ノンアルコール飲料でも飲酒運転になる可能性あり?基準と罰則について解説

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ノンアルコール飲料でも飲酒運転になる可能性あり?基準と罰則について解説

ノンアルコール飲料でも飲酒運転になる可能性あり?基準と罰則について解説

「ノンアルコール」と表示された飲料を飲んだ後に運転しても大丈夫なのか、気になる方もいるでしょう。実は、ノンアルコール飲料の中には、実際には微量のアルコールが含まれているものがあり、飲酒運転の基準値に抵触する可能性があります。

 

この記事では、ノンアルコール飲料の定義に触れつつ、飲酒運転の基準値や罰則について解説します。また、よくある交通違反などについても紹介するので、普段運転をするという方は最後までご覧ください。

 

※目次※

1.ノンアルコール飲料に潜む誤解とは?

2.飲酒運転の基準値と罰則

3.アルコールを分解する仕組みとアルコールチェッカーの選び方

4.ノンアルコール飲料以外でもアルコール検出の可能性に注意

5.ノンアルコールに関わらず気をつけたい飲酒運転以外の交通違反

6.まとめ

 

■POINT

・ノンアルコール飲料は1%未満の飲料のことで、アルコールが微量に含まれていることもある。

・0.00%のアルコール飲料であれば、運転しても問題ない。

・呼気1Lに対して0.15mg以上のアルコールが検出された場合は、酒気帯び運転となる。

 

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ノンアルコール飲料に潜む誤解とは?

クエッションマークと木の人形

「ノンアルコール」と表示された飲料を手に取るとき、アルコールがまったく含まれていないとは限りません。実は、ノンアルコールと表記されていても微量のアルコールが含まれている可能性があるのです。特に運転予定がある方にとって、この「微量」が大きな問題となり得ます。

 

まずは、「ノンアルコール」という表示の真の意味と、運転前に摂取する際の注意点について確認していきましょう。

 

ノンアルコール表示の基準は1.0%以下

「ノンアルコール」と表示された飲料でも、アルコールを全く含んでいないわけではありません。日本では「ノンアルコール」という表示は、アルコール度数が1.0%未満の飲料に使用できるためです。つまり、少量のアルコールが含まれていても「ノンアルコール」と表示することが法律上認められています。

 

これは酒税法の定義によるもので、アルコール度数が1.0%以上のものを「酒類」と定めているため、それ未満のものはノンアルコールとして扱われます。

 

ビールテイスト飲料などは、実際には微量のアルコールが含まれている製品があります。単に「ノンアルコール」と表示されただけでは安心できないことを覚えておきましょう。

 

0.00%のノンアルコール飲料であれば運転できる

アルコール度数が0.00%と表示されたノンアルコール飲料であれば、道路交通法上の飲酒運転には該当せず、安心して運転できます。

 

これは製造過程でアルコールを完全に除去しているか、最初からアルコールを含まない原料で作られているためです。車の運転を予定している場合は、必ず商品ラベルでアルコール度数が0.00%であることを確認しましょう。

 

「ノンアルコール」という表示だけを信じると、実際には微量のアルコールが含まれている可能性があります。特に海外製品は基準が異なる場合もあるため、細心の注意を払うことが大切です。安全なドライブのためには、確実なアルコール0.00%表示の製品を選ぶようにしましょう。

 

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飲酒運転の基準値と罰則

飲酒運転で事故を起こす様子を小物で再現

飲酒運転の基準値と罰則について理解することは、交通安全の観点から非常に重要です。道路交通法では、どのような状態が「酒気帯び」と判断されるのか、また違反した場合にどのような処罰を受けるのかが明確に定められています。

 

ノンアルコール飲料を選ぶ際も、これらの基準を知っておくことで、思わぬ違反を防ぐことにつながるでしょう。

 

ここでは、飲酒運転に関する法的基準値、日本と世界各国の罰則の違い、そして具体的なケースごとの処分内容について解説します。

 

道路交通法で定められた飲酒運転の基準値とは

道路交通法では、飲酒運転は「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類に分類されています。酒気帯び運転とは、呼気中のアルコール濃度が一定基準値以上検出される状態での運転を指します。具体的には、呼気1L中に0.15mg以上のアルコールが検出された場合です。

 

一方、酒酔い運転は、アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態での運転を意味します。この場合、必ずしも数値による基準はなく、歩行困難や言動不安定など、明らかにアルコールの影響が認められる状態かどうかが判断基準となります。

 

さらに酒気帯び運転は、アルコール濃度によって細分化されています。呼気中のアルコール濃度が0.15mg/l以上0.25mg/L未満の場合と、0.25mg/L以上の場合では、後の行政処分の内容が異なります。

 

飲酒運転の罰則

飲酒運転の罰則は、道路交通法で厳しく定められています。酒酔い運転の場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられ、違反点数は35点で即座に免許取り消しとなります。復活までには3年間の欠格期間が設けられているため、非常に重い罰則といえるでしょう。

 

一方、酒気帯び運転では、呼気中アルコール濃度によって罰則が変わります。0.25mg/L以上では違反点数25点で即免許取り消し、0.15mg/L~0.25mg/Lでは13点で90日間の免許停止です。いずれも3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

 

さらに、飲酒運転の責任は運転者だけでなく周囲にも及びます。車両提供者には運転者と同等の罰則が、同乗者や酒類提供者にも厳しい罰則が設けられている点に注意が必要です。

 

例えば、酒酔い運転の場合、同乗者や酒類提供者には3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

 

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アルコールを分解する仕組みとアルコールチェッカーの選び方

アルコールチェッカーを使用する様子

ここでは、アルコールが体内でどのように代謝され、どれくらい残留するのか、また市販のアルコールチェッカーの選び方などについて解説します。

 

ノンアルコール飲料でも微量のアルコールが含まれている製品があり、体質や体調によって影響が異なるため、正しい知識を持って選ぶことが大切です。

 

体内でのアルコール代謝の仕組みとスピード

アルコールが体内に入ると、主に肝臓で分解されます。このプロセスでは、アルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに変換され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって無害な酢酸へと代謝されます。

 

一般的に、健康な成人では1時間あたり約6g~8g(純アルコールに換算)、ビールなら約200mL程度を処理できます。しかし、この代謝速度には大きな個人差があります。

 

体重、性別、年齢、肝機能の状態によって代謝能力は変わることを押さえておきましょう。特に女性や高齢者は代謝が遅い傾向があります。また、体質によっては少量のアルコールでも影響を受けやすい場合があるので注意が必要です。

 

アルコールが抜けるまでの時間の目安

ノンアルコール飲料に含まれる微量のアルコールの体内残留時間は、飲む量によって大きく変わります。アルコールの分解には個人差があり、一般的には「1単位」(ビール500mL相当)の分解に、健康な成人男性で約4時間かかり、女性や高齢者では約5時間です。

 

これはアルコール度数1%未満のノンアルコール飲料でも同様で、飲む量が増えれば体内から完全に消えるまでの時間も比例して長くなります。

 

特に睡眠中はアルコール分解が遅くなるため、「飲んだのは昨夜だから大丈夫」という考えは危険です。体調不良時も分解速度が落ちるため、運転予定がある場合はアルコール度数0.00%の製品を選ぶか、十分な時間を空けることが安全です。

 

市販のアルコールチェッカーの選び方

市販のアルコールチェッカーには、大きく分けて半導体式ガスセンサータイプと、電気化学式(燃料電池式)センサータイプの2種類があります。精度を重視するなら電気化学式がおすすめです。アルコール成分にのみ反応し、他の成分には反応しないため、より正確に測定できます。

 

また、アルコールチェッカーの形状には、据え置き型とハンディ型があるので、自身の使用シーンに応じて選択しましょう。

 

ただし、どんなに高性能なアルコールチェッカーでも、正しい使い方をしなければ意味がありません。測定前には口をすすぐなど、適切な準備が必要です。

 

また市販品の測定精度には限界があるため、微量のアルコールを含むノンアルコール飲料を飲んだ後は十分な時間を空けた上で運転することが大切です。

 

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ノンアルコール飲料以外でもアルコール検出の可能性に注意

メガホンを持った手

飲料だけでなく、実は私たちの日常生活にある、さまざまなものにもアルコールが含まれていることをご存じでしょうか。ノンアルコール飲料を選んで安全に運転しようとしていても、意外なところでアルコール検知のリスクがあります。

 

医薬品や発酵食品、さらには歯磨き粉やうがい薬まで、これらは全てアルコール検知器に反応する可能性があるのです。運転前の注意点として知っておくべき、意外なアルコール検出源とその対策について解説します。

 

医薬品や発酵食品でアルコール反応が出ることも

医薬品や発酵食品には、実はアルコール成分が含まれている場合があります。例えば、キムチやみそ汁などの発酵食品には、発酵過程で生成されるアルコールが微量に存在するのです。これらを食べた直後にアルコールチェッカーを使用すると、アルコールが検知される可能性があります。

 

また、栄養ドリンクやパン類にもアルコールが含まれていることがあります。特に洋菓子ではラムやブランデーなどのアルコールが使われることも少なくありません。

 

さらに、点鼻薬などの医薬品にも微量のアルコールが含まれていることがあります。安全なカーライフのためには、わずかな可能性も見逃さないことが大切です。

 

うがい薬や歯磨き粉の影響

うがい薬や歯磨き粉にも、アルコール成分が含まれていることをご存じでしょうか。これらの口腔ケア用品を使用した直後は、口腔内にアルコールが残留し、アルコールチェッカーが反応してしまう可能性があります。特に歯磨き粉やマウスウォッシュ、ミント系のガムなどは要注意です。

 

これらを使用後にアルコールチェックを受けると、実際には飲酒していなくても陽性反応が出てしまうことがあります。運転前にこれらを使用する場合は、20分~30分程度時間を空けるか、水でしっかりと口をすすぐことが大切です。コップ一杯の水や白湯を飲むことも、口腔内の残留物を洗い流すのに役立ちます。

 

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ノンアルコールに関わらず気をつけたい飲酒運転以外の交通違反

回転灯を点けたパトカー

ノンアルコール飲料でも安全な運転を心がけることは重要ですが、飲酒運転以外にも日常的に気をつけるべき交通違反があります。一時停止違反や速度超過、通行禁止違反、信号無視、そして携帯電話使用などです。

 

これらの違反は、それぞれ厳しい罰則が定められています。ノンアルコール飲料を飲んで運転する場合でも、以下に紹介する基本的な交通ルールを守ることが、安全なカーライフの第一歩です。

 

一時停止違反

一時停止違反は、交通事故防止のために設けられた重要な規制です。交差点や踏切などの「止まれ」標識がある場所で完全に停止せずに通過すると、「指定場所一時停止等違反」または「踏切不停止等違反」として処罰されます。これらの違反には、反則金の支払いと違反点数2点の加算が科せられます。

 

普通車の場合、指定場所一時停止等違反の反則金は7,000円踏切不停止等違反は9,000円です。また、自転車も一時停止の対象となり、違反すれば罰則を受けることがあります。

 

最高速度違反

最高速度違反は、指定速度と法定速度の2種類があり、1km/hでも超過するとスピード違反になります。罰則は超過速度によって異なり、一般道路で1km/h~14km/hの超過の反則金は9,000円違反点数は1点です。30km/h以上の超過では、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金となる場合もあります。

 

違反点数が6点未満の場合は「青切符」、6点以上の場合は「赤切符」が交付され、行政処分や刑事処分の対象となります。

 

一般道路で30km/h以上、高速道路で40km/h以上の速度超過は、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金という重い罰則が課せられるでしょう。最高速度は道幅や交通状況を考慮して決定されており、事故発生確率と被害を抑えるために守るべき重要な規制です。

 

通行禁止違反

通行禁止違反は、道路標識や標示によって通行が禁止されている場所を通ることで成立します。例えば、車両通行止めや一方通行の標識を無視して進入した場合です。警察官による通行禁止や制限を無視した際には、警察官通行禁止制限違反となります。

 

通行禁止違反の罰則は「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」で、違反点数2点が加算されます。反則金は車両の種類によって異なり、普通車の場合は7,000円です。この違反だけで免許停止になることはありませんが、過去の累積点数によっては免許停止・取消処分を受けるかもしれません。

 

信号無視

信号無視の違反は、道路交通法で厳しく規制されています。赤信号や黄色信号を無視して交差点を通過すると「信号無視(赤色等)」に該当し、普通車の場合は反則金9,000円と違反点数2点が科せられます。点滅信号の無視も「信号無視(点滅)」として、普通車では7,000円の反則金と、同じく違反点数は2点です。

 

信号は交通の安全と円滑な流れを確保するために設置されており、黄色信号は「急いで進め」ではなく「止まれ」を、赤色の点滅は「注意して徐行」ではなく「一時停止」を意味します。

 

携帯電話使用など

運転中の携帯電話使用は、重大な交通事故につながる極めて危険な行為です。改正道路交通法では、運転中のスマートフォンや携帯電話の使用に関する罰則が強化されています。携帯電話使用による違反は、「交通の危険」と「保持」の2種類です。

 

「交通の危険」違反の場合、1年以下の懲役または30万円以下の罰金、違反点数6点が科せられます。一方、単に手に持って使用する「保持」違反では、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金、違反点数は3点です。反則金は車両の種類によって異なり、保持違反の普通車の場合は1万8千円となっています。

 

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まとめ

運転前にアルコールチェッカーを使用する女性ドライバー

ノンアルコール飲料は、アルコール度数1.0%未満であれば表示可能ですが、運転する場合は0.00%の製品を選ぶ必要があります。道路交通法では、呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上で酒気帯び運転となり、厳しい罰則が適用されるでしょう。

 

体内でのアルコール代謝には個人差があり、市販のアルコールチェッカーで自己測定することも有効です。また医薬品や発酵食品、うがい薬なども微量のアルコールを含む場合があるため注意しましょう。ノンアルコール飲料と併せて、一時停止違反や速度超過など他の交通違反にも気をつけることが交通安全につながります。

 

▼ライタープロフィール

ノンアルコール飲料でも飲酒運転になる可能性あり?基準と罰則について解説

小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。

 

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