切に行われているかどうかにあります。年式はあくまで判断材料のひとつです。
車のコンディションを判断する材料としては、走行距離や使用年数も挙げられます。中古車では、1年で1万kmが走行距離と使用年数の目安です。中古車を購入する場合はこのバランスが取れているかどうかもチェックしましょう。
整備や点検がきちんと行われている車であれば、3年落ちや5年落ちの車でも十分利用可能です。中古車店によっては中古車のメンテナンスを徹底しているところもあるため、10年落ちの中古車であっても状態の良い車を見つけることもできます。
10年落ちの中古車を買っても大丈夫?
ひと昔前までは、車の寿命は10年と言われていました。これは当時の廃車タイミングが、車の走行距離10万kmを目安として判断されていたためです。車のさまざまな部位に対する故障のリスクからも、多くの方がこの年数を目安として扱ってきました。
しかし、現在はそうとも言い切れません。車の技術は日々進化を遂げ、より長く車を利用できるようになりました。
現在の車の平均使用年数は、メンテナンスや整備がしっかり行われているため乗用車なら約13年、軽自動車なら約15年といわれています。ただし、13年落ち以降の車を購入する場合は、車の税金が高くなる点に注意が必要です。
中古車購入における年式ごとの特徴
中古車については、登録日からさほど経過していない車もあれば、10年以上経過している古いものまでさまざまです。
中古車価格は年式によって異なります。それぞれその特徴を知っておくと中古車をスムーズに探せるため、ここでその違いを確認しておきましょう。
3年落ち
3年落ちが購入の目安とされるのは、最初の車検時期であることです。この車検前に車を売却することで、次の車検費用の支払いをせずに済むためタイミングとしてもちょうどよく、多くの方がこの時期に合わせて売却しています。
3年落ちの車は比較的状態の良い車が多く、故障や不具合が少ない点が特徴です。また、状態が良い分価格も高くなる可能性が高いため「中古でも綺麗な車に乗りたい」といった方におすすめの選択肢といえるでしょう。
5年落ち
初回の車検は新車登録から3年後ですが、2回目以降の車検は2年ごとです。2度目の車検が5年目のため、この時期に合わせて車を売却する方が大勢います。
3年落ちに比べ、リーズナブルな価格に設定されていることも特徴です。人気車種の購入を諦めていた場合、選択肢が広がります。車種にこだわりのある方にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
ただし、5年使用された分キズや汚れは3年落ち以上となる可能性があります。この点をある程度許容する必要もあるでしょう。
7年落ち
7年落ちも車検タイミングの目安として扱われています。車の価格を少しでも抑えて購入したい方にとっておすすめの選択肢です。
ただし、リーズナブルな分、該当車のメンテナンスがきちんと行われているかのチェックが必要といえるでしょう。
その一例として挙げられるのが「車庫に放置され続けた車」です。車は本来、毎日動かすことでコンディションを保ちます。
放置された車はそのコンディションから逸脱しているため、安全に利用できるか細かい確認が必要です。「1年1万km」を目安として、走行距離の確認を行いましょう。
中古車の年式はどこを見れば確認できる?
車の年式を知りたい場合、車検証や新車保証書から確認が可能です。シートベルトにも製造年月日が記載されているため、気になる場合はチェックしてみましょう。具体的に車の年式がどこに記載してあるのかを、詳しく解説していきます。
車検証
車の年式は車検証で確認可能です。車検証は年式を調べるうえで最も信頼できる情報です。車検証は車に常備する義務があるため、ダッシュボードに保管している方も多いのではないでしょうか。
車の年式が記載されているのは、車検証の「初度登録年月」という欄です。初度登録年月の近くには「登録・交付年月日」も記載されているため、年式を確認する場所を見間違えることも少なくありません。
登録・交付年月日は、車を登録した日を指します。所有者の変更や住所変更をし車検証を発行し直すたびに日付が変わるため、車の正確な年式を知りたい場合は間違えないようにしましょう。
新車保証書
新車保証書でも車の年式は確認できます。車の保証書は、整備記録簿と一緒に整備手帳やメンテナンスシートの中に保管されているのが一般的です。
車の年式は、新車保証書の中央に記載されている「登録日」の欄で確認できます。新車保証書の記載内容は車検証と比較すると正確性が劣るため、あくまでも参考程度に留めておきましょう。
車検証の初度登録年月日は、車の売買を行った場合でも記載内容が変わることはありません。新車保証書は新車のみに対応した保証書であり、中古車を購入した場合は中古車保証書に変わります。中古車保証書では登録日は中古車を登録した日に変わるため、年式とは異なる点は理解しておきましょう。
シートベルト
あまり認知されていませんが、シートベルトで車の年式を調べることも可能です。シートベルトの付け根にあるタグには、シートベルトが製造された日が記載されています。
タグにはマークや英語、数字が表記されていますが、その中にある8桁の数字が製造日です。たとえば、タグに「0401 2013」と表記されている場合、製造日は2013年4月1日となります。シートベルトに表記されている日付は製造日であり、年式ではないため推測要素のひとつとして覚えておきましょう。
中古車の年式はどのような手続きで必要になるの?
車を運転する時やガソリンを入れるときなど、車を日常で使う分には車の年式が関係する場面はありません。一体、どのような場面で車の年式の情報は必要になるのでしょうか。
車を売却もしくは購入するとき、任意保険を組むとき、税金を支払うときの手続きに車の年式が関係します。なぜそのような場面で年式が必要になるのか、解説しますので参考にしてください。
車の売却や購入時
車を売るときや中古車を買うときに、年式は車選びのひとつの目安になります。車を売却する際は、新しい車のほうが高値で買い取られ、販売から年月が経った古い車は買取価格が下がる傾向です。車が新しいか古いか見極める基準として、車の年式が参考にされます。
中古車を購入する立場になったときにも、その車が新しいのか古いのかを年式を見て判断が可能です。年式が古い車のほうが新しい車に比べてリーズナブルではあるものの、新しい車でも走行距離が長いと安く販売されているケースがあります。
任意保険への加入時
中古車を購入する際には、購入費用だけでなく維持費も考慮しておきましょう。ガソリン代や整備費用以外に、毎年支払う自動車税も必要です。環境性能が備わった車は、エコカー減税の対象となり税金が安くなることもあります。反対に、年式が古くなると重課されるケースもあるため注意が必要です。
税金の支払い時
年式は、車にかかる税金の支払いにも関係しています。自動車税は、車の登録年によって金額が変化する仕組みです。年式が一定期間を超えると税金が高くなります。
自動車税が高くなる年数はいつからか、車の種類によって税金の変化するタイミングが異なることなど、詳しいポイントは次の見出しで解説しますので参考にしてください。
中古車購入の際は年式が税金に与える影響もチェック
中古車購入にかかる費用は車両費だけではありません。自動車税や重量税など税金も発生します。この税金は、年式によって変動するため注意が必要です。ここでは、年式が税金に与える影響について、自動車税と重量税に分けて解説します。
「自動車税」は13年で増税
自動車税は都道府県に納めます。税金額は排気量によって定められており、排気量が大きいほど税額が高くなる点が特徴です。
自動車税は、4月1日に車を所有している人が、1年分を先払いする形で納めます。排気量を基本に定められている自動車税ですが、ガソリン車の場合は排気量にかかわらず新規登録から13年経つと重課されることが特徴です。普通自動車で15%、軽自動車で20%、またディーゼル車については11年で15%増税されます。
「重量税」は13年・18年で増税
自動車重量税は、車検のタイミングで支払う税金です。新車なら3年分、その後は次の車検までの2年分を支払います。重量税は車の重さが増えるにつれ税額が高くなる仕組みです。
自動車重量税は、新規登録から13年経過時点と18年経過時点の2段階で重課されます。この増税のタイミングは軽自動車も変わりありません。車検時には、自動車重量税だけでなく自賠責保険料や整備費も支払う必要があります。重課のタイミングで買い替えるか、そのまま乗り続けるかどちらが自分にとってよいか検討してみてもよいでしょう。
中古車選びは年式だけでなくモデルチェンジ時期も要チェック
中古車選びで大切なことは、年式のチェックだけではありません。その一例として挙げられるのが、装備や仕様の改良が行われるモデルチェンジです。人気車種は、マイナーチェンジやフルモデルチェンジが行われることがあります。
モデルチェンジは、新装することで購買意欲を注ぐマーケティング手法です。このモデルチェンジに合わせて中古車価格は下がる傾向にあります。
特にフルモデルチェンジはマイナーチェンジよりも価格の下がり幅が大きくなるため、中古車の購入タイミングはこのモデルチェンジ時期に合わせることも大切です。
中古車選びは希望の条件で探せるネクステージにおまかせ!
実際、古くても状態の良い中古車はたくさんあります。自分で車の状態を見極めることは簡単ではありません。不安がある場合には、信頼できる販売店で購入しましょう。
ネクステージでは、中古車の買取だけでなく、展示前や納車前にも繰り返し品質チェックを行い、引渡しの際には専門スタッフが法定点検整備を実施しています。自社でしっかりとメンテナンスしていることがネクステージの強みです。
粗悪な車の排除を行っている
ネクステージでは、購入後も安心安全なカーライフを送っていただくための取り組みのひとつとして、修復歴車ゼロを目指し、粗悪な車の排除をしています。
修復歴車(事故車)は骨格にダメージがあり、故障やトラブルが発生する可能性が高いので、安く提供できたとしてもお客様へ販売していません。また、メーター改ざん車や水害車などの粗悪な車も販売しておらず、中古車の販売においては第三者機関による品質鑑定も実施し、徹底的な品質管理を行った車を提供しています。
実車を確認して決められる
ネクステージは、Webサイトで簡単に中古車探しができ、実際に車を確認してから購入を決められます。ネクステージは全国に2万台の在庫を誇り、軽自動車から輸入車までバリエーションが豊富です。そのため、希望に合った一台を見つけられるでしょう。
気に入った車両が見つかったら、最寄りの店舗に取り寄せて実車確認を行えます。ネクステージは全国に197店舗以上展開しているため、お近くのネクステージ店舗までご相談ください。
まとめ
中古車購入を検討する場合は、年式やモデルチェンジ時期を見極めて判断する必要があります。しかし、税金や保険料もかかわるため無理に判断する必要はありません。信頼できる販売店に相談するというのもひとつの手段です。
ネクステージでは、中古車の品質管理の徹底だけでなく、税金などお客様の疑問点などについてもお応えできるよう務めています。年式の新旧に疑問点をお持ちの方は、ぜひ一度ネクステージスタッフまでお声がけください。