スバルXVが新型クロストレックへ!フルモデルチェンジでの変化を徹底解説
スバルXVがフルモデルチェンジを経て、新たに「クロストレック」として登場しました。これまでのXVは、その優れた走行性能と利便性で多くのファンを惹きつけてきましたが、今回のクロストレックではどのような進化を遂げたのでしょうか。
この記事では、スバルXVから新型クロストレックに変わった際の変更点やクロストレックの特徴に加え、デザイン・性能・価格帯などを紹介します。今回のモデルチェンジがどのような変化を遂げているのか、新型クロストレックの魅力に迫ってみましょう。
※目次※
2.新型クロストレックになる前のスバル XVはどのような車だった?
3.スバル XVから新型クロストレックになって変わったことは?
・新型スバル XVの新しい名称は、グローバルモデルで統一の「クロストレック」。
・スバル XVとクロストレックは、ほぼ同じサイズ感。
・クロストレックには、e-BOXERとストロングハイブリッドがラインアップしている。
スバル XVの新型はクロストレックへ車名変更している
スバル XVはフルモデルチェンジの際に車名変更が行われ、2024年12月現在はクロストレックとして発売されています。まずはクロストレックとはどのような車なのかについて見てみましょう。
スバル XVからクロストレックへと名称を変更
スバル XVは、2022年のフルモデルチェンジを機に、車名を「クロストレック(CROSSTREK)」に変更しています。
名称が大きく変わった理由は、グローバルネームの統一です。スバル XVは、市場によって「XV」と「クロストレック」が使い分けられています。北米では、3代目モデルよりクロストレックに名称が変わりました。
新型モデルのイメージを強化・浸透させることを目的に、日本国内モデルもクロストレックに変更しています。
クロストレックとは、クロスオーバーとトレッキングを合わせた造語です。クロストレックにはアーバンからアウトドアまでクロスオーバーしていくという意味と、トレッキングするようにアクティビティを楽しんでもらうという思いが込められています。
クロストレックのスペック
コンパクトSUVに該当するクロストレックは、スバル車の中でも扱いやすいサイズです。最低地上高が200mmあるため、悪路走行が多いアウトドアにも向いています。
【Touringのスペック】
全長×全幅×全高(mm) |
4,480×1,800×1,575 |
最低地上高(mm) |
200 |
エンジン種類 |
2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER) |
総排気量(cc) |
1,995 |
最高出力 [kW(PS)/rpm] |
107(145)/6,000 |
最大トルク [N・m(kgf・m)/rpm] |
188(19.2)/4,000 |
燃料タンク容量(L) |
48 |
新型クロストレックになる前のスバル XVはどのような車だった?
スバル XVは、その歴史を通じてインプレッサの派生モデルとして多くの進化を遂げてきました。ここでは、スバル XVがどのようにインプレッサから派生し、どのような特徴を持っていたのかを詳しく解説していきます。
スバル XVはインプレッサの派生モデル
スバル XVは、インプレッサの派生モデルです。3代目インプレッサの改良に合わせ、2010年にクロスオーバーSUVモデルとして「インプレッサ XV」を発売しました。
インプレッサは2011年に4代目、2016年に5代目モデルが発表され、スバル XVは2012年に2代目、2017年に3代目が発表されています。2012年のフルモデルチェンジを機に、インプレッサ XVから「スバル XV」に名称が変更されました。
スバル XVとインプレッサの違いは車高です。スバル XVとインプレッサを比較した場合、インプレッサよりも車高が70mm高く設計されています。
スバル XVのフルモデルチェンジのキーワードは「Fun Adventure」
XVとしては最終モデルとなる、3代目スバル XVのコンセプトは「Fun Adventure」です。ロスオーバーらしい都会的なデザイン、スバルならではの走破性、高い安全性能を兼ね備えています。
また、都会的でありながら自然と融合するデザインも、スバル XVの大きな特徴です。
クロストレックは、スバル XVが持つクロスオーバーSUVの要素をさらに強めています。シャープで大胆なデザインのエクステリア、スポーティーさと居心地の良さを兼ね備えたインテリア、新世代アイサイトなど、ロングドライブに出かけたくなる装備や機能が満載です。
スバル XVから新型クロストレックになって変わったことは?
スバル XVの新型モデルとして生まれ変わったクロストレックは、車名以外にどこが変わったのでしょうか。ここでは、ボディサイズやフロントデザイン、安全装備など、5つの視点からスバル XVとクロストレックを比較します。スバル XVとクロストレックの違いを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ボディサイズはあまり変わらない
スバルXVが新型クロストレックへ進化しましたが、この変化においてボディサイズは大きく変わっていません。
新型クロストレックは全長4,480mm×全幅1,800mm×全高1,575mmとなっており、最終型のスバル XVのサイズは全長4,485mm×全幅1,800mm×全高1,555mmなのでほぼ同じです。
このため、室内空間は従来のゆったりとした快適さをそのまま維持しており、荷室スペースも同様に実用的な広さを確保しています。6:4分割可倒式のリアシートを使えば、大きな荷物の収納も可能です。
フロント部分にはヘキサゴングリルを搭載
スバル XVのフロントは、ヘキサゴングリルを搭載した安定感のあるデザインです。クロストレックにも大型のヘキサゴングリルが搭載されます。躍動感のあるデザインになっており、クロスオーバーSUVの持つ力強さを感じられるでしょう。
スバル XVのサイドビューにはクラッディングが採用されていますが、クロストレックではクラッディングエリアが拡大されました。高い走破性を感じさせるデザインになっています。
新型登場時のクロストレックのボディカラーは、全9色のカラー展開です。オフショアブルー・メタリックやオアシスブルーがラインアップに加わっています。
プラットフォームがさらに進化
スバル XV、クロストレックともに、採用されるプラットフォームは「スバルグローバルプラットフォーム」です。スポーツセダンのWRX S4や、ステーションワゴンのレヴォーグなども採用しているフルインナーフレーム技術が用いられます。
構造用接着剤の適用拡大やサスペンションの剛性強化などの改良が図られており、従来よりも動的質感が高まっているのが特徴です。
最新の安全装備を採用
クロストレックに搭載された新たな安全機能のひとつは、広角単眼カメラです。低速時に二輪車や歩行者を単眼カメラで認識します。スバルの国内市場では初めて搭載されたカメラで、歴代アイサイトの中でも最高の性能を誇ります。
クロストレックに搭載されたこの他の安全機能は、フルLEDハイ&ロービームランプとLEDコーナリングランプです。ポジションランプに加え、ターンランプでもLEDを採用しています。スバルとして初めて採用された機能で、夜間の視認性が向上されました。
気軽にロングドライブができる乗り心地へのこだわり
新型クロストレックは長時間のドライブでも快適さを維持できるように、運転時におけるシートポジションにも改良が加えられました。大学医学部との共同研究で開発したシート構造を採用しているため、仙骨を押さえて骨盤を支えてくれます。
路面のうねりやステアリングによるロールが生じたときでも、快適な乗り心地を実感できるでしょう。また、高減衰マスチックをルーフパネルとブレースの間に使用することで、ルーフの振動による音を低減し、車内の静寂性を高めています。
新型クロストレックのデザイン
新型クロストレックのエクステリアやインテリアは、どのようなデザインが採用されているのでしょうか。ここでは、クロストレックの特徴に焦点を当てて紹介します。
新型クロストレックのエクステリア
新型クロストレックのエクステリアは、日常と冒険の両方を彩る魅力的なデザインが光ります。シャープでダイナミックなラインは、都会生活に馴染むスタイリッシュさを提供すると同時に、アウトドアシーンでのタフな存在感を際立たせています。
フロントビューは厚みのあるフードとシャープなLEDヘッドライトが強さと軽快さを兼ね備えており、サイドビューではクラッディングエリアが際立ち、SUVらしい走破性を感じさせるデザインです。
新型クロストレックのインテリア
新型クロストレックのインテリアは、上質かつ遊び心のある空間を提供します。Premium S:HEVではブラックを基調とした落ち着いた雰囲気が広がり、快適なドライブをサポートする先進的な運転席が特徴です。
TouringとLimitedではグレーのカーボン調が用いられており、冒険心をくすぐるデザインになっています。シンプルで表情豊かなマルチマテリアルのインストルメントパネルに加え、自然な操作が可能なドアトリムも一新されています。
さらに、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが搭載され、スマートフォンとの連携も可能です。このような設計により、新型クロストレックは居心地の良さを追求し、ドライブの楽しさを広げる車内環境を実現しています。
新型クロストレックのスペックやグレード
スバル XVからクロストレックに変わり、さまざまな箇所が変更されました。排気量やエンジンタイプに種類のあったスバル XVとは異なり、クロストレックのグレード展開はシンプルです。ここからは、クロストレックのスペックとグレード展開を見ていきましょう。
e-BOXERのグレード展開
新型クロストレックには、スバルのハイブリッド技術であるe-BOXERが搭載されたさまざまなグレードが用意されています。このe-BOXERは、2.0Lと2.5LのDOHC直噴エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。
駆動方式は、下記のように設定されています。
2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER) |
2.5L DOHC 直噴+2モーター[e-BOXER(ストロングハイブリッド)] |
FWD[AWD(常時全輪駆動)] |
AWD(クラッチ開放制御) |
特に注目すべきは、e-BOXERのストロングハイブリッドバージョンがあることで、より力強い走行を可能にしている点です。
ストロングハイブリッドのグレード展開
新型クロストレックのグレードは、次の4種類が展開されています。e-BOXERモデルはTouringとLimited、ストロングハイブリッドモデルはPremium S:HEVとPremium S:HEV EXです。
グレード |
Touring |
Limited |
Premium S:HEV |
Premium S:HEV EX |
燃費(WLTCモード) |
15.8~16.4 |
18.9 |
||
エンジン |
2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴 |
2.5L DOHC 16バルブ AVCS 直噴 |
||
最高出力(kW(PS)/rpm) |
107(145)/6,000 |
118(160)/5,600 209(21.3)/4,000-4,400 |
||
最大トルク(N・m(kgf・m)/rpm) |
188(19.2)/4,000 |
209(21.3)/4,000-4,400 |
スバル XVと新型クロストレックの価格を比較
スバルXVの中古車相場はモデルや年式によって異なり、購入時期や車種選びに影響を与えます。現行の新型クロストレックの新車価格や市場の中古車相場と比較することで、これからの購入を検討する際の参考としていただけます。
スバル XVの中古車相場
スバル XVの中古車相場は、年代によって異なります。以下は、最終モデルとなる3代目(2017年~2022年)の中古車相場です。
ガソリンモデル(1.6L) |
169万2,000円~235万9,000円 |
ガソリンモデル(2.0L) |
119万9,000円~245万9,000円 |
(2024年12月時点の情報です)
以下は、2代目(2012年~2017年)の中古車相場です。
ガソリンモデル(2.0L) |
64万9,000円~215万9,000円 |
ハイブリッドモデル |
69万8,000円~157万円 |
(2024年12月時点の情報です)
2019年のマイナーチェンジで2.0Lのガソリンモデルが廃止されました。クロストレックは全グレードe-BOXERモデルのため、2.0Lのガソリンモデルが欲しい場合は中古車を選びましょう。
新型クロストレックの新車価格と中古車相場
新型クロストレックは2024年12月時点のラインアップが4種類あり、新車価格はそれぞれ次の通りです。
Touring |
301万4,000円~ |
Limited |
323万4,000円~ |
Premium S:HEV |
383万3,500円~ |
Premium S:HEV EX |
405万3,500円~ |
(2024年12月時点の情報です)
なお、ネクステージで販売中の中古車は見つかりませんでした。しかし中古車市場は日々変動しているため、クロストレックの中古車の購入を検討されている方は小まめに市場をチェックしておくと、目当ての車に出会えるかもしれません。
まとめ
スバル XVは、2022年のフルモデルチェンジで車名が「クロストレック」に変わりました。スバル XVの持つ都会的でスポーティーな印象はそのままに、よりアクティブで洗練されたデザインに生まれ変わっています。
スバル XVとの大きな違いは、ガソリンモデルがないこと、FWDが設定されたことです。中古車市場では、スバル XVも新しい年式の車両が手に入ります。さまざまな要素を比較して、自分にぴったりの1台を探しましょう。
▼ライタープロフィール
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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