車のワックスがけガイド!準備や塗り方、コツを解説
愛車の輝きを取り戻したいが、ワックスがけって難しそうと感じている方もいるでしょう。ワックスがけは初心者でも比較的簡単にできるボディのメンテナンスです。適切な方法で行えば、車の外観を美しく保ち、塗装を守れます。
この記事では、ワックスがけの基礎知識から実践的なテクニック、そしてよくあるトラブルの対処法まで解説します。ボディコーティングとの違いについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・車のボディにワックスがけすると、艶や輝きが増すなどのメリットがある。
・ワックスには固形や半練りなど、主に3つの種類がある。
・ワックスは一般的に、2か月~3か月程度で塗り直しが必要。
車のワックスがけの基礎知識
車のワックスがけは、愛車のボディを美しく保つ重要なメンテナンス作業です。ここでは、ワックスがけの基本的な知識を解説します。ワックスがけのメリットや効果、ワックスの種類と特徴、そして適切な頻度と持続期間について見ていきましょう。
これらの知識を身につけることで、効果的なワックスがけを行い、愛車の輝きを長く保つことが可能です。
ワックスがけのメリット
車のワックスがけには、多くのメリットがあります。まず、ボディに美しい艶を与え、輝きが増して見た目が改善するでしょう。経年劣化で失われた塗装の光沢を復活させる効果が期待できます。
また、ワックスは塗装面に薄い保護膜を形成し、紫外線や酸性雨、排気ガスなどの外部からの悪影響からボディを守ります。これにより、塗装の劣化を防ぎ、車の美しさをより長く保てるでしょう。
さらに、研磨剤入りのワックスを使用すれば、洗車などでついた細かい傷を目立ちにくくする効果も期待できます。
ワックスには種類がある
ワックスには主に3種類があります。固形タイプは缶に入った昔ながらの形状で、カルナバ蝋を配合していることが多く、美しいツヤと光沢が特徴ですが均一に塗るには慣れが必要です。
半練りタイプはクリーム状で扱いやすく、ワックス初心者にもおすすめですが、固形タイプほどの光沢は期待できません。液体タイプはスプレー式で施工が簡単ですが、光沢は他の2種に劣ります。
最も美しい仕上がりを求めるなら、カルナバ蝋入りの固形タイプがおすすめです。ただし、カルナバ蝋の配合割合に注意が必要で、高価格のものほど配合割合が高く、より良い仕上がりが期待できます。
ワックスがけの適切な頻度と持続期間
ワックスがけの頻度は、車の使用環境や状況によって異なることを押さえておきましょう。一般的には3か月に1回程度が目安ですが、屋外駐車が多い場合や紫外線の強い地域では、月1回の頻度で行うことをおすすめします。
固形ワックスの持続期間は一般的に2か月~3か月程度とされています。効果を長持ちさせるには、定期的な洗車も重要です。ワックスの効果が薄れてきたと感じたら、再度施工を検討しましょう。
車にワックスがけをするための準備
車のワックスがけを始める前に、適切な準備が不可欠です。効果的なワックスがけを行うためには、必要な道具をそろえ、正しい使い方を理解することが重要と言えます。また、電動ポリッシャーを使用する方法も選択肢のひとつです。ここでは、ワックスがけ前の準備について解説します。
必要な道具とその使い方
車のワックスがけには、適切な道具をそろえることが重要です。まず、目的に合ったワックスを選びましょう。固形タイプは光沢の持続性が高く、半練りタイプは塗りやすさが特徴です。液体タイプは手軽に使用できます。次に、ふきとり布の準備が大切です。ネル地の布でワックスを大まかに拭き上げ、極細布でムラなく仕上げます。
最後に超極細繊維の布で鏡のようなツヤを出します。スポンジは複数種類用意すると便利で、細かな部分の拭き取りには竹串が効果的です。これらの道具を適切に使い分けることで、効果的なワックスがけが可能になります。車種や塗装の状態に応じて、最適な道具を選択することが美しい仕上がりへの近道です。
電動ポリッシャーを使用する方法も
電動ポリッシャーを使用すると、ワックスがけの効率が大幅に向上します。初心者向けとしては、ダブルアクションポリッシャーがおすすめです。回転数が低く、扱いやすいため、塗装へのダメージリスクが低減されます。
選び方のポイントは、重量と回転数調整機能です。軽量で長時間作業しやすく、回転数を調整できるものを選びましょう。ただし使用には注意が必要で、力の入れすぎや同じ箇所での長時間の使用は、塗装を傷つける可能性があります。また、事前に使用方法をしっかり理解し、練習することが重要です。
ワックスがけ前の洗車とボディ状態のチェック
ワックスがけの前には、適切な洗車とボディ状態のチェックが欠かせません。まず、大量の水で汚れを洗い流し、シャンプーでしっかりと洗車します。この際、シャンプーの付け過ぎに注意し、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流すことが大切です。洗車後は自然乾燥させず、速やかに拭き上げましょう。
次に、ボディの状態のチェックを行い、傷や凹みがないか確認します。また、塗装面の劣化や酸化の程度を見極め、適切なワックスを選択することが重要です。丁寧な事前準備が、美しい仕上がりと車の長期的な保護につながるでしょう。
ワックスがけのやり方
ここでは、ワックスがけの具体的な手順とポイントを解説します。ワックスの塗り方から拭き取り方、そして車の各部位に適したテクニックまで、どれも必見です。これらの方法を習得することで、ムラのない美しい仕上がりを実現し、愛車の輝きを長く保つことができるでしょう。
ワックスを塗る方法
ワックスを塗る際は、均一な塗布が美しい仕上がりの鍵です。まず、専用のスポンジやクロスにワックスを少量取り、車体の一部分から始めます。縦方向に塗り、次に横方向に塗る流れです。
一度に広い範囲を塗るのではなく、小さな区画に分けて作業すると、ムラを防げます。塗り残しがないよう、重なりを意識しながら隣接する部分へ移動していきましょう。
ワックスは少量で十分効果があるため、厚塗りは避けましょう。塗布後は、製品の説明書に従って適切な時間乾燥させます。天候や気温によって乾燥時間が変わることもあるので、注意が必要です。全体に塗り終わったら、乾いたきれいな布で丁寧に拭き上げていきます。
ワックスの拭き取り方
ワックスの拭き取りは、美しい仕上がりを左右する重要な工程と言えます。まず、ワックスが白く乾燥するのを待ちましょう。夏場で5分~10分、冬場で15分~20分が目安です。乾燥したら、清潔な拭き取りクロスを使用し、軽いタッチでサクサクと拭き取ります。均一に拭き取ることで、ムラのない光沢が得られるでしょう。
さらに美しい仕上がりを求める場合は、鏡面仕上げ用や超極細繊維のクロスで2度拭きすると、より深みのあるツヤが出ます。注意点として、ガラスや未塗装バンパー、エンブレムなどにワックスが付着しないよう気をつけましょう。
部位別のワックスがけテクニック
車の各部位に適したワックスがけのテクニックを紹介します。ボンネットなどの広い面積を塗る場合は、おおよそ50cm四方の区画に分けて作業すると効率的です。縦横の直線的な動きで塗り、均一な仕上がりを目指しましょう。ドアは上から下へ塗り、その後横方向に重ねると美しく仕上がります。
窓周りは細心の注意が必要で、ガラスにワックスが付かないようにマスキングテープで保護するのがおすすめです。ホイールは専用のワックスを使用し、細部まで丁寧に塗布します。
最後に、ボディの曲線部分は力加減に気をつけ、なめらかに塗ってくのがポイントです。各部位の特性を理解し、適切な方法でワックスがけを行うことで、車全体が美しく輝きます。
ワックスがけ後のケアとトラブル対処法
ワックスがけは車の美しさを保つ重要な作業ですが、その後のケアや予期せぬトラブルへの対処も同様に大切です。ここでは、ワックスの効果を長持ちさせるためのメンテナンス方法や、ワックスがけ時に発生しやすいトラブルとその解決策について解説します。
ワックスがけ後のメンテナンス方法
ワックスがけ後も、車の美しさを保つには定期的なメンテナンスが欠かせません。まず、月に1回~2回の洗車を心がけましょう。走行中に付着する排気ガスや泥汚れは、ワックスの効果を弱めるだけでなく、塗装自体にダメージを与える要因です。
また、強い日差しや雨に長時間さらすことは避け、可能な限り屋内や日陰に駐車することをおすすめします。小まめな手入れと適切な保管を心がけることで、ワックスの効果を長く保ち、愛車の輝きを維持することができるでしょう。
よくあるトラブルとその対処法
ワックスがけ時には、いくつかのトラブルに遭遇することがあります。まず、ワックスを塗りすぎると、乾燥後に白い粉状になることがあります。これを防ぐには、薄く均一に塗ることが重要です。また、ガラスや未塗装部分にワックスが付着した場合は、専用クリーナーで丁寧に拭き取りましょう。
天候も重要で、直射日光下や風の強い日はワックスが早く乾いてしまうため避けるべきです。曇りの日や日陰での作業がおすすめです。さらに、コーティング済みの車にワックスを重ねると、逆効果になる可能性があります。車の状態を正しく把握し、適切な手入れ方法を選択することが大切です。
ワックスがけとボディコーティングの比較
車の外観を美しく保つ方法として、ワックスの他にボディコーティングの施工があります。両者には特徴や効果に大きな違いがあり、車種や使用状況によって適した選択肢が異なる点を押さえておきましょう。ここでは、ワックスとボディコーティングの違いに触れつつ、それぞれの特徴や効果を解説します。
ワックスとボディコーティングの違い
ワックスとボディコーティングは、車の外観を美しく保つ方法として知られていますが、その特徴や効果には大きな違いがあります。ワックスは比較的手軽に塗布でき、短期的な光沢や撥水効果を得られます。
一方、ボディコーティングは専門的な施工が必要ですが、長期的な保護効果があります。ワックスは定期的な塗り直しが必要ですが、コストは抑えられます。ボディコーティングは初期費用が高いものの、効果が長く持続し、メンテナンスの手間を軽減できる点がメリットです。また、ボディコーティングは強固に塗装を保護するため、高い耐久性を持ちます。
車種や使用状況に応じた選び方
車種や使用状況に応じたボディコーティングの選び方は、愛車の特性と自身のニーズを考慮することが重要です。新車や高級車には、高めの初期費用はかかりますが、耐久性の高いガラスコーティングがおすすめです。一方、中古車や頻繁に乗り換える予定の車には、比較的安価で施工しやすいポリマー系コーティングが良いでしょう。
また、使用環境も考慮すべきポイントです。屋外駐車が多い場合は、水アカが付着しにくいコーティングをおすすめします。走行距離が多い車には、耐久性と防汚性に優れたコーティングが効果的です。予算や維持管理の手間も考慮し、自分のライフスタイルに合った最適なコーティングを選ぶことで、愛車を美しく保つことができます。
まとめ
車を美しい状態に保ちたい方は多いでしょう。ワックスがけはその方法のひとつです。定期的に施工することで、艶や輝きをキープできます。ワックスがけは比較的簡単なボディメンテナンスで、初心者でも取りかかりやすいですが、手間がかかる点はデメリットです。
ボディメンテナンスの手間を省きたい場合は、ガラスコーティングなどのボディコーティングの施工を検討すると良いでしょう。強い保護膜が形成されるため、美観を維持しやすくなります。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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