カローラとヤリスを徹底比較!スペック・燃費・ボディサイズ・価格の違いは?
カローラとヤリスは、トヨタが販売している人気車種です。どちらも、さまざまなニーズに応える車種として日本国内だけでなく、海外からも高い評価を得ています。カローラとヤリス、この2つの車種で悩むという方も多い傾向ですが、果たしてどちらが自分の状況に適しているのでしょうか。
そこでこの記事では、ボディサイズ、燃費、価格、装備など、さまざまな角度から両車種を比較しました。自分に適した車種を見つける際の参考にしてください。
※目次※
・カローラは60年近い歴史を持つロングセラーセダン、ヤリスは2020年に登場した新世代コンパクトカーで、どちらもトヨタの人気車種。
・カローラとヤリスはどちらも最大30km/Lを超える燃費性能を実現しているが、特にヤリスの燃費は優れている。
・基本スペック、エンジン性能、グレード構成、価格帯、デザインなど、多角的な視点からの比較は、自分のニーズに合った選択をする上で重要。
カローラとヤリスの概要
まずは、トヨタで高い人気を誇る、カローラとヤリスの特徴と魅力をチェックしていきましょう。60年近い歴史を持つカローラは、時代のニーズに合わせて進化を続け、現在は7つのタイプから選べる幅広いラインアップを展開しています。ここではセダンタイプに絞って確認しましょう。
一方2020年に登場したヤリスは、コンパクトながら高い走行性能と燃費性能を実現し、国際的にも高い評価を得ている車です。それぞれの車種がどのような特徴を持ち、どのようなライフスタイルに適しているのか、ここで解説します。
カローラはどのような車?
カローラはトヨタが1966年に発売した車で、60年近い歴史を持つロングセラーブランドです。時代のニーズに合わせて進化を続け、現在ではセダンからSUVまで幅広いラインアップを展開しています。
特徴は、先進技術の積極的な採用といえるでしょう。例えば初代モデルでは歩行者への安全性を考慮し、バンパーにゴムを装着しています。
現在のカローラは、セダン、ワゴン、ハッチバック、SUVなど、7つのタイプから選べます。各モデルは特徴を持ち、例えばカローラツーリングは広々とした車内空間と大容量のラゲッジスペースが魅力です。
このようにカローラは、家族のライフスタイルやニーズに合わせて最適な1台を選べる、魅力的な車種といえるでしょう。
ヤリスはどのような車?
ヤリスは、トヨタが2020年に発売した新世代コンパクトカーです。コンパクトながら高い走行性能と燃費性能を実現しています。新開発の1.5L直列3気筒エンジンを搭載し、WLTCモードで36.0km/Lという優れた燃費性能です。
またコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用し、軽量かつ高剛性のボディを実現しました。これにより、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を両立させています。
安全面では、最新の「Toyota Safety Sense」を搭載し、安心・安全なドライブのサポートも万全です。
さらに、機能的で上質な室内空間を確保し、使い勝手の良いラゲージスペースも魅力といえるでしょう。ヤリスは欧州で「カー・オブ・ザ・イヤー」を2021年に受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。
ヤリスは都市部での取り回しの良さと、長距離ドライブでの快適性を兼ね備えた、現代の家族のニーズに応える1台といえるでしょう。
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
カローラとヤリスの基本スペックを比較
カローラとヤリスは、トヨタを代表する人気車種ですが、その基本スペックには大きな違いがあります。
ここからは、ボディサイズや室内寸法、荷室容量など、家族での使用を考える上で重要な要素を比較していきましょう。特徴を理解することで、自分に最適な選択が可能です。
ボディサイズ・重量・最小回転半径の違い
カローラとヤリスは、ボディサイズや重量、最小回転半径に違いがあります。カローラは全長4,495mm、全幅1,745mmのミドルサイズセダンで、ヤリスは全長3,950mm、全幅1,695mmのコンパクトカーです。この差は、家族での使用時に大きな影響を与えます。
カローラは室内空間が広く、長距離ドライブや荷物の多い旅行に適しているでしょう。一方ヤリスはコンパクトな車体で、狭い道や駐車場でも扱いやすく、都市部での使用に向いています。
ヤリスの最小回転半径は4.8m~5.1mとカローラよりも小さく、小回りが利きます。これは日常の買い物や子どもの送迎など、頻繁に方向転換が必要な場面で便利です。
項目 |
カローラ |
ヤリス |
全長 |
4,495mm |
3,950mm |
全幅 |
1,745mm |
1,695mm |
全高 |
1,435mm |
1,495mm |
最小回転半径 |
5.0m~5.3m |
4.8m~5.1m |
室内寸法の違い
カローラとヤリスの室内寸法も比較してみましょう。カローラの室内長は1,830mm、室内幅は1,510mm、室内高は1,160mmです。一方ヤリスは、室内長1,845mm、室内幅1,430mm、室内高1,190mmというサイズになっています。
数値だけ見るとヤリスのほうが室内長と室内高で優れていますが、室内幅はカローラのほうが大きな数値です。この違いは実際の使用感にどのように影響するのでしょうか。
ヤリスは前後方向のスペースに余裕があり、長身の方や後部座席の足元の広さを重視する場合に適しています。一方カローラは横幅に余裕があるため、3人がけの後部座席での乗車時に快適さを感じられるでしょう。
しかし実際の乗り心地や荷室の使いやすさなど、数値では表せない要素も重要なため、室内寸法だけで使い勝手を判断するのは早計です。家族構成や使用目的に応じて、試乗などを通じて体感的な判断をすることをおすすめします。
項目 |
カローラ |
ヤリス |
室内長 |
1,830mm |
1,845mm |
室内幅 |
1,510mm |
1,430mm |
室内高 |
1,160mm |
1,190mm |
荷室容量と使い勝手の比較
次にカローラとヤリスの荷室容量を比較しましょう。カローラの荷室容量は429Lで、家族での旅行にも十分な広さを確保しています。一方ヤリスの荷室容量は2WD車で270Lと、コンパクトながら効率的な設計です。
使い勝手の面では、両車種ともシートアレンジが可能で荷室を拡張できます。カローラは6:4分割可倒式リヤシートを採用し、長尺物の収納も可能です。ヤリスも同様のシステムを備えており、助手席のシートを倒せば長尺物も収納できます。
日常使いでは、ヤリスのコンパクトさを活用できる場面が多いでしょう。スーパーでの買い物や子どもの送迎など、頻繁に荷物を出し入れする際に便利です。一方、カローラは長距離ドライブや大型の荷物を運ぶ際に、その余裕ある荷室が真価を発揮します。
項目 |
カローラ |
ヤリス |
荷室容量 |
429L |
270L(2WD) |
カローラとヤリスのエンジンを比較
カローラとヤリスはどちらも家族で乗る車として人気がありますが、エンジンスペックや燃費性能には興味深い違いがあります。カローラは力強さと余裕の走りが特徴です。
一方、ヤリスは効率性と経済性に優れています。具体的なスペックや数値を見ながら、それぞれの特徴を比較しましょう。
エンジンスペックの違い
まず比較するのは、カローラとヤリスのエンジンスペックです。カローラは、ガソリン車は1.5L直列3気筒、ハイブリッド車は1.8L直列4気筒のエンジンで、パワフルな走りを実現しました。
一方ヤリスは、1.0Lまたは1.5Lの直列3気筒エンジンを搭載し、効率的に性能を発揮します。
カローラのエンジンの最高出力は、ガソリン車で88kW(120PS)、ハイブリッド車で72kW(98PS)、最大トルクは前者で145N・m、後者で142N・mと、長距離ドライブでも余裕の走りを提供します。ハイブリッド車はモーターも加わるため、さらに強力です。
ヤリスのエンジンの最高出力は、1.0Lで51kW(69PS)、1.5Lのガソリン車は88kW(120PS)、ハイブリッド車は67kW(91PS)です。最大トルクは1.0Lで92N・m、1.5Lのガソリン車で145N・m、ハイブリッド車で120N・mと、市街地での機動性に優れています。
両車種ともガソリン車とハイブリッド車が用意されているため、ニーズや使用シーンに合わせて、パワーと効率のバランスを考慮した選択が可能です。
項目 |
カローラ |
ヤリス |
||
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
|
エンジン種類 |
1.5L直列3気筒 |
1.8L直列4気筒 |
1.0L直列3気筒 1.5L直列3気筒 |
1.5L直列3気筒 |
最高出力 |
88kW(120PS)/6,600 |
72kW(98PS)/5,200rpm |
51kW(69PS)/6,000rpm 88kW(120PS)/6,600rpm |
67kW(91PS)/5,500rpm |
最大トルク |
145N・m/4,800~5,200rpm |
142N・m/3,600rpm |
92N・m/4,400rpm 145N・m/4,800~5,200rpm |
120N・m/3,800~4,800rpm |
燃費性能の違い
カローラとヤリスの燃費性能を比較すると、ヤリスが優位に立ちます。ヤリスのハイブリッドモデルは、WLTCモードで最大36.0km/Lを達成しました。一方カローラのハイブリッドモデルも、WLTCモードで30.2km/Lと高水準の燃費性能です。
車体が大きく重量のあるカローラに比べ、コンパクトなヤリスのほうが燃費は優れています。例えば月間1,000km走るとして、ガソリン代を185円/Lで計算すると、ヤリスが約5,139円、カローラが約6,126円と、ヤリスのほうが経済的です。
長期的な維持費を考えると、両車種ともハイブリッド車は税金面で優遇される可能性が高く、さらに特にヤリスは低燃費による節約効果が大きいといえるでしょう。
項目 |
ヤリス(ハイブリッド) |
カローラ(ハイブリッド) |
燃費(WLTCモード) |
36.0km/L |
30.2km/L |
カローラとヤリスのグレード構成と価格を比較
カローラとヤリス、それぞれのグレード構成と価格帯を詳しく見ていきましょう。両車種とも3つのグレードがあり、ニーズに合わせて選択できます。エンジンタイプや装備によって価格が変わるため、予算と求める性能のバランスが重要です。
カローラのグレード構成と価格帯
カローラには「X」「G」「W×B」の3つのグレードがあります。価格帯は約203万円~約307万円で、ハイブリッド2WD、ハイブリッドE-Four(4WD)、ガソリン車2WDから選べます。
Xグレードは約203万円~約262万円で、シンプルな装備が特徴です。必要最低限の機能を備えた、価格重視の方におすすめのグレードといえるでしょう。
Gグレードは約225万円~約280万円で、バランスの取れた中間モデルです。日常使いに適した装備が充実しています。
W×Bグレードは約252万円~約307万円という価格帯で、最上位モデルです。充実した装備と高級感があり、特別なカローラを求める層に人気といえます。各グレードでボディカラーや燃費性能も異なるため、ニーズに合わせて選びましょう。
グレード |
ガソリン車(2WD) |
ハイブリッド車(2WD) |
ハイブリッド(E-Four) |
X |
202万8,600円 |
241万8,600円 |
261万6,600円 |
G |
225万4,800円 |
260万4,800円 |
280万2,800円 |
W×B |
251万8,300円 |
286万8,300円 |
306万6,300円 |
(2025年1月時点)
ヤリスのグレード構成と価格帯
ヤリスには「X」「G」「Z」の3つのグレードがあり、価格帯は幅広く設定されています。最もリーズナブルなXグレード1.0Lガソリン車の約150万円から、最上位のZグレード1.5LハイブリッドE-Fourの約269万円まで、ニーズに合わせて選択が可能です。
Xグレードのハイブリッド車は約204万円からで、燃費性能と経済性を重視する層に人気があります。Gグレードは中間に位置するグレードで、装備と価格のバランスが良好です。Zグレードはスポーティーな外観と充実した装備が特徴で、走りを楽しみたい方に向いています。
1.5Lガソリン車と1.5Lハイブリッド車では約35万円~40万円の価格差があるものの、燃費性能は約1.5倍~1.8倍向上します。さらにハイブリッド車には税制の優遇もあるため、長期的なコストを考慮すると選択も変わるでしょう。
グレード |
パワートレイン |
トランスミッション |
駆動方式 |
価格 |
X |
1.0L(ガソリン) |
CVT |
2WD |
150万1,000円 |
1.5L(ガソリン) |
6MT |
2WD |
157万9,000円 |
|
1.5L(ガソリン) |
CVT |
2WD |
165万5,000円 |
|
1.5L(ガソリン) |
CVT |
4WD |
188万8,000円 |
|
1.5L(ハイブリッド) |
電気式無段変速機 |
2WD |
204万4,000円 |
|
1.5L(ハイブリッド) |
電気式無段変速機 |
E-Four |
228万7,000円 |
|
G |
1.0L(ガソリン) |
CVT |
2WD |
179万9,000円 |
1.5L(ガソリン) |
6MT |
2WD |
187万7,000円 |
|
1.5L(ガソリン) |
CVT |
2WD |
195万3,000円 |
|
1.5L(ガソリン) |
CVT |
4WD |
215万1,000円 |
|
1.5L(ハイブリッド) |
電気式無段変速機 |
2WD |
229万9,000円 |
|
1.5L(ハイブリッド) |
電気式無段変速機 |
E-Four |
250万7,000円 |
|
Z |
1.5L(ガソリン) |
6MT |
2WD |
205万円 |
1.5L(ガソリン) |
CVT |
2WD |
215万4,000円 |
|
1.5L(ガソリン) |
CVT |
4WD |
235万2,000円 |
|
1.5L(ハイブリッド) |
電気式無段変速機 |
2WD |
249万6,000円 |
|
1.5L(ハイブリッド) |
電気式無段変速機 |
E-Four |
269万4,000円 |
(2025年1月時点)
カローラとヤリスのエクステリアとインテリアを比較
カローラとヤリスは、外観も内装も独自の魅力にあふれています。両車種のエクステリアとインテリアの特徴を詳しく見ていきましょう。デザイン性はもちろん、快適性や使い勝手の違いも比較することで、自分に合う車はどちらなのか判断する上で有益な材料を得られます。
エクステリアデザインの違い
カローラとヤリスのエクステリアデザインには、それぞれの個性が光ります。カローラはスポーティーで流麗なフォルムが特徴的です。セダンならではの魅力を放ち、ファミリーカーとしての品格も兼ね備えています。
一方でヤリスは、コンパクトながら力強さを体現するデザインが個性的です。大きなグリルとシャープなヘッドライトが印象的で、停車時も前傾姿勢のデザインが特徴といえるでしょう。
両車種ともLEDヘッドランプやリヤコンビネーションランプを採用し、省電力とデザイン性を両立させています。アルミホイールのオプションも充実しているため、好みに合わせて選べるでしょう。
インテリアデザインの違い
カローラとヤリスは、インテリアにおいてもそれぞれの特徴が際立つ設計です。カローラは、全グレードで快適性を重視した装備が充実しています。USB端子やオートエアコンが標準装備され、快適なドライブのサポートも万全です。
一方ヤリスはコンパクトカーながら工夫された設計で、広々とした車内空間です。運転席周りは視認性に優れたデジタルメーターを採用し、ドライバーの視線移動を最小限に抑えています。収納スペースも豊富で、6:4分割可倒式リヤシートにより荷室のアレンジも柔軟です。
家族での買い物や旅行にも対応できる実用性の高さが魅力といえるでしょう。グレードによってはシートヒーターなども選択可能で、快適性をさらに高められます。
まとめ
カローラとヤリスはどちらも、トヨタの人気車種です。基本スペック、エンジン性能、グレード構成、価格帯、デザインなど、多角的な視点から比較すると、それぞれの特徴が浮かび上がります。カローラは伝統と信頼性、ヤリスは新しさと経済性が魅力です。
ボディサイズやエンジンタイプ、価格帯の違いを踏まえ、それぞれの特徴や長所を理解することで、自分のニーズに合った選択が可能になるでしょう。
【この記事の執筆者】
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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