ポルシェの種類一覧!新モデルから価格まで一挙公開
ドイツ高級自動車メーカーのポルシェと聞いて、スポーツカーを思い浮かべる方もいるでしょう。ところが、時代の移り変わりとともに、ポルシェが取り扱う車種も大きく変わりました。スポーツカー専門のブランドから脱却したのです。
ポルシェの種類は多く、把握できていない方もいるのではないでしょうか。それぞれの特徴を知っておくと、車種の違いも見極められるようになります。そこでこの記事では、ポルシェの種類は7種類あること、その中でも現行の全車種をご紹介します。
※目次※
・ポルシェの種類とそれぞれの特徴を知ろう!種類によって価格も異なり、一部の車種であれば手が届く可能性もゼロではない
・種類が多いポルシェの歴史を振り返るとともに、ポルシェのビジョンを頭に入れておこう
・ポルシェを購入する場合、ケイマンとボクスターどちらが買いなのか、中古車店での購入も考えてみよう
ポルシェの種類と価格一覧
スポーツカーの代名詞であるポルシェには、7つの種類があります。すべてがスポーツカーというわけではありません。SUVや4ドアクーペなど、2名乗り以外の車も数多く取り扱っています。高級自動車メーカーということもあり、価格は手ごろなもので600万円~です。ここからは、ポルシェの種類とそれぞれの価格をご紹介します。(記事内のモデル・価格は2019年12月時点のものです)
ケイマン
2シータークーペのケイマンは、ポルシェの中でも手ごろなスポーツカーです。入門車として購入するにはよいでしょう。6気筒ボクサーエンジン搭載で高剛性があり、安全性も高くなっています。911を彷彿とさせるエンジンフィーリングは、ポルシェファンの心を動かします。
デザインは、オープンカーであるボクスターがベースになっています。スポーツ性能が高いため、走行性も安定しているといえるでしょう。サイズはコンパクトなので、狭い道も安心して走行できるため街乗りするときも楽です。
エンジンはミッドシップに搭載しています。また、ケイマンSは3.4Lエンジンを搭載していて、よりパフォーマンスの高い走り心地を実感できるでしょう。
- ・718ケイマン……6,925,926円
- ・718ケイマンS……8,850,926円
(参考:『Porsche 718 ケイマン - ポルシェジャパン』)
ボクスター
ボクスターは、オープン2シーターのスポーツカーです。シャープで洗練されたデザインが、スポーツカーらしさを演出します。水平対向4気筒エンジンを搭載し、走行上の安全性も高いといえます。
上側のスポイラーは、走行速度が120kmになると自動的に展開します。車の足回りであるシャーシーを見直すことで、剛性の向上に成功しました。「ボクスターS」は3.4Lのエンジンを搭載しており、パワフルな走りを楽しめます。
電子制御ダンパーシステムである、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)は、ポルシェ独自の技術です。安定した走りをキープする役割をもちます。718ボクスターには10mm車高が低いPASM、718ボクスターSには20mm車高が低いPASMスポーツシャシーの追加が可能です。
- ・718ボクスター……7,323,148円
- ・718ボクスターS……9,248,148円
(参考:『Porsche 718 ボクスター - ポルシェジャパン』)
911
911は、ポルシェを代表するスポーツカーです。1964年に初代の911が発売されています。現在は、第8世代モデルが販売されるまでのロングセラーシリーズとなりました。現行では、The new 911 Carrera、911 GT3、911 GT2 RSの3つが販売されています。
The new 911 Carreraは、911のさまざまな魅力を詰め込んだモデルで、一目見ただけで911だと分かるデザインです。
911 GT3は、2017年のジュネーブモーターショーでデビューしたのが始まりです。最新モデルは、エンジンの排気量が4.0リッターと従来モデルよりも0.2リッター大きくなりました。
911 GT2 RSは、700馬力で後輪駆動のスポーツモデルです。ターボチャージャーを2基備えており、迫力ある走行を楽しめます。レーシングカーのような冷却システムを搭載し、最高速度340kmでの走行が可能です。
- ・The new 911 Carrera……13,597,222 円
- ・The new 911 Carrera Cabriolet・・・…15,888,889円
- ・The new 911 Carrera 4 Cabriolet・・・…16,968,519円
- ・The new 911 Carrera S……16,968,519円
- ・The new 911 Carrera S Cabriolet……19,260,185円
- ・The new 911 Carrera 4S……18,048,148円
- ・The new 911 Carrera 4S Cabriolet……20,339,815円
- ・911 GT3……21,150,000円
- ・911 GT3 RS……26,920,000円
- ・911 GT2 RS……36,560,000 円
(参考:『Porsche The new 911 Carrera - ポルシェジャパン』)
パナメーラ
パナメーラは2ドアではなく、4ドアセダンの位置づけです。そのためご夫婦やカップルだけでなく、ファミリーでの利用が可能になりました。
パナメーラはPanamera Models、Panamera GTS Models、Panamera Turbo Models、Panamera E-Hybrid Modelsと種類豊富なラインナップです。スポーツタイプには水平対向エンジン、そのほかのモデルにはV8エンジンを搭載しています。
Panamera E-Hybrid Modelsは、電気モーターのみで50km以上走行できます。燃費も、34.3km/Lと非常に高いのも特徴です。
- ・パナメーラ……12,324,074 円
- ・パナメーラ4……12,833,333円
- ・パナメーラ4スポーツツーリスモ……13,312,037円
- ・パナメーラ4エグゼクティブ……14,055,556円
- ・パナメーラ4S……17,172,222円
- ・パナメーラ4Sスポーツツーリスモ……17,559,259円
- ・パナメーラ4Sエグゼクティブ……18,913,889円
- ・パナメーラ GTS ……19,494,444円
- ・パナメーラ GTS スポーツツーリスモ……19,881,481円
- ・パナメーラ ターボ……24,933,333円
- ・パナメーラ ターボ スポーツツーリスモ……25,320,370円
- ・パナメーラ ターボ エグゼクティブ……27,102,778円
- ・パナメーラ 4 E ハイブリッド……15,165,741円
- ・パナメーラ 4 E ハイブリッド エグゼクティブ……16,408,333円
- ・パナメーラ ターボ S E ハイブリッド……29,618,519円
- ・パナメーラ ターボ S E ハイブリッド スポーツツーリスモ……30,005,556円
- ・パナメーラ ターボ S E ハイブリッド エグゼクティブ……31,787,963円
(参考:『Porsche パナメーラ - ポルシェジャパン』)
マカン
マカンは、ポルシェのSUVでカイエンに続いて発売されました。カイエンよりもひと回り小さく、街乗りする際も小回りが利き運転しやすいのが特徴です。
2014年に発売されてからは、ポルシェのSUVの入門車として名を馳せています。全モデルマニュアルミッションのみという独自性もあります。ポルシェでは、このようなモデルはこれまで見られませんでした。
ほかにも、全モデル4WDで7速PDKデュアルクラッチトランスミッション搭載の強みがあります。V型6気筒エンジンでも設定されているのも魅力です。マカンは2017年の売り上げ台数では、約97,000台を記録しています。コンパクトサイズのSUVは、人々のニーズを上手く汲み取ることに成功したといえるでしょう。
- ・Macan……7,119,444円
- ・Macan S……8,749,074円
- ・Macan Turbo……12,191,667円
(参考:『Porsche Macan - ポルシェジャパン』)
カイエン
カイエンは、ポルシェを代表するSUVです。2018年7月に発売されました。第3世代のカイエンは、全高が上がりポルシェらしい流線型のデザインが際立つデザインです。
同じくドイツの自動車メーカーであるフォルクス・ワーゲンと共同で開発したカイエンは、プラットフォームを同一としています。ポルシェが手掛けるスポーツカーと比べて視界は広く、長時間運転しても疲れにくいのが特徴です。
同シリーズのカイエン ターボは550馬力、4.0L V型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載しています。ハイブリットモデルであるEハイブリッドは、3.0L V型6気筒ターボを搭載し、燃費は31.3km/Lです。
- ・Cayenne……10,307,407円
- ・Cayenne E-Hybrid……12,385,185円
- ・Cayenne S……13,546,296円
- ・Cayenne Turbo……19,372,222円
- ・Cayenne Turbo S E-Hybrid……23,700,926円
(参考:『Porsche Cayenne - ポルシェジャパン』)
現行全車種ではないがタイカンも!
タイカンは、ポルシェが初めて販売する電気自動車です。2019年11月20日に日本にも公開されました。
ポルシェの現行車種にはまだ入っていませんが、日本では2020年後半から納車開始が予定されています。エンジンを搭載しないため、車高が低くなっておりスポーツカーらしいデザインです。看板車でもある911のシルエットに似ており、最高速度は260km/hと発表されています。
グレードは「ターボ」と「ターボS」の2つです。電圧は通常の電気自動車が400Vのところ、タイカンは800Vと倍の大きさに値します。市販車では800Vの電気自動車は初めての販売になるでしょう。
(参考:『モデルラインナップ - ポルシェジャパン - Porsche』)
ポルシェの種類が多いのはなぜ?
ポルシェは、スポーツカー専門のメーカーではなくなりました。さまざまなタイプの車種を取り扱う高級車メーカーに変化を遂げたのです。種類が増え、ポルシェの車でどれが自分にマッチするか探すのに時間がかかるという方もいるでしょう。ここからは、ポルシェの歴史や人気SUVについてご紹介しながら、種類が多い理由を解説しましょう。
ポルシェの歴史
ポルシェは、1930年ごろにフェルディナント・ポルシェという技術者がデザイン事務所として設立したのが始まりです。1990年代に入り、ポルシェの経営難がささやかれるようになります。その中で、1996年にボクスターを発売しました。1997年にはデザインや設計を刷新した911の発売に踏み切ります。
2003年にポルシェ初のSUVであるカイエンを、続いてケイマンやパナメーラが発売されました。カイエンのヒットを得て、ポルシェでは第2弾SUVのマカンを発売します。こちらも経営状況を大きく好転させるヒットになりました。現在は、人々からポルシェはスポーツカー専門メーカーとしてのイメージは薄れつつあります。
2012年8月1日にフォルクス・ワーゲン社がポルシェ社のすべての株式を取得しました。そのため、ポルシェはフォルクス・ワーゲン社の完全子会社としての位置づけになっています。
ポルシェの屋台骨を支えるのはSUV
ポルシェの売り上げ販売台数で大きな割合を占めるものは、今やスポーツカーではなくSUVです。世界的に大ヒットしたマカンやカイエンといったSUVが、ポルシェの大きな支えになっています。
2017年のポルシェの売り上げ台数を見てみると、世界販売は246,375台です。そのうち、マカンやカイエンが属するSUVの売り上げ台数は161,000台と半分以上を占めます。一方で、スポーツカータイプの911や718の売り上げは57,000台と、SUVの売り上げ台数に比べると全体に占める割合は低く存在感に欠けます。
路面状態が悪くても走行が安定しており、長時間の運転もしやすいのはSUVです。ドライバーに優しいメリットを持ち合わせるマカンやカイエンといったSUVは、ポルシェには必要不可欠な存在になっているといえるでしょう。
ポルシェの願望は生活を豊かにすること
技術者であるフェルディナント・ポルシェには、自動車を広める夢があったともいわれています。自動車を持っているだけで、人々の生活が豊かになると考えていたようです。この説が本当であれば、種類が多いポルシェの自動車に対して「なぜ」という疑問を抱く人も減るでしょう。
ポルシェ一族が願っていたように、現代では消費者のニーズに沿った自動車がポルシェでは多く販売されています。人々の生活に合った車が普及することで、結果的に人々の生活は豊かになるといえるでしょう。
ポルシェは「ケイマン」or「ボクスター」がおすすめ!
ポルシェの車に乗りたい気持ちはあっても、資金面で厳しい方もいるでしょう。ポルシェの代名詞でもある911シリーズを購入するのは、夢のまた夢という方がほとんどではないでしょうか。ケイマンやボクスターは金額的にもおすすめです。ここからは、ケイマンとボクスターの他車との違いと中高年にとってどのような存在かをご紹介します。
ケイマンとボクスター他車との違いは?
911は新車と中古車どちらも金額が高く、手が出ないという方もいるでしょう。比較的新しいモデルは、昔のモデルと違いサイズが大きく、購入を検討される方にとっては納得できない部分も目立ちます。911の昔のモデルは値段が高くなり、人気もあるため手軽に購入はできません。
一方で、ケイマンやボクスターは911よりも値段が安くスポーツカーらしさ溢れるデザインでおすすめです。とはいっても、中古車でも現行モデルであれば700万円~のことがほとんどなので誰もが購入できるわけではありません。もっと手ごろな金額で購入したい場合は、987型であれば230万~と価格を下げて購入できる可能性もあります。
もう少し予算に余裕があるなら、2008年11月以降のケイマンやボクスターがおすすめです。金額は400万円~なので、無理のない金額でポルシェ車を購入したい方にはよいでしょう。
ポルシェは中高年の憧れ
「ポルシェにいつかは乗ってみたい」そう思って若いころからこつこつ貯めたお金で購入を考える方もいます。40代、50代の中高年は子どももある程度手から離れ、金銭的にも余裕が出てくる年齢です。そのため、これからの人生を楽しむために憧れていたポルシェを手にしたいと考える方もいます。
限られた予算の中で、よりよいものを購入したい方にはケイマンやボクスターを検討するとよいでしょう。特に、ケイマンでも初代後期型の車種が小ぶりで運転しやすくおすすめです。
ポルシェを購入するなら幅広いラインナップの中古車店!
ポルシェの中古車を購入したい方は、幅広いラインナップが期待できる中古車店での購入がおすすめです。ポルシェは古いモデルでも人気が高く、さまざまなモデルの中から車を選べます。状態のよい中古車を選べば、新車を購入するより予算も大幅に抑えることが可能です。
下記の表は今回ご紹介したポルシェの車種とスペックや平均価格の一覧表です。購入を中古車店でご検討中の方は、チェックしてみるとよいでしょう。平均価格は、販売時期により異なります。そのときどきの価格が知りたい方は、中古車店を訪問する前に再度中古車店が提供しているページを確認しましょう。
|
ケイマン |
ボクスター |
911 |
パナメーラ |
マカン |
カイエン |
車検 |
半年以上 |
半年以上 |
半年以上 |
1年以上 |
半年以上 |
半年以上 |
修復歴 |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
駆動 |
ミッドシップ |
ミッドシップ |
RR |
FR |
4WD |
4WD |
平均価格 |
5,699,000円 |
5,099,000円 |
14,156,000円 |
7,189,000円 |
6,785,833円 |
6,894,000円 |
車検がないもの、修復歴があるものは購入費用自体を抑えることが可能です。しかし、購入後にかかる費用を考えると、よほど一目ボレしたというとき以外は避けたほうがよいでしょう。
人気の車種は少し古いモデルであっても、中古車としては高い金額で販売されています。賢くポルシェの中古車を購入するには、次回の車検期間が長く修復歴がないものを選びましょう。
まとめ
ポルシェにはさまざまな種類があります。スポーツカー、クーペ、SUVと車に乗る人のライフスタイルに合った車がラインナップされているといえるでしょう。新車は高すぎて手が届かないという方は、中古車を購入するという手もあります。中古車であれば、ケイマンやボクスターといった車種も手ごろな価格帯になり大変おすすめです。
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