カングーの内装・外装を徹底解剖!スペックや価格もチェックしよう
ルノー カングーは、フランスで生まれたハイトワゴンです。内装・外装の優れたデザイン性と機能性に魅力があります。日本でカングーは2002年から販売されており、2023年に新型が誕生しました。新型カングーは、どのような内装・外装に仕上がっているのでしょうか。
この記事では、カングーの内装・外装を詳しく解説します。スペックや価格も紹介しますので、カングーの特徴を深く理解できるでしょう。
※目次※
・カングーの内装は洗練されたデザインと機能的な収納が魅力。使い勝手の良い装備も豊富。
・カングーの外装は「インテンス」と「クレアティフ」の2種類。クレアティフには象徴的なイエローカラーが設定されている。
・カングーは豊富な純正アクセサリーでデザイン性も機能性も向上できる。低燃費が魅力のディーゼル車も選択可能。
カングーの内装はおしゃれで機能的
カングーは2023年3月2日に13年半ぶりのフルモデルチェンジが実施され、新型が誕生しました。「もっと遊べる空間」をコンセプトとし、おしゃれで機能的な内装に仕上がっています。ここでは、カングーの内装の魅力を詳しく見てみましょう。
洗練されたデザイン性
ルノー カングーは、初代から商用車ベースの乗用車というスタイルを維持しています。新型モデルでは、より洗練されたデザインの内装となりました。
水平基調の3段構造ダッシュボードやブラッシュアルミ調のパネル、随所に散りばめられたクロームパーツ、マットクロームフィニッシャーで装飾された本革ステアリングホイールにより、高い質感を表現しています。
ダッシュボードの8インチの大型モニターにより、現代的な雰囲気も感じられる内装です。
シンプルで直感的に操作できるスイッチ類や視認性の高い7インチ デジタルインストゥルメントパネルなど、機能性にも優れています。
機能的な収納
カングーの内装は、収納スペースにも優れています。センターコンソールボックスやカップホルダー、ドアポケットといった基本的な装備だけでなく、フロントオーバーヘッドコンソールやダッシュボードセンタートレーなどを備えた内装です。
メーターフード上のインストゥルメントパネルアッパーボックスは、2つのUSBポートと12V電源ソケットが付いており、純正アクセサリーのスマートフォルホルダーもセットできます。
手荷物やドリンク、スマートフォンなどを機能的に収納できるでしょう。リア部分は、3連式オーバーヘッドコンソールや床下収納を備えています。
上質な車内空間
新型カングーの内装には、ファブリックとレザー調のコンビシートを採用しています。柔らかい感触でありながら、芯のある座り心地です。先代に比べてひと回り大きな設計となり、ロングドライブでもより快適に過ごせるようになりました。
ボディパネルには防音材を採用し、ウィンドウガラスの厚みが増したことで車内の静粛性もアップしています。
リアシートは、大人がゆったりと座れる3席独立タイプです。足元には後席エアダクトを装備しています。
広々した荷室
カングーは、荷室長1,020mm×荷室幅1,190mm×荷室高1,111mmという広々とした荷室を確保しています。5名乗車時の荷室容量は775Lです。2名乗車時の場合は6:4分割可倒式リアシートを倒すことでフラットなスペースが広がり、2,800Lの荷室容量を確保できます。
荷室の地上高は594mmと低く、開口部はスクエアな形状のため、重い荷物やたくさんの荷物でも簡単に積み降ろしが可能です。
使い勝手の良い装備
カングーの8インチ マルチメディアEASY LINKは、スマートフォンをUSBポートに接続することで各種アプリケーションのミラーリングが可能です。タッチスクリーンで、日頃から使い慣れているナビゲーション機能や音楽再生機能、通話機能を使用できます。
横幅130mm×縦幅50mmのチャイルドミラーは大きく見やすい設計のため、後部座席に子どもを乗せるときも安心です。
他にも、簡単に施錠・解錠、エンジンスタートができるハンズフリーカードキーや荷室の空間を区切れるトノボードなど、使い勝手の良い装備が多数あります。
カングーは内装にマッチした外装も魅力!
カングーは、内装だけでなく外装も魅力です。エクステリアデザインは2種類あり、デザインによってキャラクターが異なります。
ここでは、カングーの外装の特徴を見てみましょう。2種類のエクステリアデザインの特徴に加え、ボディカラーのバリエーションも併せて詳しく解説します。
デザインは2種類
新型カングーの外装は、モダンでスタイリッシュなデザインとなりました。大きなフロントウィンドウやダブルバックドアなど、カングー独自の個性も残しています。
エクステリアデザインは「インテンス」と「クレアティフ」の2種類から選択可能です。エクステリアデザインの選択で購入価格は変わりません。インテンスはボディと同色のバンパー、クレアティフはブラックのバンパーを装備しています。
インテンスは、新型カングー本来の乗用車感が強まった上質なデザインです。一方のクレアティフは、個性的で商用車らしい雰囲気があります。クレアティフは、日本だけの特別なデザインです。
力強く遊び心のある外装
カングーの外装は、リブの入ったボンネットや抑揚のあるサイドライン、リアのワイドなショルダーラインにより力強くダイナミックな雰囲気を表現しています。
統一感のあるブラックのサイドウィンドウや、ルノーデザインを象徴するCシェイプデイタイムランプとLEDヘッドライトも魅力です。
90度まで開くフロントドアと大きな両側スライドドアを採用し、誰もが乗り降りしやすい設計となっています。荷室のダブルバックドアは、2段階に開く仕様です。狭い場所でも簡単に開閉できます。
選べるボディカラーのバリエーション
カングーのボディカラーバリエーションは以下の通りです。インテンスとクレアティフで、選択できるカラーが異なります。
グレード |
ボディカラー |
インテンス |
・ブラウン テラコッタ M(茶系) ・グリ ハイランド M(グレー系) ・ブルー ソーダライト M(青系) ・ブラン ミネラル(白系) |
クレアティフ |
・ジョン アグリュム(黄色系) ・ブラン ミネラル(白系) |
カングーの象徴的なカラーは、クレアティフの「ジョン アグリュム」です。ボディのイエローとブラックのバンパーがおしゃれに組み合わさっています。
カングーの純正アクセサリーで自分流にカスタマイズ
カングーには、さまざまな純正アクセサリーが用意されています。自分流のカスタマイズを楽しむためにも、カングーの純正アクセサリーをいくつか見てみましょう。
また、車を購入するときにはボディサイズやエンジン性能の理解も重要です。カングーの基本スペックも併せて確認しましょう。
基本のスペック
カングーには、ガソリン車とディーゼル車が用意されています。それぞれの基本スペックは以下の通りです。
|
ガソリン車 |
ディーゼル車 |
全長×全幅×全高(mm) |
4,490×1,860×1,810 |
|
車両重量(kg) |
1,560 |
1,650 |
定員(名) |
5 |
|
ホイールベース(mm) |
2,715 |
|
トレッド前/後(mm) |
1,580/1,590 |
|
総排気量(L) |
1.333 |
1.460 |
総排気量や重量に違いがみられるものの、基本的な構造に違いはありません。
豊富に用意された純正パーツ
カングーの見た目をアレンジしたい方には、フロントフードデカールやルーフバーがおすすめです。より遊び心のある外観となり、カングーの個性を引き立てます。
内装のアクセサリーでおすすめなのは、マルチファンクションワイヤレスチャージャーです。スマートフォンを高速充電できるだけでなく、乗り降りの際のアシストグリップや洋服をかけるハンガー、足元を照らすライトなど、幅広いシーンで役立ちます。
機能性を上げたい場合は、ドライブレコーダー付デジタルミラーがおすすめです。液晶画面に表示される後方映像を、ズーム機能で距離感がつかみやすい範囲に調整できます。車両・歩行者検知時のアラーム警告機能が備わっている点も魅力です。
カングーは好みに合わせて走りも選べる
ここでは、カングーの走りについて解説します。カングーは2種類のエンジンタイプを選べるだけでなく、シチュエーションに合わせた走行モードの選択も可能です。購入時に悩まないように、それぞれのエンジンの魅力を理解しましょう。
スポーティーな走り
カングーのガソリン車は静粛性の高いアクティブな走り、ディーゼル車は余裕のあるパフォーマンスを楽しめます。ガソリン車・ディーゼル車それぞれのエンジン種類は以下の通りです。
|
ガソリン車 |
ディーゼル車 |
エンジン種類 |
1.3L直列4気筒直噴 ガソリンターボ |
1.5L直列4気筒直噴 ディーゼルターボ |
最高出力 【kW(PS)/rpm】 |
96(131)/5,000 |
85(116)/3,750 |
最大トルク 【N・m(kg・m)/rpm】 |
240(24.5)/1,600 |
270(27.5)/1,750 |
走行モードは「ノーマル」「エコ」「ベルフォ」の3種類から選択できます。ベルフォは強いパフォーマンスを発揮するモードです。乗車人数や積載量が多いときに適しています。
トルク値はディーゼル車が勝っているため、力強い走りを求めている方はディーゼル車がおすすめです。
低燃費ならディーゼル
カングーのディーゼル車は、ガソリン車よりも燃費性能に優れています。それぞれの燃費性能と使用燃料は以下の通りです。
|
ガソリン車 |
ディーゼル車 |
WLTCモード燃費 (km/L) |
15.3 |
17.3 |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
軽油 |
ディーゼル車の燃料は、プレミアムガソリンよりも価格の安い「軽油」です。燃費性能だけでなく、燃料単価においてもディーゼル車のほうが優れています。経済性を求めるならディーゼル車を選ぶのもひとつの方法です。
まとめ
ルノー カングーは、内装・外装ともにデザイン性と機能性に優れています。遊び心のあるデザインが好きな方や、アウトドア・レジャーに向いた車を探している方におすすめです。
購入するときには、エクステリアデザインとエンジンタイプに注目しましょう。デザインごとのキャラクターやボディカラーが異なるだけでなく、燃費なども異なります。それぞれの異なる魅力を理解し、自分に合ったモデルでカングーならではのカーライフを楽しみましょう。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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