フロントガラスが凍結したら?対処法と凍結の防止方法
外出しようと思ったら、フロントガラスが凍結していたという経験はないでしょうか。視界が確保されないため、凍ったままの状態で運転はできません。それでは凍結したフロントガラスはどのように対処すればよいのでしょうか。
この記事では、フロントガラスの凍結の対処法と防止方法を紹介しますので、参考にしてください。凍結する条件や除去するときの注意点も解説します。この記事を読めば、冬場の朝のストレスも軽減できるでしょう。
※目次※
6.凍結によるフロントガラスの傷はお近くのネクステージへご相談ください
・フロントガラスの凍結は暖機運転やぬるま湯で対処できる。解氷スプレーや解氷用ウォッシャー液などの市販品も有効。
・フロントガラスの凍結を事前に防止すれば手間を減らせる。凍結防止シートや撥水スプレーが有効。
・熱湯やワイパーで氷を除去するとフロントガラスが割れる危険がある。傷付いた場合はネクステージへ相談。
フロントガラスが凍結したらどうする?
フロントガラスが凍結したら「氷を溶かす」または「氷を取る」などで対処しなければなりません。解凍のための市販品も販売されていますが、ここでは簡単に実践できる方法をいくつか紹介しますので、参考にしてください。
暖機運転をする
フロントガラスの凍結の対処法のひとつに、暖機運転があります。暖機運転とは、エンジンをかけたアイドリング状態で車を温めてから発進する方法です。暖房やデフロスターを作動すれば、数分でフロントガラスの氷が溶けます。
暖機運転の本来の目的は、エンジンを温めて本来の性能を発揮することです。しかし、現代の車は暖機運転をしなくても十分に性能を発揮します。
気温0℃以下の寒冷地でもエンジンを温めるために必要な時間は数十秒です。長く暖機運転しても燃料を消費してしまうだけであるため、氷が溶けたらすぐに発進しましょう。
ヘラで氷を取る
薄い氷であれば、スノーブラシのヘラやスクレイパーでフロントガラスの氷を剥がせます。ただし、金属製などの素材はガラスを傷付ける可能性があるため避けましょう。
また、氷が分厚いときは効果が期待できません。凍結部分を無理に取ろうとすると、プラスチック素材でもフロントガラスを傷付けてしまいます。暖機運転しながら行うなど、適切に対処しましょう。
ぬるま湯や水をかける
ぬるま湯や水をかければ、フロントガラスの氷を溶かせます。ただし外気温が低い場合は、かけた瞬間に凍ってしまうかもしれせん。フロントガラスの凍結部分が拡大し、より大きな手間が必要になってしまうため注意しましょう。
詳しくは後述で解説しますが、熱湯は使用してはいけません。15~20度程度の水を使用しましょう。
フロントガラスの凍結解消アイテム
次に市販されているフロントガラスの凍結解消アイテムをいくつか見てみましょう。市販アイテムを使えば、より確実に解凍しスムーズに車を発進できます。中には自作できるアイテムもあるため、以下から参考にしてください。
解氷スプレー
市販されている解氷スプレーは、フロントガラスの凍結に有効です。ガラスの全面に噴射すれば、簡単に氷が溶けます。
解氷スプレーは自作も可能です。その場合は、アルコール2:水1の割合で混ぜてスプレー容器に入れて使いましょう。
既製品の解氷スプレーを購入する場合と、自作するためにアルコール(エタノール)を購入する場合で、金額に大きな違いはありません。解氷スプレーが手元に無い場合の代用として考えておきましょう。
解氷用ウォッシャー液
フロントガラスの凍結解消アイテムのひとつに、解氷用ウォッシャー液があります。ウォッシャー液は、ワイパー操作でガラスの汚れを落とす液体です。通常は、ボンネット内のウォッシャータンクに入れて使用します。
解氷用ウォッシャー液は、その名の通り解氷効果のあるウォッシャー液です。ウォッシャー液の代わりに、タンクに入れればワイパー操作で簡単に氷を溶かせます。フロントガラスやワイパーのゴム部分も傷みません。
解氷用ウォッシャー液は、元のウォッシャー液が空になってから注ぎ入れましょう。タンクに入っている量が多い場合は、スプレー容器に入れて使うという方法もあります。
エンジンスターター
エンジンスターターとは、車を遠隔操作してエンジンをかけられるアイテムです。外出する前に室内から暖機運転しておけるため、車に乗る頃にはフロントガラスの凍結も溶けています。
エンジンスターターが作動する距離は、商品によってさまざまです。中には1.0kmほど対応している商品もあるため、駐車場が離れている方も十分使用できます。
エンジンスターターを作動すればエアコンで快適な車内温度に保ってくれるため、防寒・防暑の目的でも有用です。
フロントガラスはなぜ凍結する?
同じような寒さの時期でも、凍結する日としない日があります。それでは、どのような原因でフロントガラスは凍結するのでしょうか。これには「放射冷却と呼ばれる現象」が関係しています。ここでフロントガラスが凍結する温度や条件について理解しましょう。
凍結する温度と条件
フロントガラスの凍結の正体は「霜」です。霜は冷やされた物体と水蒸気が触れたときに発生します。
霜が生じる条件は気温が5度以下、物体の表面が0度以下です。フロントガラスの温度の判断は難しいため、早朝の気温が5度を下回る日は凍結が起こる可能性があると覚えておきましょう。
フロントガラスに降りた霜は、放射冷却により凍結します。放射冷却とは、日中に温められた地面の熱が夜間に宇宙へ放出されるとともに気温が低下する現象です。
日中と夜間の気温差が重要なため、前日が曇りの日は凍結しづらく、快晴の日は凍結する確率が上がります。同じ気温の日でも凍結の有無が異なるのはこのためです。また水蒸気が多い日、つまり湿度の高い日も凍結の確率は上がります。
内側フロントガラスが凍結する原因は?
フロントガラスは、外側だけでなく内側も凍結します。「大気中の水分と遮断された車内でなぜ凍結するのか」と疑問に思うかもしれませんが、原因は靴や衣服に付着した水分から生じる車内の湿気です。雨の日や雪の日は、どうしても車内に入ってしまうため湿気が上がります。
車内のチリやホコリも原因のひとつです。これらが湿気を吸い込みガラスに付着するため、凍結につながってしまいます。
フロントガラスの凍結を防止する方法
解凍する方法はいくつもありますが、いずれにしても出発までに時間を取られてしまいます。それでは、凍結自体を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、市販品や身近なアイテムでフロントガラスの凍結を防ぐ方法を紹介します。
凍結防止シート
カー用品店や通販サイトで販売されている、専用の凍結防止シートで防止できます。使い方も簡単で前日からかけておくだけです。取りつけ方は磁石タイプや紐タイプ、ドアに挟み込むタイプがあります。
多くの凍結防止シートは遮光用としての機能も兼ねているため、幅広い用途で使用可能です。フロントガラスへの水分の付着を防ぐ目的であるため、毛布や新聞紙でも代用できます。
100均のアルミシート
100均で売られている、アルミシートも凍結防止シートとして代用できます。この場合は、フロントガラスの大きさに合わせてカットして使いましょう。
アルミシートを角を折って全体をテープで補強すると、水分が入り込む隙間を無くせます。風で飛ばないように、ワイパーやドアに挟んで固定しましょう。大抵1枚で覆えますが、フロントガラスが大きい場合は2枚購入してつなげても問題ありません。
撥水スプレー
撥水スプレーも、フロントガラスの凍結を防止するために有効です。撥水スプレーは雨などの水をはじく効果があるため、凍結の原因である水分も付きにくくなります。
撥水スプレーは主に2種類です。撥水性に優れて価格も安い「シリコーン系」と、持続時間が長く油や汚れもはじく「フッ素系」があります。
凍結防止目的で冬場だけ使用したい方はシリコーン系、工業地帯やオフロードで使用する方はフッ素系といったように、自身の目的と使用環境に応じて選択しましょう。
内側フロントガラスの凍結防止法
内側フロントガラスの凍結を防止するには、原因となる湿気やチリ・ホコリを除去する必要があります。車に乗る際には衣服や靴に付着した雪を落とし、小まめな掃除を心掛けましょう。
また、湿気は室内温と外気温の気温差も影響します。駐車前に窓やドアを開けて水分を外に逃がし、できる限り外気と同じ温度にしておきましょう。
凍結したフロントガラスを除去するときの注意点
次に、フロントガラスの氷を除去する際の注意点を紹介します。誤った方法を選択すると、フロントガラスやその他のパーツに傷が付いてしまうかもしれません。状況によっては高額な修理費が発生する可能性もあるため、ぜひ以下の内容を覚えておきましょう。
ワイパーで取らない
ワイパーでフロントガラスの氷を取ろうとすると、ゴムが傷んでしまう恐れがあるため避けましょう。ワイパーのゴムが傷付くと、雨水や汚れを拭き取る効果が弱まってしまいます。それが原因で車検に通らなければ、交換も必要です。
また、ワイパーのガラスと接触している部分は一緒に凍結してしまうこともあります。凍結しそうな日の前日は、フロントガラスから離すためにワイパーを立てておきましょう。
氷を叩いて割らない
フロントガラスが割れる恐れがあるため、氷を叩いて割ることも避けましょう。特に、金属製の道具を使用するのは危険です。またスノーブラシなどのプラスチック製の道具でも、力加減を誤るとガラスが割れてしまいます。
最初は小さなヒビ割れでも、時間とともにガラス一面に拡大していくため、そのまま走行するには非常に危険です。ガラスの交換が必要となれば高額な費用が必要となります。
熱湯をかけない
ガラスは温度が上がると膨張します。特にフロントガラスは飛び石などで小さな傷が付いており、熱湯をかけると傷が拡大して割れてしまうかもしれません。
常温の状態でも、ガラスは60度以上になると割れる可能性があります。しかし、凍結したフロントガラスは氷点下に近い温度であるため、60度以下でも危険です。お湯をかける場合は、手に触れても熱くない程度のぬるま湯を使いましょう。
凍結によるフロントガラスの傷はお近くのネクステージへご相談ください
すでに凍結でフロントガラスが傷付いてしまった方や、それ以外の原因でダメージを負った車をお持ちの方もいるかもしれません。ここで懸念すべき点は、車検に通すための修理費です。場合によっては高額な費用が発生してしまいます。
このような場合は中古車販売店のネクステージをご利用ください。以下からネクステージの整備・車検の魅力を解説します。
車の不安を解消!立ち会い車検で安心
ネクステージでは、確かな技術を持つ専任メカニックスタッフが丁寧に点検・整備を担当します。お客様立会いのもと点検を進めるため「フロントガラスにヒビが入ってしまったら車検は通るのか」など、車検についての不明点を直接的に相談可能です。
Web上で来店予約も承っています。混雑を回避し待ち時間なしで相談できるため、ぜひご利用ください。
買い取り査定も簡単!高価買取実施中
フロントガラスが傷付いた車を、この機会に乗り換えたい方もいるのではないでしょうか。ネクステージは電話やLINEによる査定を実施しているため、直接店舗に出向く必要がありません。
また、ネクステージは買い取った車を全国の店舗で商品化・ダイレクト販売しています。削減した中間マージンを査定額に反映させるため、オークション転売目的の業者以上の価格で買取が可能です。お客様の愛車本来の価値を提供しますので、安心してご利用ください。
まとめ
フロントガラスの凍結は、傷が付かないように暖機運転やぬるま湯、専用アイテムなどで対処する必要があります。事前に凍結を防止しておけば、このような手間も必要ありません。
凍結防止シートや撥水スプレーの使用に加えて、日頃から車内の湿気とホコリの除去を心がけましょう。
それでもフロントガラスに傷が付いてしまった場合は、ネクステージをご利用ください。確かな技術とお手頃な価格で、お客様が納得できる車検を実現します。買取・修理など詳細な部分も相談しつつ進めますので、安心してご利用ください。