トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

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トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

雪道や悪路での走行、アウトドアでの活躍など、4WD車を購入するメリットは多岐にわたります。

 

トヨタ車の4WDシステムにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があることをご存じでしょうか。パートタイムやフルタイム、E-Fourなど、ひと口に4WDといっても、その仕組みや性能は大きく異なります。

 

そこでこの記事では、トヨタの4WDシステムの種類と特徴を解説しつつ、代表的な車種について紹介します。4WDのメリットやデメリットも把握できるので、ぜひ車選びの参考にしてください。

 

※目次※

1.トヨタ車にも設定されている4WDの特徴

2.トヨタでも採用している4WDシステムの種類と特徴

3.トヨタの4WD車の代表的なモデル

4.2WDと4WDの選び方

5.まとめ

 

■POINT

・4WDは、高い駆動力と安定感のある走りが特徴の駆動方式。

・トヨタの4WDシステムには、フルタイム式やパートタイム式、E-Fourなど多くの種類がある。

・4WDは2WDよりも燃費が悪化しがちなので、必要かどうか自身の使用シーンを考慮して選ぶことが大切。

 

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トヨタ車にも設定されている4WDの特徴

トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

トヨタ車にも設定のある4WDですが、どのような駆動方式なのか基本から知りたい方もいるでしょう。まずは、4WDの特徴について再確認していきましょう。

 

4WDは高い駆動力を発揮し安定した走行ができる反面、燃費の悪化などのデメリットがあるので、特徴を押さえておくことが大切です。

 

4WDとは?

4WDとは、四輪駆動(Four-Wheel Drive)の略称で、4つのタイヤ全てに駆動力を伝える構造の駆動方式です。一方、2WDは二輪駆動(Two-Wheel Drive)を指し、前輪または後輪のみに駆動力を伝えます。4WDの最大の特徴は、悪路や雪道での走行安定性に優れていることです。

 

例えば、雪道を走る際、2WDの車が滑って動けなくなるような状況でも、4WDならば4つのタイヤ全てで路面を捉えるため、安定した走行が可能になります。トヨタの4WDシステムには、パートタイム4WDやフルタイム4WD、さらにはハイブリッド車向けのE-Fourなど多様な種類が存在します。

 

4WD車のメリット

4WD車の最大のメリットは、その優れた走行安定性です。雪道や悪路でも4輪全てで路面を捉えるため、2WD車では難しい状況でも安定した走行が可能なのです。

 

高速道路での安定性も特筆すべき点で、雨天時や路面凍結時でも安心感が違うでしょう。さらに、4WDは力強い走りを実現し、発進時や加速時に頼もしい性能を発揮します。

 

トヨタのハイブリッド車に搭載されているE-Fourのように、走行状況に応じて駆動方式を自動的に切り替え、燃費性能の向上に貢献しているタイプの4WDもあります。

 

4WD車のデメリット

4WD車には、いくつかのデメリットも存在します。まず、2WDよりも部品点数が多くなり車両重量が増加するため、燃費が悪化する傾向があります。

 

4WDの種類にもよりますが、2WD車と比較すると同じエンジンでも燃費が10%程度低下するようです。また、車両価格も2WD車より高くなるのが一般的です。

 

タイヤやブレーキパッドの摩耗が早くなる可能性もあるため、交換頻度が高くなる可能性も考えられるでしょう。さらに、4WDシステムの複雑さゆえに、故障時の修理費用が高額になることもあります。

 

走行性能面では、重量増加により、急な坂道での発進や高速走行時の加速力が若干低下する傾向にあります。

 

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トヨタでも採用している4WDシステムの種類と特徴

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トヨタの4WDシステムは、多様な路面状況や走行ニーズに対応するため、複数の種類が存在します。

 

パートタイム4WD、フルタイム4WD、オンデマンド式4WD、そしてハイブリッド車向けのE-Fourなど、それぞれに特徴があるので押さえておきましょう。ここでは、各4WDシステムの仕組みと代表的な採用車種について解説します。

 

パートタイム4WD

パートタイム4WDは、必要に応じて2WDと4WDを切り替えられるシステムです。通常は2WDで走行し、雪道や悪路など滑りやすい路面でのみ4WDに切り替えます。この方式は、燃費効率が良く、構造がシンプルなため車両価格を抑えられるメリットがあります。

 

一方で、路面状況に応じて手動で切り替える必要があり、舗装路での旋回時には注意が必要です。パートタイム4WDの歴史は古く、四輪駆動の代表的な仕組みですが、現在は採用例が少なくなっています。トヨタ車では、ハイラックスやランドクルーザー 70にパートタイム4WDが採用されています。

 

フルタイム4WD

フルタイム4WDは、常時4輪全てに駆動力を伝える方式です。この仕組みにより、路面状況に関わらず安定した走行を実現します。センターデフと呼ばれる機構が、カーブ走行時の内輪と外輪の回転差を調整し、パートタイム式よりもスムーズに旋回できる点が特徴です。

 

トヨタ車においては、ランドクルーザーやハイエースワゴンなどに採用されています。雪道でも砂地でも、あらゆる路面で安定した走りが強みです。燃費面でのデメリットはありますが、普段から安全性と走行性能を重視する方に適したシステムといえるでしょう。

 

オンデマンド式4WD

オンデマンド式4WDは、通常走行時は前輪駆動で、必要に応じて自動的に四輪駆動に切り替わるシステムです。

 

このシステムは、ドライバーの意図や路面状況を察知し、最適な駆動力配分を行います。トヨタでは、アクティブコントロール4WDとダイナミックトルクコントロール4WDという主に2種類のオンデマンド式4WDを採用しています。

 

アクティブコントロール4WDは、発進・加速時や滑りやすい路面、コーナリング時に四輪駆動に切り替わり、駆動力を向上させます。一方、ダイナミックトルクコントロール4WDはさらに高性能で、ドライバーが意図する走行軌跡を予測して駆動力の配分を制御する点が特徴です。

 

これらのシステムは、カローラスポーツやハリアー、アルファードなど多くの車種に採用されています。

 

E-Four

E-Fourは、トヨタのハイブリッド車専用に開発された電気式4WDシステムです。前輪をエンジンとフロントモーター、後輪をリヤモーターで駆動する仕組みです。路面状況や走行状態に応じて、FFと4WDを自動的に切り替えることで、安定した走行と優れた燃費性能を両立させています。

 

E-Fourの特徴は、滑りやすい路面での安定性と、ハイブリッドならではの低燃費にあります。このシステムを採用している代表的な車種には、プリウスやカムリ、RAV4などさまざまです。E-Fourは、環境性能と走破性を両立させた、トヨタの先進的な4WDシステムといえるでしょう。

 

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トヨタの4WD車の代表的なモデル

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トヨタの4WDシステムは、さまざまな車種に採用されています。どのモデルを購入しようか迷っている方もいるでしょう。ここでは、SUV、オフロード車、ピックアップトラックの3つのカテゴリーから、代表的なモデルとそれぞれの4WDシステムについて解説します。

 

SUV:RAV4(ダイナミックトルクベクタリングAWD)

トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

トヨタの人気SUV、RAV4に搭載された「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、革新的な4WDシステムです。このシステムは、走破性、操縦安定性、燃費向上を高次元で両立させました。

 

大きな特徴は、世界初の「トルクベクタリング機構」と「ディスコネクト機構」の採用です。トルクベクタリング機構は、前後だけでなく後輪の左右トルクを独立制御し、ドライバーの意図通りの走行ラインを実現します。

 

一方、ディスコネクト機構は、4WD不要時に後輪への動力伝達を切断する機能です。これにより、燃費性能の悪化を最小限に抑えます。このシステムが採用されているのは、RAV4 AdventureのG"Z package"です。

 

ランドクルーザー“250”(フルタイム4WD)

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ランドクルーザー"250"は、トヨタ車でも採用例が少ないフルタイム4WDを採用したモデルです。路面状況や走行状態に応じて前後トルク配分を最適制御する、高性能なフルタイム4WDシステムが搭載されています。

 

このシステムは、雨天時や雪道でのタイヤの空転を抑え、安定した走行を可能にします。さらに、マルチテレインセレクトやヒルスタートアシストコントロールなど、先進の走行支援技術も満載です。これらの機能により大型のボディサイズではありますが、初心者でも扱いやすいといえるでしょう。

 

ランドクルーザー"250"は、2024年4月に発売されました。オフロード性能を維持しつつ、街中での扱いやすさも両立しています。

 

ハイラックス(パートタイム4WD)

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ハイラックスは、トヨタが誇る頑強なピックアップトラックです。その4WDシステムは、駆動方式を手動で切り替えるパートタイム4WDを採用しています。

 

市街地や高速道路などの一般道を走行する場合は、「H2」モードの二輪駆動で走行します。雪道や砂地など滑りやすい路面では「H4」モードに切り替え、4輪に駆動力を伝達することで安定して走行可能です。

 

さらにぬかるみや急坂など過酷な状況では、「L4」モードを選択することで走破できるでしょう。これらのモード切替は、運転席のダイヤルスイッチで簡単に操作できます。

 

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2WDと4WDの選び方

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トヨタの4WDシステムは、さまざまな走行環境に対応できる優れた性能を持っています。しかし、全ての人に4WDが必要というわけではありません。ライフスタイルや使用環境によって、2WDと4WDのどちらが適しているか異なります。

 

ここでは、2WDと4WDそれぞれが適している具体的なケースを紹介します。2WDと4WDに迷った際の参考にしてください。

 

2WDが適しているケース

2WDは、4WDと比較して雪道や悪路での走行性能は劣りますが、多くのメリットがあります。特に、降雪の頻度が少ない地域に住み、主に街中での走行をする方にとっては、2WDで十分対応可能です。

 

2WDの主なメリットは、車両価格が安く、燃費性能に優れている点です。これは、2WDの構造がシンプルでパーツも少ないため、車両重量が軽くなることに起因します。また、2WDは室内空間にゆとりがあるという特徴もあります。4WDシステムの分のスペースが不要なため、より広々とした室内を確保できるのです。

 

従って、購入時の車体価格や維持費を抑えたい方、燃費性能を重視する方、そして広い室内空間を求める方にとっては、2WDが魅力的な選択肢となるでしょう。

 

4WDが適しているケース

4WDは、悪路走行や安定性に優れた駆動方式です。雪道や砂利道などの滑りやすい路面でも、4輪全てに駆動力が伝わるため、安定して走行できます。

 

雪国に住んでいる方や、ウィンタースポーツを楽しむ方には4WDがおすすめです。また、アウトドアが好きな方や、日常から安定した走行性能を求める方にも適しています。4WDにはさまざまな種類があるので、自身の使用シーンにマッチした方式を選ぶとより良いカーライフにつながるでしょう。

 

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まとめ

トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

トヨタ車の4WDシステムにはパートタイムやフルタイム、E-Fourなど多様な種類があり、それぞれに特徴があります。4WDは2WDと比較して、雪道や悪路での走行性能に優れていますが、燃費面では劣る傾向にあるでしょう。

 

トヨタには、本格的な4WDシステムを搭載したランドクルーザーやRAV4などのモデルがあり、アウトドア活動に適しています。4WDと2WDの選択は、使用環境や目的に応じて検討しましょう。

 

【この記事の執筆者】

トヨタの4WDシステムの特徴とは?その種類や代表的な車種を解説

小波津健吾

高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。

 

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