環境性能割とはどのような税金?新車と中古車の税率を紹介
車を購入する際にはいくつかの税金を支払う必要がありますが、2019年の法律改正により環境性能割という税金が導入されています。納税額によって購入費用が変わるため、環境性能割について詳しく理解しておきたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、環境性能割について詳しくご紹介します。新車や中古車の購入時にかかる納税額についても解説していますので、車の購入を検討している方は参考にしてください。
※目次※
5.環境性能割で優遇される中古車を購入するならネクステージにおまかせ
・環境性能割は車を取得したときにかかる税金のこと。燃費性能の優れた車両については非課税になる場合がある
・環境性能割は新車だけではなく中古車にも適用される。取得金額が一定の金額よりも低い場合には課税の対象外になる
・中古車は環境性能割で優遇される可能性があるのでおすすめ。ネクステージなら高品質の中古車をお得な価格で手に入れられる
環境性能割とは?
環境性能割の目的は環境負荷が小さい車両の普及です。現在は地球環境の保全に注目が集まっており、国や地方自治体では二酸化炭素の排出量の削減に取り組んでいます。
環境性能割の特徴のひとつは、取得する車両の燃費性能に応じて税率を定めていることです。ここでは、環境性能割の概要や施行時に導入された軽減措置について見ていきましょう。
車を取得したときにかかる税金
環境性能割とは売買で車を取得したときにかかる税金です。「割」という表現が使われていますが、購入時における割引制度や優遇制度ではありません。
環境性能割が施行されたのは令和元年度税制改正が行われた2019年10月1日です。環境性能割は自動車税や軽自動車税と同じように地方税に分類されており、各都道府県が税金を徴収します。
軽自動車の環境性能割の課税団体は各市区町村です。ただし、各都道府県が市区町村の代わりに徴収します。
燃費性能の優れた車両ほど税が軽減
環境性能割の特徴は、取得した車両の燃費性能によって税率が変わることです。燃費性能高い車両は税率を低く設定しており、最小で非課税の適用を受けられます。
燃費性能を測る基準は2030年度燃費基準達成度です。経済産業省が策定した燃費基準で、2016年の実績と比較すると32.4%の燃費改善となっています。
2030年度燃費基準達成度の高い車両は税率の優遇が適用されるため、購入時における費用を抑えられるでしょう。特に電気自動車(EV)やハイブリッド車(PHV)はエコ性能が高いため、非課税の適用を受けられます。
環境性能割の導入により自動車取得税は廃止
環境性能割が施行される前は自動車取得税が適用されていました。自動車取得税とは車を購入した際に課せられる税金のことです。地方税法に基づいており、登録車には3%、軽自動車には2%と定められています。
自動車取得税は2019年10月の税制改革によって廃止され、新たに環境性能割が導入されました。
2022年より軽減措置は廃止
環境性能割は導入直後から軽減措置が取られていました。本来の税率は最大で3%でしたが、軽減措置の適用によって1%分が免税されます。
軽減措置は期間が定められており、当初の予定では2020年9月30日まででした。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により軽減措置の期間の延長がなされ、最終的には2021年12月末日で終了しています。
2022年6月時点では軽減措置が適用されないため、車の購入を予定している方は間違えないようにしましょう。
環境性能割の税率
自動車取得税では課税される割合が一律で決まっていました。一方で環境性能割は、燃費性能や車両区分によって課税される割合が変わります。
2030年度燃費基準に対して優れている車両を優遇しており、排出ガスを発生させない車両については非課税が適用されるのです。ここでは、普通自動車と軽自動車の環境性能割の税率についてご紹介します。
環境性能割の対象車
環境性能割の対象は三輪以上の小型自動車や普通自動車です。二輪車や原動機付自転車は課税の対象外となっており、納税の義務はありません。
特殊自動車についても環境性能割の対象外です。特殊自動車とは作業機械としての使用を目的とした自動車のことで、ショベル・ローラ、ロード・ローラ、タイヤ・ローラ、ロータリー除雪車などが該当します。
一方でバスやトラックは環境性能割の対象車です。車両総重量に関わらず購入の際には納税をしなければなりません。
普通自動車の税率
環境性能割はパワートレインや令和12年度燃費基準の達成率によって異なります。2022年6月時点での税率は以下の通りです。
パワートレイン |
2030年度燃費基準の達成率 |
自家用車 |
営業用車 |
電気自動車(EV) |
- |
非課税 |
非課税 |
天然ガス軽自動車 |
- |
非課税 |
非課税 |
プラグインハイブリッド車(PHV) |
- |
非課税 |
非課税 |
ガソリン車・LGP車 |
85%以上 |
非課税 |
非課税 |
75% |
1% |
非課税 |
|
65% |
2% |
0.5% |
|
60% |
2% |
1% |
|
60%未満 |
3% |
2% |
|
ディーゼル車 |
60%以上 |
非課税 |
非課税 |
60%未満 |
3% |
2% |
ガソリンリ車やLPG車は85%以上の達成で非課税となりますが、ディーゼル車は60%以上の達成で非課税となっています。また、平成30年排出ガス基準の50%低減や平成17年排出ガス基準の75%低減を達成していない場合、適用される税率は自家用車で3%、営業用車で2%です。
軽自動車の税率
軽自動車については軽自動車税環境割が適用されます。2022年6月時点での税率は以下の通りです。
パワートレイン |
2030年度燃費基準の達成率 |
自家用車 |
営業用車 |
電気自動車(EV) |
- |
非課税 |
非課税 |
天然ガス軽自動車 |
- |
非課税 |
非課税 |
ガソリン車 |
75%以上 |
非課税 |
非課税 |
60% |
1% |
0.5% |
|
55% |
2% |
1% |
|
55%未満 |
2% |
2% |
軽自動車についてはディーゼル車やLPG車のカテゴリーはありません。普通自動車と比較した場合、2030年度燃費基準の達成率が50%未満の車両でも適用される税率は2%です。
普通自動車と同じように平成30年排出ガス基準の50%低減や平成17年排出ガス基準の75%低減を達成していない場合、2%の税率が適用されます。
中古車の環境性能割の税率
環境性能割の特徴のひとつは、購入して取得した車両が納税の対象になっていることです。中古車を購入した際にも税金を納めなければなりません。
ただし、中古車の環境性能割の計算方式は新車の場合と異なっており、高い燃費性能を有していない車両でも課税の対象外になるケースがあります。ここでは、中古車の環境性能割の計算方法について見ていきましょう。
中古車の環境性能割の計算式
中古車を購入した場合、取得金額や残価率によって環境性能割の税額が異なります。はじめに取得金額の計算式を見ていきましょう。計算式は以下の通りです。
・取得金額=課税標準基準額×残価率
課税標準額とは税金を計算する際の算定基準のことです。車検証に記載されている車種やグレードで金額が決められています。
・環境性能割の税額=取得金額×自動車環境性能割の税率
中古車についても環境性能割の税率が適用されるため、燃費性能の高い車両ほど税の優遇が受けられるでしょう。
中古車を取得した際の残価率
残価率とは購入してからの経過年数に応じて算出される掛け率のことです。一般的に経過年数が多いほど残価率が低くなり、環境性能割の税額が上がります。自家用の普通自動車と軽自動車の残価率は以下の通りです。
自動車の区分 |
経過年数 |
残価率 |
普通自動車 |
1年 |
0.681 |
1.5年 |
0.561 |
|
2年 |
0.464 |
|
2.5年 |
0.382 |
|
3年 |
0.316 |
|
3.5年 |
0.261 |
|
4年 |
0.215 |
|
4.5年 |
0.177 |
|
5年 |
0.146 |
|
5.5年 |
0.121 |
|
6年 |
0.100 |
|
軽自動車 |
1年 |
0.562 |
1.5年 |
0.422 |
|
2年 |
0.316 |
|
2.5年 |
0.237 |
|
3年 |
0.177 |
|
3.5年 |
0.133 |
|
4年 |
0.100 |
一例として、課税標準基準額が100万円の普通自動車の取得金額を比較しましょう。経過年数が1年の場合と5年の場合の取得金額は以下の通りです。
経過年数 |
取得金額 |
1年 |
68万1,000円 |
5年 |
14万6,000円 |
経過年数の多い車両は取得金額が下がります。同じ車種でも納める税額は安くなるでしょう。
環境性能割で選ぶなら中古車がおすすめ
車を購入する際には新車と中古車の選択肢がありますが、環境性能割で選ぶなら中古車がおすすめです。
環境性能割の税率は自動車の取得金額と燃費性能で変わります。条件を満たしていれば非課税となるため、購入金額を抑えることが可能です。ここでは、環境性能割で選ぶなら中古車がおすすめと言える理由を見ていきましょう。
低価格の中古車は環境性能割の適用外
取得金額が50万円以下の車両は環境性能割の対象外です。中古車は残価率によって取得金額が変わるため、経過年数が長ければ非課税の適用を受けられます。
4年経過したときの残価率は0.215です。課税標準基準額が200万の普通自動車の場合、取得金額が43万円に下がります。取得金額が50万円以下のため、環境性能割の納税義務はありません。
経過年数が1年の場合でも取得金額は下がります。環境性能割の納税額が安く設定されるため、初期費用を抑えられるのです。
中古のEV車やPHV車は環境性能割が非課税
電気自動車(EV車)やプラグインハイブリッド車(PHV)の新車については非課税となっていますが、中古車についても環境性能割が非課税となっています。
電気自動車やプラグインハイブリッド車は燃費性能が高く、ガソリン車やディーゼル車よりも新車販売価格が高めです。しかし、中古車なら新車よりも販売価格が安いため、お得に手に入れられます。購入の予算が限られている方は、燃費性能の高い中古車の購入を検討すると良いでしょう。
環境性能割で優遇される中古車を購入するならネクステージにおまかせ
残価率の影響で環境性能割が安い中古車は、購入の予算が限られている方におすすめです。そして、安心して新しいカーライフをスタートさせるために、信頼のおける中古車販売店を選びましょう。
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また、納車前は国家資格を持つメカニックが整備を実施しているため、安心して購入できるでしょう。品質にこだわる方は、ネクステージで中古車の購入をぜひご検討ください。
まとめ
環境性能割は2019年に施行された車の取得時に発生する税金です。燃費性能によって税率が異なるという特徴があります。中古車に適用される税金ですが、燃費性能の高い車両や経過年数の多い車両なら納税額を安く抑えられるでしょう。
中古車を購入予定の方はネクステージにお任せください。高品質の車両を豊富に取りそろえており、ライフスタイルに合った1台が見つかります。WEBサイトからいつでも検索可能です。燃費性能の高いモデルも簡単に見つけられるでしょう。