カーリースは短期利用も可能?レンタルや購入との比較も◎
カーリースは、月額料金を支払って車を借りられるサービスです。契約期間内であればいつでも自由に車を利用できるため、車を購入せずにカーリースを利用する方も多くいます。
しかし、長期間で利用するイメージがあることから、短い期間でも利用できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、カーリースは短期間でも利用できるのかを解説します。リースのメリットとデメリット、購入やレンタカー、カーシェアリングとの違いも紹介しますので、ライフスタイルに合う方法を見つけましょう。
※目次※
・カーリースは長期利用だけでなく、1か月からの短期利用も可能。
・カーリースは車の購入よりも費用を抑えられる他、必要な期間だけ車を利用できることがメリット。
・利用用途や利用環境によっては、カーリース以外で車を利用する方法も検討しよう。
車のリースとは?短期や長期利用は可能?
車が必要になったものの、購入資金がたまっていない方もいるのではないでしょうか。車を手に入れたいのであれば、購入以外の選択肢もあります。カーリースはそのうちのひとつです。
長期契約だけでなく短期契約もできるため、「頻繁に車に乗らない」「試しに車をリースしてみたい」方にも需要があります。ここでは、近年着実に人気を伸ばしているカーリースについて詳しく見ていきましょう。
車のリースは近年人気のサービス
カーリースは、車を購入せず月額料金を支払って車を借りられるサービスです。日常生活に車が欲しいけれど、買うほどではないと考えている方に向いています。
頻繁に車に乗る機会がない方は、購入をためらうこともあるでしょう。カーリースはこうした需要にマッチしたシステムです。長期契約が主流ですが、ニーズの増加に伴って短期契約も増えています。
用途に合わせて短期と長期を使い分けよう
カーリースには、短期契約と長期契約があります。短期契約は、長期契約でデメリットとなり得る点をうまくカバーしており、状況によって使い分けが可能です。
カーリースの長期契約は中途解約ができません。契約期間中の解約は認められず、定められた期間分の料金を支払う必要があります。長期のリース契約は購入と似てくる部分がありますが、短期のリース契約であればこのような心配はありません。
短期利用も可能!カーリースの特徴
カーリースがどのようなサービスなのか、よく分からない方もいるでしょう。車のリースは短期間の契約も可能ですが、利用するには審査に通らなければなりません。
利用する際には、このようなサービス特有の特徴を知っておくことが大切です。ここでは、カーリースの特徴や注意点などを解説します。
1か月から利用できる
リースの中には、契約期間が1か月と短期のものも存在します。3年・5年先のことは分からずとも、1か月の予定であれば見通しも立てやすいでしょう。車を使う予定に合わせて、ピンポイントで利用できる点は大きなメリットです。
状況によっては、車を購入して維持費やローンを支払い続けるよりも、リース契約するほうが合っているケースもあります。総合的な支払額や手続きの手間を踏まえて決定しましょう。
カーリースの利用には審査がある
カーリースの注意点の中で、最も注目すべき点は審査です。カーリースもローンと同じように審査があり、収入や雇用形態、信用情報など条件を満たしていなければなりません。
ローンだから、リースだから審査に通りやすいということはなく、契約期間に応じる支払い能力があるか厳正にチェックされます。
車の短期リースを利用するメリット
車の短期リースにはさまざまなメリットがあります。車の購入や長期リースに比べ、事務手続きなどにかかる時間を節約したり、安い金額で車に乗れたりするケースもあるでしょう。保証が付いている点も利用しやすい理由のひとつです。
ここでは、短期リースのメリットを解説します。短期リースに魅力を感じた方は、契約を検討してみましょう。
費用を抑えられる
短期リースのメリットのひとつは、費用を抑えられる点です。短期リースは月単位で契約でき、1日当たり数百円からの低額で車を所有できます。レンタカーは1日当たり2,000円~1万円が相場です。両者を比べても短期リースがお得なことが分かるでしょう。
また、基本的にカーリースは車のレンタルです。メンテナンスや車検なども利用料金に含まれているため、追加料金はかかりません。
納車までが早い
車のリースは、在庫として用意されている車両の中からリースする1台を選びます。購入とは違い、リースはすでに現車がある状態です。手続きを完了させ、整備さえ済めば納車できます。これは、長期でも短期でも受けられる利点です。「今すぐに車が欲しい」という方にとって、迅速な納車は心強いメリットです。
故障のリスクを抑えられる
短期リースでは、主に中古車が貸し出されます。中古車と聞くと、契約後の故障や修理に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。契約直後の故障は、経済的にも労力的にもつらいものがあります。
しかし、カーリースは故障に対する保証が付いているため安心です。保証が付いていることはもちろん、納車前の整備も済んでいることから、契約後の故障やトラブルに巻き込まれる確率は低くなっています。
マイカー感覚で利用できる
短期リースは、マイカー感覚で利用できる点もメリットです。レンタカーやカーシェアリングは、車を使用するたびに車を返却する必要があります。
カーリースは、その都度車を返却する必要がありません。契約中は車を自宅の敷地や駐車場などに置いておけるため、チャイルドシートやカー用品などの私物を積んだままにしておくこともできるでしょう。制約に縛られずに自由に車を使いたい方は、短期リースがおすすめです。
中途解約リスクを抑えられる
カーリースは、中途解約が認められていません。そのため、契約期限までリース料金を払い続ける必要があります。また、解約できても高額な解約金や違約金が発生することが一般的です。
長期リースの場合は契約期間が長いため、車が不要になっても契約期限までが長くなる可能性が高くなります。短期リースの場合は必要最低限の期間でリースできるため、中途解約によるリスクを抑えられるでしょう。ライフスタイルの変化によって解約する場合でも、長期リースと比較するとリスクは低くなります。
契約終了の手続きもスムーズ
カーリースは、契約終了時の手続きもスムーズです。契約した店舗に車を返すだけで、煩雑な手続きは必要ありません。
購入した車の場合、売却するとなると多くの手続きが必要です。下取りや買取ではまず見積もりを出してもらい、その後に書類をそろえて売却します。売却にも手間がかかるため、少々割高でもカーリースのほうが便利な状況もあるでしょう。
車の短期リースを利用するデメリット
短期リースは、納車の早さや費用が抑えられることがメリットです。しかし、短期リースを選ぶことでのデメリットもあります。短期の契約でも、デメリットは事前に把握しておきましょう。ここでは、車の短期リースを利用するデメリットを解説します。
1日や数日の短期利用はできない
短期リースは、短い期間の契約が可能です。しかし、期間は最低でも1か月からの契約となるため、1日や数日、1週間の短期利用はできません。あくまでも月単位での契約になります。数日だけ車が必要な方は、レンタカーやカーシェアリングなどを利用しましょう。
また、リースの利用には審査があり、納車までに1週間~1か月程度時間がかかります。車を使いたい前日に思い立ってもリース契約はできないため、注意しましょう。
途中解約はできない
カーリースは、原則として途中で解約ができません。これは短期リースでも長期リースでも変わりません。
中途解約ができないため、契約期間中に車が必要なくなっても定められた料金を全て支払う必要があります。業者に依頼すると途中で解約できますが、追加料金が発生するため、契約前に解約の内容はしっかりと確認しましょう。
初期費用が必要
短期リースを契約すると、多くの場合で初期費用が必要です。初期費用には保証金と敷金が含まれています。相場としては、保証金が3万円~5万円、敷金が2万円~5万円程度です。契約時に初期費用を支払う必要があるため、忘れずに用意しておきましょう。
保証金と敷金は、契約期間終了後に返却した車に問題がなければ全額返金されます。また、長期リースの場合は保証金や敷金が不要な場合も多いため、すぐに初期費用が用意できない方は長期リースも検討しましょう。
車庫証明が必要
車庫証明は車の保管場所を証明するものです。リース期間の短期・長期にかかわらず、車を保有する方は車庫証明を用意しなければなりません。
カーリースは車の購入よりも契約が簡単で納車待ちもありませんが、車庫証明書の取得やローンの審査など、車を乗る上で欠かせない手続きは必要です。
カーリースも車の購入も同様に、車に乗るために求められるものは変わりません。そのため、リースでも手間のかかる部分は出てきます。
残価精算となるケースがある
短期リースは、残価精算となる契約を採用しているケースもあります。車のリース料金は、返却時の車の想定市場価値(残価)で設定される仕組みです。そのため「車を返却したときの価値」と「契約時に設定した残価」に差がある場合、利用者に差額の費用負担が求められることがあります。
返却時の車の状態により、思わぬ出費が必要になる可能性もあることを把握しておきましょう。カーリース会社の中には、残価精算がないクローズドエンド方式を採用している所もあります。契約前に確認するとよいでしょう。
修理費用が必要となるケースがある
短期のリース料金には、メンテナンスや車検代も含まれています。しかし、車を傷つけてしまった場合には、利用者が修理費用を負担する必要があります。
短期リースだからと自動車保険(任意保険)に非加入でいると、高額な費用を負担することになるでしょう。1か月程度の短い期間でも、自動車保険への加入がおすすめです。
短期利用の繰り返しは割高になることも
短期リースは、中途解約のリスクを抑えられることがメリットです。しかし、利用の仕方によっては割高となることもあります。例えば、1か月の契約を数か月おきに利用する、頻繁に延長をするなどです。契約や延長を繰り返すことで余分な費用がかかり、その分の手間も増えます。
半年以上の利用または定期的に車が必要になる場合は、長期リースがおすすめです。短期リースの場合は主に中古車ですが、長期リースの場合は新車を借りられる場合もあります。初期費用がかからないメリットもあるため、検討するとよいでしょう。
車を短期リースしたい!カーリース先の選び方は?
短期リースを利用する場合、何を基準にカーリース会社を選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、カーリース先の選び方を4つ紹介します。カーリース会社によってリース料金や契約内容、サポートが異なるため、自分のライフスタイルに合うカーリース先を決めましょう。
費用で決める
車をリースする際、最も気になるのは毎月のリース代です。車には駐車場代やガソリン代などの維持費もかかるため、少しでもリース料金が安いほうが費用を抑えられます。しかし、リース料金の安さだけではなく、月額料金の内訳を確認しましょう。
月額料金の中には、車両価格の他に初期費用や自賠責保険料、税金、メンテナンス・車検代などが含まれています。費用に含まれ項目が少ないほど月額料金は安くなりますが、税金などは車を利用する上で必要な費用です。項目を多く含んでいるほど、少ない手間で利用できるでしょう。
利用条件で決める
車をリースしたい期間を考え、納車までの期間や最短の契約期間などでカーリース先を選びましょう。短期リースは、一般的に契約から納車まで1週間~2週間程度かかります。すぐに車が必要な場合は、事前に納車までの最短日数を確認しましょう。
また、リース会社によっては数か月から契約できることもあれば、1年・3年などあらかじめ期間が設定されていることもあります。いつまで車が必要か分からない場合は、契約期間が小刻みに設定されているリース会社を選びましょう。
利用用途で決める
リース会社によって選べる車種や車のタイプは異なります。どのような用途で車を利用するのかを考え、ライフスタイルに合う車が選べるリース先を選びましょう。
例えば、普段の買い物やちょっとしたおでかけには小回りの利くコンパクトカー、または軽自動車が向いています。家族が多い方はミニバン、アウトドアが好きな方はSUV、ドライブが好きな方はハイブリッド車など、利用目的に合う車を選びましょう。リースできる車が豊富にそろっているカーリース先を探すことがおすすめです。
サポート体制で決める
安心感を重視してリースしたい方は、サポート体制に注目しましょう。月額料金の中にメンテナンス費や車検代が含まれているかはもちろん、メンテナンス内容がどこまで充実しているかもポイントです。
月額料金の中に点検費用は含まれていても、消耗品の交換費用は別途必要な場合もあります。カーリース会社のサポートプランでカバーできる項目と料金を確認してから利用先を選びましょう。
車を短期リースするならレンタルという選択も
カーリースと同様に、レンタルも短期利用ができるサービスです。しかし、両者には違いがあるため、それぞれの特徴をしっかりと把握してうまく使い分けましょう。
短期の場合は、リース・レンタル共にそれほど大きな差はありませんが、長期になるとリースのほうがお得です。ここでは、1か月以内と1か月以上の利用期間に分け、それぞれでリースとレンタルのどちらが適しているかを解説します。
1か月以内ならレンタル
リースとレンタルの違いのひとつは契約期間です。車を貸し出す時間がリースとレンタルでは異なります。レンタルはリースよりもさらに細かな時間調整ができるため、特定の1日しか車を使わない場合はレンタルがおすすめです。
リースが最短でも1か月単位であるのに対し、レンタルは数時間から借りられます。時間単位で見ればレンタルは割高な傾向ですが、リースは車に乗っていない時間にもお金を支払っている状態です。
1か月以上ならカーリース
短時間から借りられることはレンタルの強みです。しかし、長期間の貸し出しには向いていません。
車の貸し出し期間が長期になるほど、リースのほうが料金的にお得です。1か月以上乗る予定がある方は、リースの契約が賢い選択となるでしょう。レンタルは、数日間のレジャーなど一時的に車を借りたい方に適しています。
カーリースとマンスリーレンタカーの違い
短期で車を使いたいのであれば、マンスリーレンタカーが向いています。マンスリーレンタカーは1か月車をレンタルする方法です。カーリースとは異なり、初期費用やローン審査、車庫証明は必要ありません。複雑な手続きが不要で、予約するだけで車を借りられます。
しかし、その分1か月の料金は少し割高です。カーリースが1か月1万5,000円程度なのに対し、マンスリーレンタカーは4万円程度かかります。また、マンスリーレンタカーは貸渡用車両のため、ナンバープレートに使用されるのは「わ」や「れ」です。レンタルであることを知られたくない場合は注意しましょう。
数日の短期利用ならカーシェアリングという方法も
短期間・高頻度で車を使いたい方は、カーシェアリングも向いています。カーシェアリングは、登録した会員間で車を共同使用するサービスです。会員登録しておけば、車を使いたいときに車が空いていればすぐに利用できます。
カーシェアリングの大きな特徴は、駐車場を確保する必要がないこと、ガソリン代がかからないことです。ちょっとした買い物やドライブであれば、レンタルよりも手軽に使えます。
しかし、車を保管してあるステーションが近くにない場合や、予約が埋まっている場合は利用できません。
こんな場合は車の短期リースより中古車の購入がおすすめ
短期リースにはさまざまなメリットがありますが、リース契約には制限があり、マイカーに比べて自由度が低いというデメリットもあります。短期リースのメリットとデメリットを踏まえた上で、車の購入も検討してみましょう。車を購入したほうがカーリースの利用よりお得かもしれません。
ここでは、リースより購入のほうが良いケースを紹介します。以下に該当する方は、マイカーの購入も検討してみてください。
車を自分好みにカスタムしたい
自分の思い通りに車をカスタマイズしたいと考えている方は、購入がおすすめです。短期でも長期でも、カーリースを利用する場合はカスタマイズできません。カーリースで借りた車を勝手にカスタマイズしてしまうと、違約金が発生します。
カーリースで借りた車は契約終了後に購入が可能です。リース中に気に入った車であれば購入してカスタマイズできます。しかし、費用と手間がかかるため、カスタマイズを念頭に置いている方は購入を検討しましょう。
休日や旅行など車の利用シーンが多い
車を利用する機会が多い方には、カーリースよりも購入がおすすめです。休日にレジャーに行く機会が多い、もしくは車で遠出したい方が当てはまります。
カーリースには走行距離制限があることから、頻繁に長い距離を車で移動したい方には不向きです。決められた距離をオーバーしてしまうと、追加の料金を支払わなければなりません。レジャーや遠出を考えている場合は長距離の利用になりやすいため、購入したほうが出費を抑えられるでしょう。
運転に慣れていない初心者
カーリースは、契約時に「事故で起きた傷やへこみに対して違約金を支払う」ことに同意するケースもあるでしょう。カーリースの車で事故を起こしてしまうと、違約金が大きな負担となる可能性があります。
車の免許を取得して間もない方や運転に慣れていない方は、傷を付けても落ち込みにくい中古車を購入し、運転に慣れるのもひとつの方法です。
PR未使用車を購入も選択肢に入れよう
※価格は支払総額
まとめ
カーリースは、1か月からの短期リースも年単位の長期リースも選べる便利なサービスです。車の購入時にかかる初期費用やメンテナンス・車検代が不要になる場合も多いため、費用を抑えたい方に向いています。マイカー感覚で車を利用したい方にもおすすめです。
数週間・数時間の利用であれば、レンタカーやカーシェアリングを検討しましょう。また、車の利用シーンが多い方やカスタマイズを楽しみたい方は、思い切って中古車を購入するのもおすすめです。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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