ポルシェ911GT3の新型が待ち遠しい!現在購入できる旧型や911シリーズとは
伝説の名車との呼び声も高いポルシェの911シリーズは、ポルシェを代表する車種のひとつです。このたび、高性能スポーツカーとしても人気の高いポルシェ911の新型が登場するというビッグニュースが飛び込んできました。
そこでこの記事では、ポルシェの911シリーズを徹底解説、シリーズの概要や各モデルの解説を詳しく紹介していきます。また、ポルシェの911を購入できる場所についても言及しておりますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・911シリーズはポルシェを代表する車種!
・旧型は人気が高いので、入手が困難!
・どうしても手に入れたい場合は中古車を探すのもアリ!
ポルシェとは?新型が注目される訳
ポルシェとは、本社がドイツにある会社「フェルディナント・ポルシェ名誉工学博士株式会社」の略式名称および、そのブランド名を表しています。
当時は一般的な乗用車のみならず戦車のデザインも手掛けていましたが1948年からは自動車のデザインだけでなく、製造・販売も手掛けるようになります。そうして1964年ついにポルシェ911が誕生しました。以来改良を重ねながら現在に至るまで高級スポーツカーの代名詞として、長く愛され続けています。
高級スポーツカーを専門に扱ってきたポルシェですが、1990年代のアメリカ販売不振に伴って、安価なロードスターである「ボクスター」を投入することとなりました。その結果販売成績が回復、2008年にはフォルクスワーゲン社を事実上傘下に収めたのです。
2020年10月、「911 GTR RS」の時期型プロトタイプが高速テストを開始しました。ファンからは発売を心待ちにする声が寄せられています。
ポルシェにはどんなシリーズがある?
「ポルシェ」という名前を聞くとスポーツカーをイメージする人も多いでしょうが、実はポルシェが販売しているのはそれだけではないのです。ポルシェはスポーツカー以外にも、さまざまなシリーズを販売しています。ここでは、ポルシェが販売しているシリーズの特徴を、それぞれ解説していきましょう。
MT車が多い718シリーズ
ポルシェの2人乗りミドシップ・スポーツカーが、718シリーズです。ポルシェは718シリーズとして、クーペのケイマン、フルオープンのボクスター、そして2017年11月に登場したGTSの3種類を販売しています。
718シリーズは、パワフルな加速でもステアリングがぶれないことや優れた前後バランスが人気の車です。さらに、ポルシェの中でも718シリーズは軽量なボディとミッドシップレイアウトのエンジンで、卓越したスポーツ性能を発揮します。
日本では、ほとんどの車がAT車となっている中で、ポルシェの718ケイマンと718ボクスターは全グレードに6速MTを搭載しているのも大きな特徴のひとつです。
革新的なTaycanシリーズ
ポルシェの電動スポーツカーがTaycan(タイカン)シリーズです。国内で現在販売されているTaycanシリーズは、Taycan Turbo(タイカンターボ)、Taycan Turbo S(タイカンターボS)、そしてTaycan 4S(タイカン4S)の3車種となっています。
Taycanは、ポルシェ911などの伝統のフォルムを受け継いでいる電気自動車です。発売発表時には通信機能とApple Musicを標準搭載、世界初のApple Musicを標準搭載した電気自動車として大きな話題となりました。運転席のメーターがポルシェ初のフルデジタル式になっており、Apple Musicなどさまざまな機能にアクセスできる仕様になっています。
またTaycanシリーズは、800Vの高性能エネルギーと永久磁石シンクロナスモーター、ポルシェ回生マネジメントシステムにより高性能パフォーマンスを展開する車です。
ラグジュアリーなPanameraシリーズ
ポルシェが2009年より製造販売しているPanamera(パナメーラ)は、Fセグメントに属しているFRもしくは4WDの4人乗り高級サルーンです。
エンジンや駆動方式、仕様によって7つのモデルに分かれており、ベースグレードとトップグレードの間には約2,000万円もの価格差があります。
ポルシェの中でも随一のラグジュアリーなインテリアが特徴で、スポーツモデルでありつつも他のモデルとは異なるコンセプトがあるシリーズです。
2016年6月にフルモデルチェンジを行い、話題となりました。さらに、2017年から、2代目PanameraをモデルにしたステーションワゴンタイプのモデルがPanameraのラインナップに追加となっています。
デザインにこだわったMacanシリーズ
ポルシェの5ドアコンパクトSUVが、Macan(マカン)です。フロントマスクの大きなエアインテークと「ポルシェ フライライン」と呼ばれているスポーティーなルーフの傾斜を継承した、洗練されたデザインになっています。
Macanには5つのグレードがありますが、共通しているのが車の基礎部分であるプラットフォームです。Macanのシリーズはすべて、アウディのQ5がベースになっています。しかし、Q5がメリハリのついた直線的なデザインであるのに対し、Macanはスポーティーで流麗なボディラインなのです。
ベースモデルの価格は約700万円からと、ポルシェのラインナップの中では比較的手が届きやすい値段設定になっています。
最大で5つのシートがあるCayenneシリーズ
ポルシェのCayenne(カイエン)シリーズは、同社初のクロスオーバーSUVとして、2002年に発売されました。
フォルクスワーゲンと共同開発されたモデルで、プラットフォームを同一、他のSUVとは異なりポルシェらしさが存分に表れているルックスが特徴です。
初代モデルは995型モデルで、2002年~2006年生産されました。2006年にはマイナーチェンジにより957型を発表、2010年にはフルモデルチェンジで958型を発表します。その後2014年にマイナーチェンジが行われ、現行モデルが発売されました。
最上級モデルであるCayenne Turbo S(カイエンターボS)は、4,8Lのツインターボエンジンを搭載、高級スポーツカーさながらの動力性能を持っています。
開発中の新型ポルシェ911GT3とは?
ポルシェの代表的なシリーズともいえるのがポルシェ911です。中でも、さまざまなカーレースで活躍しているGT3は、911の中でも 特に人気の高いモデルといえるでしょう。そこでここでは、ポルシェ911が一体どのような車なのかを、詳しくご紹介していきます。
ポルシェ911GT3とはどんな車?RやRSとは?
ポルシェ911GT3とは、1990年に996型より設定されたハイパフォーマンスモデルの車です。3,6Lの自然吸気エンジンを搭載、リアシートレスの完全2人乗りとなっています。現在、ポルシェでは新型の911GT3を開発中です。ワールドデビューは2020年後半以降になる見込みとなっています。
ポルシェ911GT3モデルの中でも、911シリーズの最高峰と称されるのがポルシェ911GT3 RSです。4L水平対向6気筒エンジンを搭載、その迫力ある走行は、プライベートレーシングドライバーのためのシリーズといえるでしょう。
そんな911GT3 RSをベースに開発されたレーシングカーが911GT3 Rです。世界を舞台にしているGT3カテゴリーのレース参戦用に開発されました。
ポルシェ911GT3にはツーリングパッケージもあった
ポルシェ911GT3には、ツーリングパッケージも販売されています。ツーリングパッケージは、911型デザインの特徴ともいえる羽がついていないことがセールスポイントです。
1973年に限定生産されたポルシェ911CarreraRS(カレラRS)をオマージュしたデザインのツーリングパッケージは伝統をしっかりと引き継いでいます。さらに、レーシング仕様であるGT3を一般道でも走れるようにしたソフトモデルという位置づけです。
とはいえ、ターボではなく自然吸気エンジンで高パフォーマンスという特性も持っています。
ポルシェ911GT3の新車発売時相場は?
ポルシェ911GT3の新車発売時の相場を、現在販売されているモデルの価格から見ていきましょう。
Carreraモデルでは、一番安価な車種は911Carreraで1,398万円です。一番高価な車種は911Carrera4S Cabrioletで、価格は2,060万円となっています。その他の車種は、概ね1,700万円~1,900万円前後の価格です。
Targaシリーズでは、911Targa4が1,729万円、911Targa4Sが2,060万円、911Targa4S Heritage Design Editionが2,616万円となっています。
Turboモデルは一番高価な車種は911Turbo S Cabrioletで3,180万円、その他の車種は2千万円台という価格です。
ポルシェ911GT3の旧型は中古車なら購入できる可能性もある
ポルシェ911GT3の人気は高く、991世代で初めてパフォーマンスに特化した旧型の911モデルは、すでにソールドアウトしてしまいました。そのため、今から旧型の911GT3を新車購入するのは非常に難しくなっています。
しかし、中古車は流通している可能性が高いので、どうしても旧型のポルシェ911GT3を手に入れたいという人は中古車販売店を探すのが近道かもしれません。
現在新車購入可能なポルシェ911シリーズを紹介
旧型のポルシェ911シリーズは、現在ソールドアウト状態なのでなかなか新車で購入するのは難しいのですが、現行モデルのポルシェ911シリーズであれば新車購入は可能です。ここでは、現在新車購入が可能な911シリーズの概要および各モデルの特徴について、詳しく言及します。
ポルシェの911シリーズスタンダードモデルCarrera
初めてポルシェにCarreraが登場したのは上記のレース用に作られたポルシェ550、市販の車ではポルシェ356が初となりました。
当初Carreraという名称はポルシェのシリーズの中で最も優れた性能を持っているモデルにつけられていましたが、現在ではシリーズのベースである911につけられています。
CarreraはポルシェのDNAを体現したといえるモデルです。水平方向ターボエンジンやトランスミッション、ブレーキなどは、最高のパフォーマンスというひとつの目的のもとに設計、スポーツ感覚あふれる走りを徹底して追及しています。
911Carreraの後に「4」がつくモデルはすべて4WDであるということを意味しており、シリーズの中で最もパワーのあるモデルは911カレラGTSです。中でも911CarreraGTSCabrioletは、最もハイパワーな4WDとなっています。
ポルシェ911CarreraのオープンモデルTarga
911のオープンモデルのラインナップが誕生していなかった時代に生まれたグレードがTarga(タルガ)です。
ポルシェは911において独特のオープンカー形状となるタルガトップを、1967年から現在に至るまで採用、現在まで継続して販売しています。
タルガトップとはボディにBピラーを固定、フロント乗車席の頭上にあるパネルが取り外し可能なデザインのことです。現行型のTargaでは、個性的なデザインのBピラーおよびパノラミックウィンドウとなっているリアガラスが特徴となっています。また、リアウィンドウをアクリル製にして取り外し可能にしたデザインも販売中です。
現在は911Targa4、911Targa4S、911Targa4S Helistage Design Editionが販売されています。いずれのモデルも搭載されているエンジンはすべて3Lターボエンジンで、駆動方式は4WDです。
ポルシェ911シリーズの中でも高スペックなTorbo
911シリーズの中で最も高いパフォーマンスを持っているのがTorbo(ターボ)です。1975年に発売された当時は、今までのポルシェにはなかった加速感および独特のターボを搭載した空冷式エンジンのサウンドが多くの人を魅了しました。
中でも最もハイパワーなモデルが911Torboと911TorboSで、3,8Lターボエンジンが搭載されています。911Rや911GT3をはるかにしのぐスピード感で、ポルシェの中でも最も憧れている、という人が多い人気モデルです。
スポーツカーの性能を測る目安となっているドイツニュルブルクリンクサーキットオールドコースにおける911TorboSラップタイムは、7分18秒である、といわれています。
近年は、ダウンサイジングターボの気流に乗って排気量を縮小、ベーシックな911でもターボエンジンを搭載するようになりました。そのため、燃費も改善されたので、経済性も向上しています。
日本でポルシェ911が買える場所は?認定中古車もある
日本国内には、ポルシェの正規取扱店が、北は北海道から南は沖縄まで、全国に約40店舗あります。これらの正規取扱店では、ポルシェ911を購入可能です。
また、新車は価格的になかなか手が出ない、旧型の911が購入したい……という人のためにポルシェ認定中古車を販売している正規販売店もあります。公式ホームページより、モデル検索および販売店検索が可能です。
まとめ
現在、多くの人が新型を待ち望んでいるポルシェ911シリーズは、とても人気です。旧型はすでにソールドアウト状態なので、なかなか新車では手に入らないでしょう。旧型の911シリーズに乗りたいけれど、目当ての車種が見つからないという方は、中古車店を探してみるのもひとつの方法です。ネクステージではポルシェの911シリーズも多数取り扱っていますので、お目当ての車種もきっと見つかることでしょう。
■世界のクルマを360°画像でチェックする (universe-cars.jp)
■オシャレな輸入車カタログ|supreme_cars
