ヴォクシーの燃費は悪い?ライバル車と比較して検証!
ファミリー層に特に人気のミニバンですが、その中でも注目されているのが、トヨタの『VOXY(ヴォクシー)』です。広さと安定した走りを実現するために、どっしりとした印象の車体となっています。そこで気になるのは燃費でしょう。遠出のときはもちろん、子どもの送り迎えでの街乗りでも燃費が良い方が人気です。
そこで今回は、ヴォクシーの燃費はどれくらいなのか、ライバル車と比較しつつ紹介します。また燃費改善のコツも押さえておきましょう。
※目次※
・ヴォクシーはミニバントップクラスの燃費の良さ
・カタログ上の燃費と実燃費にはどうしても開きがある
・デザイン性や乗り心地、性能の良さがヴォクシー人気の理由
ヴォクシーの燃費は悪い?
まずは、ヴォクシーの燃費がどれくらいなのかを知る必要があります。カタログ上の燃費と実際に運転したときの実燃費は、どの車も違うのが特徴です。 また、ヴォクシーの燃費だけ見ても比べられません。
そこで、ヴォクシーのライバル車となる他社のミニバンの燃費も紹介します。それぞれを比べることで、ヴォクシーの燃費が良いのか悪いのかがわかるでしょう。
(参考:『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ヴォクシーは優れた燃費性能を持つ車
ヴォクシーは大きくふたつのタイプにわかれており、ハイブリッドタイプとガソリンタイプがあります。さらにガソリンタイプには2WDと4WDがあるので、よりパワフルな走りを求める人は4WDという選択肢があるのも、うれしいポイントでしょう。
ハイブリッドタイプでは、アトキンソンサイクルやクールドEGR、電動ウォーターポンプを取り入れることで、さらなる低燃費を実現しました。ガソリンタイプは、吸気バルブリフトを連続して変化させるバルブマチック付きです。吸・排気バルブタイミングを最適制御し、圧縮比の高圧化を行ったため、ガソリン車での燃費向上を実現できました。
つまり、どちらのタイプも低燃費で、優れた環境性能を獲得した車といえるのです。
ヴォクシーのカタログ上の燃費
国土交通省審査値として表示されている燃料消費率を紹介します。ハイブリッドタイプのWLTCモードでは19.0km/L、JC08モードでは22.8km/Lです。ガソリンタイプの2WDで、WLTCモードだと13.2km/Lとなっています。
ヴォクシー燃費消費率(km/L) |
|||
|
ハイブリッド |
ガソリン(2WD) |
ガソリン(4WD) |
WLTCモード(km/L) |
19.0 |
13.2 |
12.2 |
市街地モード(km/L) |
18.4 |
10.0 |
9.3 |
郊外モード(km/L) |
19.7 |
13.9 |
12.9 |
高速道路モード(km/L) |
18.8 |
14.7 |
13.6 |
JC08モード(km/L) |
22.8 |
- |
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(2020年11月時点の情報です。)
カタログ燃費と実燃費の違い
カタログ燃費だけを見て車を購入して、実際に乗ってみると燃費が全然良くないといった経験はありませんか?実はカタログに記載されている燃費は、特殊な計測方法をしており、実際に道路を走って計測したものではありません。
そのため、どうしても燃費が実際よりも良くなりすぎてしまう傾向にあるのです。燃費を判断するには、カタログ数値の7割ほどと思っておくと良いでしょう。
ヴォクシーの実燃費
実燃費は車の状態にもよりますが、運転する場所や状況、運転する人によって違います。一定速度で走り続けていれば、さほど燃料の消費は大きくありません。しかし、信号待ちで止まっていたあとに急発進するといった運転をすると、ガソリンをたくさん使うことになり燃料消費が大きくなるでしょう。
そこで、実際にヴォクシーを乗った人の実燃費はどれくらいだったのか調べてみました。ハイブリッド車は、約15.80km/Lから16.50km/Lです。ガソリン車は、約8.20km/Lから12.20km/Lでした。
ヴォクシー実燃費(km/L) |
|
ハイブリッド(km/L) |
約15.80 ~16.50 |
ガソリン(km/L) |
約8.20 ~12.20 |
(2020年11月時点の情報です。)
日産・セレナの燃費
次にヴォクシーのライバル車の燃費についてもチェックしていきましょう。日産では『SERENA(セレナ)』がライバル車といえます。セレナは、グレードが細かく分類されているので、希望に応じて選べるのが特徴です。
e-POWER搭載のものであれば、日産独自の100%モータードライブで、電気自動車のようななめらかな走りのまま力強い走りも体感できるでしょう。e-POWER搭載タイプの燃費は、WLTCモードで17.2km/Lから18.0lm/Lです。2WDでは13.2km/L、4WDでは11.8km/Lでした。
セレナ燃費消費率(km/L) |
|||
|
e-POWER搭載 |
2WD |
4WD |
WLTCモード(km/L) |
17.2~18.0 |
13.2 |
11.8 |
市街地モード(km/L) |
16.8~17.5 |
10.3 |
9.2 |
郊外モード(km/L) |
17.7~18.6 |
13.5 |
12.0 |
高速道路モード(km/L) |
17.1~17.8 |
14.8 |
13.2 |
JC08モード(km/L) |
23.4~26.0 |
15.4 |
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(2020年11月時点の情報です。)
ホンダ・ステップワゴンの燃費
ホンダの『STEP WGN(ステップワゴン)』は、みんながスムーズに乗り降りしやすい低い床が特徴で、誰でもスムーズに乗り降りできるでしょう。またアクセサリーでは、両手がふさがっていても楽に乗車できるように、ハンズフリースライドドアを搭載することも可能です。
e:HEVと呼ばれるハイブリッドタイプの燃費は、WLTCモードで20.0km/Lでした。2WDで13.6km/L、4WDで13.0km/Lです。
ステップワゴン燃費消費率(km/L) |
|||
|
e:HEV |
2WD |
4WD |
WLTCモード(km/L) |
20.0 |
13.6 |
13.0 |
市街地モード(km/L) |
18.8 |
10.3 |
10.0 |
郊外モード(km/L) |
21.7 |
14.3 |
13.5 |
高速道路モード(km/L) |
19.5 |
15.2 |
14.6 |
JC08モード(km/L) |
25.0 |
15.4~15.8 |
15.0~15.4 |
(2020年11月時点の情報です。)
トヨタ・アルファードの燃費
同じトヨタ内にもヴォクシーのライバル車はあります。優雅さやラグジュアリーさを取り入れた『ALPHARD(アルファード)』です。車の顔とも呼ばれるグリルセンター部分のデザインが特徴的で、ダイナミックさと高級感を兼ね備えています。車内も広々としており、本革のシートを搭載することも可能です。
ハイブリッドタイプの燃費はWLTCモードで14.8km/L、ガソリンタイプは9.6km/Lから11.4km/Lとなっています。
アルファード燃費消費率(km/L) |
|||
|
ハイブリッド |
2WD |
4WD |
WLTCモード(km/L) |
14.8 |
9.9~11.4 |
9.6~11.0 |
市街地モード(km/L) |
12.6 |
7.2~8.2 |
7.0~7.9 |
郊外モード(km/L) |
15.6 |
10.1~12.1 |
9.7~11.7 |
高速道路モード(km/L) |
15.4 |
11.7~13.2 |
11.3~12.6 |
JC08モード(km/L) |
18.4~19.2 |
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(2020年11月時点の情報です。)
ヴォクシーを買うべき理由を紹介!
人気のミニバンは各社から、それぞれ特徴のある車が販売されています。その中で、トヨタのヴォクシーを買うべき理由をピックアップしました。ヴォクシーを買おうか迷っている人や、他社のミニバンと迷っている人はぜひチェックしてみてください。ひとつの判断材料になるかもしれません。
(参考:『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ミニバントップクラスの燃費の良さ
これまでに、ヴォクシーの燃費やライバル車の燃費を確認してきました。ヴォクシーは、ライバル車と比べてもさほど見劣りしない、トップクラスの燃費の良さといえます。
また燃費を向上させるためのエコドライブモードスイッチがあり、スイッチを入れることで駆動力を穏やかにしたりエアコンの効きを抑えたり燃費制御に特化したモードにすることも可能です。
迫力あるフロントマスクが若者に人気
ヴォクシーのフロント部分は、シンプルなデザインながら迫力があり、若者に人気を集めています。重厚感漂うスタイリッシュさが、カッコ良さをアップさせているのでしょう。自分のスタイルや個性を貫きたいものの、家族や環境を考えると諦めないといけないこともあります。しかしヴォクシーであれば、その両方を手に入れられるかもしれません。
実際にデザインを見て触れてみると、その意味がきっとわかるはずです。また、スタイリッシュなデザインのおかげで、男性だけでなく女性にも人気となっています。迫力のあるどっしりとしたイメージだけでなく、どこか優しく落ち着いた印象を受けるためでしょう。
快適な乗り心地
ヴォクシーは高さのある車なので、視界が良く運転がしやすいのが特徴です。運転席からボンネットフードが見えるので、車の大きさや距離感をつかみやすいのも、運転のしやすさにつながっています。
さらに、フロントピラーのスリム化や三角窓が大きいことで、運転手は側方視界が良いでしょう。また、フロントドアガラスの下の方を低くすることで巻き込み回避の工夫もされています。
走行中の風の抵抗についても、気流に小さな渦を発生させ、車体を左右から支えるような技術を採用したり、リヤホイールハウス内や床下への風の流れを調整したりすることで、安定した走りと操縦を実現しました。
防音についてもこだわりがあり、ドアミラーの形状や接着フィルムなどを追加することで、優れた遮音性を確保できているのも特徴です。ハイブリッドタイプでは、ウインドシールドガラスに高遮音性ガラスを取り入れているので、より静かな運転ができます。
豊富な安全性能
ヴォクシーには、予防安全や衝突安全などさまざまな安全性能を搭載しているので、安心して運転ができるでしょう。また国によって評価される、セーフティ・サポートカーやJNCAP安全性能評価を受けています。
ヴォクシーの安全性能には、ブレーキとアクセルを踏み間違えて、壁と衝突するのを防いでくれたり、レーザーレーダーと単眼カメラで歩行者を検知してぶつからないように警報音で知らせてくれたりする機能があります。
さらには、車庫入れが苦手な人向けに、自動で操作して駐車してくれる機能を搭載することも可能です。その他にも自動でハイビームとロービームを切り替える機能や、前の車が発進したことを知らせてくれる機能もあります。
居住性に優れた室内
ヴォクシーの室内の高さは1,400mmあり、乗車定員は7名から8名で、3列シートです。普段3列目をあまり使わないのであれば、3列目を格納したりセカンドシートを後ろにスライドさせたりすることで、広々と座れます。
さらに、大きくリクライニングもできるので、車で遠出したときに少し横になって休憩するのにも便利でしょう。また、レバーひとつで、シートを横にも前後にも動かせるのが特徴です。2WDの場合、運転席と道路までの高さが390mm、後部座席の場合は360mmと低床設計になっているので、乗り降りがしやすいでしょう。
ヴォクシー基本スペック |
||
|
ハイブリッド |
ガソリン |
全長×全幅×全高(mm) |
4,710×1,735×1,825 |
4,710×1,735×1,825(4WD1,870) |
最小回転半径(m) |
5.5 |
5.5 |
室内長×室内幅×室内高(mm) |
2,930×1,540×1,400 |
2,930×1,540×1,400 |
(2020年11月時点の情報です。)
ヴォクシーの価格
ヴォクシーの価格は、車のタイプやグレードによって違います。車体価格は281万3,800円(税込)から344万3,000円(税込)です。ハイブリッドタイプや4WDの方が、価格が高い傾向にあります。
ヴォクシーの価格帯 |
|
ハイブリッド(税込) |
334万7,300円~344万3,000円 |
2WD(税込) |
281万3,800円~330万6,600円 |
4WD(税込) |
301万1,800円~313万8,300円 |
(2020年11月時点の情報です。)
ヴォクシーの燃費を改善させるコツ
最後に、燃費を改善させるコツを考えていきましょう。ミニバントップクラスの燃費の良さを誇るヴォクシーですが、人や環境によって燃費には違いが出てきます。少しでも燃費を改善させれば、経済的でもあり環境にも優しくなれるでしょう。運転の方法やタイヤの違いなどにも触れていきます。
(参考:『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
丁寧な運転を心がける
急発進急ブレーキを繰り返しているような車は、燃費が悪く車を傷める原因にもなるでしょう。また、車は走りはじめがもっとも燃料を消費するといわれています。そのため、信号待ちで止まり信号が青になったからといって勢い良く出発するために、アクセルを踏み込むのはおすすめしません。
アクセルを踏み込んでもエンジンのパワーがタイヤに伝わりきらないので、エネルギーがもったいないのです。つまり走りはじめは優しくアクセルを踏み、必要な加速が終われば、できるだけ一定のスピードで走ることを心がけると良いでしょう。
また、ブレーキを踏むときにもエネルギーを消費します。フットブレーキだけでなく、エンジンブレーキも活用しましょう。
ミニバン専用のタイヤを装着する
燃費向上にはタイヤも重要です。タイヤのサイズが車と合っていないと、車に負担がかかり燃費が悪くなります。ミニバン専用のタイヤを装着し、空気圧をこまめにチェックしましょう。そうすることで、地面との摩擦が少なくなり燃費向上につながります。また、低燃費になるように考えられたエコタイヤも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
回生ブレーキを使用する
ハイブリッドタイプには、回生ブレーキと呼ばれるブレーキで使うエネルギーを有効活用する方法があります。ブレーキで得たエネルギーを電気に変換し、その電気をモーター作動に利用する方法です。ハイブリッドタイプを購入する人は、回生ブレーキを上手に活用しましょう。
まとめ
男女問わず、そして独身からファミリー層まで幅広く人気のトヨタのヴォクシーは、見た目だけでなく燃費や性能の良さも注目です。広々とした車内空間や運転のしやすさは、試乗してみることで実感できるでしょう。
車の購入には、実際目で見て触れて確かめるのが1番です。ディーラーはもちろん、さまざまなお店でチェックしてみましょう。ネクステージでは新車や中古車の販売や修理、新車ディーラーの運営などを行っています。ヴォクシーの新車や中古車をご検討の場合は、ぜひ確認してみてください。