車のグローブボックスの正しい使い方は?注意点や収納力抜群の車種5選
車情報誌などには、車に関する専門用語がいくつも出てきます。車両検索ページで詳細条件を確認する際に、「この言葉は何を指しているのか」「正しい使い方はどのような物なのか」と疑問に思った用語があるのではないでしょうか。
エンジンなどメカニック関係は分からなくても、部品名など基本的な情報を押さえておけば、カーライフをもっと楽しめます。この記事では、グローブボックスに焦点を当てて解説しますので、注意点を押さえて車選びの際に役立てましょう。
※目次※
・グローブボックスとは、助手席前に設けられている小物入れを指し、昔はドライブ用手袋の収納場所だったことに由来するとの説がある。
・グローブボックスには車検証など必要書類の保管に便利だが、発火や破裂のおそれがある物は入れてはいけない。
・快適なドライブに役立つ収納力に着目して車選びをしてみよう。
車のグローブボックスとは?
車に使用されている部品やパーツの数は非常に多く、全て覚えるのは簡単ではありません。各部品・パーツの名称を知らなくても運転は可能です。しかし、主なパーツの名称を知っていれば、修理やカスタムをしたい場合必要な情報を得るのに役立ちます。グローブボックスの名称由来や、正しい使い方をチェックしましょう。
車のグローブボックスとは?
グローブボックスとは、助手席前に設けられている収納スペースを指します。貨物車や自家用車、軽自動車や普通自動車、国産車から輸入車までほとんどの車にあるため確認してみましょう。車種により、さまざまな大きさのグローブボックスが採用されています。
高級車やオープンカーなどに多いのは、鍵付きのグローブボックスです。鍵付きであれば、大切な物を収納でき、盗難防止に役立ちます。
車の「グローブボックス」という名の由来
助手席前の小物入れを、なぜグローブボックスと呼ぶのかについては、諸説あります。多くの車情報誌に掲載されている説は、2種類です。ひとつは、ドライブ用の手袋(グローブ)を収納していたことに由来しているといわれています。
もうひとつは、整備用の手袋(グローブ)を収納するスペースだったとの説です。いずれにしても、手袋(グローブ)の収納に役立っていました。
車のグローブボックスの役割
ドライブ時に手袋をする人を最近見かけなくなりましたが、以前は多くの人が着用していました。ハンドルにはパワーアシストが搭載されておらず、多くが木製のため、滑りやすかったことがその理由です。
また、故障トラブルも珍しくなく、自分で修理するケースも多くありました。そのため、整備用手袋が必要で、すぐに取り出せるスペースに収納するのが便利だったといわれています。
特に入れる物が限定されているわけではないため、必要な物を収納できるスペースとして活用しましょう。
ダッシュボードとの違い
車の情報誌や検索サイトなどでは、ダッシュボードやインパネという語もよく目にするのではないでしょうか。ダッシュボードとは、フロントウインドウの下部、運転席および助手席正面の内装部品全体を指します。
ハンドル(ステアリングホイール)・スピードメーターなどの計器類・オーディオやナビ類・エアバッグが組み込まれている部分全体を指すことが一般的です。自動車メーカーによっては、インパネ(インストルメントパネル)と呼ばれるケースも見られます。
グローブボックスは、ダッシュボードの一部分、小物入れ部分のみを指すことを覚えておきましょう。
車のグローブボックスに入れる物
従来グローブボックスには、ドライブ用および作業用手袋を保管していました。最近では、車検証や自賠責保険証の収納スペースとして利用している人が多い傾向です。
車検証および自賠責保険証は、運転する際は必ず携帯しなければなりません。また、万が一の事故やトラブル時にすぐ取り出せるようにしておくことが必要です。どこに置いたか探す必要なく、すぐに取り出せる場所としてグローブボックスは重宝します。
ただし、グローブボックスの大きさは車種ごとに異なるため、車検証などの書類一式が入らない場合も少なくありません。必要に応じて入れる物を調整しましょう。
車のグローブボックスに入れるべきではない物
どの自動車メーカーや車種も、グローブボックスに入れる物を特定しているわけではありません。そのため、汚したくない物や見せたくない物、また収納しておきたい物を入れましょう。
しかし、注意点があります。グローブボックスに入れるべきではない、主な2種類を覚えておきましょう。
発火のおそれがある物
グローブボックスは、大抵の場合閉めきった状態のため、温度が上昇しやすい場所です。気候や車の保管場所によっては、直射日光が当たり70℃近くまで上がるともいわれています。
そのため、発火のおそれがある物は入れるべきではありません。例えば、ライターやガス缶などです。グローブボックスを開けた途端、外気の影響を受けて発火や爆発を引き起こす場合があります。車両火災につながる危険があるため十分注意しましょう。
破裂するおそれのある物
温度上昇に伴い破裂するおそれがある、スプレー缶や炭酸飲料なども避けましょう。グローブボックス内の物が破裂した場合、破片などが飛び散りけがをするだけでなく、車内もさまざまな場所に傷が付きます。
せっかくの愛車が残念な結果になるため、車を降りる際は、グローブボックス内に何が入っているか点検することが大切です。小さな子どもがいる家庭では、大人が知らない間に破裂するおそれがある物を入れていないか確認しましょう。
車のグローブボックスの使い方あれこれ
基本的に、グローブボックスは収納スペースとして利用するため、付け外しを頻繁に行うパーツではありません。ただし、車種によっては、グローブボックスの後ろにエアコンフィルターやヒューズが収められている場合があります。
このような車のメンテナンスや整備をする際に、付け外しが必要なケースがあることを覚えておきましょう。主な使い方を簡単に説明します。
車のグローブボックスの外し方
グローブボックスを外す必要が生じるケースは、ナビ取付時・エアコンフィルター交換時・ヒューズ交換時などです。車種ごとに、各部品・パーツの場所が異なるため、外す前には取扱説明書を必ず読むようにしましょう。
一例として、ムーブカスタムのグローブボックスの外し方を解説します。グローブボックスを開き、端の部分を手でつかんで上部に引き上げながら引っ張ると、割と簡単に外れる仕組みです。多少力を入れる必要があります。車種ごとに、ピンやツメの形が異なるため注意が必要です。
車のグローブボックスの付け方
グローブボックスを付ける際は、外したときの逆手順で行います。付ける前に、グローブボックスを裏返して、ツメやピンの位置や形状を確認しておくことが大切です。
ツメやピンがきちんとはまるよう、場所を意識して力を入れ押し込みます。多少の力は必要ですが、位置や形状に合っていない場合、パーツの破損やけがにつながるため注意しましょう。
車のグローブボックスが閉まらないときの対策
ちゃんと取り付けたつもりなのに閉まらない場合は、ツメやピンがきちんとはまっているかを確認しましょう。多くのグローブボックスには、左右2箇所にツメやピンがあります。両方ともはまっているか確認が必要です。
自分で外した場合でなくても、開け閉めを頻繁に行っている場合には、グローブボックスが閉まらなくなるケースがあります。場所を確認して、慎重に力を入れて押し込んでみましょう。
車のグローブボックスが壊れたときの直し方
まれに、グローブボックスが壊れるケースがありますが、ノブやロックの破損により壊れるケースが多い傾向です。ノブが壊れた場合は、車種に応じた純正ノブに交換する必要があります。取扱説明書などで型式・型番を確認すれば、カー用品店またはインターネットで購入可能です。
通常、下部のねじを外すと古いノブが外れます。その後、新しいノブを取り付けて、作動状況を確認しましょう。
ロックが壊れた場合は、車種専用キーシリンダーを購入します。通常、ロック内部の細いピンを押すと古いロックが外れるため、新しいキーシリンダーに交換可能です。取扱説明書を確認して行いましょう。
車のグローブボックス以外の収納スペースは?
近年の車は、収納スペースを充実させる傾向にあります。以前と比べて、スマートフォンやサングラスなど、ドライブ時に携帯する小物が増えたという人も少なくありません。よく聞く収納スペースの名称を確認しておきましょう。
センターコンソール
多くの車は、アピールできる収納スペースとしてセンターコンソールの説明をしています。センターコンソールとは、運転席と助手席シートの間にあるスペースを利用した装備一式です。センターコンソールがない車もあります。
フロアシフトやスイッチ類が取り付けられているスペースですが、最近では、センターコンソールに小物入れやドリンクポケットを装備している車が増えてきました。運転時に小物を近くに置けるため便利です。
ドアポケット
ドアポケットとは、運転席と助手席のドアに設けられている、薄い形状の小物を入れるスペースを指します。車種ごとに大きさはさまざまですが、大抵の車に設けられてる便利な収納スペースです。
ドアポケットにドリンクホルダーが併設されている車もあります。注意点として、雨天時にドアを開けたら濡れる可能性が高いことを覚えておきましょう。
収納力に優れたおすすめ車種5選
車を日常使いで使用する場合でも、旅行やアウトドアで使用する場合でも、荷物をたくさん載せられる車は便利です。加えて、収納スペースが充実していれば、小物やドリンク類をきちんと収納でき、車内が煩雑な状態になりません。
車を選ぶ際は、用途に応じた収納力に着目してみましょう。おすすめの車種5選を紹介します。
トヨタ ランドクルーザープラド
トヨタ ランドクルーザープラドは、多人数でのドライブや荷物をたくさん載せて出かける機会が多い方に人気があります。後席の足元空間や広いラゲージルームが魅力です。大型センターコンソールボックスが装備されています。
車体サイズは、全長4,825mm×全幅1,885mm×全高1,835mm~1,850mmで、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りを選択できます。中古車価格の相場は、約140万円~590万円です。
(参考:『ランドクルーザープラド(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 エクストレイル
レジャーシーンで活躍している日産 エクストレイルは、荷室スペースが広く、積載容量に優れています。照明付きセンターコンソールロアボックスやアームレスト付きセンターコンソールボックスなど、機能的かつ美しさを追求した収納スペースが魅力です。
エクストレイルの車体サイズは、全長4,660mm×全幅1,840mm×全高1,720mmで、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りを選択できます。中古車価格の相場は、約30万円~435万円です。
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
三菱 アウトランダー
三菱が販売するミドルサイズSUV アウトランダーは、ミニバン並みに室内空間を広く設計されています。室内各所に収納スペースが備えられており、どのシートに座った人も過ごしやすさを感じられるおもてなし空間が魅力です。各席スマートフォンポケットは、全グレード標準装備されています。
車体サイズは、全長4,710mm×全幅1,860mm×全高1,740mm~1,745mmです。5人乗りと7人乗りを選択できます。中古車価格の相場は、約34万円~230万円です。
(参考:『アウトランダー(三菱)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXは、軽自動車規格という制限の中でも最大限にたくさんの物を積載・収納できるよう、知恵や工夫が詰まった車です。例えば、シートバックアッパーポケットやコンビニフック付シートバックテーブルなど、あったら便利という収納装備が充実しています。
選ぶシート仕様車により、収納スペースが若干異なるため確認しましょう。車体サイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790mm~1,815mmです。中古車価格は、約30万円~180万円となっています。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ タント
デビュー以来、室内空間の広さに定評があるのは、ダイハツ タントです。センターピラーレスや幅広ドア開口部により実現したミラクルオープンドアは、軽自動車とは思えない開放感を味わえます。
収納スペースも充実しており、助手席前のスマートフォンなどが置けるプルハンドルは便利です。車体サイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755mm~1,775mmで、中古車価格の相場は約10万円~185万円となっています。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
収納力に優れた車の購入はネクステージで!
車を購入する前に荷物の多さや乗車人数の多さを考慮しておくことは、自分に合う車選びの際に重要な点です。スマートフォンや財布など小物を置ける収納スペースが豊富にあれば、車内をすっきり片づけられます。
収納力に優れた車は、SUVやミニバン、軽自動車など種類がさまざまです。バリエーション豊かな車両を扱っているネクステージで比較検討してみましょう。
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納車前には、徹底的な点検・整備を実施しており、車両状態や傷の有無をお客様とともに確認しています。
まとめ
ドライブ時の快適さや使い勝手の良さは、実際に乗ってみなければ分からない場合も少なくありません。しかし購入前に、デザインや走行性能だけでなく、収納スペースなどのユーティリティー性能を確認しておくとスムーズな車選びができるでしょう。
グローブボックスやダッシュボードといった専門用語を理解しておけば、車両情報を詳しくチェックすることが可能です。不明な点は、お気軽にネクステージの店舗スタッフへお問い合わせください。
この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。