プロボックスは本当に速い?「公道最速」と呼ばれる理由と特徴を解説
トヨタのプロボックスは、一見すると普通の商用車に見えますが、「公道最速」という異名を持つ車として知られています。なぜ、この実用的な車両がそのような評価を受けているのでしょうか?
この記事では、速さと実用性を両立させたプロボックスの魅力を詳しく解説していきます。プロボックスが「公道最速」と呼ばれる理由とは何なのか、その特徴とともに見ていきましょう。
※目次※
・プロボックスは積載性はもちろん、走行性能にも優れており「公道最速」とのうわさもある。
・プロボックスは日常使いの他、ビジネス用途に最適で移動の多い営業職の強い味方である。
・プロボックスを選ぶ際は速さだけでなく、トータルで性能評価をするのがおすすめ。
プロボックスは速い?特徴と人気の理由
プロボックスは、コンパクトなボディながら優れた積載性と燃費性能を持つ商用バンです。まずは、その特徴や「公道最速」と呼ばれる理由、さらに価格帯と人気の秘密について紹介します。プロボックスの高い走行性能や実用性が、多くのユーザーから支持される理由を見ていきましょう。
(参考:『プロボックス(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
プロボックスの特徴
プロボックスは、トヨタが2002年に発売した商用バンで、優れた積載性と燃費性能を兼ね備えています。全長4,245mmのコンパクトなボディに、広々とした荷室を確保し、2名乗車時には最大積載量400kgを実現しているのが魅力です。
燃費性能も高く、2018年にはハイブリッド車もラインアップに加わりました。長距離移動を想定した設計で耐久性も高く、ランニングコストを抑えたい事業者に人気です。
走行性能面では、スムーズな加速性と静粛性、安定した操縦性を備えています。低重心設計により運転しやすく、狭い道や車庫入れもスムーズです。さらに、衝突回避支援や車線逸脱抑制などの先進安全機能「Toyota Safety Sense」を標準装備し、安全性も高めています。
プロボックスは「公道最速」とのうわさも
プロボックスが「公道最速」と呼ばれる理由は、その高い走行性能にあります。商用車でありながら、軽量ボディ・低重心設計により驚異的な加速と安定性を実現しており、実際に高速道路を飛ばしていくのを見たことがある人もいるでしょう。
1.5Lエンジン搭載モデルでは、0-100km/h加速が約11秒といわれており、同クラスの乗用車に引けを取りません。最高速度も、140km/h台後半に達するともいわれています。
プロボックスが「公道最速」という評価はあくまでもうわさですが、高速道路を駆け抜ける姿を見た人に大きなインパクトを与えていることがうかがえるでしょう。
速いプロボックスの価格帯と人気の理由
プロボックスの価格帯は、グレードによって異なりますが、新車価格は150万円台~200万円台と、比較的手頃な設定となっています。この価格帯は、同クラスの商用車と比べても競争力があり、多くのユーザーにとって魅力的でしょう。
人気の理由としては、まず優れたコストパフォーマンスが挙げられます。低価格でありながら、高い実用性と信頼性を兼ね備えているため、ビジネスユースでの需要が高いのが特徴です。
長距離移動を想定した快適な内装設計も、プロボックスの人気を支えています。インパネテーブルやスマートフォン用マルチホルダーなど、実用的な装備が充実しており、車内をオフィスのように使えるのも大きな魅力です。
速いプロボックスの走行性能
プロボックスが「公道最速」と呼ばれる理由は、その優れた性能にあります。エンジンスペックや加速性能、燃費性能などの観点から、プロボックスの速さの秘密を見ていきましょう。
同クラスの車両と比較しても遜色ない性能を持ち、実用性と経済性を兼ね備えたプロボックスの各性能について紹介します。
速いプロボックスのエンジンスペック
1.5Lハイブリッドシステムを搭載したモデルでは、最高出力が54kW(74PS)です。一方のガソリンエンジンモデルは、1.5L VVT-iエンジンを採用しており、2WDモデルで最高出力80kW(109PS)を発揮し、同クラスの車両と比較しても遜色ありません。
プロボックスは無鉛レギュラーガソリンで走行可能なので、維持費を抑えつつ、高いパフォーマンスを発揮します。低中速域でのトルクとスムーズな加速性能を実現しており、街中での走行にも便利です。
速いプロボックスの加速性能と最高速度の実測値
プロボックスの加速性能は、0-100km/hが約11秒といわれており、同クラスの車両と比較しても遜色ありません。最高速度は140km/h台後半に達するとされており、高速道路での巡航性能も優れています。
市街地での急加速も速く、信号待ちからの発進や合流時に大きな利点となるでしょう。高速道路では、追い越しや車線変更時のスムーズな加速も可能です。
速いプロボックスの燃費性能
プロボックスのカタログ燃費は、以下の通りです。
・ハイブリッドモデル(F/GL/GX):(WLTCモード)22.6km/L
・1.3Lガソリンエンジンモデル(G):(WLTCモード)16.6km/L
・1.5Lガソリンエンジンモデル 2WD(F/G):(WLTCモード)17.2km/L
・1.5Lガソリンエンジンモデル 4WD(F/G):(WLTCモード)14.6km/L
ハイブリッドモデルは、WLTCモードで22.6km/Lという優れた燃費を実現しています。ガソリン車と比較して、燃料費を大幅に抑えられる点がメリットです。
特に、通勤や業務での使用頻度が高い場合、その差は顕著になります。また、エコカー減税の対象となるため、税制面でも優遇を受けられるでしょう。
ガソリンモデルも、同クラスの車両と比較しても遜色ない性能です。アイドリングストップ機能やCVTの採用なども、燃費の向上に貢献しています。
プロボックスの速さを支える技術と安全性
プロボックスの速さを支える技術とは、どのようなものなのでしょうか。軽量ボディ・空力設計や、高速走行時の安定性を支える制御システムなど、プロボックスに注がれている技術について紹介します。プロボックスは速いだけでなく、高い安全性も魅力です。
速いプロボックスの軽量ボディと空力設計
プロボックスの速さを支える重要な要素が、軽量ボディと空力設計です。車両重量は、ハイブリッド車で1,160kg、ガソリン車で1,090kg~1,170kgに抑えられています。
空力設計においては、車体の前面投影面積を抑え、空気抵抗を低減しているのが特徴です。フロントバンパーやサイドミラーなど細部にわたり、空気の流れをスムーズにする形状になっており、走行安定性が高められています。
また、最小回転半径は4.9mと小回りが利き、狭い場所での取り回しも容易です。プロボックスは、軽量化と空力性能の向上により、優れた加速性能・燃費性能を両立しています。
速いプロボックスの高速走行時の安定性と制御システム
プロボックスの高速走行時の安定性は、高性能サスペンションによって支えられています。スプリングやアブソーバー、スタビライザーなどを最適化し、積載量にかかわらず優れた操縦性・安定性を確保しているのが特徴です。
フロントにはディスクブレーキを採用し、積載時でも安心感のある制動性能を実現しています。「車速感応型電動パワーステアリング」を採用し、低速時の軽快さと高速時の安定感を両立させているのもポイントです。
また、4WD車は「Vフレックスフルタイム4WD」を標準装備しており、滑りやすい路面や登り坂でのスムーズな発進・加速を可能にしています。このシステムは、通常走行時はFFに近い状態を保ち、必要に応じて後輪にトルクを配分する優れものです。
「VSC&TRC」を採用しているので、滑りやすい路面での横滑りも防止できます。これらの技術により、プロボックスはさまざまな路面状況で安定した走行性能を発揮するでしょう。
速いプロボックスの安全性能
プロボックスの安全性能は、乗員の保護と事故防止に重点を置いて設計されています。衝突安全性では、衝撃吸収ボディと高強度キャビンからなる「GOAボディ」を採用し、異なる車重・車高の車両との衝突時における安全性の向上が図られているのが特徴です。
乗員保護の面では、運転席・助手席にSRSエアバッグを標準装備し、衝突時の衝撃から乗員を守ります。また、後方からの衝突時に頸部への衝撃を緩和する「WILコンセプトシート」を採用しているのも魅力です。
予防安全技術としては「Toyota Safety Sense」を搭載し、衝突回避や被害軽減をサポートします。前方の車両・歩行者を検知し、衝突の可能性がある場合に警報を発する「プリクラッシュセーフティ」などが含まれている優れものです。
速いプロボックスをビジネスユースする利点と注意点
プロボックスは、日常使いはもちろん、業務用途で使用するのもおすすめです。優れた性能を発揮し、ビジネスシーンでの効率向上も図れます。ただし、いかに優れた性能を有しているといえども、法令を順守することは決して忘れてはいけません。
速いプロボックスの業務用途での活用メリット
プロボックスの速さは、業務用途において大きなメリットをもたらします。プロボックスは、軽量で頑丈なボディとトルクフルなエンジンにより、重い荷物を積んでもスムーズな走行が可能です。これにより、配送業務の効率化や時間短縮が実現できます。
また、高速道路での安定した走行性能は、長距離移動の多い営業職にとって大きなメリットとなるでしょう。充実した収納スペースや優れた積載能力は、さまざまな業種での活用を可能にします。
経済性も高く、特にハイブリッドモデルは燃費性能に優れ、ランニングコストの削減に貢献するでしょう。
速いプロボックスの高速走行時の注意点
軽量で頑丈なボディと優れた加速性能を持つプロボックスですが、高速走行時には安全性に十分配慮しなければなりません。特に、積載量が多い場合はハンドリングが変化するため、慎重な運転が求められます。
法定速度を順守することはいうまでもありませんが、高速道路での制限速度は100km/hです。長距離走行時は定期的な休憩を取り、疲労による事故を防ぐことも重要といえるでしょう。
また、プロボックスは小型貨物車に分類されるため、一部の高速道路では中央車線以外の走行が義務付けられています。プロボックスの性能を最大限に生かしつつ、安全運転を心がけることが、ビジネスでの効率的な活用において大切です。
速いプロボックスの選び方
プロボックスは、「公道最速」とうわさされるほどの加速性能が魅力ですが、選び方によってはその性能を十分に生かせない可能性があります。最後に、プロボックスを選ぶ際の重要なポイントと、中古車購入時の注意点について見ていきましょう。
速いプロボックスのグレードは用途に合わせて選ぶ
プロボックスを選ぶ際は、用途に合わせた選択が重要です。まず、エンジンタイプを検討しましょう。1.5Lエンジンは、低中速域での快適な巡航やスムーズな加速を求める人に適しています。
1.3Lエンジンは、低中速域と高速域での力強さが向上されている上、他モデルよりも価格がリーズナブルなので、経済性を求める人におすすめです。燃費重視の人なら、ハイブリッドモデルを選ぶのもよいでしょう。
また、1.5Lエンジンの場合、2WDと4WDの選択も重要です。積雪地域や悪路走行が多い場合は、4WDが活躍します。さらに、荷室の広さや装備の充実度も考慮しましょう。業務用途なら、荷室の使いやすさや耐久性を重視します。
中古プロボックスを選ぶときの注意点
中古のプロボックスを購入する際は、いくつかの注意点があります。まず、走行距離を確認しましょう。商用車として使用されることが多いため、一般的な乗用車よりも走行距離が多い傾向があります。
エンジンの状態も、入念なチェックが必要です。異音やオイル漏れがないか確認し、消耗具合を見極めましょう。内装の状態では、特に荷室の使用頻度が高く傷みやすいので注意が必要です。
プロボックスは状態がよければ長く使える車なので、購入前にしっかりと車両状態を確認し、納得のいく一台を選びましょう。
まとめ
プロボックスは、その優れた性能と速さで「公道最速」のうわさが出るほどの人気を得ています。エンジンスペックと燃費効率の高さが、プロボックスの速さを支えている秘密です。
安全性能と高速走行時の安定性も考慮されており、業務用途での利点も多くあります。一方で、高速走行に関する法的・倫理的な側面にも注意が必要です。
プロボックスの選択においては、実際の性能データや価格帯を考慮し、用途に合わせた判断が欠かせません。速さだけでなく、総合的に判断して選びましょう。
【この記事の執筆者】
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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