車のパーキングブレーキの種類と特徴|解除できないときの対処法も解説

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車のパーキングブレーキの種類と特徴|解除できないときの対処法も解説

車のパーキングブレーキの種類と特徴|解除できないときの対処法も解説

車のパーキングブレーキが解除できないとき、ディーラーや整備工場まで走行しても問題がないかと考える方もいるのではないでしょうか。

 

パーキングブレーキには4種類あり、それぞれ解除方法が異なります。いずれもパーキングブレーキがかかったまま走行するのは危険であるため、無理な走行は避けましょう。

 

本記事では、パーキングブレーキの基礎知識や解除できないときの対処法を解説します。

 

※目次※

1.車のパーキングブレーキの基礎知識

2.オートマ車の場合、パーキングブレーキはいらない?

3.車のパーキングブレーキの種類と特徴

4.車のパーキングブレーキが解除できないときはどうする?

5.まとめ

 

■POINT

・車のブレーキには、パーキングブレーキ・フットブレーキ・エンジンブレーキの3種類がある。

・オートマ車を駐車する際には、Pレンジに入れた上でパーキングブレーキを併用することが大切。

・パーキングブレーキは、サイドレバー式、足踏み式、ステッキ式、電子式の4種類。

 

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車のパーキングブレーキの基礎知識

車のパーキングブレーキ(サイドブレーキ)とシフトノブ

車のブレーキには、パーキングブレーキ・フットブレーキ・エンジンブレーキの3種類があります。中には、運転する上でフットブレーキやエンジンブレーキは使うけれど、パーキングブレーキは使っていないという方もいるかもしれません。

 

ここでは、パーキングブレーキについて詳しく解説します。

 

パーキングブレーキとは?

パーキングブレーキは、駐車時に車が動かないようにするための装置です。フットブレーキを踏まず、ギアが「N」に入っているときは、わずかな傾斜があるだけで車が動いてしまいます。これは、オートマ車もマニュアル車も同じです。

 

パーキングブレーキを使用することで傾斜があっても車を静止させられるため、駐車時にはパーキングブレーキを使用する必要があります。

 

なお、走行している車を制動するものではないため、フットブレーキのように4輪全てにブレーキがかかるわけではありません。パーキングブレーキは後輪のみに作動します。

 

パーキングブレーキの仕組み

パーキングブレーキはワイヤーの張力を利用して、後輪のブレーキを作動する仕組みです。大きな制動力は得られずとも、駐車状態を維持するだけなら不足ありません。

 

一方、フットブレーキはドライバーがペダルを踏む力を利用し、その力を増大する倍力装置(ブレーキブースター)を用いることで大きな力に変えています。これを油圧に変換するマスターシリンダーを通してブレーキを作動する仕組みです。

 

このように、パーキングブレーキとフットブレーキは仕組みが異なるため、制動力に大きな違いがあります。

 

パーキングブレーキとサイドブレーキの違い

パーキングブレーキは、駐車の際に使用するブレーキ全般を指す言葉です。この装置が誕生した頃は、運転席の左サイドにレバーハンドルがあったため「サイドブレーキ」と呼ばれていました。なお、手で操作することから「ハンドブレーキ」の呼称も一般的です。

 

しかし、技術の進歩によりサイドレバー以外のタイプが普及したことで、パーキングブレーキと呼ばれるようになりました。

 

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オートマ車の場合、パーキングブレーキはいらない?

オートマ車を駐車する際には、Pレンジに入れた上でパーキングブレーキを併用しましょう。Pレンジは、トランスミッション内部のギアにパーキングロックポールという金属製の爪をかけることで車の動きを止める仕組みであり、ブレーキとは異なるものです。

 

簡単に壊れるものではありませんが、傾斜のある場所に駐車した場合はギアにかけた爪が車重を支えることになり負担がかかります。また、追突などの衝撃を受けて爪が壊れることもあるでしょう。ロックが外れれば、わずかな傾斜でも車が動き出す恐れがあります。

 

パーキングブレーキは道路交通法に準ずるためにも必要

道路交通法第71条では「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」と定めており、停止の状態を保てない場合は、違反行為とみなされるため注意が必要です。

 

必要に応じて、パーキングブレーキや傾斜地では輪止めを使用しましょう。

(引用:『道路交通法』

 

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車のパーキングブレーキの種類と特徴

パーキングブレーキ(フットブレーキ)

技術の進歩によって暮らしがより便利になりましたが、車のパーキングブレーキもそのひとつです。これまで手動で操作していたパーキングブレーキの作動・解除を電子的に行えるようになったことで、さまざまな問題が解決されています。

 

ここでは、4種類のパーキングブレーキの特徴についてまとめました。

 

サイドレバー式パーキングブレーキ

サイドレバー式パーキングブレーキは、運転席の左サイドに位置するレバーを引き上げることで作動する装置です。レバーの先端にあるボタンを押しながら、下におろすことで解除されます。また、古い車では解除用のリリースレバーを操作しましょう。

 

おおよそ1980年代まで最もポピュラーであったといわれていますが、近年では採用する車種が少なくなりました。

 

シンプルな構造であるため部品点数が少なく重量を減らせること、マニュアル車では坂道発進時などでアクセル操作と同時に操作できるメリットがある一方、オートマ車が主流になったことも理由のひとつと考えられるでしょう。

 

また、床にワイヤーを敷設しなければならないため、インテリアの自由度は高いとはいえません。

 

足踏み式パーキングブレーキ

足踏み式パーキングブレーキは、フットブレーキの左隣にあるペダルを踏み込むことで作動する装置です。ペダルを一度踏み込むと作動し、再度踏み込むと解除されます。力が弱くレバーを十分に引き上げられない方も、足で踏み込めばしっかりと作動が可能です。

 

オートマ車が普及したことで、マニュアル車のクラッチペダルが位置するスペースに配置できることで省スペース化が実現されました。一方で、クラッチペダルの設置が必要なマニュアル車には採用できません。

 

車種によっては、ペダルを踏み込むことで作動し、センターコンソールに設置したレバーを引くことで解除できるタイプもあります。

 

ステッキ式パーキングブレーキ

ステッキ式パーキングブレーキは、ステアリングの近くに位置するT字のレバーを操作することでパーキングブレーキの作動・解除が可能な装置です。レバーを引くとブレーキが作動し、回しながら戻すと解除されます。

 

マニュアル車にも採用できること、サイドレバー式のように場所を取らないことから車内空間を有効に活用可能です。

 

車の1列目シートにベンチタイプが採用されていた頃は一般的に採用されていましたが、次に紹介する電動式パーキングブレーキを採用する車種が増えたことで、現在はトヨタ ハイエースやホンダ N-VANのマニュアル車など一部車種のみに採用されています。

 

電動式パーキングブレーキ

電動式パーキングブレーキは、指先でボタンを操作するだけでパーキングブレーキの作動・解除が可能な装置です。従来まで手動で操作していた動作を電気モーターが担っています。普及が進んだことで、小型車や軽自動車にも標準装備されるようになりました。

 

車種によっては、シフトレバーを「P」に入れるとパーキングブレーキが自動で作動します。なお、シートベルトを装着している、ドアが開いていないといった一定条件を満たした上でシフトレバーを「D」もしくは「R」に入れると、自動で解除される仕組みです。

 

また、自動運転や追従運転といった先進システムとの互換性が高く、停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持する機能を持つ「オートブレーキホールド」などの付加機能によって利便性が高められています。

 

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車のパーキングブレーキが解除できないときはどうする?

パーキングブレーキ警告灯が点灯している様子

車のパーキングブレーキが解除できない時に警告灯を無視して走行すると、リアブレーキ装置が損傷したり火災に発展したりする恐れがあります。パーキングブレーキの解除が難しい場合は、速やかにロードサービスへ連絡しましょう。

 

電動式パーキングブレーキが解除できないケース

電動式パーキングブレーキが解除できないときは、電動パーキングアクチュエーター、パーキングブレーキペダル、パーキングブレーキワイヤー、ブレーキドラムなどの不具合や凍結が考えられます。

 

パーキングブレーキが解除できなくなった場合は、取扱説明書を確認して緊急解除の操作を試みましょう。解除が出来たらすみやかにディーラーや整備工場へ持ち込み、点検・修理が必要です。

 

その他のパーキングブレーキが解除できないケース

サイドレバー式、足踏み式、ステッキ式のパーキングブレーキが解除できないときは、ブレーキワイヤーの損傷や凍結などの不具合が考えられます。

 

それぞれのパーキングブレーキに適した方法で操作しても解除できない場合は、ロードサービスへ連絡しましょう。

 

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まとめ

OKサインを出す女性

パーキングブレーキは、駐車の際に使用するブレーキです。オートマ車を駐車する際には、Pレンジに入れた上でパーキングブレーキを併用してください。

 

車のパーキングブレーキは4種類あり、それぞれ解除方法が異なります。解除できない場合、無理に走行するのは危険です。解除が難しい時はロードサービスへ連絡しましょう。

 

古い車のパーキングブレーキが解除できないときは、劣化が原因していることもあります。複数箇所の修理の必要性が想定される場合は、買い替えを検討するひとつのタイミングと捉えてみてはいかがでしょうか。

 

▼ライタープロフィール

車のパーキングブレーキの種類と特徴|解除できないときの対処法も解説

松田 莉乃

過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。

 

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