ジムニーとジムニーシエラはどんな種類の車？特徴の違いやグレード展開を紹介

車に詳しい人でない限り、ジムニーとジムニーシエラの違いについて説明するのは難しいかもしれません。この2台は、見た目は似ていても車の規格が違う車種です。この記事ではジムニーとジムニーシエラの違いを項目にわけて分かりやすく解説します。

 

また、ジムニーとジムニーシエラの2つのモデルには、コアなファンがいることから中古車市場でも比較的人気の高い車種です。新車価格と中古車価格も比較して解説します。

 

※目次※

1. ジムニーとジムニーシエラはどんな種類の車？

2. ジムニーとジムニーシエラのグレードの種類を見てみよう

3. 中古車なら100万円以下の車両に出会えることもある

4. 中古車のジムニーとジムニーシエラを比較してみよう

5. ジムニーとジムニーシエラの比較【エクステリア】

6. ジムニーとジムニーシエラの比較【エンジンスペック】

7. ジムニーとジムニーシエラならどっち？種類選びのポイント

8. ネクステージで使い勝手の良い中古SUVを探してみよう

9.  まとめ

 

 

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ジムニーとジムニーシエラはどんな種類の車？

ジムニーは軽自動車であり、ジムニーシエラは普通自動車であるため、ジムニーシエラの方がボディサイズはひと回り大きいのが特徴です。しかし、ホイールベースや室内寸法やラゲッジルームはほぼ同じサイズとなっています。

 

また、ホイールサイズはジムニーの16インチに対し、ジムニーシエラは15インチです。ここではジムニーとジムニーシエラのそれぞれのコンセプトの違いを説明します。

 

1970年代に登場した「ジムニー」

スズキの軽自動車であるジムニーは1970年に登場しました。ジムニーは国内に向けに「男の相棒、ジムニー」というキャッチコピーで販売されました。主にターゲット層である男性に高い人気を誇り、安価でワイルドな4WD車として一般的な乗用車とは一線を画していました。

 

ジムニーは2023年7月までにフルモデルチェンジを3回していて、現行モデルである4代目ジムニーは2018年に販売を開始しています。

 

本格ミディアム4×4として登場した「ジムニーシエラ」

よりタフに鍛えられた普通車であるジムニーシエラは1993年に登場しました。ジムニーにオーバーフェンダーを装着したフォルムで、総排気量1,298ccのエンジンを搭載していました。

 

当時、海外ではスズキの車やジムニーの認知度は高くはありませんでした。そこで、海外進出を競っていた自動車メーカーの中でもスズキは、インドでの合弁会社の提案を受け入れ、現地向けに開発したのがジムニーシエラだったのです。

 

現在は国内でもジムニーシエラは生産しており、ジムニー同様に高い人気を誇ります。

 

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ジムニーとジムニーシエラのグレードの種類を見てみよう

ジムニーは軽自動車、ジムニーシエラは普通自動車の規格です。そのため排気量が異なり、車のサイズや車両本体価格にも違いがあります。

 

また、ジムニーのグレードは3種類、ジムニーシエラのグレードは2種類ありますが、大きく異なるのは装備品です。ここでは装備品の違いについて解説します。

 

ジムニーは「XC・XL・XG」

下記の表でジムニーの価格をグレード別で見ると、XCがもっとも高く、次いでXL、XGの順となっています。

（2023年7月時点での情報です）

 

各グレードによるエンジン、足まわり、走行性能に違いはなく、XGのみ室内寸法が25mm短く1,770mmとなっているくらいで、装備が異なるのみです。

 

LEDヘッドランプはXCのみ採用で、ヘッドランプウォッシャーも装備していますが、他はマルチリフレクターハロゲンランプです。助手席シートベルト警告灯＆リマインダーや後席シートベルト警告灯＆リマインダーはXLとXCに装備され、クルーズコントロールシステムや16インチアルミホイールはXCのみの採用です。

 

XLとXGのホイールは同サイズのスチール仕様となっており、他にもインテリアやエクステリアで細かな違いがあります。

 

ジムニーシエラは「JC・JL」

ジムニーシエラの価格は下記の表の通りで、ジムニーのJLから順に価格が上がっています。

（2023年7月時点での情報です）

 

グレードによる違いはジムニー同様に装備のみです。安全機能では、JCのみLEDヘッドランプを採用していて、ヘッドランプウォッシャーも装備しています。

 

また、JCのみクルーズコントロールシステム、本革巻ステアリングホイール、助手席バニティーミラー、LEDサイドターンランプ付きドアミラー、15インチアルミホイールを採用しています。他にインテリアでも細かな違いはあります。

 

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中古車なら100万円以下の車両に出会えることもある

ここではジムニーとジムニーシエラの新車価格帯と中古車価格帯をそれぞれ比較してみましょう。両者とも価格帯に幅はあり、新車以上の高値で取引されているものもあります。

 

現在、ジムニーとジムニーシエラともに高い人気がありますが、新車は部品供給が遅延しているため、新車価格を上回る中古車も出てきています。

 

ジムニーの価格帯

まず、ジムニーの現行モデル（4代目）の新車価格帯と中古車価格帯を表にまとめました。現行モデルのジムニーには、3つのグレードがあるため価格に幅があります。また、現行モデルの中古車は、新車よりも高値で販売されています。

 

これは納車までの期間が1年ほどかかるため、人気のあるジムニーにいち早く乗りたい人が価格を上げているのが原因です。

（2023年7月時点の情報です）

（参考：『ジムニー（スズキ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）

 

ジムニーシエラの価格帯

次に、ジムニーシエラの現行モデル（3代目）の新車価格帯と中古車価格帯を表にまとめました。

（2023年7月時点の情報です）

 

現行モデル（3代目）のジムニーシエラには、2つのグレードがあるため価格に若干の幅があります。同様にジムニーシエラも中古車の方が高値で販売されています。これは納車まで2年前後かかるために中古車価格が高騰しているからです。

 

また、中古車の価格幅が開いているのは、走行距離や年式、状態の違いだけでなく、豊富に用意されたアクセサリーの有無が大きいからです。2代目ジムニーシエラならば100万円以下の中古車も販売されているので、購入価格を抑えたいのであればモデルチェンジ前がおすすめです。

（参考：『ジムニーシエラ（スズキ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）

中古車のジムニーとジムニーシエラを比較してみよう

ここではジムニーとジムニーシエラのサイズや装備を比較してみたいと思います。同じジムニーの車名は付くものの、ジムニーは軽自動車であり、ジムニーシエラは普通車ですので、サイズや排気量、価格が違ってきます。

 

いずれもジムニーシエラの方が上回っているものの、室内寸法やラゲッジルームはほぼ同じサイズのため、車選びでは悩みどころでもあります。

 

サイズの違い

ジムニーとジムニーシエラを比較すると、サイズはジムニーシエラの方がひと回り大きく、全長が155mm、全幅が170mm、全高が5mmサイズアップしています。一方、室内寸法はジムニーとジムニーシエラともに同じ大きさですが、ジムニーXGのみ室内の長さが25mm短くなっています。

 

インテリアの違い

ジムニーとジムニーシエラでインテリアの差はありません。どちらも本革シートやデザイン性の高い内装といった高級志向とは一線を画しており、単一のデザインで屋外での過酷な環境下の操作性を追求したオフロード志向になっています。

 

各種機能類は水平基調で効率的に配置しているため、使い勝手がよく視野の確保にも貢献しています。また、一部には泥や油といった汚れや傷などが目立ちにくい表面処理が施されており、汚れたままの乗車にも考慮された設計になっています。

 

ラゲッジルームの違い

ラゲッジルームもまたジムニーとジムニーシエラの差はほとんどありません。2台とも荷室面積、荷室開口部いずれも同じですが、荷室開口部の地上高だけジムニーがジムニーシエラに対し5mmだけ低く設計されています。

 

後部座席を使用中の荷室は小さなキャリーケース程度であれば入りますが、倒した場合は約352L分のスペースが生まれ、1,300mmの長さのゴルフバッグを2個搭載でき、アウトドア用品を積み込む場合でも十分なスペースを確保しています。さらに助手席・運転席はフルフラットが可能で長尺な荷物を載せられます。

 

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ジムニーとジムニーシエラの比較【エクステリア】

では、ジムニーとジムニーシエラのエクステリアとインテリアには、どのような違いがあるかを見ていきましょう。

 

エクステリアや装備の有無、タイヤサイズに違いがあります。ただし、いずれにもジムニーとジムニーシエラには大きな違いはなく、パッと見て違いが分かりづらい原因になっているとも言えるでしょう。

 

ジムニーのエクステリア

ジムニーの無骨でアウトドア志向なエクステリアは、海外でオフロード走行を目的としていたジムニーシエラと基本的に変わりありません。

 

ジムニーシエラとの相違点は3点あり、まずひとつはオーバーフェンダーがジムニーにはなく、フロントバンパーも小さいものが装着されています。また、ジムニーのホイールは16インチと大きいのですが、タイヤサイズは小さいのが特徴です。

 

ジムニー シエラのエクステリア

ジムニーシエラに装備されているオーバーフェンダーは、カスタム好きの多いジムニーファンの方にも一定の評価を受けています。車幅が広がった分、トレッドは長くなっています。

 

また、ジムニーより大きめのフロントバンパーやタイヤと併せて、車体のゴツゴツ感を高めるのに一役買っています。

 

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ジムニーとジムニーシエラの比較【エンジンスペック】

次はエンジンスペックの違いを燃費や走行性能といった観点で見ていきます。エンジン排気量は倍以上違うわけですから、実際に両車を運転すれば、その違いを感じられるでしょう。一般的にジムニーは走破性が高く、ジムニーシエラは走行安定性が高いとされています。

 

ジムニーのエンジン

ジムニーのエンジンはR06A型ターボエンジンです。原型であるR06A型エンジンは2011年にMRワゴンで採用されて以来、スズキの軽自動車ほぼ全てに搭載されています。唯一ジムニーのエンジンだけが、2018年のフルモデルチェンジまでK6A型エンジンでした。

 

また、現在ジムニーに搭載されているR06A型ターボエンジンは、ジムニー用に圧縮比を高めてロングストローク化へとチューニングされており、低回転域から力強いトルクを発生させ悪路での走行性能をアップさせています。

 

ジムニー シエラのエンジン

ジムニーシエラに搭載されているエンジンは、2000年までがG13B型、2018年までM13A型、そして、現行モデルの3代目には燃費性能に優れたK15B型が採用されています。

 

また、1.5Lエンジンは自然吸気ながら余裕に満ちた走りを可能にし、オフロードはもちろんのこと、オンロードでも力強い走りを楽しめます。

 

K15B型はスズキがインドネシアで発売したエルディガという乗用車に横置きで搭載されていますが、ジムニーシエラでは縦置きで搭載されています。

 

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ジムニーとジムニーシエラならどっち？種類選びのポイント

ジムニーとジムニーシエラの違いは軽自動車なのか普通自動車なのかという点が大きく、ボディサイズはジムニーの方が小さいものの室内寸法やラゲッジルームのサイズはほぼ同じです。

 

ではここでは4WDで重要な悪路走破性や走行安定性で比較してみます。本格的なオフロードを走るのか、街乗りオンリーなのかによっても選び方が変わってくるでしょう。

 

悪路走破性はジムニーが強い

ジムニーとジムニーシエラはオフロードを想定して設計していますが、悪路の走破性はジムニーの方が得意としています。

 

悪路走破性において重要な3アングルは綿密に造り込まれていて、ジムニーのアプローチアングルが41°に対してジムニーシエラが36°、ランプブレークオーバーアングルはともに28°、デパーチャーアングルは51°に対して50°とジムニーが勝っています。

 

また、ジムニーは最小回転半径がジムニーシエラより小さく、より小回りの利く運転ができます。そのため悪路での走行が多いドライバーからはジムニーは絶大な信頼を得ているのです。

 

走行安定性はシエラが有利

一方、走行時の安定性はジムニーシエラが優れています。ジムニーシエラはジムニーより車体が大きいため、その分左右のタイヤの距離であるトレッド幅を広く保てます。このことからジムニーと比べると、コーナリング性能が高いジムニーシエラの方が一般道の走行に向いているでしょう。

 

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ネクステージで使い勝手の良い中古SUVを探してみよう

ジムニーとジムニーシエラの違いや魅力は理解できたと思いますが、問題は新車購入の納車時期です。半導体不足の影響で納車までジムニーは1年、ジムニーシエラは2年程度かかります。

 

それであるならば、少し割高感があってもすぐに乗れる程度の良い中古車を乗ることをおすすめします。中古車選びも大事ですけれど、中古車販売店選びも慎重にしたいものです。

 

品質にこだわった中古車を販売している！

ジムニーとジムニーシエラは、ラダーフレームを採用した本格的な4WDです。そのため、オフロード走行で激しい使い方をしている可能性も考えられます。ネクステージでは、資格を持った専門の査定士が在籍していて、中古車買取の際に厳密なチェックをしています。

 

そのため、メーター改ざん車や水没車、修復歴車などは一切取り扱っていないため、リスク面に配慮しながら中古車選びができるでしょう。また、お得な中古車の買い方などの記事もたくさんあるので、購入前に情報を知っておくのも大事です。

 

万全の整備と保証サービス！

中古車、それも本格的な4WDだと、どういう乗り方や扱い方をしているのか不安に思う人もいるでしょう。実際に車を見たとしても、購入後にどういうトラブルが発生するのかも分かりません。

 

そういう不安を解消するために、ネクステージでは保証サービスを充実させています。国産車のジムニーやジムニーシエラには、3か月以内かつ3,000km以内までは無料保証が付帯しています。

 

さらに、有料保証の「サービスサポート」に加入すれば、期間中は無料で点検、オイル交換、ロードサービスなどの特典が受けられます。

 

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まとめ

排気量が一番大きな違いであるジムニーとジムニーシエラは、ボディサイズが違うものの、室内寸法やラゲッジルームの大きさはほぼ同じという不思議な特徴を持っています。

 

そのため一見するだけでは違いが分かりづらい車種と言えるでしょう。また、近年は半導体不足の影響もあり、新車購入では納車までジムニーが1年程度、ジムニーシエラは2年ほどかかります。

 

そのため、ジムニー、ジムニーシエラとも中古車相場が高騰しているのですが、すぐに乗りたいのであれば中古車を選択するのも良いかもしれません。

 

 

▼ライタープロフィール

鈴木博之

エディター／ライター

出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。

 

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