【2024年】燃費のいい車ランキング全20車種!タイプ別に徹底比較
新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、原油価格の高騰が続いています。2022年から「ガソリン補助金」が実施されているものの、永年続く施策ではありません。
そのような状況から、これまで以上に車の燃費を気にする方が増えています。2024年現在、どの車が「燃費のいい車」といわれているのでしょうか。
この記事では、燃費のいい車の2024年ランキングをタイプ別に紹介します。燃費の測定方法や燃費に影響するさまざまな要因を知り、維持費削減を実現しましょう。
※目次※
・2024年4月時点で最も燃費のいい普通自動車は「トヨタ ヤリス」、軽自動車は「マツダ フレア」。
・燃費の測定方法には「10・15モード」「JC08モード」「WLTCモード」の3つがあり、現在はWLTCモードが主流。
・燃費は車の性能や燃料だけでなく車の使い方や季節・天候にも左右される。
燃費のいい車はどれなの?
車を運転する方であれば「燃費」という言葉を聞いたり意識したりしたことがあるでしょう。しかし「低燃費がよいことは知っていても、燃費の意味を深く知らない」という方もいるのではないでしょうか。
燃費は、車選びの中でも重要な要素です。ここでは、燃費の概要、燃費のいい自動車ランキングをご紹介します。
燃費について
燃費は「燃料消費率」を略した言葉で1Lの燃料でどれくらい走行可能かを示した数値です。例えば、燃費が20km/Lの車は「1Lの燃料で20kmの走行ができる」ことになり、燃費数値が高い車ほど燃費のいい車といえます。
燃費がいい車は、少ない燃料で長い距離を走行できるため、ガソリン代を節約できるだけでなく、環境にも優しいことがメリットです。
燃費のいい普通自動車ランキングTOP10
燃費のいい普通自動車ランキングは、以下の通りです。
順位 |
車種 |
燃費(WLTCモード) |
1位 |
トヨタ ヤリス |
19.0km/L~36.0km/L |
2位 |
トヨタ アクア |
29.3km/L~35.8km/L |
3位 |
トヨタ プリウス |
26.0km/L~32.6km/L |
4位 |
トヨタ ヤリスクロス |
17.1km/L~30.8km/L |
5位 |
トヨタ カローラ |
18.1km/L~30.2km/L |
6位 |
ホンダ フィット |
16.0km/L~30.2km/L |
7位 |
トヨタ プリウスPHEV |
26.0km/L~30.1km/L |
8位 |
トヨタ カローラスポーツ |
17.2km/L~30.0km/L |
9位 |
トヨタ カローラツーリング |
17.8km/L~29.5km/L |
10位 |
日産 ノート |
23.8km/L~28.4km/L |
(参考:『燃費(WLTCモード)の良い人気車種ランキング』)
燃費のいい軽自動車ランキングTOP10
燃費のいい軽自動車ランキングは、以下の通りです。
順位 |
車種 |
燃費(WLTCモード) |
1位 |
マツダ キャロル |
23.5km/L~27.7km/L |
2位 |
スズキ アルト |
23.5km/L~27.7km/L |
3位 |
スズキ アルトラパン |
24.6km/L~26.2km/L |
4位 |
スズキ アルトラパンLC |
24.6km/L~26.2km/L |
5位 |
マツダ フレア |
20.9km/L~25.2km/L |
6位 |
スズキ ワゴンR |
20.9km/L~25.2km/L |
7位 |
スズキ ワゴンRカスタムZ |
20.9km/L~25.2km/L |
8位 |
スズキ ワゴンRスマイル |
22.5km/L~25.1km/L |
9位 |
スズキ ワゴンRスティングレー |
20.9km/L~22.5km/L |
10位 |
スバル プレオプラス |
25.0km/L |
燃費のいい自動車「軽自動車」ランキングTOP3
まずは、軽自動車の燃費ランキングを見ていきましょう。ランキングTOP 3に選ばれたのは、マツダ キャロル、スズキ アルト、スズキ アルトラパンです。
ここでは、それぞれの燃費(WLTCモードの測定で統一)と車種の特徴、新車価格・中古車相場を紹介します。
第1位 マツダ キャロル
軽自動車のランキングTOPは「マツダ キャロル」です。マツダ キャロルは、シンプルな内装ながらも多くの収納スペースを確保しています。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が23.5km/L~25.2km/L、ハイブリッド車が25.7km/L~27.7km/です。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
114万4,000円~140万4,700円 |
中古車価格(税込み) |
19万9,000円~109万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『キャロル(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第2位 スズキ アルト
第2位は「スズキ アルト」です。コストパフォーマンスに優れた低価格設定ながら、衝突被害軽減ブレーキなどの安全性能をしっかり備えています。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が23.5km/L~25.2km/L、ハイブリッド車が25.7km/L~27.7km/です。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
106万4,800円~150万400円 |
中古車価格(税込み) |
22万9,000円~137万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『アルト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRアルトの中古車
第3位 スズキ アルトラパン
第3位は「スズキ アルトラパン」です。丸みを帯びたボディと、うさぎのモチーフが散りばめられたかわいらしいデザインから、女性を中心人気があります。WLTCモード燃費は、2WDモデルが26.2km/L、4WDモデルが24.6km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
132万8,800円~172万3,700円 |
中古車価格(税込み) |
22万3,000円~162万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『アルトラパン(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRラパンの中古車
燃費のいい車「SUV」ランキングTOP3
続いてSUVの燃費ランキングを見ていきましょう。ランキングTOP 3に選ばれたのは、トヨタ ヤリスクロス、ダイハツ ロッキー、トヨタ ライズです。
ここでは、それぞれの燃費(WLTCモードの測定で統一)と車種の特徴、新車価格・中古車相場を紹介します。
第1位 トヨタ ヤリスクロス
SUV部門のランキングTOPは「トヨタ ヤリスクロス」です。洗練されたエクステリアデザインと高い収納力、非常時給電システムなどの利便性から高い人気を誇ります。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が17.6km/L~19.8km/L、ハイブリッド車が25.0km/L~30.8km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
190万7,000円~315万6,000円 |
中古車価格(税込み) |
175万9,000円~324万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『ヤリスクロス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第2位 ダイハツ ロッキー
第2位は「ダイハツ ロッキー」です。ロッキーの魅力は、ダイハツ独自のハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」です。パワフルな走りと低燃費を実現します。WLTCモード燃費は、ガソリン車21.2km/L~24.6km/L、ハイブリッド車34.8km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
167万7,000円~235万7,000円 |
中古車価格(税込み) |
165万円~254万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『ロッキー(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第3位 トヨタ ライズ
第3位は「トヨタ ライズ」です。コンパクトサイズを感じさせないゆとりのある室内空間を維持し、コンパクトSUV 上位TOPクラスの荷室容量を持ち合わせています。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が17.4km/L~20.7km/L、ハイブリッド車が28.0km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
171万7,000円~233万8,000円 |
中古車価格(税込み) |
157万9,000円~287万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『ライズ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
燃費のいい車「コンパクトカー」ランキングTOP3
ここからは、燃費争いが加熱するコンパクトカーのランキングを見ていきましょう。ランキングTOP 3に選ばれたのは、トヨタ ヤリス、トヨタ アクア、ホンダ フィットです。
それぞれの燃費(WLTCモードの測定で統一)と車種の特徴、新車価格・中古車相場を紹介します。
第1位 トヨタ ヤリス
コンパクトカー部門のランキングTOPは「トヨタ ヤリス」です。運転のしやすさが考慮されているため、運転が得意な人はもちろん、運転初心者にも向いています。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が19.0km/L~21.3km/L、ハイブリッド車が35.4km/L~36.0km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
150万1,000円~269万4,000円 |
中古車価格(税込み) |
108万2,000円~262万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第2位 トヨタ アクア
第2位は「トヨタ アクア」です。乗る人を選ばないシンプルかつスタイリッシュなスタイリングは、どのようなシーンにもマッチするでしょう。
アクアはハイブリッド専用車です。WLTCモード燃費は33.6km/L~35.8km/L、スポーティーモデルの「GR SPORT」でも29.3km/Lを誇ります。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
214万 6,000円~283万7,000円 |
中古車価格(税込み) |
39万9,000円~272万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『アクア(トヨタ))の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRアクアの中古車
第3位 ホンダ フィット
第3位は「ホンダ フィット」です。フィットには、タイプの異なる4つのスタイリングが用意されています。シートアレンジが豊富にあるため、買い物からレジャーまで活躍するでしょう。
WLTCモード燃費はガソリン車が16.0km/L~18.7km/L、ハイブリッド車が23.5km/L~30.2km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
165万5,500円~274万8,900円 |
中古車価格(税込み) |
24万9,000円~267万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
燃費のいい車「ミニバン」ランキングTOP3
ここからは、ミニバンのランキングを見ていきましょう。ランキングTOP3に選ばれたのは、トヨタ シエンタ、トヨタ ノア、スズキ ランディです。
それぞれの燃費(WLTCモードの測定で統一)と車種の特徴、新車価格・中古車相場を紹介します。
第1位トヨタ シエンタ
ミニバン部門のランキングTOPは「トヨタ シエンタ」です。5人乗りと7人乗りがあり、運転のしやすさと使い勝手の良さからファミリー層を中心に人気があります。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が18.3km/L~18.4km/L、ハイブリッド車が28.2km/L~28.8km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
195万円~310万8,000円 |
中古車価格(税込み) |
29万9,000円~369万3,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第2位トヨタ ノア
第2位は「トヨタ ノア」です。モダンなデザインと広々とした室内が特徴で、新型モデルには足元にゆとりが生まれる「ストレート超ロングスライド」を採用しています。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が15.0km/L~15.1km/L、ハイブリッド車が23.0km/L~23.4km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
267万円~389万円 |
中古車価格(税込み) |
39万9,000円~493万5,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『ノア(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第3位 スズキ ランディ
第3位は「スズキ ランディ」です。ランディはスズキ唯一のミニバンとなり、3代目モデルまでは日産 ノアのOEM車、現行モデルの4代目からはトヨタ ノアのOEM車となりました。
トヨタ ノア同様、広々とした車内と先進の予防安全パッケージを備えています。WLTCモード燃費は、ガソリン車が14.3km/L~15.1km/L、ハイブリッド車が22.0km/L~23.2km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
310万6,400円~369万7,100円 |
中古車価格(税込み) |
45万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『ランディ(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
燃費のいい車「セダン」ランキングTOP3
第1位は「トヨタ プリウス」です。2023年1月に5代目へとモデルチェンジし、デザインが一新されました。
プリウスの代名詞ともいえる高い燃費性能も、電動モジュールを刷新したことで従来型を超えています。WLTCモード燃費は、26.0km/L~32.6km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
320万円~460万円 |
中古車価格(税込み) |
44万9,000円~392万円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第2位 トヨタ プリウスPHEV
第2位は「トヨタ プリウスPHEV」です。PHEVは「Plug-in Hybrid Electric Vehicle」の略称で、外部給電のできるハイブリッド車を指します。
プリウスPHEVは87kmのEV走行ができるため、日常使いであればガソリンを使わず走行できるでしょう。WLTCモード燃費は26.0km/L、WLTCモード交流電力量消費率は134Wh/kmです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
460万円 |
中古車価格(税込み) |
85万9,000円~339万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:プリウスPHV(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
第3位 トヨタ カローラ
第3位は「トヨタ カローラ」です。トヨタを代表するロングセラーモデルであり、走行性能・安全性能共に優れています。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が18.1km/L~19.4km/L、ハイブリッド車が25.3km/L~30.2km/Lです。(タイヤ、ホイールサイズにより変更あり)
新車価格(税込み) |
202万8,600円~333万8,300円 |
中古車価格(税込み) |
214万9,000円 |
(2024年4月時点の情報です)
(参考:カローラ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
車の燃費は表記ごとに測定方法が異なる
車を選ぶ際は、「デザインや走行性能と合わせて燃費を確認したい」という方もいるのではないでしょうか。
燃費の表記には「10・15モード」「JC08モード」「WLTCモード」の3種類があり、それぞれ測定方法が異なります。ここでは、各モードの概要と測定方法を見てみましょう。
10・15モード
自動車の燃費通知は運転の状況に応じて異なるため、燃費数値を比較するには一定の測定方法が必要でした。そこで国土交通省によって定められたのが「10・15モード」です。
10・15モードは1991年当時の使用環境下に定められているため、近年の実走行数値とは大きく異なります。より実際の走行に近づけられるよう、後に新たな測定方法として「JC08モード」が追加されました。
JC08モード
「JC08モード」は、日本独自の試験方法です。エンジンが温まった状態からだけではなく、冷えた状態からもスタートし、細かな速度変化も含んで計測されます。実際の走行条件に近くなるように設定されているものの、実燃費との差は感じやすいかもしれません。
10・15モードと比較した場合は車両によって異なるものの、おおむね1割ほど低くなる傾向にあります。
WLTCモード
「WLTCモード」は、2017年夏から日本に導入された国際基準の試験方法です。現在では日本の他にもEU諸国や米国、インド、韓国などで採用されています。
「WLTCモード」は重量を重く設定するなど、より厳しい条件で測定されます。そのため、同じ車であればJC08モードよりものWLTCモードのほうが数値は低めです。
10・15モードやJC08モードと異なる点は、試験方法に基づく数値に加え、以下の3つの走行条件が設けられていることです。
走行条件 |
具体的な状況 |
市街地 |
信号や渋滞などでたびたび止まる |
郊外 |
信号や渋滞の影響が少なく、走行がスムーズ |
高速道路 |
高速道路での走行 |
WLTCモード燃費は、上記3つの条件での数値に平均的な使用時間を配分して計算されます。
今までは、JC08モードの燃費のみが記載されていました。しかし、WLTCモードが登場してからは「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」、そしてこれらを統合した「WLTCモード」の4種類が追加されています。
2017年の夏以降、WLTCモードが算定された車から順次切り替えが進められていますが、当面の間はJC08モードとWLTCモードを併記してもよいとされているため、しばらくは5種類の表示が続くでしょう。
自動車の燃費を左右するポイント
車のカタログを見ていると、グレードごとに燃費が違う、似たようなサイズ感なのに燃費が全く違うことがあります。
また、実際に購入してから「カタログに書かれているほどの性能が出ない」と思うことも少なくありません。ここでは、車ごとに燃費が変わる理由と燃費に影響するさまざまな要因を紹介します。
自動車の性能
燃費は搭載するエンジンやトランスミッション、採用される駆動方式やタイヤサイズでも変わります。同じ車でも燃費に幅がある理由は、車そのものの性能が異なるためです。
例えば、エンジン回転の強さを表す「トルク」は数値が高い車ほど燃費は悪くなり、四輪駆動は二輪駆動よりも燃費が悪くなります。
トランスミッションで見ると、燃費がいいのはAT車よりもMT車です。しかし、近年は最新制御のATやCVTなど燃費のいいトランスミッションも開発されています。
また、車両重量も燃費を左右する大きな要因です。車は重くなると燃費が悪くなるため、多くの人を乗せたり荷物をたくさん積んだりすると多くのエネルギーを使います。
乗車人数が多い、荷物を積む機会が多いという場合は、使用状況に見合った性能を持つ車を選びましょう。
燃料の種類
燃費効率は動力のエネルギーとなる燃料の種類によっても変わります。自動車に使われる主な燃料(動力源)は、以下の4つです。
燃料の種類 |
特徴 |
レギュラーガソリン |
一般的な車の燃料として広く使用される |
軽油 |
レギュラーガソリンよりも燃料消費が少なく、燃料代も安い |
プレミアムガソリン (ハイオク) |
レギュラーガソリンよりも異常燃焼やエンジン内の堆積物を減らせるため、燃費はやや向上する |
ハイブリッド |
発進と加速はモーターがサポートするため、エネルギーロスが抑えられ燃費がいい |
電気 |
・現時点ではガソリン代よりも電気代のほうが安い ・充電設備が必要 |
自動車の使用方法
車の動作は、大きく「発進」「巡航」「減速」「停止」の4つに分けられ、これを繰り返しています。この中で多くの燃料を消費するのは、発進時と巡航中の加速時です。
信号機の多い市街地では発進と停止を繰り返すため、信号機の少ない郊外に比べ燃費が悪くなります。また、急発進や急加速も燃費の悪化を招くため、発進時はアクセルをゆっくり踏む、巡航時は速度を一定に保つようにしましょう。
また、エアコンの使い方も燃費を左右する要因です。冷房に欠かせないコンプレッサー(A/Cボタン)はエンジンの回転を利用して稼働するため、過度に冷やしすぎるとその分燃費も悪くなります。
冷房を使用する際は、初めに換気をして車内の温度を下げる、25℃を目安に温度を調整するようにしましょう。
自動車以外の要因
車の燃費は季節で変わります。1年を通して燃費が良くなるのは春、燃費が悪くなるのは冬です。
冬場に燃費が悪くなる理由には、乗り始める前の暖機運転、空気密度が高くなることによるガソリン噴射、スタッドレスタイヤの使用率が関係しています。
地域によって対応できる範囲は変わりますが、一般的な対策は「アイドリングをしない」「定期的にエンジンオイルを交換する」「タイヤの空気圧を確認する」です。
季節と同じく、燃費は天候によっても変わります。燃費が悪くなるのは、雨天時と降雪時です。雨や雪が降るとタイヤ温度と路面温度が下がり、水や雪による走行抵抗を受けることから燃費が悪くなります。この他、抵抗力の増える坂道も燃費を悪化させる環境です。
まとめ
2024年4月時点の燃費のいい車は、軽自動車が「マツダ キャロル」、SUVが「トヨタ ヤリスクロス」、コンパクトカーが「トヨタ ヤリス」、ミニバンが「トヨタ シエンタ」、セダンが「トヨタ プリウス」です。
同じ車であっても、搭載エンジンや駆動方式で燃費が変わります。また、タイヤサイズや乗車人数、荷物の積載量、運転の仕方でも変わります。燃費数値に関係なくエコドライブを意識するようにしましょう。
▼ライタープロフィール
中村浩紀 なかむらひろき
クルマ記事に特化したライター
現在4台の車を所有(アルファード・プリウス・レクサスUX・コペン)。クルマ系のメディアでさまざまなジャンルの記事を執筆し、2024年1月までに300記事以上の実績をもっている。
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