AMGロゴの秘密に迫る！3つのデザイン要素に隠された由来と意味
AMGはメルセデス・ベンツの高性能車ブランドです。そのロゴは、スピードと力強さを象徴するデザインで知られています。しかし、AMGロゴの由来と意味をご存知でしょうか？本記事では、AMGロゴの由来と意味、そしてデザインの変遷について詳しく解説します。AMGの歴史と哲学にも迫りながら、高性能車の象徴となったロゴの魅力に迫ります。
※目次※
・AMGは高性能エンジンを搭載したハイパフォーマンス車を展開しているメルセデスの子会社。
・AMGの由来は創業者の名前や故郷の頭文字から来ている。
・AMGの高い性能はこだわりの職人技術によるものである。
AMGとは？メルセデス・ベンツの高性能車ブランド
AMGはメルセデス・ベンツの子会社で、高性能エンジンを搭載したハイパフォーマンス車を開発しているチームです。AMGのロゴの秘密を解き明かす前に、まずはAMGというブランドについて理解を深めましょう。AMGの名前の由来や意味、メルセデス・ベンツとの関係性など、AMGの基本情報をおさらいします。
AMGの由来と意味：創業者の名前の頭文字から
AMGの名称は、創業者の名前や故郷の頭文字から来ています。AMGのAは創業者のアウフレヒト（Aufrecht）、Mはエンジニアのメルヒャー（Melcher）、そしてGは創設者の故郷であるグロースアスパッハ（Grossaspach）の頭文字を取ったものです。アウフレヒトとメルヒャーは、メルセデス・ベンツのエンジニアで、1967年に自宅の車庫でチューニングビジネスを始めました。つまり、AMGという名称には、創業者の情熱と故郷への愛着が込められているのです。
AMG車の特徴と性能：ハイパフォーマンスなチューニング
AMG車の特徴は、何と言ってもそのハイパフォーマンスぶりといえるでしょう。まるで、サーキットを駆け抜けるレーシングカーのような圧倒的な加速力と、コーナリングでの抜群の安定性が魅力です。これらは、エンジン、ブレーキ、サスペンションなど、クルマのあらゆる部分においてAMGのエンジニアたちの卓越したチューニングによる仕上がりになります。
例えるなら、標準のメルセデス・ベンツが優雅に舞うバレリーナだとすれば、AMGはダイナミックに躍動するアスリート。その卓越したパフォーマンスは、ドライバーの心を躍らせずにはいられません。
AMGとメルセデス・ベンツの関係性：完全子会社化までの歴史
AMGとメルセデス・ベンツの関係は、長年にわたるパートナーシップの歴史があります。当初、AMGは独立したチューニング会社でしたが、次第にメルセデス・ベンツとの協力関係を深めていきました。
1990年代には、AMGはメルセデス・ベンツの公式チューニングパートナーとなり、AMGモデルの開発と販売を担当するようになりました。そして2005年、AMGはメルセデス・ベンツの完全子会社となったのです。
この完全子会社化により、AMGとメルセデス・ベンツの技術力が融合し、より高性能で洗練されたAMG車が生み出されるようになりました。まさに、二つのブランドが一体となって、自動車の新たな可能性を切り拓いていったのです。
AMGロゴのデザインの秘密
AMGロゴには、ブランドの魂が込められています。スピードと力強さを表現したデザインの意味や、創業者のイニシャルに由来するロゴの秘密や隠された魅力に迫ります。
AMGロゴとエンブレムの意味：スピードと力強さを表現
AMGロゴの左にある5本の斜線は、タイヤの跡を意味しています。まるで風を切り裂くように走り抜けるタイヤの跡が鋭角的なデザインで表現されているのです。
また、さまざまなモチーフが描かれているエンブレムは、月桂樹の円枠部分は「メルセデス・ベンツのレースの成功」を象徴し、左側の清い水とリンゴの樹は、AMG社の本拠地「アファルターバッハ」に由来しています。「アファルター」はリンゴの樹、「バッハ」は水を意味します。右側には、卓越したエンジン開発技術を象徴するカムとバルブが描かれています。このように、AMGのエンブレムにはそれぞれ意味が込められており、創業者の思いが反映されています。
AMGロゴとエンブレムの位置：モデルや発売時期によって異なる
AMGロゴが取り付けられる箇所はモデルによって異なりますが、新型のCLA、GLS、SLにはAMGのロゴが採用されています。
車のリア部分にはAMGのロゴとモデル名が配置されています。AMGのロゴの位置は時期によって異なることがあります。2010年頃以前のモデルでは、左側にモデル名、右側にAMGロゴとなっていました。しかし、2010年頃以降のモデルでは配置が逆転し、左側にAMGロゴ、右側にモデル名が配置されるようになりました。
また、丸いエンブレムはステアリングの中央やエンジンカバーなどオーナーが好みで取り付けるケースもあるようです。
AMGの歴史と哲学
AMGロゴに込められた「スピードと力強さ」の精神は、その歴史と哲学に深く根ざしています。ここでは、メルセデス・ベンツの高性能車ブランドとして知られるAMGの誕生から現在に至るまでの歩みと、その背景にある情熱と技術力について解説します。
AMGの誕生：1960年代のメルセデス・ベンツ車のチューニングから
AMGの歴史は、1960年代にさかのぼります。当時、メルセデス・ベンツ車をチューニングしていたハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとエルハルト・メルヒャーの二人が、自身の名前の頭文字を取って「AMG」を設立したのです。彼らは情熱を注ぎ、標準のメルセデス・ベンツ車に独自の改良を施し、よりハイパフォーマンスなマシンを生み出していきました。
AMGは当初、メルセデス・ベンツとは独立した企業でしたが、その卓越した技術力が認められ、1990年代には公式チューナーとしての地位を確立しました。2005年には、メルセデス・ベンツの完全子会社となり、現在に至るまで、最高のパフォーマンスを追求し続けています。
AMGの哲学：最高のパフォーマンスと卓越したクラフトマンシップ
AMGの哲学は、最高のパフォーマンスと卓越したクラフトマンシップにあります。まるで熟練の職人が一つ一つ丁寧に仕上げる工芸品のように、AMGの技術者たちは妥協を許さず、細部にまでこだわり抜いて車両を仕上げていきます。
エンジン、ブレーキ、サスペンションなど、あらゆる部分に独自の改良を施し、標準車をはるかに上回る性能を引き出すのがAMGの仕様です。その情熱と技術力は、メルセデス・ベンツの品質と融合し、他に類を見ない唯一無二のハイパフォーマンスカーを生み出しています。
AMGの哲学は、時代とともに進化を遂げながらも、その本質は変わることなく受け継がれています。
AMGの未来：電動化時代におけるハイパフォーマンスカーの展望
AMGの未来は、電動化時代においても変わらず維持し続けられるでしょう。なぜなら、AMGの哲学である「最高のパフォーマンスと卓越したクラフトマンシップ」は、パワートレインの種類に関わらず、普遍的な価値だからです。
AMGは、すでに電動化に向けた取り組みを始めています。例えば、「AMG EQS」は、高性能な電気自動車として開発されたモデルです。AMGの技術力を結集し、電動化時代にふさわしいハイパフォーマンスカーとして誕生しました。
AMGは、伝統的な内燃機関とモダンな電動パワートレインを巧みに融合させながら、新たな時代のハイパフォーマンスカーを切り拓いています。
AMG車の魅力とラインアップ
AMGのロゴに秘められた由来と意味はこだわりの職人技術を物語っています。ここからは、チューニング技術によって生み出されたAMGモデルの魅力に迫ります。エンジンやブレーキ、サスペンションのチューニング、価格帯とカスタマイズ性、そして人気を集めるモデルのラインアップなど、AMGの真髄に触れていきましょう。
AMGのチューニング技術：エンジン、ブレーキ、サスペンションなど
AMGのチューニング技術は、エンジン、ブレーキ、サスペンションなど、クルマのあらゆる部分に及びます。特にエンジンは、AMGの要ともいえるパーツです。手作業で組み上げられるAMGエンジンは、一台ずつ専任のエンジニアが付き、緻密な調整が施されます。
ブレーキやサスペンションも、ハイパフォーマンスに合わせて最適化されます。これらのチューニングにより、AMG車は圧倒的な加速力と、コーナリング時の抜群の安定性を実現しているのです。まさに、メルセデス・ベンツの最高峰テクノロジーの結晶といえるでしょう。
AMGモデルの価格帯とカスタマイズオプション
AMGモデルの価格帯は、標準モデルと比較するとかなり高額設定です。例えば、Cクラスのベーシックモデルが600万円台なのに対し、AMG C63は1,500万円を超えます。この価格差は、AMGの高性能パーツや手間暇かけたチューニングに由来するといえるでしょう。
また、AMGモデルには豊富なカスタマイズオプションが用意されており、自分だけの一台を作り上げることができます。専用色のペイントやインテリア、バリエーション豊富なナッパレザーのパッケージなど、選択肢は実に多彩です。もちろん、オプションを付ければ付けるほど価格は上がりますが、そこはAMGオーナーの嗜好と腕の見せどころです。
人気のAMGモデル：AMG GT、Cクラス、Eクラスなど
AMGの人気モデルと言えば、スポーツカーのAMG GTシリーズ、セダンではCクラスやEクラスのAMGモデルが挙げられます。AMG GTは、メルセデスAMGが独自に開発したスーパースポーツカー。そのワイルドなルックスと、システム全体の最高出力843PSを誇るV8エンジンが魅力です。
一方、AMG CクラスやEクラスは、ベーシックモデルをベースにAMGのエッセンスを注ぎ込んだ高性能セダン。スタイリッシュなデザインはそのままに、ダイナミックな走りを楽しめるのが特徴です。特にAMG C63は、セダンとは思えないほどのパワフルさで、多くのファンを魅了しています。
AMGの中古車購入ガイド
AMGの中古車購入を検討する際、いくつかの重要なポイントがあります。まず、AMG車の中古車市場の動向と価格相場を把握しましょう。次に、車両の状態や整備履歴をチェックし、信頼できる販売店から購入することが大切です。さらに、AMG車特有の整備とメンテナンスにも注意が必要です。
AMG車の中古車市場の動向と価格相場
AMG車の中古車市場では、高い人気と限定的な供給により、価格が高めに推移しています。特に、AMG GTやAクラス、Cクラスなどの人気モデルは、高額で取引されることも珍しくありません。一方で、年式の古い車両や走行距離の多い車両は、比較的お手頃な価格で購入できる場合もあります。ネクステージでは309万9,000円~499万9,000円の在庫があります。
（参考：『AMG（メルセデス）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
AMG車の選び方とチェックポイント
AMGの中古車を選ぶ際は、車両の状態や整備履歴をしっかりとチェックすることが大切です。特に、エンジン、ブレーキ、サスペンションなどのAMG独自のチューニングが施された部分は入念に点検しましょう。
また、AMG車は高性能ゆえに消耗品の交換頻度が高くなる傾向があります。タイヤ、ブレーキパッド、オイルなどの消耗品の状態も確認が必要です。
さらに、AMG車は専門的な知識を持ったメカニックによる整備が不可欠です。整備履歴をチェックし、信頼できる販売店から購入することをおすすめします。
まとめ
AMGは、メルセデス・ベンツの高性能車を手掛けるチューニングブランドです。創業者の名前と出身地の頭文字から名付けられたAMGのロゴは、レーシングスピリットを受け継ぎ、強力なエンジンと洗練されたデザインを融合させています。特徴的なロゴの斜線はタイヤの跡を表現しているところもポイントです。
標準モデルをベースに専用パーツを装着することでさらに性能を高めることも可能です。サスペンションやブレーキの強化、エアロパーツの装着なども施されており、専用の内装デザインもスポーティーかつ上質な空間が演出されています。
中古車市場でも根強い人気を誇り、優れた走行性能と高い質感を兼ね備えたAMG車は、多くのファンを魅了し続けているモデルといえるでしょう。
【この記事の執筆者】
松永つむじ
予備校講師からライターに転身した車特化ライター
車の情報だけでなく、MaaSやCASEをはじめ社会、産業、経済そしてジェンダーなど、多岐にわたる車をテーマにした記事執筆に携わる。これまでの執筆数は500記事以上になる。
歴代の愛車は全てMT車の車好き＆モータースポーツファン。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック！
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。
■世界のクルマを360°画像でチェックする (universe-cars.jp)
■オシャレな輸入車カタログ｜supreme_cars
