希少車種のフォードKaとは?手に入りやすいコンパクトな11車種も紹介
3ドアハッチバックのフォードKaは、現在ほとんど見ることができない車種です。販売期間が短く、中古車で探すのも根気がいる作業となることでしょう。しかしその小柄で特徴的な見た目に魅了される方もいるのではないでしょうか。
この記事では、フォードKaの特徴を解説しつつ、さまざまなコンパクトカーを紹介します。日本には軽自動車規格があり、コンパクトカーが豊富です。おしゃれな輸入車も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・フォードKaは1999年に発売された3ドアハッチバックのコンパクトカー
・フォードKaのような車格の車を探す場合は、軽自動車がおすすめ
・国産車も輸入車もおしゃれなデザインのコンパクトカーが登場している
フォードの希少コンパクトカー「フォードKa」
フォードKaは、ボディサイズと可愛らしいデザインが特徴の3ドアハッチバックです。販売開始されてから20年以上経ち、なかなかお目にかかるのは難しいと言えるでしょう。ここでは、フォードKaがどのような車だったのか、スペックとともに振り返ります。
1999年に日本でデビュー
フォードKaは1996年に登場し、日本で姿を見せたのは1999年のことでした。当時の新車価格はおよそ150万円という価格で発売されました。「ニュー・エッジ・デザイン」をコンセプトにした個性的な外観は、シンプルながらもおしゃれな印象を与えます。
内装デザインも個性的で、曲線が多く立体感があります。インパネだけでなく、ドアのパネルやポケットも曲線的なデザインです。パワーウインドウなどの快適装備も備わっていました。ただ、販売期間は短く、約2年で販売終了となった車種です。
全長3,660mmの小柄なボディ
フォードKaは、乗用車を限界まで小さくした小柄なボディが最大の特徴です。以下に1999年に発売されたベースグレードのスペックを記載します。
全長 |
3,660mm |
全幅 |
1,640mm |
全高 |
1,400mm |
ホイールベース |
2,450mm |
車両重量 |
940kg |
エンジンの種類 |
直列4気筒OHV |
エンジン排気量 |
1.293cc |
エンジン最高出力 |
44kW(60PS)/5,000rpm |
エンジン最大トルク |
103N・m(10.5kgf・m)/2,500rpm |
全長は3,660mmですが、大人4人がぎりぎり乗れる空間を確保しています。エンジン出力は、現代の軽自動車から見ても物足りなく感じるかもしれませんが、小柄なボディを押し出すには十分と言えるでしょう。駆動方式はFFで、ミッションは5MTのみの設定でした。
フォードKaのように小柄な軽自動車5選
発売期間が短いフォードKaを手に入れることは困難ですが、日本には軽自動車があるため、コンパクトな車の選択肢が豊富です。ここでは、フォードKaのように全高が抑えられた軽自動車を5車種紹介します。できるだけ小柄な車が欲しい場合は、ぜひご参考にしてください。
スズキ アルト
アルトはスズキのもっともベーシックなモデルで、スクエアを意識させつつも角が取れたデザインをしています。内装はシンプルにまとめられており、収納スポットが多く機能的です。日常使いに最適と言えるでしょう。以下にベースグレードの簡易的なスペックをまとめます。
グレード |
アルト A(2WD) |
全長 【mm】 |
3,395 |
全幅【mm】 |
1,475 |
全高【mm】 |
1,525 |
ホイールベース【mm】 |
2,460 |
車両重量【kg】 |
680 |
エンジンの種類 |
水冷3気筒DOHC |
エンジン排気量【cc】 |
658 |
エンジン最高出力【kW(PS)/rpm】 |
34(46)/6,500 |
エンジン最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
55(5.6)/4,000 |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
25.2 |
(2023年7月時点の情報です)
上記はガソリンエンジンモデルで、上級グレードはマイルドハイブリッドを採用しています。車両重量が軽いため、省燃費でキビキビとした走りが楽しめるでしょう。
(参考:『アルト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ラパン/ラパンLC
スズキ ラパンはアルトと同じボディサイズです。丸めのヘッドランプが特徴で、おしゃれなエクステリアは女性向けのデザインをしています。内装は部屋にいるような雰囲気で、落ち着く空間です。ラパンのスペックを以下に記載します。
グレード |
ラパン G(2WD) |
全長 |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
全高 |
1,525mm |
ホイールベース |
2,460mm |
車両重量 |
680kg |
エンジンの種類 |
水冷3気筒DOHC |
エンジン排気量 |
658cc |
エンジン最高出力 |
38kW(52PS)/6,500rpm |
エンジン最大トルク |
60N・m(6.1kgf・m)/4,000rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
26.2km/L |
(2023年7月時点の情報です)
ラパンLCは、欧州の町並みにも似合うデザインで、ラパンよりも個性的なエクステリアが特徴です。ボディカラーの配色がきれいで、特に女性は高い満足度が得られるでしょう。ボディサイズやエンジン出力などは、ラパンと共通しています。
(参考:『アルトラパン(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『アルトラパンLC(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ ミライース
ミライースはダイハツのラインアップの中で、燃費に優れた軽自動車です。エクステリアはスタイリッシュで、エッジが効いています。インテリアは黒を基調としており、利便性が高く、先進性を感じさせるメーターが特徴です。
グレード |
ミライース B(2WD) |
全長 |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
全高 |
1,500mm |
ホイールベース |
2,455mm |
車両重量 |
650kg |
エンジンの種類 |
水冷3気筒DOHC |
エンジン排気量 |
658cc |
エンジン最高出力 |
36kW(49PS)/6,800rpm |
エンジン最大トルク |
57N・m(5.8kgf・m)/5,200rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
25.0km/L |
(2023年7月時点の情報です)
エンジンは突出した性能があるわけではありませんが、熱効率を高めており省燃費です。また、ボディが極限に近いほど軽量化されているため、走り出しがスムーズに感じられるでしょう。
(参考:『ミライース(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ トコット
トコットは、四角くシンプルなエクステリアをしています。派手でもなく、スタイリッシュとも言えませんが、日常に溶け込むデザインです。内装もシンプルで、運転に集中できる空間と言えます。以下にベースグレードのスペックを示します。
グレード |
トコット L“SA Ⅲ”(2WD) |
全長 |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
全高 |
1,530mm |
ホイールベース |
2,455mm |
車両重量 |
720kg |
エンジンの種類 |
水冷3気筒DOHC |
エンジン排気量 |
658cc |
エンジン最高出力 |
38kW(52PS)/6,800rpm |
エンジン最大トルク |
60N・m(6.1kgf・m)/5,200rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
22.6km/L |
(2023年7月時点の情報です)
トコットはミライースよりも若干全高が高く車重もありますが、重い部類ではありません。燃費性能も十分と言えるでしょう。ダイハツの安全技術「スマートアシストⅢ」を全グレードに装備しているのは嬉しいポイントです。
(参考:『ミラトコット(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ N-ONE
N-ONEはユニークのデザインの軽自動車で、丸目のヘッドランプと、それぞれをつなぐグリルが印象的です。内装はシンプルで、運転席と助手席は独立したタイプを採用しています。N-ONEのOriginalグレードのスペックは以下です。
グレード |
N-ONE Original(FF) |
全長 |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
全高 |
1,545mm |
ホイールベース |
2,520mm |
車両重量 |
840kg |
エンジンの種類 |
水冷3気筒DOHC |
エンジン排気量 |
658cc |
エンジン最高出力 |
43kW(58PS)/7,300rpm |
エンジン最大トルク |
65N・m(6.6kgf・m)/4,800rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
23.0km/L |
(2023年7月時点の情報です)
N-ONEはこれまで紹介してきた軽自動車の中では重量があります。ただし、燃費性能が劣るわけではありません。また、ターボエンジンや6速MTを設定しているため、走りを楽しみたい方は要チェックです。
(参考:『N-ONE(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フォードKaのようにコンパクトな国産普通車3選
フォードKaのように、普通車のコンパクトカーを狙っている方もいるでしょう。軽自動車は小柄ですが、動力性能には限界があります。普通車なら排気量があるため、街乗りから高速道路まで余裕を持って走行可能です。ここでは、おすすめの国産コンパクトカーを3車種紹介します。
トヨタ パッソ
パッソは、トヨタのラインアップの中でもコンパクトなモデルです。エントリーグレードはシンプルな外観をしていますが、MODAというグレードはカジュアルに演出されています。インテリアも同様の印象です。エントリーグレードのスペックを以下に示します。
グレード |
パッソ X(2WD) |
全長 |
3,650mm |
全幅 |
1,665mm |
全高 |
1,525mm |
ホイールベース |
2,490mm |
車両重量 |
910kg |
エンジンの種類 |
直列4気筒 |
エンジン排気量 |
996cc |
エンジン最高出力 |
51kW(69PS)/6,000rpm |
エンジン最大トルク |
92N・m(9.4kgf・m)/4,400rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
21.0km/L |
(2023年7月時点の情報です)
パッソの排気量が控えめなコンパクトカーで、出力も高くはありませんが、扱いやすいでしょう。小柄なボディなので小回りが利き、街乗りに向いています。
(参考:『パッソ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ スイフト
スズキの普通車を代表する車種と言えば、スイフトです。スタイリッシュなデザインは、欧州車にも負けないクオリティーがあります。特に横から見たフォルムがかっこ良く、ルーフがリアにかけて下がっているため、スポーティな印象です。XGグレードのスペックを以下に示します。
グレード |
スイフト XG(2WD・CVT) |
全長 |
3,845mm |
全幅 |
1,695mm |
全高 |
1,500mm |
ホイールベース |
2,450mm |
車両重量 |
890kg |
エンジンの種類 |
水冷3気筒DOHC |
エンジン排気量 |
1,242cc |
エンジン最高出力 |
67kW(91PS)/6,000rpm |
エンジン最大トルク |
118N・m(12.0kgf・m)/4,400rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
20.0km/L |
(2023年7月時点の情報です)
上記のスペックをパッソと比較すると、ボディサイズが一回り大きく、排気量に余裕があることが分かります。車重が軽いため、燃費性能も十分です。より省燃費を求める場合は、マイルドハイブリッドモデルをおすすめします。
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ e
「ホンダ e」は電気自動車のコンパクトカーです。N-ONEをイメージさせるような台形のフォルムで、愛らしい見た目をしています。ワイドなディスプレイを搭載したインテリアは先進的です。ドアミラーは無く、代わりにサイドカメラを採用しています。「ホンダ e」のスペックは以下の通りです。
グレード |
Honda e Advance |
全長 |
3,895mm |
全幅 |
1,750mm |
全高 |
1,510mm |
ホイールベース |
2,530mm |
車両重量 |
1,540kg |
モーター最高出力 |
113kW(154PS)/3,497rpm~10,000rpm |
モーター最大トルク |
315N・m(32.1kgf・m)/0rpm-2,000rpm |
交流電力量消費率(WLTCモード) |
138Wh/km |
(2023年7月時点の情報です)
ボディサイズはスイフトよりも若干大きめです。車両重量はありますが、トルクフルなモーターを搭載しているため、動力性能にストレスを感じることはないでしょう。
(参考:『HONDA e(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フォードKaのようにコンパクトでおしゃれな輸入車3選
フォードKaのようにデザイン性の高い輸入車は魅力的です。国産車にはない雰囲気があるため、個性を出せます。所有欲を満たしてくれるでしょう。ここでは、フォードKaのようにおしゃれなデザインの輸入コンパクトカーを3車種紹介します。
ルノー トゥインゴ
トゥインゴは、パリの町並みに合うエクステリアが特徴で、その見た目はまるで3ドアハッチバックをイメージさせます。実際は、リアドアのサッシュ部分にドアハンドルがあり、5ドアハッチバックです。
エレガントな印象を持つのはインテリアも同様で、ボディカラーと同色のパネルが個性を演出しています。スペックは以下をご覧ください。
グレード |
ルノー トゥインゴ インテンス EDC |
全長 |
3,645mm |
全幅 |
1,650mm |
全高 |
1,545mm |
ホイールベース |
2,490mm |
車両重量 |
1,030kg |
エンジンの種類 |
直列3気筒ターボ |
エンジン排気量 |
897cc |
エンジン最高出力 |
68kW(92PS)/5,500rpm |
エンジン最大トルク |
135N・m(13.8kgf・m)/2,500rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
17.4km/L |
(2023年7月時点の情報です)
トゥインゴのボディサイズは、高さこそありますが、フォードKaと同等の車格です。ターボエンジンにより、小気味良い加速が味わえます。また、RRの駆動方式を採用しており、フロントタイヤの切れ角が大きいため、小回りを得意としている点が特徴的です。
(参考:『トゥインゴ(ルノー)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フィアット 500
フィアット 500はフォードKaと同じく希少な3ドアハッチバックのコンパクトカーです。ユニークなエクステリアで、丸みがあり、愛くるしいデザインをしています。インテリアは丸を基調としており、こちらもおしゃれです。スペックは以下をご覧ください。
グレード |
500 1.2 Cult |
全長 |
3,570mm |
全幅 |
1,625mm |
全高 |
1,515mm |
ホイールベース |
2,300mm |
車両重量 |
990kg |
エンジンの種類 |
直列4気筒SOHC |
エンジン排気量 |
1,240cc |
エンジン最高出力 |
51kW(69PS)/5,500rpm |
エンジン最大トルク |
102N・m(10.4kgf・m)/3,000rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
18.0km/L |
(2023年7月時点の情報です)
フォードKaのような車格で、車両重量が軽く、ベースグレードはエンジン出力が控えめです。ただし、直列2気筒のターボモデルはトルクがあり、走りを楽しめるでしょう。
(参考:『500(フィアット)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
シトロエン C3
シトロエンC3もおすすめのコンパクトカーです。ダイナミックで複雑な造形のフロントマスクは、迫力があります。バンパー下部やホイールアーチ、ピラーなどがブラックで、スタイリッシュなデザインです。インテリアは四角形が随所に配置され、独自性があります。C3のスペックは以下です。
グレード |
C3 SHINE |
全長 |
3,995mm |
全幅 |
1,750mm |
全高 |
1,495mm |
ホイールベース |
2,535mm |
車両重量 |
1,160kg |
エンジンの種類 |
直列3気筒DOHCターボ |
エンジン排気量 |
1,199cc |
エンジン最高出力 |
81kW(110PS)/5,500rpm |
エンジン最大トルク |
205N・m/1,750rpm |
燃料消費率(WLTCモード) |
17.2km/L |
(2023年7月時点の情報です)
トゥインゴやフィアット500よりも大柄なボディではありますが、取り回しは問題ないでしょう。ターボエンジンを搭載しているため、動力性能は十分です。満足度が高いコンパクトカーと言えます。
(参考:『C3(シトロエン)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
コンパクトな中古車をネクステージで探そう!
フォードKaは探し出すのが困難ですが、軽自動車を含め、魅力的なコンパクトカーは多くあります。新車の購入を検討する前に、一度中古車をチェックしてはいかがでしょうか。ネクステージは中古車の在庫が豊富です。ここでは、ネクステージの強みを紹介します。
在庫数3万台から簡単に検索できる
ネクステージは全国に店舗を展開しており、総在庫数が約3万台と、豊富に取りそろえています。コンパクトカーの在庫も多く、好みの1台が見つかるでしょう。
在庫車には、ネクステージのWebサイトからアクセスできます。欲しい車が決まっている場合は、自動車メーカーと車種を選択すると良いでしょう。まだ決まっていない場合は、ボディの種類を選択して在庫車をチェックすると、候補を絞れるでしょう。
品質にこだわっている
ネクステージは、中古車の品質にこだわっています。修復歴車や水害車などの故障リスクが高い車両は省いているため、中古車を選びやすい環境です。また、車両状態票を開示しているため、傷の有無など簡単に確認できます。
契約後は専門のメカニックが整備して納車しているため、すぐに故障するリスクが低く、保証制度も充実しています。このように、お客様ファーストを貫いている点がネクステージの強みです。
まとめ
フォードKaは3ドアハッチバックのコンパクトカーで、20年以上前に販売されました。現在は入手が困難です。魅力的なコンパクトカーが多くのメーカーから販売されているため、フォードKaのような特徴を持つ車種が見つかるでしょう。
ネクステージでは、品質の良さにこだわって取りそろえた中古車を扱っています。Webサイトから簡単に検索でき、車両情報をチェック可能です。ぜひ一度アクセスしてみてください。
この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。