加速が良い国産車選びのおすすめランキング!性能を判断するパワーウエイトレシオとは?
アクセルペダルを踏み込んだその瞬間から力強く加速する車は、ドライバーだけでなく、乗っているだけでも爽快感を味わえます。加速性能というと輸入車を思い浮かべる方も多いと思いますが、国産車にそのような車はあるのでしょうか。
そこでこの記事では、加速性能に優れた国産車をランキング形式で紹介するとともに、加速性能の高さを判断するポイントも紹介します。この記事を最後まで読むことで、満足度の高い車選びができるでしょう。
※目次※
1.国産車の加速力を重視するならパワーウエイトレシオをチェック!
4.加速を意識するなら知っておきたい最高出力と最大トルクの違い
・加速性能の高さを判断する際は、車両重量と最高出力から求められるパワーウエイトレシオの値を参考にしよう。
・パワーウエイトレシオの値が小さい車ほど加速性能に優れていると判断できる。
・車選びの際は加速性能だけでなく、静粛性や安全性能の高さ、燃費性能の良さなどもチェックすることが大切。
国産車の加速力を重視するならパワーウエイトレシオをチェック!
搭載するエンジンの排気量やターボの有無から、加速性能の良さを判断する方もいるのではないでしょうか。加速性能の高さを判断する際には、パワーウエイトレシオの値を参考にするのが一般的です。
まずは、パワーウエイトレシオとは何か、目安や計算方法を確認していきましょう。
パワーウエイトレシオとはどのようなもの?
車の加速性能の良さを判断する際、エンジンの排気量や馬力、ターボの有無などをチェックする方もいるでしょう。車の加速性能を判断するときは、車両重量と最高出力から求められるパワーウエイトレシオを目安として使います。
なお、パワーウエイトレシオはひとつの目安です。加速性能の判断には装着タイヤのグリップ力や駆動方式、ギア比、空力性能などさまざまな要素も関わってきます。
パワーウエイトレシオの目安は?
加速性能を判断するには、パワーウエイトレシオの目安を知ることが大切です。具体的な数値は計算しなければ分かりませんが、目安をチェックしましょう。
一般的なファミリーカーのパワーウエイトレシオは、10kg/PS~15kg/PSです。スポーツカーは10kg/PS、本格的なサーキット走行も楽しめるスーパーカーは5kg/PS以下が目安といわれています。
パワーウエイトレシオの計算方法と単位
パワーウエイトレシオの具体的な数値は、車両重量・最高出力のように車両諸元表には掲載されておらず、自分で計算する必要があります。パワーウエイトレシオを求める計算式は「車両重量÷最高出力」です。単位はkg/PSを用います。
計算で得られた値が小さい車ほど、加速性能に優れている車と判断が可能です。例えば、車両重量1,200kg、最高出力150PSの車は、パワーウエイトレシオが8.0kg/PSと計算できます。
同じ車両重量でも、最高出力が200PSであればパワーウエイトレシオは6.0kg/PSです。この場合、後者のほうが加速性能に優れていることが分かります。
加速に優れた国産車選びにおすすめのランキングTOP10
加速性能に優れた車を選ぶ際、単にパワフルなエンジンを搭載した車を選べばよいわけではありません。メーカーが発表している車両諸元表に記載されている車両重量、最高出力をチェックすることが大切です。
ここでは、加速性能に優れた国産車10車種をランキング形式で紹介します。
【1位】レクサス LFA│2.6kg/PS
LFAは、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)をキャビンに採用し、軽量構造を実現したスポーツカーです。
エンジンは排気量4.8LV型10気筒エンジンを搭載しています。一般的なV型6気筒エンジンと同等の重量でありながら、V型8気筒クラスの大きさに設計されているのが特徴です。
LFAは、車両重量1,480kg、最高出力560PSと設計されています。パワーウエイトレシオは2.6kg/PSです。超軽量構造とパワフルなエンジンの組み合わせで、100km/hには3.7秒で到達します。
【2位】日産 GT-R ニスモ│2.8kg/PS
GT-R ニスモは、通常のGT-Rよりもボディ形状を最適化することで、トータルダウンフォース向上を追求したモデルです。
エンジンはニスモ専用のVR38型エンジンを採用し、加えて気筒別点火時期制御や最適燃料噴射制御の採用によって圧倒的なパワーを発揮します。GT-R ニスモの車両重量は1,720kg、最高出力は600PSです。パワーウエイトレシオは2.8kg/PSと計算できます。
GT-R ニスモのように圧倒的なパワーを持つ車に乗るドライバーは、走行中のホールド性も重要です。GT-R ニスモは専用RECARO製カーボンバックバケットシートを採用しているため、アクセルペダル全開時もしっかりと体を支えます。
(参考:『GT-R(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【3位】日産 GT-R│3.0kg/PS
GT-Rは、歴史も長く、国内外で人気の高いスポーツカーです。伝統のV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、他のライバル車を圧倒する高いパフォーマンスを発揮します。
高回転域で有利なプラズマ溶射ボア、ノッキングを抑制しながら熱効率を高めるエキゾーストバルブの採用などによって、中間域の加速と高速域での伸びを感じられるのが特徴です。
GT-Rは、車両重量1,740kg~1,770kg、最高出力570PSと設計されています。パワーウエイトレシオは3.0kg/PS~3.1kg/PSです。
(参考:『GT-R(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【4位】ホンダ NSX タイプS│3.3kg/PS
NSX タイプSは、ホンダが2022年10月まで販売していたスポーツカーです。
ハイブリッドシステムを搭載したことで、エンジンとモーターそれぞれの得意領域でパフォーマンスを発揮し、これまでのスポーツカーにはないレスポンスとハンドリングの良さを実現しています。
NSX タイプSの車両重量は1,790kg、最高出力は529PSです。パワーウエイトレシオは3.3kg/PSと計算できます。通常走行では全域で圧倒的なパワーを発揮でき、EV走行であればさらにシームレスな走行が可能です。
(参考:『NSX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【5位】レクサス IS500 Fスポーツ パフォーマンス│3.5kg/PS
IS500 Fスポーツ パフォーマンスは、IS500 Fスポーツ専用チューニングが施された車をベースに、強化したパワートレインを採用したパフォーマンスモデルです。
エンジンは排気量5.0LV型8気筒エンジンを採用し、気持ちの良い加速と官能的なエンジンサウンドを楽しめます。
IS500 Fスポーツ パフォーマンスの車両重量は1,720kg、最高出力は481PSです。パワーウエイトレシオは3.5kg/PSと計算できます。
(参考:『IS(レクサス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【6位】レクサス RCF パフォーマンスパッケージ│3.5kg/PS
RCFは、サーキット走行も楽しめる本格スポーツカーとして販売されている車です。RC Fには細かな軽量化、空力性能や運動性能向上のための見直しを行ったパフォーマンスパッケージもあり、標準グレードとは違った走りを楽しめます。
RC F パフォーマンスパッケージの車両重量は1,720kg、最高出力は481PSです。パワーウエイトレシオは3.5kg/PSと計算できます。
(参考:『RC F(レクサス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【7位】日産 フェアレディZ│3.8kg/PS
フェアレディZは、1969年10月に初代モデルが誕生した歴史あるスポーツカーです。現在ラインアップされているフェアレディZは7代目モデルに当たり、歴代「Z」を思わせるエクステリアデザインが採用されています。
ローンチコントロールを使うと、加速性能を優先したセッティングへと変わり、ホイールスピンを防ぎながらタイヤのグリップ力を最大限発揮した加速が可能です。
フェアレディZは、車両重量1,570kg~1,620kg、最高出力405PSに設計されています。パワーウエイトレシオは、3.8kg/PS~4.0kg/PSです。
(参考:『フェアレディZ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【8位】トヨタ スープラ│3.9kg/PS
スープラは、排気量2.0L 直列4気筒エンジンの他、スープラの長い伝統を受け継ぐ排気量3.0L 直列6気筒エンジンもラインアップされたスポーティーな走りを楽しめる車です。
スポーツモードで走行するとエンジンやトランスミッション、ステアリングの応答性がアップし、ドライバーは意のままに走れる感覚を味わえます。
スープラの車両重量は1,410kg~1,530kg、最高出力は197PS~387PSです。パワーウエイトレシオは3.9~7.1kg/PSと計算できます。
(参考:『スープラ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【9位】日産 フェアレディZ ニスモ│4.0kg/PS
フェアレディZ ニスモは、日産の人気スポーツカー「フェアレディZ」をベースに、サーキット走行を想定した高いスペックを持たせたチューニングモデルです。
空力性能を高める専用エアロパーツの他、専用チューニングが施された排気量3.0LV型6気筒エンジンが採用されています。
フェアレディZ ニスモの車両重量は1,680kg、最高出力は420PSです。パワーウエイトレシオは4.0kg/PSと計算できます。
(参考:『フェアレディZ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【10位】レクサス LC500 │4.2kg/PS
LC500は、レクサスがラインアップする最上級のラグジュアリークーペです。新開発プラットフォーム「GA-Lプラットフォーム」を採用することで高い走行性能を発揮し、ラグジュアリークーペらしい魅力的な装備が備わっています。
LC500の車両重量は1,930kg~2,050kg、最高出力は299PS~477PSです。パワーウエイトレシオは、4.2kg/PS~6.4kg/PSと計算できます。
(参考:『LC(レクサス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
車の加速性能が優れているメリットは?
加速性能に優れた車はスポーツカーに多いことから、走りそのものがパワフルというイメージを持つ方もいるでしょう。実際に車を使用する上で、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、加速性能に優れた車に乗るメリットを紹介します。
高速道路の合流がしやすい
高速道路の本線を走る車は制限速度間際のスピードで走っていることから、本線と平行に走る加速車線でいかにスムーズに加速できるかがポイントです。
軽自動車のようにエンジン排気量が小さい車ほど加速性能も小さく、普通車と比べると加速の物足りなさを感じることもあります。加速性能に優れた車ほど、本線を走る車のスピードに合わせやすく、高速道路でのスムーズな合流が可能です。
坂道や重い荷物の負担がかかりにくい
車は重い荷物を載せるときの他、上り坂を走行するときには平坦な道よりも多くの力を必要とします。最高出力の大きなエンジンを採用した車ほど、多くのエネルギーを出せるため失速することなく走行が可能です。
また、エアコンスイッチをONにするとコンプレッサーを動かすパワーが必要なことから、発生するエンジン最高出力にわずかなロスが生じます。
加速性能が低い車はそれを感じやすい傾向にありますが、加速性能が高い車は余裕がある分、影響を感じにくい傾向です。
加速を意識するなら知っておきたい最高出力と最大トルクの違い
パワーウエイトレシオの計算には、車両諸元表に記載されている最高出力を用います。車両諸元表には、最高出力とは別に最大トルクというものがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
エンジンが発生する最大エネルギーを示す最高出力に対し、トルクは自転車で例えると「こぎ出す力」です。
車も自転車も、発進時に大きな力を必要とします。車両諸元表に記載されている最大トルクが大きいほど、力強く進め、上り坂でも難なく進めるのが特徴です。
最高出力は、トルク×エンジン回転数で算出できることから、トルクによって加速性能に違いが出ることが分かります。
加速以外も重要!性能を意識した車選びのポイント
加速性能だけに着目して車選びをすると「快適なドライブが楽しめない」「維持するのが大変」といったことにもつながる可能性があります。車選びをする際は、燃費性能の良さ、静粛性や安全性能の充実度も一緒にチェックすることが大切です。
燃費
どのような車でも、購入すれば自動車税などの税金や燃料代が維持費としてかかります。ガソリン価格の高騰もあることから、特に燃費性能はチェックすることが大切です。
燃費性能と加速性能を両立させたいのであれば、ハイブリッドカーを選びましょう。ハイブリッドカーは電気で駆動するモーターを使い、ガソリン車とは違った加速を味わえます。しかし、ハイブリッドカーは車両価格が高い傾向にあることに注意が必要です。
静粛性
アクセルペダルを強く踏み込む分、エンジン回転数も高くなるため、室内空間の静粛性が損なわれることがあります。同乗者と会話を楽しみたい方などは、静粛性の高さもチェックしましょう。
静粛性を判断するポイントは、ボディ剛性の高さや走行時の振動と音です。試乗できるのであれば、路面からタイヤを伝わって聞こえるロードノイズがどれほどか、路面の凹凸を吸収できているかを確認することをおすすめします。
安全性
加速性能の良い車に乗ると、その爽快感からアクセルペダルを踏み込んでしまうこともあるでしょう。ドライブを楽しむには、安全性能の高さも重要です。備わっている安全機能は、メーカー・車種ごとに異なります。
例えば、ミリ波レーダーと単眼カメラが備わっているスープラは、前方の車・歩行者・自転車を検知可能です。状況に応じてブレーキを作動させることで、衝突回避や被害軽減をサポートします。
車線はみ出しを検知してステアリング操作をアシストする機能があると、高速道路もより快適に走行可能です。
まとめ
加速性能を判断する際は、車両諸元表に記載されている車両重量と最高出力から算出できる「パワーウエイトレシオ」の値を参考にしましょう。
同じ最高出力を発揮できるエンジンを搭載していても、車両重量が軽いほど強い加速を味わえます。力強い加速が出せれば、高速道路でもスムーズな合流が可能です。
加速性能を重視すると、燃費性能や静粛性が犠牲になる場合があります。特に燃費性能は車を維持する上で重要なポイントのため、燃費も車両諸元表でチェックしましょう。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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