ボルボXC40は2022年にXC40 Rechargeが登場!電動化の過程や特徴をご紹介
スウェーデンの自動車メーカーとなるボルボは、高い安全性や機能美溢れるスカンジナビアデザインが特徴となっています。以前から安全性や環境性能に対する意識が高い自動車メーカーで、2030年までにラインアップをフル電動かし、電気自動車メーカーへと変貌することをアナウンスしています。
そんな独自性の高い自動車メーカ-の小型SUVがXC40です。国内には2018年に導入され、2020年にマイナーチェンジ、2022年からラインアップや価格を改定しました。2023年モデルも価格とグレード展開が変更されているので、本稿で紹介していきます。
※目次※
2. ボルボXC40は2023年モデルでも電動化が進んでいる
6. ボルボ XC40やライバル車の中古車をお探しの方はネクステージへ
・ボルボXC40は2022年から2023年モデルへ!グレード展開と価格が変わり進化を続けている
・XC40はフル電動かされた「XC40 Recharge」が2022年に発売されている
・XC40のラインアップはすべてがハイブリッド車で、48Vのマイルドハイブリッドを採用
2022年から2023年へ進化を続けるボルボXC40
欧州市場でも人気となっているコンパクトSUVのカテゴリーにボルボが投入しているのがXC40になります。新世代のCMAプラットフォームを採用した同車は、2017年に欧州で発売が開始され、国内には2018年に導入されました。
2022年モデルから2023年モデルへ、グレード展開と価格が変わっています。VC40 Plus B3が469万円、XC40 Plus Pro B3が509万円、XC40 Plus Pro B4 AWDが539万円、特別仕様車のXC40 Ultimate B4 AWD Dark Editionが579万円、XC40 Ultimate B4 AWDが579万円となっています。(2023年3月現在)
XC40はボルボの中でも小さなモデル
ボルボが都市型コンパクトSUV市場にXC-40で新規参入し、日本でも人気を博しています。欧州ならではの独自の個性を感じるブルドッグをイメージしたモダンなデザインや、質感の高い仕上がりなどが人気の理由かもしれません。小型車向けプラットフォーム「CMA」を採用しボルボの中では小型車カテゴリーですが、日本の小型車と比べると堂々たるボディサイズです。
2.0Lガソリンターボエンジンは、最高出力120Kw(163ps)・最大トルク265N・m(27.0kgf・m)と最高出力145kW(197ps)・最大トルク300Nm(30.6kgf・m)の2タイプとなっています。悪路走破性もよくラゲッジスペースも広いため日常使いのみならずアウトドアレジャーでも活躍するでしょう。
2020年3月には先進安全・運転支援機能をさらに強化したマイナーチェンジモデルを発売開始しました。『ふたりでの移動』のライフスタイル層をメインターゲットに設定しているとされており、カジュアルと親しみやすさをプラスしています。
日本でカーオブザイヤーを受賞
XC40は2018年に欧州カーオブザイヤーを受賞しましたが、2018~2019年には日本でもカーオブザイヤーを受賞しました。日本カーオブザイヤーとは、1年の中で市販されている自動車の中から優秀と認められた車が得られる賞のことです。
ボルボがこの賞を受賞するのは前年の「XC60」に続き2期連続で、ボルボの人気の高さに加えて技術・デザインなどの総合力の高さをうかがい知ることができるでしょう。
ボルボXC40は2023年モデルでも電動化が進んでいる
XC40は2020年8月にパワートレインを一新したモデルチェンジを行い、すべてのモデルに電気モーター搭載し電動化を図りました。「リチャージプラグインハイブリッド」モデルも設定し、ガソリン車には48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載するなどの工夫がなされています。
ボルボが脱ディーゼルを目指す理由
ボルボのディーゼルはパワフルかつ燃費が良いということで高い評価を得ています。SUVモデルのディーゼルの比率も6割に達するなど高く、しかも日本の自動車市場ではディーゼルは人気があるというのが現状です。
しかし今回のモデルチェンジに伴いボルボは『脱ディーゼル』という路線を決定しました。これは驚くべき決定です。冷静に世界の自動車市場を観察してみると欧州ではディーゼルから電気へとシフトしていることが分かります。環境配慮に敏感な欧州らしさの表れと言えるでしょう。
燃費の向上に貢献するマイルドハイブリッドシステムは電動化へのファーストステップとして欧州自動車メーカーに搭載の動きが見られています。なので、ボルボの電動化の動きは世界的問題である排出ガスの削減に向けた意思表明ととらえている方も多いに違いありません。
PHEV車「ボルボXC40 リチャージ」が登場した
2020年のマイナーチェンジで導入されたのが、プラグインハイブリッドの「XC40 リチャージプラグインハイブリッド T5」です。『リチャージ』という言葉は聞きなれないかもしれませんが、単なるパワートレインの電動化だけでなく、エネルギーの質や供給元のトレーサビリティまでを考えたシステム設計といわれています。
ボディサイズは全長4,425mm×全幅1,875mm×全高1,660mmです。一充電当たりのEV走行可能距離はカタログ値で45.6kmとなっていますので、近距離の通勤やお買い物など日常使いには十分といえるでしょう。ただ、2023年モデルではハイブリッドとピュアEVのラインアップとなっていて、プラグインハイブリッドはカタログから除外されています。
ボルボ XC40 Rechargeもラインアップ!
電動化を進めているボルボは、欧州をはじめとして各国で電気自動車の販売を促進しています。XC40にも2022年にフル電動化している「XC40 Recharge」がラインアップされました。
XC40 Recharge Plus Single Motorは、フロントに装備された最高出力170kW(231ps)のモーターが前輪を駆動します。XC40 Recharge Plus Twin Motorは、フロントとリアに最高出力150kW(204ps)のモーターが装備されていて、4輪を駆動しています。
XC40の魅力は48Vハイブリッドシステム
XC40ガソリンモデルには、2Lガソリンエンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ「B3」「B4」が用意されています。48Vマイルドハイブリッドシステムはメルセデスベンツやアウディ、ランドローバーなど多くの欧州メーカーが採用するタイプです。日本で独自に進化しているシリーズハイブリッドとは異なりますので注意しましょう。
ボルボXC40の48Vハイブリッドシステムとは
XC40の48Vハイブリッドシステムとはシリーズハイブリッドの認識とは異なり、欧州車の多くが採用している技術と言っても良いでしょう。
「ISGM」と呼ばれる電気モーターがスターター・発電機・加速時にエンジンをアシストしますが、電気モーターのみで走行することはできません。「ISGM」という名称が『エンジンスターターと発電機の機能をひとつに統合した部品』と言う意味であることを考えると納得できます。
旧シリーズTとBの違いは燃費にあり!
旧シリーズ「T」と新シリーズ「B」ではマイルドハイブリッドシステム搭載により最高出力や最大トルクの値に若干の違いがあります。カタログ燃費は数字だけを見ると違いがあまりなさそうに見えますが、旧シリーズではJC08モード使用のため実燃費とに差がありますが、新シリーズ使用のWLTCモードでは実燃費とにあまり差がありません。燃費性能は向上していると言えるでしょう。
旧シリーズ「T4」の最高出力140kW(190ps)・最大トルク300N・m(30.6kgm)・JC08モードカタログ燃費は13.2~13.6km/Lです。「T5」では最高出力185kW(252ps)・最大トルク350N・m(35.7kgm)・JC08モード燃費12.4km/Lとなっています。
新シリーズ「B3」の最高出力120kW(163ps)・最大トルク265N・m(27.0kgm)・WLTCモード燃費14.8km/Lです。「B4」の最高出力は145kW(197ps)・最大トルク300N・m(30.6kgm)・WLTCモード燃費14.2km/Lとなっています。
ボルボXC40の中古車相場
2018年に国内での発売が始まったXC40は、エントリーグレードが389万円と戦略的な価格で登場しました。2020年のマイナーチェンジでガソリンエンジンには全車にマイルドハイブリッドが追加され、プラグインハイブリッド仕様も導入されました。2022年モデルとして、フル電動化したピュアEVが登場しました。2020年以降のモデルは中古車市場では少ないですが、見つけることは可能です。
XC40のガソリン車の中古車相場
ガソリンエンジンモデルは、発売当初から2.0Lのターボモデルとなっています。仕様によって最高出力の違いがあり、組み合わせられる駆動方式もFFと4WDとなっています。
2023年3月現在のネクステージWebサイト上で在庫車を探すと、6台のXC40が検索できます。純粋なガソリンモデルは6台中3台で、価格は319万9,000円~374万9,000円となっています。
XC40のハイブリッド車の中古車相場
ハイブリッド仕様を探すなら2020年以降に初年度登録された車となります。ただ、輸入車の場合は生産されてから輸入されるまで、そして登録までのタイムラグが発生するので、どのモデルかは店舗に問い合わせるのが適切です。
2023年3月現在のネクステージWebサイト上では、3台のハイブリッド仕様が探し出せます。価格は、375万9,000円~439万9,000円となっています。
(参考:『XC40(ボルボ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ボルボ XC40のライバル車とは?
ボルボXC40の特徴を把握したところでライバル車と評される輸入車コンパクトSUVについても気になるかもしれません。各メーカーによるディテールの違いなどがありますが、代表としてBMW X2・アウディ Q2を取り上げますので参考にしてください。
BMWのイケメン「X2」
BMW X2はスポーティさをアピールした独自の個性を打ち出しているコンパクトSUVとして人気があります。基本スペックは排気量1,998cc・直列4気筒DOHCターボエンジン搭載で、最高出力192ps/5,000rpm・最大トルク28.6kgm/1,350~4,600rpmです。カタログ燃費はJC08モード14.6km/L・車両本体価格515万円となっています。
中でも2018年以降X2シリーズにラインナップされているハイグレード「MスポーツX」はフローズングレーがアクセントの人気グレードです。ガソリン・ディーゼルの両方から選択できます。ネクステージの中古車市場では、走行距離5万km以下の程度の良いものが車体価格税込225万9,000円~319万9,000円です。(2023年3月時点の情報です)
(参考:『X2(BMW)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
アウディの攻めたデザイン「Q2」
アウディ Q2は『型破る』のキャッチコピーにふさわしく他のアウディ車種とは異なる美しくてユニークなポリゴンボデイデザインを使用しています。取り回しの良さと先進技術搭載が自慢のプレミアムコンパクトSUVです。人気グレードは「1.0 TFSI Sport」でしょう。フル液晶メーターのアウディ バーチャルコックピットなど上級者の先進装備を選択できるのが人気の理由の一つかもしれません。
アウディ Q2基本スペックは排気量999cc・直列3気筒DOHCターボエンジン搭載で、最高出力116ps/5,000~5,500rpm・最大トルク20.4kgm/2,000~3,500rpmです。カタログ燃費はJC08モード19.8km/Lとなっています。排気量が1,000cc以下ですので自動車税はその分安くなりますし、燃費も比較した3車種の中では一番いいので維持費が比較的安くすむと言えるでしょう。ネクステージの中古車市場では7台の中古車が検索でき、価格は199万9,000円~246万9,000円となっています。(2023年3月時点の情報です)
(参考:『Q2(アウディ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
PR高人気の輸入車SUVを探す
ボルボ XC40やライバル車の中古車をお探しの方はネクステージへ
ネクステージは全国に200店舗を構えていて、在庫車の総数は3万台以上を誇っています。輸入車は専門に扱うブランドも展開しているので細かい要望にも応えることが可能です。
ボルボをはじめとした欧州車のいくつかのブランドは新車の正規ディーラーも展開しているので、中古車との金額を比較することもできます。予算に合わせた購入方法を選べるので、全国展開しているネクステージで相談してみてください。
輸入車専門店・SUV専門店を展開
ネクステージではSUVや輸入車を専門に取り扱っている中古車販売店も全国で展開しています。専門店とすることで品質にこだわった中古車が豊富に扱えることが特徴となり、幅広い知識や高い技術を持ったスタッフも常駐しています。
またネクステージではボルボをはじめとした輸入車メーカーの新車販売店も経営しています。中古車で気に入るモデルがなかった場合や予算が許すときは、新車を選択肢にしてはいかがでしょうか。
気になる車は取り寄せて試乗可能
ネクステージでは全国200店舗の在庫車から最適なモデルを探し出すことが可能です。例えば、気に入った車が遠方の店舗の在庫だったとしても、近隣の店舗に運んでもらい実際に確認することができます。費用はかかりますが、実車を見ることでコンディションを判断することが可能です。
また、ネクステージで購入した車両は無料の保証が付帯しています。輸入車の場合は、走行距離の制限がなく1か月間となっていて、エンジンやトランスミッションなどの多くの主要部品が含まれています。
まとめ
欧州車のコンパクトSUVとして人気を集めているボルボXC40は、2018年に国内での発売がスタートし、2020年のマイナーチェンジでハイブリッド化とプラグインハイブリッドモデルが発売されました。2022年にはピュアEVも導入され、ボルボが示唆している2030年までのフル電動化を具現化したモデルといえます。
環境性能に優れたパワートレインを採用しながら、内外装は機能美に溢れたスカンジナビアデザインを感じられます。ドイツ車にはない魅力を持ったXC40は中古車でも求めることができるので、ネクステージのWebサイト上で検索してみてください。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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