自動車保険における等級の調べ方や仕組みとは?等級アップのポイントも解説!
自動車保険に加入していると、現在の等級を忘れてしまうことや支払う保険料が計算できないことで困る場面に遭遇することがあります。等級は保険料の見積もりや支払いに関わる需要な要素なので、いざという時のために等級の確認方法を把握しておくと良いでしょう。
この記事では、自動車保険における等級の調べ方から仕組みや等級アップのポイントまで詳しく解説します。等級についての知識を深め、保険料の計算などに役立ててください。
※目次※
1.自動車保険の等級の調べ方を知る前に押さえておきたい基礎知識
3.自動車保険の等級の調べ方が把握できたら影響を与える要因を知ろう
・自動車保険はフリート契約とノンフリート契約があり、等級によって料率が変動するノンフリート契約を一般車に用いる。
・等級は1等級から20等級まであり、数字が上がるにつれて割引率が増加、3等級以下になると保険料が割増しされる。
・自動車保険料は等級以外の要素でも変化する!乗り換えの車両選びにこだわるならネクステージへ
自動車保険の等級の調べ方を知る前に押さえておきたい基礎知識
自動車保険の保険料の計算で使用する「等級」は、どのようなしくみで決まっているのか、どのように等級が上がるのかといった疑問を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、等級の調べ方を確認する前に、自動車保険の等級を調べる前に知っておくべき基礎知識について解説します。
自動車保険の等級は「ノンフリート等級別料率制度」の区分
自動車保険における等級とは、契約者の事故歴の状態次第で、保険料金の割引率が変動する制度です。1等級から20等級まで段階を分けてドライバーが起こす事故のリスクを数値化しています。
数値が高いほど事故を起こすリスクの低いドライバーとして認められ、割引率が高くなり最大の20等級で約4割から6割までの割引が受けられます。
加入する自家用車の一般的な保険は、ノンフリート等級制度の契約が多く、所持台数9台以下が対象になります。基本的に保険会社が使用する名称でノンフリート契約者の等級は、そのままノンフリート制度の等級として適用される仕組みです。
何等級から開始してどこまで上がるのか把握しておこう
前項の通り、制度の等級は1等級から20等級まで分かれていますが、新規で契約した場合は6等級からの開始となります。
この等級は保険の契約更新時に書き換わり、保険を使用せず無事故で満期を迎えれば翌年から等級が1段階上昇し、保険料を安くすることが可能です。しかし、事故により保険を使用すると段階が下がり、等級に応じて保険料が高くなります。
等級が下がり続け3等級以下になった場合は、割増し料金に変わるため、注意しなくてはなりません。
また、等級の横にアルファベットが付いている場合は、補償対象となるドライバーの年齢の幅や契約状況などを表しています。年齢ごとに割引率や割増し率が変わるので、合わせて確認しておくと良いでしょう。
フリート等級制度との違い
自動車保険には、車の所有台数9台以下が対象のノンフリート等級制度だけでなく、10台以上が対象のフリート等級制度もあります。基本的な保険料の増減という点は変わりません。しかし、保険料の料率を決める方法や対象が大きく異なります。
等級などを参考に料率を計算するノンフリート制度に対して、フリート制度は総契約台数や保険料など別の要素を参考に計算する制度です。そのため、ノンフリート制度に比べ最大割引率が高くなる傾向にあります。
また、ノンフリート制度は自動車1台ごとに、フリート制度は契約者単位で料率を適用する制度です。複数台の所持が加入条件なので、個人よりは法人向けの制度と言えます。
ノンフリート等級の保険料割引率
自動車保険は、等級の上下により保険料が変化します。ノンフリート制度の割引率は、1等級から20等級でどれほど差があるのでしょうか。ノンフリート制度の割引率を無事故の場合と事故歴ありの場合で等級ごとに紹介します。等級ごとの料率は事故の有無によって分けられていますが、6等級までの料率は同じに設定されています。
7等級以降は全体的に無事故の方が割引率を高く設定しており、保険料を安くすることが可能です。6等級以下になると事故の有無に関係なく、割引率が割増し率へ変わり、保険料が高くなります。
等級 |
事故なし |
事故あり |
1等級 |
割増 108% |
|
2等級 |
割増 63% |
|
3等級 |
割増 38% |
|
4等級 |
割増 7% |
|
5等級 |
割引 2% |
|
6等級 |
割引 13% |
|
7等級 |
割引 27% |
割引 14% |
8等級 |
割引 38% |
割引 15% |
9等級 |
割引 44% |
割引 18% |
10等級 |
割引 46% |
割引 19% |
11等級 |
割引 48% |
割引 20% |
12等級 |
割引 50% |
割引 22% |
13等級 |
割引 51% |
割引 24% |
14等級 |
割引 52% |
割引 25% |
15等級 |
割引 53% |
割引 28% |
16等級 |
割引 54% |
割引 32% |
17等級 |
割引 55% |
割引 44% |
18等級 |
割引 56% |
割引 46% |
19等級 |
割引 57% |
割引 50% |
20等級 |
割引 63% |
割引 51% |
(参考:『2021年9月22日金融庁長官への届出(2021年9月28日適合性審査結果通知受領)自動車保険参考純率改定のご案内|損害保険料率算出機構』)
自動車保険における等級の調べ方は3つ
自動車保険の料金算出時や乗り換え時に等級の情報が必要になります。しかし、いざという時に備えて自分の等級がいくつか日頃から覚えておくことは難しいです。
「自分が加入している自動車保険の等級を忘れてしまった」「等級の調べ方がわからない」などの悩みを解決するために、自動車保険の等級を調べる方法を3パターン紹介します。
保険証券を確認する
自分の等級を手軽に確認する手段は、保険証券の記載を調べる方法です。保険証券とは、契約の成立を証明する書類として、保険会社から手続きが完了した際に交付されます。
契約内容が具体的に記されているため、等級や保険料、契約期間の確認が可能です。保険証券があれば、電話やインターネットを使用せずに等級を調べることができます。
ただ、保険証券の保管場所を把握していなければ探す手間がかかるので、わかりやすい場所に保管しておきましょう。
保険会社の契約者ページを確認する
インターネットを利用できる環境にいる方は、保険会社の契約者専用ページから等級を確認できます。24時間365日、保険証券が手元にない場合も等級を知りたい時にスマホやパソコンから確認が可能です。
ただし、専用のページへログインするために、ユーザーIDやパスワードが必要になりますので、覚えておくことが難しい方は、メモを取っておきましょう。また、最近では紙媒体の保険証券を発行しない代わりに、保険料の割引特典を設けている保険会社もあります。
保険会社や代理店に電話をする
保険証券が手元になく、スマホやパソコンが苦手な方は、保険会社や代理店に電話して確認する方法が確実です。スムーズに保険に関する情報を調べてもらうために、自動車の登録番号などを事前に準備しておきましょう。
電話で確認する方法であれば、保険についての質問や保険証券の再発行などと合わせて依頼も可能です。ただ、保険会社や代理店には営業時間があり、他の問い合わせ対応も行っているため、確認に時間がかかる可能性があります。
自動車保険の等級の調べ方が把握できたら影響を与える要因を知ろう
自動車保険のノンフリート等級料率制度において、等級の変化は保険料の増減に関わる大事な要素です。等級に変更があった場合は、翌年の契約から上下した等級が適応され保険料が段階に応じて計算されます。
等級の上げ下げには条件があり、基本的には事故による保険金請求の有無によって判断される仕組みです。では、具体的にどのような条件で変わるのでしょうか。自動車保険の等級が上下する要因について解説します。
等級が上がる要因
自動車保険の等級が上がる要因は事故を起こさないことです。次の更新時まで無事故で保険を利用しなければ、等級が1段階上がります。
基本的に新規契約の場合は6等級からスタートするので、一度も事故を起こさなければ最短14年で上限である20等級までの引き上げが可能です。
等級が上がるたびに割引率が上がるため、無事故の状態を保つことができれば保険料がお得になります。等級は1段階ずつ上げるしかできませんので、毎年コツコツと積み重ねていきましょう。
等級が下がる要因
自動車保険の等級が下がる要因は、事故を起こして保険を利用することです。事故の度合いによって2種類に分けられ、等級の下がり方や適用される期間が異なります。
1等級ダウン事故は、災害やいたずらなど走行による事故でない場合が対象です。1段階等級が下がり、事故1件につき1年間の事故有係数適用期間がつきます。
3等級ダウン事故は、人を傷つける、物を破壊するなどの事故が対象です。等級が3段階下がり、1件の事故につき3年間の事故有係数適用期間がつきます。
また、どちらも事故有係数適用期間中に再び等級が下がる事故を起こしてしまった場合、期間が追加されるので注意が必要です。
自動車保険の等級に影響しないノーカウント事故とは?
基本的に事故を起こして保険を利用すると等級は下がります。しかし、事故の件数に含まれないノーカウント事故であれば、等級に影響はありません。他に等級の下がる事故を起こさなければ、翌年は1段階等級が上がります。
基準は契約している保険会社によって少し異なりますが、人身傷害保険や個人賠償特約などが対象です。具体的に紹介すると、単独事故により自身の怪我を治す保険金のみを受け取った場合や支払い能力のない相手が任意保険に入っておらず、自身の保険から保険金を受け取った場合があります。
自動車保険の等級を上げるためのポイント
自動車の保険料を安く抑えるためには、等級を上げる必要があります。しかし、自動車保険の等級は1段階ずつしか上がりません。そのため、等級を下げないように、普段から等級を上げる意識が必要です。
では、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。自動車保険の等級を上げるために気をつけるべきポイントを紹介します。
セカンドカー割引を利用する
セカンドカー割引を利用すれば、契約更新以外のタイミングでも等級を上げられます。セカンドカー割引とは、2台目以降の自動車保険の契約がお得になる方法です。
本来であれば6等級から始まる等級を7等級からスタートできます。1等級違うだけでも割引率は大きく変わるので大変お得です。
契約の際には、特約や補償内容の重複に気をつけましょう。せっかく保険料が安くなったとしても無駄な費用が発生します。また、保険会社によって契約条件が異なるため、事前に十分な確認が必要です。
日頃から安全運転を心がける
確実に等級を上げるためには、日頃から事故を起こさない安全運転を心がけましょう。どれだけ便利な機能がついた自動車が発売されても、最終的には自分の判断や技術が重要になります。
事故を起こさないためには、体調が優れない状態の運転を避けて、心に余裕を持ちましょう。自身の運転技術を過信せず、気を引き締めた運転が大切です。
走行中は正しい速度を守りながら車間距離を十分に保ち、周囲の確認を行うことやわき見運転をしないといった運転時のルールを改めて確認しておくと良いでしょう。
等級が下がっても自動車保険を使用すべきかを考える
事故が起きたとしても必ず等級が下がるとは限りません。保険請求し権利を使うことで、はじめて等級に影響を与えます。そのため、事故に対して保険を利用しなければ、翌年の等級を上げることが可能です。
事故のために加入する保険ですが、下がった等級の高い保険料を支払うよりも、状況によっては自身で修理を行う方が費用を抑えられる可能性もあります。どちらが良いか判断に迷った場合は、保険会社など専門家に相談しましょう。
自動車保険料が高いと感じたらネクステージへご相談下さい
自動車保険料の算出は、等級などの内容が同じでも型式別料率クラスにより、契約車両の保険料が異なります。型式別料率クラスとは、自動車の型式ごとの事故実績を保険料に反映させる仕組みです。事故率が高いスポーツカーは、高くなる傾向にあります。
また、保険料の算出に損害保険料率算出機構のデータをそのまま利用している場合と各保険会社で使用している料率クラスが異なる場合があります。自動車保険料が高いと感じたらネクステージで料率クラスが小さい車両への乗り換えを検討しましょう。
探しやすく選びやすい環境を追求
ネクステージでは、探しやすさと選びやすさを重視した店舗展開を行っています。例えば、自動車の比較や検討を目的としたカテゴリー専門店、地域に密着してユーザーのカーライフをサポートする大型総合店などです。
SUV専門店では、圧倒的な品揃えを誇り、SUVの魅力が伝わる店舗です。他にも、正規輸入車専門店や新車ディーラー事業など幅広くご要望にお応えできる店舗を展開しています。
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ネクステージは、こだわり抜いた商品をお客様へ提供できるよう努めています。圧倒的な品揃えでご用意しており車種ごとに調査を徹底しているため、売れ筋のモデルやグレードからお客様にぴったりの1台を選んでいただくことが可能です。
また、ネクステージは365日いつでもお買い得なベストプライスを設定。購入いただく際には、後から後悔のないように車の状態を細かく開示しており、納車当日からご利用いただけるように点検や整備を徹底しています。
無料保証から手厚い有料保証までご用意
ネクステージには、お客様のカーライフをサポートするさまざまな保証をご用意しています。購入いただいた際には幅広い対象車に無料保証が適応となり、国産車には3ヶ月または3,000kmの保証、輸入車には走行距離無制限の1ヶ月間の保証がつきます。
また、有料の手厚い保証サービスもあります。サービスサポートは、期間中の無料点検からオイル交換やトラブル時のロードサービスまで、豊富な保証付きのメンテナンスパックです。
大切な愛車を長い期間、安心してご利用いただくための10年保証などもご用意していますので、ご購入の際にはお気軽にご相談ください。
まとめ
自動車保険の等級は1等級から20等級まであり、事故を起こさなければ等級が上がります。等級が上がるほど保険料は安くなりますが、事故により等級が3等級以下になると反対に保険料が増える仕組みとなっています。
そして、保険の等級を確認する方法は3つあります。保険証券が手元にあれば、そのまま内容を確認しましょう。保険証券が無い場合は、ネットの契約者専用ページを調べるか、電話で会社や店舗に問い合わせることで確認できます。
自動車保険の料率を高く維持するために、日頃から安全運転を心掛け、事故が起きた際には自動車保険を利用するタイミングを見極めましょう。