車の買い替えでやることとは?必要書類や手続きの流れをチェック
車の買い替え時には、何から手をつければよいか迷う方も多いですが、手順と必要書類を把握すればスムーズに進められます。
まず売却時には車検証や印鑑証明、購入時には車庫証明などの書類を準備し、名義変更や自動車税の還付手続きも行います。
この記事では、書類の種類や取得方法、名義変更の流れなどを詳しく解説しており、はじめての買い替えでも安心して進められるようサポートします。ぜひご一読ください!
※目次※
・車の買い替えでは適切なタイミングの見極めと予算設定が大切。
・新車か中古車かを検討し、手続きに備えて必要書類を準備しておくと、スムーズに車の買い替えができる。
・車の買い替えにおける所有車の売却方法には下取りと買取があり、それぞれにメリット・デメリットがある。
車の買い替えでやることとは?基本的な流れと準備
車の買い替えを検討する際は、適切なタイミングの見極めや予算の立て方が重要です。新車と中古車の比較も、慎重に行いましょう。ここでは、スムーズな買い替えのための基本的な流れと準備を解説します。
【車の買い替えでやること 事前準備編.1】適切なタイミングを見極める
車の買い替え時期を、適切に選ぶことは重要です。一般的には車検前、特に5年目や7年目が良いタイミングとされています。車検費用やメーカー保証切れによる修理費増加、査定額の下落が重なるためです。
自動車業界の決算期前、特に3月と9月は販売店の積極的な販売活動により、お得に購入できる可能性が高まります。新型モデル発売前も、旧型モデルの売却チャンスとなるでしょう。
また、結婚・出産などのライフスタイルの変化や、走行距離5万km超え、修理費用の高騰も買い替えの目安となります。
【車の買い替えでやること 事前準備編.2】予算を立てる
車の買い替えには、適切な予算設定が不可欠です。一般的には年収の半分程度が妥当とされますが、車両価格と維持費の両面から実際の予算を考える必要があります。
車両価格には、本体価格・オプション・税金・登録費用が含まれるのが基本です。維持費には、自動車税・重量税・保険料・車検費用・駐車場代などがあり、年間10万円以上かかることも珍しくありません。
予算を立てる際は、これらの費用を考慮し、月々の支出可能額を算出します。ローンを組む場合、返済額も含めて月々2万円~3万円程度の出費を想定するのがよいでしょう。
将来の修理費や燃費も考慮し、長期的な視点で予算を立てることが大切です。予算内で希望の車種が見つからない場合は、中古車の検討や経済的な車種への変更も視野に入れましょう。
【車の買い替えでやること 事前準備編.3】新車か中古車かを決める
新車は、最新技術や充実した保証が魅力ですが、価格が高いのが難点です。一方、中古車は価格が安く、同じ予算でワンランク上の車種を選べる可能性があります。
保証期間は、新車が3年間または6万kmで、主要部品は5年10万kmのケースも多いでしょう。中古車は、年数経過とともに保証期間が短くなりますが、3年以内なら新車保証が継続されることもあります。
維持費面では、新車はエコカー減税の対象となりやすく、税金面で有利な場合が少なくありません。一方、中古車は初期費用が低く抑えられます。ただし、車両状態は前オーナーの使用状況により個体差があるでしょう。
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車の買い替えでやることとは?必要な書類と手続き
車の買い替えには、さまざまな書類の準備と手続きが必要です。ここでは、名義変更と車庫証明の手続き方法、自動車税の納付と還付について解説します。必要書類や手続きの流れを確認し、計画的に進めることで、スムーズな車の買い替えが可能になるでしょう。
【車の買い替えでやること 準備編.1】必要書類を入手する
車の買い替えには、売却と購入それぞれに必要な書類があります。売却時に必要な書類は、車検証・自賠責保険証・自動車税納税証明書・リサイクル券預託証明書などです。普通車の場合は印鑑証明書と実印、軽自動車の場合は認印も必要となります。
購入時には、免許証や車庫証明書、印鑑証明書(普通車)または認印と住民票(軽自動車)が必要です。譲渡証明書と委任状は通常、販売店が用意するでしょう。
印鑑証明書は3か月以内、車庫証明書は1か月以内のものが求められます。自動車税の納税証明書は未納分がある場合、車検証は車検切れでも必要です。2005年以降の車にはリサイクル券が必要ですが、紛失時は査定金額に含めてもらえる可能性があります。
【車の買い替えでやること 準備編.2】名義変更と車庫証明の手続きをする
車の買い替えでは、名義変更と車庫証明の手続きが必要です。まず、車庫証明の取得から始めます。管轄の警察署で申請すれば、約1週間で交付されるでしょう。
申請には、車庫証明申請書・保管場所使用承諾証明書(または自認書)・配置図・地図・車検証などが必要になります。
次に、名義変更を行いましょう。軽自動車は市区町村役場、普通自動車は運輸支局で手続きをします。必要書類は、譲渡証明書・委任状・車検証・自賠責保険証などです。手続きは複雑で時間がかかるため、早めに準備することをおすすめします。
また、書類の有効期限にも注意が必要です。例えば、印鑑証明書は3か月以内のものが求められます。手続きの詳細は、各自治体や運輸支局のWebサイトで確認しましょう。
【車の買い替えでやること 準備編.3】自動車税の納付と還付の手続きをする
車の買い替え時には、自動車税の納付と還付も忘れてはいけません。購入時には月割りで自動車税を納付し、売却時には未使用期間分の税金が還付されます。
手続きは、購入時には販売店を通じて自動車税を納付し、売却時には管轄の都税事務所に還付申請を行うのが一般的です。還付申請には、還付請求書・印鑑・納税通知書・車検証の写しなどが必要となります。
還付金額は、未使用月数に応じて計算されるのが通常です。例えば、年税額12万円の車を9月に売却した場合、10月~3月までの6か月分、つまり6万円が還付されるでしょう。
手続きは、都道府県によって若干異なる場合があるため、詳細は各自治体のWebサイトで確認するのがおすすめです。
車の買い替えでやることとは?車の売却方法とポイント
車の買い替えでは、車の売却方法を適切に選択することが重要です。下取りと買取の違いを理解し、状況に応じた最適な方法を選ぶことで、スムーズな買い替えが可能になります。
また、高額売却のためのコツや準備を知ることで、より有利な条件で車を手放すことが可能になるでしょう。
【車の買い替えでやること 売却編.1】下取りか買取かを選ぶ
車を手放す方法には、下取りと買取の2つがあります。下取りは、新車購入時にディーラーが車を引き取る方法で、手続きが簡単です。
下取りのメリットは、新車購入と同時に車の処分ができる手軽さにあります。ただし、査定額が買取より低くなる傾向です。
一方、買取は専門店に車を売却する方法で、高額での売却が期待できます。複数の専門店に査定を依頼できるため、より高い金額での売却が可能です。ただし、一括査定を利用しない場合、各店舗を回る手間がかかるでしょう。
選び方のポイントは、車の状態や売却希望価格、手続きにかけられる時間です。高額売却を重視するなら買取、簡便さを求めるなら下取りが適しています。状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
【車の買い替えでやること 売却編.2】高額売却のための方法を実践する
車を高く売却するためには、事前の準備が重要です。まず、年式や走行距離による相場情報を調べ、適正な査定額を判断できるようにしましょう。
また、売却のタイミングも大切です。走行距離が少なく、年式が新しいほど高く売れる傾向があります。また、1月~3月と9月~10月は中古車の需要が高まる時期なので、売却に適しているでしょう。
車検前の場合は、車検を通さずに売却するのが賢明です。外観・内装のケアも重要で、洗車や車内清掃を行い、臭いにも注意しましょう。
純正パーツがあれば、用意しておくことも大切です。社外パーツは査定額を下げる可能性もあるため、可能な限り純正パーツに戻しておくとよいでしょう。
車の買い替えでやることとは?購入時の選び方と注意点
車の買い替えで新車を購入する際は、家族のニーズや環境への配慮、長期的な安心感も考慮しましょう。ここでは、家族構成や用途に合わせた車選びのポイントを解説します。
環境に配慮した車選びの基準の他、車両保証とアフターサービスの確認方法も詳しく見ていきましょう。
【車の買い替えでやること 購入編.1】家族構成や用途に合わせて車を選ぶ
車選びでは、家族構成や主な使用用途に基づいて、最適な車を選ぶことが大切です。乗車人数は「家族構成+2名」を目安にすると、ゆとりある空間を確保できます。
子育て中は荷物が多くなるため、広々とした室内空間や、使いやすいシートアレンジが重要です。スライドドアは、狭い場所での乗り降りに便利で、特に小さな子どもがいる家庭に適しています。
走行性能は、加速性能や小回り性能を試乗で確認しましょう。車種選びの例として、軽自動車ではダイハツ タントやホンダ N-BOXが人気です。
SUVならトヨタ ライズやホンダ ヴェゼル、ミニバンではトヨタ シエンタやホンダ フリードなどがファミリーに適しています。家族の成長やライフスタイルの変化も考慮し、長く愛せる一台を選びましょう。
【車の買い替えでやること 購入編.2】環境に配慮した車選びの基準を知る
環境に配慮した車選びは、地球温暖化対策の一環として重要性を増しています。エコカーにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なる点に注意が必要です。
電気自動車(EV)は、排出ガスがなく走行音も静かですが、充電時間や航続距離に課題があります。燃料電池自動車(FCV)は、水素を使用し排出物は水のみですが、インフラ整備が進んでいません。
ハイブリッド車(HV)は、燃費性能に優れ、市場シェアも高いのが特徴です。プラグインハイブリッド車(PHEV)は、外部充電が可能で、給電機能も備えています。
これらのエコカーは、エコカー減税の対象となる場合が多く、税制面でもメリットがあるでしょう。中古車市場でもエコカーの選択肢が増えており、初期費用を抑えつつ、環境に配慮した車選びが可能になっています。
【車の買い替えでやること 購入編.3】車両保証とアフターサービスを確認する
新車購入時には、メーカー保証の内容を確認しましょう。一般的に、新車は3年間または6万km走行までの保証が付きますが、メーカーによっては5年間または10万km走行まで保証するケースもあります。
また、延長保証やメンテナンスパックなどのオプションサービスも検討しましょう。オプションサービスがあれば、予期せぬ故障・定期点検の費用を抑えられる可能性が高まります。
アフターサービスでは、整備ネットワークの充実度や、24時間対応のロードサービスの有無も重要なポイントです。さらに、近年では遠隔診断システムを導入し、車の状態をリアルタイムで把握できるサービスも登場しています。
車の買い替えでやることとは?自動車保険の見直しと手続き
車の買い替えに伴う自動車保険の見直しは重要です。新車購入時の保険見直しポイントや、保険会社の変更と手続きの流れについて解説します。適切な保険選びは、事故・災害から車を守り、経済的負担を軽減する重要な役割を果たすでしょう。
【車の買い替えでやること 保険編.1】購入時は保険を見直す
車購入時の自動車保険見直しでは、車両保険の付帯が重要です。また、車両新価特約と車両全損時諸費用特約の検討も必要でしょう。前者は全損時に新車で買い替えられ、後者は全損時の諸費用をカバーします。
保険の見直しは、車の価値や使用状況に合わせて行うのがポイントです。高額な新車の場合、十分な補償で金銭的リスクを軽減できます。運転頻度や使用目的の変化に応じた、補償内容の選択も大切です。
【車の買い替えでやること 保険編.2】保険会社の変更と手続きを行う
保険会社の変更時は、現在の契約内容を確認し、新しい保険会社の補償内容や保険料を比較検討します。見積もりを依頼し、契約内容を決定した後、新しい保険会社との契約手続きと、現在の保険会社への解約連絡を行いましょう。
ただし、保険期間の途中で解約すると返戻金が少なくなる可能性があるため、注意が必要です。また、新旧保険の補償期間にずれが生じないよう気を付けましょう。
保険会社の変更は、良い補償内容への変更や保険料の節約につながる可能性がありますが、慎重な検討が大切です。
【車の買い替えでやること 保険編.3】自動車保険の節約テクニックを実践する
自動車保険料の節約には、いくつかの効果的なテクニックがあります。まず、保険会社の見直しが重要です。
代理店型よりも運営コストを抑えた「ダイレクト型の保険会社」を選ぶことで、保険料を抑えられる可能性があります。複数の保険会社の見積もりを比較し、最適なプランを見つけましょう。
また、各種割引制度の活用も効果的です。インターネット割引や早期契約割引、無事故割引などをうまく組み合わせることで、大幅な節約につなげられるかもしれません。
さらに、契約内容の見直しも重要です。運転者の年齢条件や範囲、使用目的、年間走行距離などを実態に合わせて設定することで、保険料を抑えられます。車両保険の必要性を見極めたり、免責金額を設定したりすることも、保険料節約の一助となるでしょう。
車の買い替えでやることとは?最新情報とその他のポイント
最後に、環境への配慮や自動運転技術の進化に伴う法改正を確認しましょう。ローン借り換えの選択肢や、新車の適切な管理方法も考慮すべきポイントです。
最新の法改正情報やローン借り換えのメリット・デメリット、買い替え後の車両管理とメンテナンスを詳しく解説していきます。
【車の買い替えでやること その他編.1】車の買い替えに関する最新の法改正情報
車の買い替えに関する法改正は、常に注意が必要です。近年、環境への配慮から低公害車への優遇措置が強化されています。例えば、2021年度から燃費基準の見直しが行われ、より厳しい基準が設定されました。
また、自動運転技術の進化に伴い、関連法規の整備も進んでいます。2020年4月には改正道路交通法が施行され、レベル3の自動運転車の公道走行が可能になりました。
さらに、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、電気自動車やプラグインハイブリッド車への補助金制度も拡充されています。これらの法改正は、車の選択や維持費に大きな影響を与える可能性があるため、最新情報を確認することが重要です。
(参考:『令和3年度税制改正 (車体課税の延長・見直し)|経済産業省 自動車課』)
(参考:『ついに日本で走り出す! 自動運転“レベル3”の車が走行可能に | 政府広報オンライン』)
(参考:『カーボンニュートラルとは - 脱炭素ポータル|環境省』)
ローン借り換えのメリットとデメリット
車の買い替え時に、ローン借り換えを検討する人も多いでしょう。借り換えの最大のメリットは、月々の返済負担や長期的な利息負担の軽減です。
例えば、金利が年8.0%のディーラーローンから年2.0%のローンに借り換えると、利息を大幅に節約できます。残価設定ローンからの借り換えが可能なケースもあり、残価分を新たなローンで返済することで、一括返済の負担を軽減できるでしょう。
しかし、借り換えに伴う手数料や、新たな審査が必要になる点がデメリットとして挙げられます。借り換えを検討する際は、金利だけでなく、返済期間や諸費用も含めて総合的に判断することが大切です。
【車の買い替えでやること その他編.3】買い替え後の車両管理とメンテナンス
新しい車を長く大切に使うには、適切な車両管理とメンテナンスが重要です。定期点検は問題を早期発見し、大きなトラブルを防ぐ効果があります。
メーカー推奨の点検スケジュールを守り、エンジンオイルやタイヤの空気圧など基本的なチェックは自身で行うことも大切です。
適切な運転習慣も、車の寿命を延ばします。急発進・急ブレーキを避け、エンジンの暖機運転を心がけましょう。これらの習慣は、燃費向上にもつながります。
また、車内外の清掃も忘れずに行いましょう。定期的な洗車は塗装を保護し、内装のクリーニングは快適な車内環境を維持します。継続的な管理で車の資産価値を保てば、将来の売却時にも有利になるでしょう。
まとめ
車の買い替えは、基本的な流れの理解から始まります。必要書類の準備や予算立て、車の売却方法の検討などが重要です。
新車選びでは、環境への配慮や中古車との比較を考慮します。自動車保険の見直しや関連する税金、最新の法改正情報にも注意が必要です。
ローン借り換えのメリット・デメリットを検討することで、より賢明な買い替えが可能になります。紹介したポイントを押さえ、スムーズな買い替えを実現しましょう。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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