人気のランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いや新型の魅力とは?
1951年以来トヨタのフラッグシップモデルで、国内外から高い評価を得ているハイクオリティSUVのランドクルーザーは、2021年にフルモデルチェンジしました。「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」というコンセプトで、圧倒的な走破性を誇る車です。
1990年4月には、ランドクルーザープラドがシリーズに仲間入りしています。人気が高い両車の違いや魅力はどこにあるのでしょうか。この記事で深掘りしてみましょう。
※目次※
2.人気のランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いとは?
4.人気のランドクルーザーをスピーディーに入手する方法とは?
・1951年以来ロングセラーSUVのランドクルーザーは、2021年に新型300系へと生まれ変わり、人気に拍車をかけている
・ランドクルーザープラドは、1990年デビュー以来、使い勝手の良いSUVとして人気が高い
・年式やタイプごとに魅力が異なるランドクルーザーをネクステージで探してみよう
人気のあまり注文停止が続くランドクルーザー
トヨタ ランドクルーザーといえば、タフな走破性能と圧倒的な存在感が特徴です。SUV好きの方であれば一度はチェックした経験もあるのではないでしょうか。
そんなトヨタ ランドクルーザーは、2021年8月に、伝統を継承しつつ新技術を搭載した300系の新型へと生まれ変わっています。安定した人気を誇るランドクルーザーとはどのような車なのか、ここでおさらいしていきましょう。
デビューから70周年
ランドクルーザーは1951年に初代が登場しました。警察予備隊向けに開発されたジープBJ型が始まりとされています。初代登場から約70年を迎える歴史ある車です。
人気の大きな理由は、全長4,985mm×全幅1,980mm×全高1,925mmの重厚感あるサイズと、卓越した走行性能ではないでしょうか。どんな悪路でも走破できる高い信頼性を持つオフローダーとして有名です。
また、内装にもこだわり、上質なシートやリアルタイムナビ情報取得など高級感漂う作りはハイエンドSUVとして名をとどろかせています。人気の高さゆえに、70周年を記念したエンブレムやフロアマットなど限定パーツの展開が豊富です。
14年ぶりの新型登場
ランドクルーザーは、歴史ある車で今なお人気を保持していますが、新型が2021年8月2日に発売されさらに注目を集めました。ランドクルーザーのフルモデルチェンジとなり、これは14年ぶりのことです。
今回登場した新モデルはランドクルーザー300系といい、前モデルの200系から高い走破性に加えて、路面状況に左右されない快適性と静寂性を追求しました。
トヨタセーフティセンスの搭載や、走行路面の判定から自動でモードを選択するマルチテレインセレクト機能、盗難防止用に指紋認証によるエンジン始動機能の搭載も大きな特徴です。
注文受付が停止されている
2021年の新型発表に伴い、大きな注目を集めたランドクルーザーは、日本および海外市場で注文が殺到する事態となり、納車待ちの状態が続いている状況です。
加えて、2023年7月現在のトヨタ ランドクルーザー公式サイトによると、生産能力を大幅に上回る注文数のために新規注文が停止されています。今後の生産状況などをふまえ、注文受付再開に関するアナウンスがされる予定です。新車購入をお考えの方は、期待して待ちましょう。
人気のランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いとは?
1951年誕生以来、進化し続けてきたランドクルーザーには、時代の流れやニーズの変化に合わせていくつかのシリーズが追加されてきました。
1990年4月に登場したランドクルーザープラドは、そのひとつです。スタイリッシュなクロスカントリーSUVとして、瞬く間に人気モデルとなりました。ランドクルーザーとの違いは何でしょうか。チェックしてみましょう。
ブラドはひと回り小さいSUV
大きな違いは、搭載しているエンジンやボディサイズの大きさです。ランドクルーザーには、3.3L~3.5Lのエンジンを搭載している一方、ランドクルーザープラドには、2.7L~2.8Lのエンジンを搭載しています。
そのため、ランドクルーザープラドのほうがひと回り小さく、さほど広くない住宅地でも取り回しがしやすいサイズ感です。ボディ構造や足回りなどに大きな相違点はありません。
フロントマスクでも見分けられる
エクステリアデザインに注目すると、フロントマスクのデザインが異なることに気付きます。ランドクルーザーのグリルは横ラインとなっている一方、ランドクルーザープラドのグリルは縦ラインです。
グリルデザインの他、ヘッドライトやテールランプの形状も、ランドクルーザーが横ライン・ランドクルーザープラドは縦ラインを意識しているデザインを採用しています。一度違いに気付くと、遠目からでも両車を見分けることが可能です。
人気を集めるランドクルーザー300の魅力を見てみよう
ランドクルーザーは、ハイクオリティ・ハイパフォーマンスな車ゆえに、車体価格も高めの設定です。それにもかかわらず、注文が殺到するほどの人気がある理由とは何でしょうか。ここでは、2021年に登場した新型ランドクルーザー300の魅力を見ていきましょう。
高剛性・軽量ラダーフレームの刷新
魅力のひとつが、高剛性・軽量ラダーフレームです。フレーム構造の改良と軽量化は、新型ランドクルーザーになるにあたって刷新されました。これまでも高剛性のフレーム構造は装備していたものの、新型にはGA-Fプラットフォームを採用し改良が行われています。
超高張力を誇る鋼板をフレームに入れ、構造も質量効率を上げる構造を採用しました。これにより、強度・剛性を上げながらも前モデルから200kgもの軽量化を図っています。
走破性・操舵安定性を高める機構の刷新
走破性・操縦安定性向上のため刷新した内容として、新型サスペンションを開発し搭載しています。ショックアブソーバー配置を最適化することで、快適な乗り心地と操縦安定性を両立させました。
また、操舵アクチュエーター付パワーステアリングと電子制御ブレーキの新機構搭載も走破性を高める一翼を担っています。悪路走行時のキックバックを低減させ、最適な制動力を自動で作ってくれるので操縦安定性が飛躍的に向上しました。
さらに、リヤトルセンLSDの採用により、旋回時や悪路走行時のコントロール性能と安定性が高まっています。
オフロード走行をより快適にする機能
オフロード走行を快適にするマルチテレインセレクトも特徴的です。路面状況に応じて走行支援を6種類から自動で選択し、駆動力やサスペンションなどの制御をしてくれます。
車両周囲を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニター機能は、死角のカバーだけでなく、障害物や悪路の検知と走行のサポートまでする機能です。
さらに、12.3インチディスプレイにオフロード情報の表示機能もあります。これらの機能でさらに快適な走行を実現しました。
TNGAの思想に基づいたパワートレイン
パワーあふれるエンジンと、その性能を最大限に引き出す機構も魅力です。ガソリンモデルであれば、新開発した最高出力305kWのV6エンジンがパワフルな走行性を実現しています。ディーゼルモデルでも、227kWの最高出力と優れた燃費性能を両立させたエンジンを搭載しました。
V6エンジンの性能を引き出すDirect Shift-10ATも欠かせない魅力です。心地よい走りと高速燃費を両立させる、パワートレーンの重要な役割を果たしています。
安全装備・安心装備
安全装備・安心装備面も見逃せません。トヨタでは初となる指紋認証によるエンジン始動機構を搭載しています。指紋が一致しないとエンジン始動がされないため、盗難防止などに役立つ機能です。
また、トヨタセーフティセンスも採用されています。歩行者検知や衝突回避、車線逸脱制御やアクセル踏みすぎによる事故の防止など、さまざまな機能を含んだ安全装備です。事故防止につながるので、安心して運転できる点は大きな魅力といえます。
人気のランドクルーザーをスピーディーに入手する方法とは?
新型ランドクルーザーの入手は、2023年7月時点で新規注文が停止されているため、すぐには購入できません。ここでは。可能な限り早く手に入れたいと思っている方のために、スピーディに入手する方法を紹介します。
車は欲しいと思ったときに、すぐに手に入れたいものです。早くランドクルーザーを手に入れたいと思っている方は、参考にしてください。
登録済み未使用車を狙う
ひとつ目の方法は、登録済み未使用車を狙うことです。登録を済ませただけの状態のため、公道を走っておらず、新車状態に近い車両状態を維持しています。走行距離や修復歴などの心配もありません。また、納車が早いことも大きな特徴です。
新車よりも安い価格で早く納車される可能性が高いため、早く欲しい方にはうってつけといえます。ただし、現時点で未使用車はまだ少ない傾向です。
中古車を視野に入れる
少しでも早くランドクルーザーを手に入れたい方は、中古車の購入を検討しましょう。新車または新型にこだわりがなければ、選択肢の幅が広いことも中古車のメリットです。
中古車であっても、車体価格の高いモデルがあります。車体価格は、年式・走行距離・ボディカラー・車検残存期間・オプション装備内容などの要素が判断材料です。詳細を確認すると、予算内でオプション搭載モデルやワンランクアップグレードを狙える可能性もあります。詳細をチェックして検討してみましょう。
ランドクルーザーを選ぶときは進化の過程も意識しよう
ランドクルーザーは、フルモデルチェンジや海外市場への進出などを機に、進化を経てきました。ジープBJ型から始まり、20系・70系などが開発されています。
大きく分けると、ライトDuty・ヘビーDuty・ステーションワゴンの3種類タイプです。ここからは。それぞれの歴史と魅力を振り返ってみましょう。
ステーションWagonタイプ
ひとつ目がステーションWagonタイプです。このタイプが登場したのは、1967年ごろになります。初代から進化を続けてきたランドクルーザーは、ステーションWagonタイプとして初めて専用ボディーを持ちました。
そして、1980年には新たに高級SUVとして60系へと進化します。エンジン性能の向上やディーゼルエンジンの追加などが行われました。そこから80系・100系・200系へとモデルアップしていき、現行の300系が登場しています。
ヘビーDutyタイプ
ヘビーDutyタイプの代表的車種が70系のモデルです。このモデルは、初代を進化させた20系のモデルから始まりました。20系のモデルは日本においては1984年の発売です。このモデルは悪路における走行に適したモデルとして人気を博しました。
また、ヘビーDutyタイプは初代から大きく乗用車タイプに進化しており、トヨタの世界進出を支えたモデルです。その後、40系を経て進化した70系は、後のプラドへと続く元祖としての存在となっています。
ライトDutyタイプ
ライトDutyタイプは、1980年代後半からステーションWagonタイプの2本柱でトヨタを支えたモデルです。元祖はヘビーDutyタイプである70系で、その後高級SUVであるプラドのもとになりました。
70系は、当初はショートホイールベース・3ドアの設計を採用しています。しかし、その後1990年にロングホイールベース・5ドアになり、70系プラドといったようなプラドのサブネームが付きました。
さらに90系・120系へとモデルチェンジが続き、さらなる走破性と快適性を向上させ、現行の150系が登場します。150系は、ランドクルーザーの中でもサイズが小さくスタイリッシュです。
悪路での高い走破性と合わさり、実用的な車として非常に高い人気を誇ります。その人気は、日本のランドクルーザー売上の中でプラドが9割を占める程です。
ネクステージでランドクルーザーを探してみよう
ランドクルーザーは、新型はもちろん、どの年代においても魅力あふれる特徴が満載です。現行モデルの新車購入にこだわらないのであれば、中古車市場で味のあるランドクルーザーを見付けてみるのもよいでしょう。
良質な中古車を購入したい場合は、実績のあるネクステージをぜひご利用ください。
全国の中古車を候補にできる
ネクステージでは、あらゆるジャンルの車を豊富に取り扱っています。ネクステージのWeb検索ページでは、全国に200店舗以上の総在庫台数3万台から、希望条件を絞った検索を簡単に行うことが可能です。
気になる車は、お問い合わせページより無料で在庫確認や見積もりを依頼できます。また、最寄りのネクステージ店舗にお取り寄せして、実車を自分の目で確かめることも可能です。
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ネクステージでは、故障やトラブルが生じるリスクが高い修復歴車や水没車などの粗悪な車両は一切取り扱っていません。熟練した専任スタッフが、毎日徹底的な調査のもと、こだわりの仕入れを行っています。
ご購入いただいた車は、すべて無料保証が付いています。加えて、充実保証・10年保証・低年式車向け保証・軽自動車向け保証など、目的や車種に合わせた有料保証も用意しています。ご希望に合わせてご利用ください。
まとめ
過去70年以上にわたり、世界中で愛され続けてきたトヨタ ランドクルーザーは、圧倒的な存在感と実力を兼ね備えたハイクオリティSUVです。高い人気を保ち続けている証拠として、2021年発売の現行モデルは現在注文受付停止状態となっています。
歴代ランドクルーザーおよびランドクルーザープラドの良さを確かめるべく、中古車での購入を試してみるのも良いのではないでしょうか。車種ラインアップが豊富なネクステージで自分好みのモデルをぜひお探しください。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。