86（トヨタ）の中古車は安い？兄弟車のBRZ（スバル）と比較！中古車は上手に選ぼう！
2012年に新型スポーツカーとして発表されたZN6型86は、根強いファンのもと支持されています。さらに2021年には2代目となる新型GR86/BRZも発表され、注目度は抜群です。本記事では、新型ではなく先代モデルZN6型86の情報をまとめています。
その人気の理由として、チューニングベースとしての素性の良さが挙げられます。トヨタとスバルの共同開発により、車遊びを楽しんでもらうために開発した車両なので、自分好みにカスタムを楽しんでこその車と言えるでしょう。そのため、新車ではなくあえて中古車を購入して自分仕様にカスタマイズする人も多くいます。
この記事では、86の中古車流通状況について解説します。86の兄弟車BRZ（スバル）とも比較しますので、中古車検討の際には参考にしてください。
※目次※
・新型の発売が決定してから86/BRZの中古車価格が上昇中。現在の中古車市場の状況を把握しよう。
・中古で初代86を買うなら狙いたいおすすめグレード＆見つけたら即買いの希少モデルがわかる。
・86やBRZといったスポーツカーを買うときに抑えておきたい中古車選びのポイントがわかる。
86（トヨタ）の中古車はBRZ（スバル）よりも安いのか
どの車にも言えることですが、新車と違い中古車の場合は車種・グレード・年式・走行距離がほとんど同じでも、販売価格が変わってきます。なぜなら、前ドライバーの整備状況などの使い方により車のコンデションは大きく変わってくるからです。
86とBRZはトヨタとスバルが共同開発した兄弟車ですが、その点を踏まえながら相場価格や流通状況などを見てみましょう。
相場全体で見ると互角
86の中古車相場価格は年式やグレードなどの条件により幅がありますが、ネクステージで販売している車両は159万9000円～299万9,000円となっています。新車価格は、267万1,900円～348万7,000円です。また、今秋に発売予定の新型GR86の価格は未定となっています。（2021年9月時点の情報です）
86中古車の平均価格は2020年6月には約183.6万円ほどでしたが、その後値上がり傾向となり2020年8月には約207.1万円となっています。新型発売前ではありますが、中古車の高値は続いています。
BRZ（スバル）の中古車価格は、ネクステージの在庫車で149万9,000円～369万9,000円となっています。以前は平均約166万円近くを推移しており2020年6月には約163万円でした。その後値上がり傾向に転じています。これは86と同様です。（2021年9月時点の情報です）
このように86/BRZともに全体的に中古車価格は高めで推移しています。また、トヨタとスバルというメーカーが異なりますが、中古車価格については差がないことがわかります。この傾向は、新型の販売状況によっても変わってくることが予想されます。すでに新型BRZの販売ははじまっていますが、GR86の発売はこれからです。その動向を見ながら購入を検討してみましょう。
86（トヨタ）の中古車流通状況
86の中古車流通状況ですが、現在では需要の方が多く、供給が少なくなっているように感じられます。ネクステージでも2021年9月時点での在庫数は12台です。AT/MTの内訳は、AT車が3台、MT車が7台と、スポーツカーらしくMT車の比率が多くなっています。カラーリングに関しては、ホワイト系が圧倒的に多くなっています。
中古車の流通量に関しては、新型GR86が発売するタイミングで乗り替えるユーザーが増えることも予想されるので、今後増える可能性はあります。ただし、発売初期段階は新型の流通が追い付かないことが予想されるので、6か月~1年程度は今のような状態が続く可能性もあります。
（2021年9月時点の情報です）
（参考：『86（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
PR86の中古車
※価格は支払総額
BRZ（スバル）の中古車流通状況
ネクステージの中古車で、BRZ（スバル）の中古車は37台です。86に比べて、中古車の流通量が増えているように感じられます。この要因としては、すでに新型BRZのデリバリーがはじまっているので、乗り替えるユーザーが増えたのではと予想されます。
新車販売台数では、86の方が圧倒的に多くなっていますが、中古車の流通量ではBRZが逆転しているという現象は、やはり新型の発売タイミングに起因しているのでないかと考えられます。
新型BRZも発売してからそれほど期間が経っておらず、ユーザーに行き渡っていない状況であるため、今後流通量が増えていく可能性があります。ボディカラーでは、スバルのイメージカラーでもあるブルーを中心に、ブラックなど濃い色が多い傾向があります。
（2021年9月時点の情報です）
（参考：『BRZ（スバル）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
86・BRZは両車ともに受注終了で値上がり傾向に
すでに86/BRZとも新型が発表され、受注終了となっています。すでにBRZに関しては新型となる2代目の販売もスタートしていますが、以前86/BRZの中古車は全体的に高い水準をキープしています。
新型デビューに伴い、これまで愛されてきたモデルが値上がり傾向になっています。
86（トヨタ）の中古車選びのポイント！
86の中古車を検討する際には覚えておきたいポイントがあります。代表的なポイントとは年式・グレード・走行距離などです。車の購入は比較的大きな買い物となるため、あとで後悔することが無いように納得して購入するようにしましょう。
流通している年式を把握する
86は2012年に運転する楽しさを追求したFRスポーツカーとして発売開始されました。それ以来多くのファンに愛されてきていますが、マイナーチェンジが毎年のように行なわれ事あるごとに進化しています。
比較サイトでは年式ごとの流通状況を確認することができますが、年式によって流通台数や価格帯に差が生じていることに気づかれるかもしれません。当然ながら、流通台数が多い年式は選択肢が増えますので自分の予算や好みと比較して検討することができます。
86には「前期」と「後期」がある
86は2017年を境に「前期」と「後期」に分けられていることはご存じの方も多いことでしょう。
具体的には「アプライドモデルD型」までを前期、E型以降を後期モデルと呼んでいます。後期型の中の2019年10月以降が現行モデルです。流通分布によると、圧倒的に前期型モデルが多いことがわかります。
グレードで選ぶ
86には6つのグレードがラインナップされています。基本的な装備のみのエントリーモデル「G」から始まり「GT“Limited”」「GT」「GT“Limited・Black Package”」と続き、スポーツモデルは「GR SPORT」「GR」です。
それぞれにAT車とMT車が用意されていますので、どれが自分のライフスタイルに合うのか目当てを決めておくとよいかもしれません。
走行距離で選ぶ
他の中古車と86の中古車市場で異なるのは、走行距離が若干多いことでしょう。平均走行距離は、中古車販売価格が200万円~300万円程度の車両で約1万km~3万km、100万円台の車両で約6万km~10万kmが目安です。
走行距離が多ければ多いほど、エンジン回りの消耗部品の摩擦が進みます。それらの部品を定期的に変えているオーナーであれば別ですが、一般的に走行距離が少ない車を狙った方が走行性能や燃費性能を維持する事ができるでしょう。
ノーマル車かカスタム車かで選ぶ
86の中古車市場にはノーマル車の他に、前オーナーが好みでチューニングしたカスタム車も数多く出回っています。
自分の好みにあったカスタム車を見つけることができれば、購入後に余分のお金をかけずに済むので助かることでしょう。
ただし、純正以外のパーツの修理・交換費用は純正に比べて高い場合が多い事を覚えておく必要があります。もし、自分でカスタムを楽しみたいと考えている場合、ノーマル車を選ぶ方がいいかもしれません。
86（トヨタ）の中古車おすすめ3選と希少モデル2選
86のなかでもおすすめの中古車3選と希少モデル2選をご紹介します。86にはコアなファンが数多くいますので、程度のいい中古車が市場に出回るとすぐに売り切れる場合も多いですから定期的にチェックすることができるでしょう。
【前期】2.0G 6AT/前期（5万km以下）
2012年～2016年までの前期型2.0Gグレード6AT車は、力強い走りを前提としたスポーツカーという使い方よりも通勤などの普段使いで走る楽しさを味わいたい人に人気がありました。乗りやすいエントリーモデルGグレードは中古車市場に数多く出回っており、走行距離が少ない中古車も多く出ています。
【前期】2.0G 6MT（5万km以下）
自分の思いのままに操作できるフィーリングが好きで、ハンドリングの良さを実感しダイレクトな走行を楽しみたい人に人気があるのはやはり6MT車でしょう。自分好みの86を育てることを楽しめる2.0Gグレード6MT車の前期型は中古車市場で多く見つけることができます。
【後期】2.0GTリミテッド 6AT
ドライブが好きで手軽にFRスポーツカーを楽しみたい方に人気があるのは、2017年以降に発売された後期型の2.0GTリミテッド 6ATでしょう。前期型と比べて後期型はエクステリアデザインが変更されています。インテリアデザインもよりスポーツカー好きのデザインへとバージョンアップしていることが人気の理由かもしれません。
【後期】2.0GTリミテッド 6MT
程度がよく、スポーツ走行を積極的に楽しみたいというユーザーにお勧めなのが後期型のGTリミテッドです。スタイリングや走りも前期型に比べて洗練され、年式も新しいので末永く楽しめるスポーツカーです。ネクステージでも在庫車があり、284万9,000円～299万9,000円となっています。（2021年9月時点）
2.0 GRMN
86ファンであれば、2015年に限定100台発表された特別仕様車GR最上モデル「GRMN」はご存じだと思います。ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦の成果を活かした高性能コンプリートカーです。6MT車のみの設定で新車車両本体価格は648万円でした。
14R-60
希少モデル「14R-60」は、2014年10月に限定100台で販売されたモデルです。TRD（トヨタ・レーシング・デベロップメント）が「Griffon Concept」の技術をフィードバックした究極のコンプリートカーと言えるでしょう。6MT車のみの設定で新車車両本体価格は630万円でした。
86（トヨタ）を中古車で買うときの注意点
中古車は車種やグレードなどが同じであっても、同じコンデションの車というものはほぼ存在しません。
なので、中古車を購入する時は細かな情報が多ければ多いほど安心材料になるでしょう。そうすれば、壊れやすいのではないかとか性能が落ちているのではないかという不安を払拭することができます。
修復歴
必ず確認しておきたい情報は修復歴の有無です。86はスポーツカーですからサーキット走行している可能性も十分考えられます。軽微な事故や損傷であれば問題はありませんが、大きく修復された形跡がある場合には販売店に確認することが大切です。
修復歴がある車は事故を起こした可能性があり、車体の骨格であるフレームが歪んでいるケースもあります。フレームが歪んでいる車は、ハンドルが取られてまっすぐ走行できない、衝突安全性能が低下しているなど不具合が起こるといったリスクがあるため注意が必要です。
エンジンの状態や整備状況
エンジンに異常がないかもチェックする必要があります。実物を見に行った際にエンジンをかけさせてもらい、エンジンがスムーズにかかるかどうかや異音がしないかを確認しましょう。
アクセルを踏んだ時に臭いや白煙など排気に異常がないかマフラーの状態を確認することができます。走行距離が多くなるとエンジンルームのガスケットが劣化してオイル漏れを起こしている場合があることも注意点です。
ボンネットを開けて、エンジン回りにエンジンオイルが漏れた後のシミがないかをチェックしましょう。エンジンルーム内の消耗品やドライブシャフトなどの交換履歴についての整備記録をチェックすることも必要です。
室内の汚れ
快適にドライブを楽しむためにはやはり室内がきれいであることに越したことはありません。前オーナーが喫煙していたかどうかを確認しておくこともできるかもしれません。
車内に染み付いた臭いだけでなく天井やシートなどの汚れを確認することができます。
目に入る時間が長い室内について自分が気になる場所が分かっているのであれば、購入前にきちんと確認していた方が良いでしょう。
車を買うならネクステージへ！
中古車を購入する場合は、新車の場合と違って確認事項が多いと思われるかもしれません。
しかし、自分が好きなモデル・カスタム車に乗れることや予算内でおさめることができるなどのメリットもあります。
販売店により取り扱い車両など大きく違うことがありますが、全国に複数のスバル車専門店を展開するネクステージでは修復歴車などの故障しやすい粗悪な車は一切扱っていません。不安な点もお気軽に質問ください。
まとめ
この記事では、幅広い年代にわたって愛され続けている86とその兄弟車BRZについてご紹介しました。
チューニングを楽しみたい方や好みがはっきりしている方は中古車購入を検討することができるでしょう。年式やグレードによる違いを見つけることができるのも楽しみの一つかもしれません。
ネクステージではいつでも車についてのご相談をお受けしております。中古車をご検討の際は、是非ネクステージまでお問い合わせください。
