車のサビ取りをしよう!サビができる理由と対処法を紹介
車のボディにいつの間にか現れるサビは、放置すると見た目の美しさを損なうだけでなく車体の構造や安全性にも影響を及ぼすことがあります。多くのドライバーにとって厄介な問題ですが、その原因を理解して適切に対処すれば、サビの進行を防ぐことが可能です。
この記事では、サビができる原因をはじめ、サビ取りのやり方や予防策について紹介します。サビに悩んでいる方も、これから予防したい方も、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・車にできたサビは塗装や部品の劣化を招くため、早いうちに対処することが大切。
・車のサビ取りは、サビ落とし剤やサンドペーパーを使用すると自分でも行える場合がある。
・車のサビ取りをした後は、サビ止め剤の使用や小まめな洗車で再発を防止しよう。
車に発生したサビは早めに取り除こう
車にサビができると見た目の美しさが損なわれてしまうため、なるべく予防したいものです。では、サビはなぜ発生するのでしょうか。まずはサビが発生するしくみとサビが発生したときのリスクを紹介します。
サビは金属が酸化した状態
サビは、金属が化学的に変化することで発生します。酸素と水が反応し、金属が酸化することでサビが生成される仕組みです。
鉄は酸化すると赤茶色の赤サビになりますが、これは車のボディにできたサビでも見かけることがあります。赤サビは水や空気を通しやすい性質を持つため、サビが奥深くまで進行することも少なくありません。
サビは車の劣化につながる
車に発生したサビが小さく目立たないときは、メンテナンスを後回しにしてしまうことがあるかもしれません。しかし、一度発生したサビは早いうちに対処することが大切です。サビはボディ塗装の劣化といった見た目に影響を与えるだけでなく、部品の劣化にもつながります。
サビが進行すると金属部分がもろくなってしまうため、車のフロアに穴が開くこともあるでしょう。安全性が損なわれたり、修理費用が高額になってしまったりするリスクがあることから、サビに気づいた時点で対処を行っておくことをおすすめします。
車にサビが発生するのはなぜ?
車にサビができる原因は、大きく分けて2つのケースがあります。まず1つめは、表面に傷が付くことで内部の金属がむき出しになり、それがサビを引き起こすケースです。そして2つめは、物質が車体に付着することが挙げられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
傷が原因になるケース
車の塗装は、金属表面を外部の環境から保護するための第一防御ラインです。塗装が欠けたりひび割れたりするとその下の金属がむき出しになり、水分や空気中の酸素が直接触れることになり、サビの発生を招くことがあります。
例えば、道路を走行中に飛び石がボンネットやバンパーに当たると、塗装に小さな欠けが生じます。一見すると小さなダメージのように見えるかもしれませんが、その微細な傷から浸透した水分がサビの発生原因となるのです。同様に、擦り傷などのダメージも塗装の下の金属を露出させる原因となります。
付着物が原因になるケース
車のサビを発生させる原因には、塩分や融雪剤、鉄粉などの付着物が関係するケースがあります。例えば、海辺を走行する際に潮風が車体に当たると、塩分が車のボディに残りやすくなるでしょう。
また、雪道で散布される融雪剤も同様に車の表面に付着しやすく、放っておくとサビが広がることがあります。工業地帯や鉄道沿いの地域では鉄粉が付着する可能性があるでしょう。車のサビは経年劣化で発生することもありますが、このような付着物があるときはリスクが高まると思っておくと良いでしょう。
サビ取りで車をきれいにしよう
車にサビが発生したときは、状況が悪化する前に取り除くことが大切です。ここでは、サビ取りとサビ止めのやり方を紹介します。規模が大きくなると自分で対処するのは難しくなりますが、小さなサビなら自分で取り除ける可能性があります。
サビ取りの方法
車のサビ取りは、物理的な方法と化学的な方法の2通りの手段があります。物理的な方法ではサンドペーパーを使用し、サビを削り落としましょう。化学的な方法では専用のサビ落とし剤を使用し、化学反応させてサビ落としをします。
サビ落としをしたときは、塗装をして処置を終えましょう。サビの大きさや深さによって対処は異なり、工具である程度サビを取った後にサビ落とし剤とサンドペーパーの両方を使ってサビを落とすケースもあります。
また、専門業者に依頼するのもひとつの方法です。特に広範囲にわたるサビや深刻なダメージの場合は、専門知識を持つプロに対応をお願いすることで失敗するリスクを回避できます。
サビ止めの方法
車のサビを落とした後は、再発を防ぐためにサビ止めを行うことも大切です。サビ止め剤は単品販売の他、サビ落としとセットで販売されているものもあります。
使用する商品によって特徴が異なるため、説明書きを確認して必要であれば用意しましょう。ボディにサビができたときは、塗装を施すとサビの再発防止につながります。
車のサビ取り後は再発を防ぐ対策をしよう
サビ取りが終わった後も再発する可能性があるため、油断は禁物です。再発を防ぐには、定期的なメンテナンスが鍵となります。サビの原因となる付着物や汚れを落とし、コーティング剤で車体を保護するなどの方法で、サビの再発を防ぎましょう。
小まめに汚れを落とす
車のサビを防ぐためには、定期的な洗車と汚れの除去が重要です。特に塩分や融雪剤が付着したままにしておくとサビが発生しやすくなってしまうため、付着した可能性があるときはきれいに洗い流しておきましょう。
車を洗う際は通常の洗車に加え、高圧洗浄機を使用すると下回りの汚れが落としやすくなります。強力な水圧で汚れを落とすことができるため、ただのホースでは届きにくい部分まで洗い流すことが可能です。
車の下部やホイールアーチなど、普段目にしにくい部分を重点的に洗浄しましょう。また、鉄粉の付着が気になるときは、専用の粘土クリーナーを使用すると取り除きやすくなります。
ボディコートを行う
車のサビ再発を防ぐための効果的な方法のひとつに、ボディコートがあります。サビが気になる床下や足回りを保護する床下コートを施すと、塩分や融雪剤の洗い残しへの不安が軽減できるかもしれません。
ボディ回りはワックスやスプレータイプをはじめ、複数のコーティング剤があります。予算や用途に合わせて選び、車のサビを防ぎましょう。
ボディコーティング剤にはポリマーやガラスといった選択肢があり、それぞれ耐久性や艶出し効果に違いがあります。ボディコーティングは自分でできるものもありますが、施工環境が用意できないときやきれいな仕上がりを求めるときは、専門業者へ依頼すると良いでしょう。
まとめ
車のサビは放置すると進行してしまうため、早めの対処が必要です。サビ取り剤は市販品があるため、小さなサビであれば自分で対処できる場合もあります。サビが広範囲の場合や自分での対処に不安があるときは、無理せず専門業者へ依頼しましょう。
特に塩分が付着しやすい海岸地域や融雪剤を使用している地域、鉄粉が付着しやすい工業地帯などは、サビの発生リスクが高まります。小まめな洗車やボディコートを行い、サビの発生を防ぎましょう。
【この記事の執筆者】
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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