カローラのステーションワゴンとは?2種類の特徴や違いを比較してみよう
カローラシリーズは、トヨタの長い歴史を支えてきた車のひとつです。ファミリーカーとしても愛されてきました。かつてはセダンが中心でしたが、現在は2種類のステーションワゴンもラインアップしています。
現在ラインアップするカローラのステーションワゴンは、どのような車なのでしょうか。この記事では、2つのステーションワゴンタイプのカローラについて特徴を紹介します。
※目次※
・カローラのステーションワゴンは、カローラツーリングとカローラフィールダーの2車種。
・カローラフィールダーは実用性の高さから商用車としても人気が高い。
・カローラツーリングは3ナンバーサイズのため、走行性能の高さと安定した乗り心地を味わえる。
カローラのステーションワゴンとは?
カローラシリーズには、セダンやコンパクトカーが存在します。カローラのステーションワゴンは、派生カテゴリーのひとつです。ここでは、カローラのステーションワゴンについて、概要をチェックしましょう。
カローラの種類
カローラシリーズは、セダンやコンパクトカー、スポーツモデルなどさまざまなカテゴリーに派生しています。ステーションワゴンもその中のひとつです。現在、カローラシリーズは下記の7車種がラインアップしています。
カテゴリー |
車名 |
コンパクトカー |
カローラスポーツ |
セダン |
カローラ |
カローラアクシオ |
|
ステーションワゴン |
カローラツーリング |
カローラフィールダー |
|
SUV |
カローラクロス |
スポーツ |
GRカローラ |
(2023年1月時点)
ステーションワゴンのグレード展開
カローラツーリングとカローラフィールダーは、グレード展開が異なります。カローラツーリングのグレードは、存在感のある17インチアルミホイールを装着する「W×B(最上位)」、本革巻きシフトノブなど質感の高さを感じられる「G」、エントリーモデルの「X」です。カローラフィールダーは「EX」のみ展開しています。
カローラツーリング |
カローラフィールダー |
||
W×B |
ガソリン/ハイブリッド |
EX |
ガソリン/ハイブリッド |
G |
|||
X |
|||
ガソリンモデルは2WDのみ |
ハイブリッドモデルは2WDのみ |
(2023年1月時点)
【ステーションワゴン】カローラツーリングの特徴
カローラツーリングは、同じステーションワゴンタイプのカローラフィールダーの後継モデルとして2019年に登場した車です。前述したように、カローラシリーズのステーションワゴンは2車種ありますが、それぞれ特徴が異なります。まずはカローラツーリングの特徴について紹介しますので、参考にしてください。
エンジン
カローラツーリングは、2022年12月にマイナーチェンジが行われました。このマイナーチェンジでは、安全機能の導入の他に、パワートレインの改良も行われています。
ガソリンモデルに搭載されるエンジンは、燃費性能と力強さを兼ね備えた1.5Lのダイナミックフォースエンジンです。
ハイブリッド車は、ハイブリッドシステムを見直し、新たに1.8L 2ZR-FXEエンジンが搭載されました。それまで以上に、ハイブリッド車らしい爽快な走りを味わえます。
エクステリア
カローラツーリングには、低重心パッケージのTNGAプラットフォームが採用されています。これにより、ワイド&ローのダイナミックでスポーティーなデザインとなりました。
このスタイリングに引かれる方も多いでしょう。また、力強さを感じるメタリックなボディカラーも魅力のひとつです。ボディサイズは全長4,495mm、全幅1,745mm、全高1,460mmで、先代のカローラフィルダーと比較するとサイズアップしていることが分かります。
インテリア
カローラツーリングは、薄型インストルメントパネルを採用しています。これにより視界が確保され、開放感のある室内空間です。質感はグレードによって差があるものの、居心地の良さに変わりはありません。
また、ラゲージルーム(荷室)も積載性は高く、最大で802Lまで容量を拡張できます(定員乗車のときで392L)。リアシートは6:4分割可倒式を採用しているため、アレンジが利くことも魅力です。ワゴンの特性を生かした使い勝手といえるでしょう。
安全性能
カローラツーリングには、トヨタの先進予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準装備されています。
Toyota Safety Senseの主な機能は、プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール、ロードサインアシスト、プロアクティブドライビングアシストです。街中・高速・夜間それぞれの時間帯を安心して走行できる、さまざまな機能が備わっています。
(参考:『カローラツーリング(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ステーションワゴン】カローラフィールダーの特徴
トヨタがカローラツーリングと並行して現在もラインアップするステーションワゴン「カローラフィールダー」にはどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、カローラフィールダーのさまざまな特徴を紹介します。カローラツーリングとの違いが分かるでしょう。
エンジン
カローラフィールダーには、3種類のエンジンが用意されています。1.5Lの1NZ-FE VVT-iエンジンは、低中速域から高いトルクを確保できるエンジンです。高速道路の合流時にもその力強さを体感できます。
1.5L 2NR-FKE VVT-iEエンジンは、モーターによって可変バルブタイミングを制御できるエンジンです。アイドリングストップ機能との組み合わせにより、ハイブリッド車クラスの高い燃費性能を実現します。1.5L 1NZ-FXE VVT-iエンジンは、ハイブリッド車用のエンジンです。
エクステリア
カローラフィールダーのフロント部分には、メッキ加飾のアッパーグリルやブラック塗装のロアグリルが装着されています。これらのパーツによって、重心の低さと精悍なデザインが際立っているのが特徴です。
また、プロジェクター式LEDヘッドライトが採用されています。夜間や悪天候時でも、視認性を確保した運転が可能です。ディーラーオプションを利用すれば、LEDフロントフォグランプも装着できます。
インテリア
カローラフィールダーのインテリアの魅力のひとつが、ラゲージスペースの使い勝手の良さです。ラゲージスペース開口部は、幅1,070mm・高さ735mm確保しています。高さも幅も大きく確保したことで、仕事などで大きな荷物を積むシーンでも使い勝手の良さを実感できるでしょう。
長尺物を載せたい場合でも、リアシートを前方へ倒すことで長さ2,025mmのスペースが生まれます。
安全性能
カローラフィールダーにも、カローラツーリング同様Toyota Safety Senceが標準装備されています。ただし、機能はプリクラッシュセーフティ・レーンディパーチャーアラート・オートマチックハイビームの3つのみです。
踏み間違いによる衝突被害を軽減する「パーキングサポートブレーキ」は、メーカーオプションを利用すると装着ができます(一部グレード)。
(参考:『カローラフィールダー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
カローラのステーションワゴンを比較してみよう
なぜカローラのステーションワゴンは2車種あるのか、と疑問を持つ方もいるかもしれません。前述した特徴の違い以外にも、ターゲットや燃費、ボディサイズの違いがあります。順番に解説しますので、参考にしてください。
ターゲットの違い
カローラツーリングが登場してもなお、カローラフィールダーの販売が続いているのには、2つの理由があります。カローラフィールダーへの信頼性と、商用車としての需要の高さです。
カローラフィールダーは、2000年に初代モデルが販売されました。日本のみならず、140か国以上で販売されてきた、トヨタの中でも人気の高い車種です。
商用車は、いかに多くの荷物を載せられるのかが重視されます。荷室容量は、カローラフィールダーのほうが優れています。そのため、カローラフィールダーは法人向け車両として、ラインアップに残されているといえるでしょう。
燃費の違い
カローラツーリングの燃費(WLTCモード)は、ハイブリッド車が24.9km/L~29.5km/L、ガソリン車が17.8km/L~19.1km/Lです。
カローラフィールダーは、ハイブリッド車が27.8km/L、ガソリン車が15.6km/L~19.8km/Lの燃費性能があります。
カローラツーリングのガソリン車には、4WDモデルがありません。その差が、燃費性能にも表れています。
車体サイズやナンバーの違い
カローラツーリングとカローラフィールダーは、ボディサイズが大きく異なります。カローラフィールダーは、全長4,400mm・全幅1,695mm・全高1,475mm~1,500mmの5ナンバーです。
一方のカローラツーリングは、全長4,495mm・全幅1,745mm・全高1,460mmの3ナンバーサイズに該当します。ボディサイズが拡大化したのは、高い走行性能と乗り心地を得られるよう、3ナンバーサイズのプラットフォームを採用したためです。
ステーションワゴンの中古車を探すときのポイント
「少しでも車にかかる費用負担を減らしたい」と考える方は少なくありません。その場合、多くの方が中古車の購入を検討するでしょう。この項目では、カローラを実際に購入するときにチェックしておきたいポイントをご紹介します。これから中古車探しをする方は参考にしてください。
エンジン周り・走行距離をチェックする
中古車の中には、故障のリスクが高いものもあります。長く乗れる車を見つけるために、いくつかのポイントをチェックしましょう。エンジン回りや走行距離は、その中でも代表的なものです。
まず、車のエンジンがかかりにくくなっていないか、また異音がしないかを確認しましょう。そして可能であれば、実際に乗ってみて乗り心地を確認するのがベストです。
走行距離は、中古車を選ぶときの「目安」になります。走行距離が長い車ほど価格が安くなる傾向にありますが、それだけ使われてきた車ということです。購入後のメンテナンスも考慮して、5万kmを目安に選ぶと良いでしょう。
タイヤ・室内の状態を確認
タイヤは、溝が少なくなっていないか、亀裂が入っていないかなどを確認しましょう。タイヤは消耗品の中でも高額なものです。しっかりと点検、整備されていれば問題はありませんが、一部交換が必要なものもあります。
また、室内の状態も確認しておきたいポイントです。シートに傷がないか、臭いが残っていないかなどを確認しましょう。ぱっと見がきれいでも、よく確認したら傷や臭いが残っているということもあります。
修復歴や保証の確認
修復歴がある車は、基本として選ばないことをおすすめします。修復歴がある車は、車の骨格を修理・交換しているため、後々トラブルが発生するおそれがあることから注意が必要です。
また、保証内容は店舗によって異なるため、しっかりと確認しておく必要があります。期間や保証の対象となっている部位を確認し、手厚い保証を受けられる店舗を選ぶのも中古車購入のコツです。
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PRステーションワゴンの商品一覧
※価格は支払総額
さまざまな保証サービス
ネクステージで購入した車には、無料保証や有料保証を付帯できます。無料保証は、中古車の年式や走行距離を問いません。無料保証の保証期間は、納車後、3か月もしくは3,000km以内です。
有料保証には、無料のオイル交換やロードサービスなどの特典もある「サービスサポート」や、10年保証などもあります。新車登録から年数の経過した低年式の車には「Nextageサポート」を付帯可能です。
まとめ
トヨタがラインアップするカローラシリーズの中で、ステーションワゴンタイプは「カローラツーリング」と「カローラフィールダー」の2車種です。同じステーションワゴンでも、ボディサイズや安全性能、実用性などの違いがあります。
いずれも中古車市場には流通しているため、新車よりも安く購入が可能です。中古車を探す際にはぜひ、ネクステージをご利用ください。ネクステージは、Webサイト上から条件を入力すれば条件に近い車を簡単に探せます。詳細ページから見積もりや在庫確認ができますので、お気軽にお問い合わせください。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。