4人乗りにおすすめの車種6選!コンパクトなファミリーカーを紹介
4人家族で使用する車選びでは、さまざまな要素を考慮する必要があります。特に幼い子どもがいる家庭では、チャイルドシートの設置や荷物スペースの確保などの悩みを抱えることも多いのではないでしょうか。今後、家族が増えた場合も想定しておくと安心です。
本記事では、4人乗りの車に乗れる人数やチャイルドシートの着用義務、おすすめの軽自動車・コンパクトカーを紹介します。これから4人乗りの車を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
2.子育て世代の家族が4人乗りできる車を選ぶ際に重視したいポイント
・4人乗りの軽自動車には最大で大人2人と12歳未満の子ども3人が乗車できる。
・4人乗りの車に5人乗車しても法律上の問題はないがチャイルドシートを装着できない。
・4人乗りの軽自動車の他、5人乗りのコンパクトカーも選択肢に入れるのがおすすめ。
軽自動車の多くは4人乗りまでが原則
ファミリーカーとして4人乗りの軽自動車を選ぶ際には、法律を正しく理解することが重要です。4人乗りの軽自動車は家族が増えた場合、買い替えが必要になることもあります。法令をよく理解した上で車選びをすることが大切です。
ここでは、軽自動車に乗車可能な人数やチャイルドシート着用の義務について解説します。
軽自動車の乗車定員
軽自動車は、車両サイズや乗車定員が規格で決められています。軽自動車の規格では、乗車定員は4名以下と定められているため、原則4人乗りまでと覚えておきましょう。ただし、12歳未満の子どもが乗車する場合はこの限りではありません。
道路運送車両の保安基準第53条では、12歳以上の者を1人として数え、12歳未満の子ども1.5人に相当することが示されています。つまり、12歳未満の子ども3人は大人2人分とみなされるため「大人2人と12歳未満の子ども3人」であれば定員オーバーにはなりません。
しかし、法律上の問題はないといっても、シートベルトの数は限られており安全性に欠けるため、やむを得ない場合を除き避けることが望ましいといえるでしょう。
チャイルドシート着用の義務
道路交通法では、6歳未満の乳幼児へのチャイルドシート使用が義務化されています。交通事故から子どもの命を守るため、正しく使用することが大切です。チャイルドシートには、乳児用・幼児用・学童用があるため、適したものを使用しましょう。
しかし、一定の条件下では着用義務が免除されます。例えば、4人乗りの軽自動車に大人2人と12歳未満の子ども3人が乗るケースであれば、子ども全員分のチャイルドシートを固定できませんが、チャイルドシート着用義務の免除対象です。
子育て世代の家族が4人乗りできる車を選ぶ際に重視したいポイント
子育て世代の家族が4人乗りの車を選ぶ際、どのようなポイントを重視して選べば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは、軽自動車とコンパクトカーのどちらを選ぶか迷った際に確認したいポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
乗り降りのしやすさ
子育て世代の家族がファミリーカーとして4人乗りの車を探すのであれば、重視したいのが乗り降りのしやすさです。フロアが低くドアの開口部が大きければ、リュックを背負ったままでも、たくさんの荷物を持っていても、楽に乗り降りできます。
特に自分でドアを開けられるようになったばかりの子どもは、ヒンジ式のドアを周囲にぶつけることがあるため、スライドドアを搭載している車種がおすすめです。電動式は、子どもを抱きながらの乗り降りや荷物の積み下ろしがスムーズにできます。
乗車定員
昨今、軽自動車や小型乗用車などのコンパクトなファミリーカーを求める方が増えています。そこで注意したいのが乗車定員です。4人乗りの車を探すのであれば、軽自動車は4人乗りまで、小型乗用車は5人乗りまでが原則のためどちらを選んでも問題ありません。
しかし、4人家族が軽自動車を選んだ場合は、家族が増えると買い替えが必要になることもあります。子ども全員のチャイルドシートが取り付けられない、子どもが12歳に達してしまったといった場合でも、5人乗りの車を選んでおけば買い替えは必要ないでしょう。
また、家族とともに他の人を乗せる機会があるかどうかも考慮しておくと安心です。
快適性
軽自動車とコンパクトカーには、それぞれ快適性にも違いがあります。軽自動車よりもコンパクトカーのほうが車内が広いため、4人乗りしても窮屈さを感じにくいでしょう。また、ラゲージスペースも広いのが一般的です。
エンジン性能では、軽自動車は660cc以下、コンパクトカーは1,000cc~1,500ccほどで排気量に大きな差があります。両者ともターボエンジン搭載車は、パワフルな走りを実現できますが、軽自動車のほうが4人乗りした場合にパワー不足を感じやすいでしょう。
維持費
維持費の面では、軽自動車に軍配が上がります。軽自動車は税制面での優遇があるため、自動車税・重量税・自賠責保険がコンパクトカーよりも安価です。
排気量が少なく車両が軽いため、燃費性能も優れています。ただし、コンパクトカーでも軽自動車を上回る燃費性能の車種もあるため、車の使用状況によっては維持費の差が小さくなることもあるでしょう。
安全機能
子育て世代の車選びで重要なのは、家族の安全を守る機能です。安全運転を心がけることが大切ですが、先進安全装備が搭載されているかどうかも見逃せません。
衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車間距離制御装置、車線逸脱警報装置、後側方接近車両注意喚起装置、自動切替型前照灯などの先進安全装備は、運転中の事故を未然に防ぐことが可能です。
ただし、作動条件やシステムの限界があるため、過信せず安全運転を心がけましょう。
4人乗りにおすすめの軽自動車3選
4人家族で使用する車なら、維持費の安さと使い勝手の良さから軽自動車は魅力的な選択肢です。
ここでは、広々とした室内空間と高い安全性能を兼ね備えた、4人乗りにおすすめの軽自動車を3車種紹介します。いずれも子育て世代に人気の高いモデルで、使い勝手の良さと経済性を両立していますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
ホンダ N-BOX
N-BOXは、軽自動車の中でも広々とした室内空間を実現しているため、4人乗りでも快適に過ごせるでしょう。2023年10月にフルモデルチェンジを行い、現行モデルは3代目にあたります。アイポイントが高く見通しが良いのが特徴です。
燃料消費率はWLTCモードで20.2km/L~21.6km/Lとなっています。新車価格は168万9,600円~238万2,600円(2024年11月時点)、先進安全運転支援システムのHonda SENSINGが全タイプ標準装備です。
パワースライドドアを左側に標準装備、右側はタイプ別設定・タイプ別メーカーオプションとなっています。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スズキ スペーシア
スペーシアは、2023年11月にフルモデルチェンジで3代目となりました。マイルドハイブリッドを全車に標準装備し、モーターでエンジンをアシストすることで、優れた燃費性能を実現しています。燃料消費率は、WLTCモードで19.8km/L~23.9km/Lです。
スペーシアの廉価グレード「HYBRID G」には、パワースライドドアが装備されません。スペーシアカスタムの「HYBRID GS」は左側のみ、その他のグレードは両側パワースライドドアが標準装備となっています。
新車価格は153万100円~219万3,400円(2024年11月時点)です。国土交通省・経済産業省などが普及を推進している安全評価では「サポカーS ワイド」に該当します。
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ タント
タントの現行モデルは2019年7月に発売された4代目です。2022年10月の改良により、タントカスタムはデザインが大幅に改良されました。燃料消費率はWLTCモードで19.6km/L~22.7km/L、新車価格は145万2,000円~208万4,500円(2024年11月時点)です。
2024年10月の一部仕様変更により、全車にリヤコーナーセンサーが追加されました。これにより、死角になりやすい車両後方の障害物を知らせる機能が強化され安全性が高まっています。また、全車に純正ナビアップグレードパッケージが標準装備となりました。
タントの廉価グレード「L」には、パワースライドドアが装備されません。「X / Xターボ」は左側のみ標準装備で右側はオプション設定、「カスタムRS / カスタムX」は両側パワースライドドアが標準装備となっています。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
4人乗りにおすすめのコンパクトカー3選
4人乗り使用が目的であれば、5人乗りの車も選択肢に含めるのがおすすめです。コンパクトカーは、軽自動車よりも広い室内空間を持っているため、より快適に過ごせるでしょう。フルハイブリッドも選択肢に入るため、使用環境によっては維持費を抑えられます。
ここでは、4人乗りにおすすめのコンパクトカーを3車種紹介しますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
スズキ ソリオ
ソリオの現行モデルは、2022年12月から販売されています。乗車定員は5名、1.2Lのガソリンエンジンを搭載しており、ハイブリッドモデルも選択可能です。
ハイブリッドモデルはモーターによるアシスト走行の他、クリープ走行時や一定速度での走行時にはエンジンを自動で停止したままEV車のように走行できます。燃料消費率はWLTCモードで17.8km/L~22.3km/Lです。
ガソリンモデルにはパワースライドドアが標準搭載されず、オプションで左側のみ設定できます。ハイブリッドモデルは「HYBRID MX」が左側のみ標準装備、他2グレードは両側パワースライドドアが標準装備です。安全評価はサポカーSワイドに該当します 。
(参考:『ソリオ(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ルーミー
ルーミーは2016年から販売されており、2020年9月にはマイナーチェンジを実施しています。乗車定員は5名、1.0Lのガソリンエンジンを搭載しており、燃料消費率はWLTCモードで16.8km/L~18.4km/Lです。
エントリーグレードの「X」は片側パワースライドドア搭載、その他グレードは両側パワースライドドアを標準搭載しています。新車価格は156万6,500円~210万円(2024年11月時点)です。
予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備し、安全評価はサポカーSワイドに該当します。
(参考:『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フリード
フリードは、2024年6月に発売された3代目が現行モデルです。乗車定員は5名~7名、ガソリンモデルとハイブリッドモデル(e:HEV)の設定があり、どちらも1.5Lのエンジンを搭載しています。
燃料消費率はWLTCモードで14.4km/L~25.6km/L、新車価格は250万8,000円~343万7,500円(2024年11月時点)です。両側パワースライドや先進安全運転支援システムのHonda SENSINGが全タイプ標準装備されています。
(参考:『フリード(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
維持費を抑えつつ、家族が快適に過ごせる4人乗りの車が欲しいと考えているなら、5人乗りのコンパクトカーも選択肢に入れるのがおすすめです。家族が増えた場合も買い替えの必要がなく、ゆったりとした空間でより快適に過ごせるでしょう。
コンパクトカーは、マイルドハイブリッドの他、フルハイブリッドも選択肢に含められます。中古車ならハイブリッド車も安価に購入できるため、年間走行距離が多い場合は燃費性能に優れた車を選んでみてはいかがでしょうか。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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