GT-R の買取ポイント
GT-Rの人気は?
GT-Rは2007年からの18年間で累計4万8,000台生産されました。日本国内で販売されたのはそのうちの37%(約1万8,000台)のため、日本よりも海外での人気のほうが高いといえます。
海外人気が高まった主な理由は、スーパーカーに匹敵する走行性能でありながら値段が安くて普段使いもできる、左ハンドルがある、部品供給が安定していることです。日本市場だけでなく海外市場にも需要があることから、中古車の買取価格も期待できます。
リセールバリューの傾向は?
海外人気も高いことから、GT-Rは10年落ちのモデルでも50%以上のリセールバリューを維持しています。最上級グレード「GT-R NISMO」は希少車のため、車両状態によってはプレミア価格となる場合もあります。
GT-Rのリセールバリューは当年が約116%、1年落ちが約103%、2年落ちが約101%、3年落ちが約115%、5年落ちが約94%、7年落ちが約86%、9年落ちが約74%、10年落ちが約67%です。
高く評価されるには?
GT-Rは2007年~2010年までの前期型、2011年~2016年までの中期型、2017年~2025年までの後期型に分けられます。前期型は最終モデルでも15年過ぎているため、一般的な車両よりは評価はされるものの、中期型以降のモデルほどは評価されないでしょう。
モデル全体を通して高く評価されるのは、Premium editionやBlack editionです。前期型であれば特別仕様車のSpecV、後期型であればTrack edition engineered by NISMOや特別仕様車のT-specも高価買取が期待できます。
ボディカラーで人気なのは、ブリリアントホワイトパール・メテオフレークブラックパール・アルティメイトメタルシルバーです。
GT-Rの高価買取を目指すならネクステージへ!
2007年10月24日に、スカイラインGT-Rからバトンを受けGT-Rが誕生しました。GT-Rに変わってからはV6ターボエンジンを搭載する、左ハンドル仕様車ができるなど大きな変化を遂げ、グローバルモデルとして世界中の人から愛されています。
海外人気が強いこともあり、10年落ちの中期モデルであっても50%以上のリセールバリューが期待できます。大切にしてきた愛車を納得のいく金額で売却したい方は、ネクステージの「フルスイング買取」をご利用ください。経験豊富なスタッフが、お客さまの愛車をしっかりと評価いたします。
GT-R の歴代モデルを紹介
GT-R(R35型)2007年式
GT-R(R35型)は、日産が誇る世界的スポーツカー「スカイラインGT-R」の後継モデルとして2007年10月に発売されました。R35型からはスカイラインから独立し、グローバルモデルとしての歴史をスタートさせています。
「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」をコンセプトとし、新開発のプレミアム・ミッドシップパッケージ、3.8L V6ツインターボエンジンなど「新次元のマルチパフォーマンス・スーパーカー」と呼ぶにふさわしい装備が多数採用されました。
プレミアム・ミッドシップパッケージは、フロントミッドシップレイアウトと独立型トランスアクスル(エンジンをリアファイナルドライブと一体化させたパワートレインシステム)を融合したプラットフォームです。
エンジンの位置を通常よりも後方に移動させることで、4輪のグリップ力を最適化するとともに、理想の前後重量配分を実現します。
ハイパフォーマンスを実現する3.8L V6ターボエンジンに組み合わされるのは、世界最速レベルの変速スピードを誇る「GR6型デュアルクラッチトランスミッション」です。カーボンやアルミダイキャスト、スチールを使った新開発ボディにより、高い衝突安全性も実現しています。
2008年12月の一部改良では、エンジン出力と燃費性能の改良、新構造ショックアブソーバーの採用、燃料タンクの容量増加などが行われました。エンジン出力は480PS/6400rpmから485PS/6400rpmに変わっています。
2010年10月のマイナーチェンジでは、燃費性能の向上、エクステリア・インテリアデザインの変更が行われました。Pure edition・Premium editionはシート形状とデザインが変更され、Black editionにはRECARO製の本革バケットシートが採用されています。
2013年11月のマイナーチェンジでサスペンションセッティングの変更が行われ、より安定感のある上質な走りを実現しました。また、エクステリア・インテリアも高級感のあるデザインに変更されています。
マイナーチェンジと同日に、NISMO(日産のモータースポーツ部門)のレーシングテクノロジーを反映させた「GT-R NISMO」が発表されました(発売は2014年2月)。エンジンやトランスミッションはGT-Rと同じ3.8L V6ターボエンジン+GR6型デュアルクラッチトランスミッションですが、それぞれにNISMOのチューニングが施されています。
2016年7月には、ビッグマイナーチェンジともいえる大幅改良が行われました。空力性能を追求した力強いエクステリア、操作性が向上したインテリア、最高出力570PS/6,800rpmを実現しながらも燃費性能を維持した改良エンジンが特徴です。
同年8月にGT-R NISMO 17年モデルも発表されました。フロントバンパーやエンジンフードの形状を最適化することで、日産車最大ともいえるダウンフォースと、優れた安定性を実現しています。
2017年11月の改良では、全グレードでApple CarPlayが対応するようになり、国土交通省認可 サッチャム欧州カテゴリーII準拠 車両防盗システムが全車標準装備となりました。
2019年4月の改良では、GT-R NISMOに採用されているターボ高効率化技術「アブレダブルシール」がGT-Rにも採用されました。GT-R NISMOには、GT3レーシングカーに使用されている新型ターボチャージャーを搭載しています。
2021年9月には、「GT-Rの在り方、時代をけん引する車であり続ける」という願いを込めた「T-spec」が追加されました。T-specには、専用のカーボンセラミックブレーキやカーボン製リアスポイラー、専用バッジ(フロント・リア)が標準装備されています。
2023年3月の改良では、GT-Rに新デザインのフロントバンパー・リアバンパー・リアウイングを、GT-R NISMOに新デザインのリアウイング、ホールド性を向上させた専用RECARO製カーボンバックバケットシートが採用されました。
2024年3月の改良では、GT-R Premium editionに専用特別内装色「ブルーヘブン」を設定しています。また、GT-R Premium edition T-specとNISSAN GT-R Track edition engineered by NISMO T-specに匠の名が刻まれたアルミ製ネームプレート、ゴールドのモデルナンバープレートがエンジンルームの中に設置されるようになりました。
2007年から日本のスポーツカー界をけん引してきましたが、衝突軽減ブレーキの装着などの法規制対応が困難になったなどの理由から、2025年8月26日をもって生産を終了しています。
GT-Rの買取価格は、2008年モデルが525万円~約668万円、2010年モデルが648万円です。
GT-R のトリビア
GT-Rの概要
GT-Rは「スカイラインGT-R」の系譜を持つ、ハイパフォーマンスカーです。歴代スカイラインGT-Rに付けられている「R型」の名称をGT-Rも持っていますが、スカイラインから独立しているため、従来モデルと同じようでも同じではありません。
スカイラインGT-RとGT-Rの大きな違いは、グローバルモデルとなったこと(左ハンドル仕様がある)、V型エンジンを搭載したことです(スカイラインGT-Rは直6エンジン)。
2007年のデビューから日本・海外で高い評価を得ていましたが、2025年8月をもって18年の歴史に幕を閉じました。
GT-Rの魅力
GT-Rの魅力は、量産車ながらスーパーカークラスのスピードが楽しめることです。0-100km加速はホンダ NSXやレクサス LFAをしのぐ2.7秒となり、最高速度も国産車トップレベルの315km/hを誇ります(記録はともにGT-R NISMO)。
スーパーカーともいえる性能を持ちながらも、デビュー当時(2007年)の最上級グレードであっても車両価格は1,000万円以下です。NSX(Type S)は約2,700万円、LAFは約3,700万円のため、スペックを考えると「コストパフォーマンスも最高に良い車」といえるでしょう。
日本車にも高性能のスポーツカーは複数ありますが、レースやドリフトで数々の記録を残す「日産のGT-R」は知名度ともに別格です。スカイライン時代も含め、世界共通で通じる車という点は、オーナーとしての誇りを与えてくれます。
GT-Rのデザイン
GT-Rは18年間一度もフルモデルチェンジをしていないこともあり、エクステリアデザインに大きな変化はありませんが、2014年モデルと2024年モデルでわずかな違いがあります。
2014年モデルの特徴は、稲妻の閃光(せんこう)をイメージした新デザインの高効率シグネチャーLEDポジションランプです。また、ヘッドライトにもLEDが採用され存在感だけでなく、夜間の視認性もアップしました。リアコンビネーションランプは、切れ目のない円を描く新デザインが採用されています。
2024年モデルには、新デザインのフロントバンパー・リアバンパー・リアウィングが採用されました。これらの変更により、空気抵抗はそのままにダウンフォースを増加でき、ハンドリング性能も高めることで乗り心地を向上させています。
GT-Rのスペック
GT-Rのボディサイズは通常モデルとGT-R NISMOで変わり、GT-R NISMOのほうが全長のみ短くなります。通常モデルのボディサイズは全長4,710mm×全幅1,895mm×全高1,370mm、GT-R NISMOは全長4,700mm×全幅1,895mm×全高1,370mです。
全体的な大きさは一般的なLサイズセダンと変わらず、スカイラインよりわずかに小さくなります。室内サイズもスカイラインより小さくなりますが、GT-Rは4人乗りのためフル乗車をしても余裕を感じられるでしょう。
GT-Rのライバル車「トヨタ GRスープラ」と「ホンダ NXS」は、どちらも2シーターのためボディサイズはGT-Rより小さくなりますが、全幅はNSXが最も大きくなります。GRスープラのボディサイズは全長4,380mm×全幅1,865mm×全高1,295mm、NSX(Type S)は全長4.535mm×全幅1.940mm×全高1.215mmです。
・ボディサイズ:全長4,700mm~4,710mm×全幅1,895mm×全高1,370mm
・室内サイズ:室内長1,730mm×室内幅1,475mm×室内高1,095mm
・ホイールベース:2,780mm
・最低地上高:110mm
・最小回転半径:5.7m
・車両重量:1,740kg~1,760kg
・乗車定員:4名
GT-Rのグレード
最終モデルとなる2025年モデル(MY25)は、GT-Rが4グレード、GT-R NISMOが1グレードで構成されています。搭載エンジン・トランスミッションは全グレード共通していますが、グレードによってチューニングが異なります。
「GT-R Pure edition」はエントリーモデルです。BOSEサウンドシステムが装備されない、前席シートヒーターやSRSサイドエアバッグがオプション装備になるなど、快適装備が他のグレードに比べシンプルになります。
「GT-R Black edition」は、レッドステッチが印象的な走りにこだわったグレードです。RECARO製専用シート(運転席&助手席)が標準装備され、ステアリングホイールやシフトノブ、ドアグリップにレッドステッチが施されます。
「GT-R Premium edition」は、インテリア装備が充実したラグジュアリーグレードです。このグレードのみ、セミアニリン本革シートとナッパレザーインストパネルが装着される「ファッショナブルインテリア」がオプションで選択できます。
「GT-R Track edition engineered by NISMO」は、GT-R NISMOのボディと足回りを融合させたグレードです。RECARO製専用シート(運転席&助手席)、専用エンブレム(センターコンソール)が装着されます。
「GT-R NISMO」は、NISMOのレーシングテクノロジーを投入した最上級グレードです。カーボン製エンジンフードやRECARO製カーボンバックバケットシートなど、NISMO専用装備が多数採用されています。
・GT-R Pure edition(4WD)
・GT-R Black edition(4WD)
・GT-R Premium edition(4WD)
・GT-R Track edition engineered by NISMO(4WD)
・GT-R NISMO(4WD)
GT-Rのエンジン
GT-Rに搭載されているエンジンは、2007年のデビューから2025年まで3.8L V型6気筒DOHCターボエンジン「VR38DETT」です。デビュー当時のエンジンスペックは最高出力480PS、最大トルク588N・mでしたが、改良を繰り返すことで2025年モデルでは最高出力570PS/6800rpm、最大トルク637N・m/3300~5800rpmとなりました。
GT-R NISMOはNISMOのチューニングが施されており、2025年モデルのエンジンスペックは最高出力600PS/6800rpm、最大トルク652N・m/3600~5600rpmです。
スペックもさることながら、エンジンが組み立てられる課程も他の車と一線を画します。GT-Rのエンジンを組み立てられるのは、限られた人数の「匠」と呼ばれる技術者のみです。2025年モデルのエンジンルームには、匠の名前が書かれたアルミ製ネームプレートが設置されています。
GT-Rの燃費性能
GT-RのWLTCモード燃費は7.8km/Lです(GT-R NISMOは公表なし)。高出力と低燃費を両立させる工夫も行われていますが、大排気量の3.8L V6ターボエンジンを搭載しているため燃費性能はお世辞にも良いとはいえません。
ライバル車のトヨタ GRスープラ、ホンダ NSX(TypeS)と比較した場合、3車の中で数値が低いのはGT-Rです。これはGT-Rの燃費性能が悪いのではなく、GRスープラは2.0L(直4)と3.0L(直6)で排気量が小さい、NSX(TypeS)はハイブリッド車(3.5L V6)という点が関係しています。
なお、GRスープラのWLTCモード燃費は3.0Lが11.1km/L~12.2km/L、2.0Lが14.0km/L~14.5km/L、NSX(TypeS)は10.6km/Lです。
GT-Rのボディカラー展開
GT-R2025年モデル(MY25)のボディカラーは、GT-Rが6色、GT-R NISMOは5色用意されています。
GT-Rのカラーラインアップは「ワンガンブルー」「バイブラントレッド」「アルティメイトメタルシルバー」「ブリリアントホワイトパール」「ダークメタルグレー」「メテオフレークブラックパール」です。
GT-R NISMO「NISMOステルスグレー」「ブリリアントホワイトパール」「アルティメイトメタルシルバー」「メテオフレークブラックパール」「バイブラントレッド」から選べます。
