どのフィットを購入する?目的別のグレードの選び方やライバル車との比較
フィットは、ホンダから販売されているコンパクトカーです。購入層の約70%が50代以上であり、高齢者でも安心して購入できる安全性の高さと、目的別に選べるグレードの豊富さがフィットの魅力です。
さらにフィットを購入する場合、ガソリンかハイブリッドかといったエンジンの違いや、駆動方式の違いなど選択の幅がとても広いです。
今回の記事では、フィットの購入を検討している方に向けて、車種の特徴や選ぶポイントを解説します。
※目次※
・フィットを選ぶ際に注目したいのは「エンジン」「駆動方式」「グレード」の3つ!
・フィットの主なライバル車は「トヨタ ヤリス」と「日産 ノートe-POWER」の2つ。特にヤリスは燃費性能に優れている!
・フィットやそのライバル車をお得に手に入れたい場合は中古車の購入がおすすめ。ネクステージなら豊富な在庫からお気に入りの1台が選べる!
ホンダのフィットを購入したい!
ホンダ フィットは、シンプルで機能性に満ちたコンパクトカーです。ハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載していることでも知られており、走行性能や燃費性能にも優れています。
この記事を読んでいる人の中には、「フィットの概要を知りたい」という方も多いでしょう。ここではフィットの特徴や基本スペックを解説します。
フィットとは
フィットはホンダから販売されているコンパクトカーで、シンプルで親しみやすいデザインが特徴です。ライフスタイルに合わせて、5つのタイプ(BASIC、HOME、NESS、CROSSTAR、LUXE)から選べます。
ハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載している車もあり、ラインナップの豊富さも大きなポイントです。予防安全性能や衝突安全性能も充実しており、非常にバランスの良いコンパクトカーと言えるでしょう。
新型フィットのスペック
新型フィットのスペックは、グレードによって若干異なります。最も基本的なグレードである「BASIC」を例に見ると、以下の表のようになります。
グレード |
BASIC |
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,995mm×1,695mm×1,515mm |
駆動方式 |
FF/4WD |
重量 |
1,070kg |
乗車定員 |
5名 |
エンジン |
水冷直列4気筒横置 |
総排気量 |
1.317L |
燃費(WLTCモード) |
20.4km/L |
フィットを購入する時の選び方【エンジン】
フィットを購入するときは様々な選択肢があります。最初の決め手はエンジンです。フィットでは全グレードにガソリン車かハイブリッド車の2種が用意されています。
ガソリン車はどのような人向けなのか、ハイブリッド車はどのような人向けなのか、それぞれ確認していきましょう。
長く乗りたいならハイブリッド車
フィットに長く乗りたいと考えている場合、ハイブリッド車がおすすめとなります。これは燃費の良さが理由です。
ガソリン車の場合は低速時の燃費は悪くなりますが、ハイブリッド車の場合はガソリンエンジンは燃費効率が良い時に使われる為ガソリン車に比べ燃費は良くなります。
2種のエンジンを使い分けていく為エンジンへの負担は減り、エンジンの劣化もガソリン車に比べて遅くなるという仕組みです。その分価格はハイブリッド車のほうが高いですが、その分長く楽しむことができます。
軽快な走りを楽しみたいならガソリン車
運転を楽しみたいと考えている方にはガソリン車がおすすめとなります。ハイブリッド車は日常の走行のほとんどがモーター走行です。その為、静寂性の高い車種でもあります。
一方、ガソリン車はハイブリッド車に比べて静粛性は低いです。しかしその分車のパワーを感じやすくなり、より運転を楽しむことができます。
ハイブリッド車に比べて価格も安いため、価格を抑えたいと考えている方にとってもおすすめです。
人気があるのはハイブリッド車
フィットの普及率としてはハイブリッド車に分があります。フリート契約がその理由の1つです。フリート契約には一部割引制度が含まれているケースがある為、車両の入替を行うという形でハイブリッドを選ぶ方がいます。各グレード共通のスペックは次の通りです。
項目 |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
排気量(L) |
1.317 |
1.496 |
最高出力(Kw[PS]/rpm)(エンジン) |
72[98]/6,000 |
72[98]/5,600~6,400 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)(エンジン) |
118[12.0]/5,000 |
127[13.0]/4,500~5,000 |
最高出力(Kw[PS]/rpm)(電動機) |
|
80[109]/3,500~8,000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)(電動機) |
|
253[25.8]/0~3,000 |
また、ガソリン車とハイブリッド車では燃費の差も大きいので、この点を考慮する方も多いといえます。※以下各グレード毎のカタログ燃費です。
グレード |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
BASIC |
20.4(km) |
29.4(km) |
HOME |
20.2(km) |
28.8(km) |
LUXE |
19.6(km) |
27.4(km) |
NESS |
19.6(km) |
27.4(km) |
CROSSTAR |
19.4(km) |
27.2(km) |
(2021年11月時点での情報です)
フィットを購入するときの選び方『駆動方式』
『駆動方式』もフィットを購入する際は重要な項目です。フィットには全グレードに2WDと4WDが用意されています。選択の自由があるという点もフィットの魅力の一つです。
ここではこの駆動方式の違いについて解説していきます。まずは2WDについて確認していきましょう。
2WD
2WDとは、Two Wheel Driveの略称です。2WDはさらにエンジンの位置や前後どちらの車輪を回すかといった点で区分けがされています。多くの車はフロントエンジンになっていて、フィットも同様です。
フィットの2WDの場合は前輪を回す仕組みになっていている為、区分けでいうとFF(フロントエンジン・フロントドライブ)に該当します。フィットの2WDの場合は、全グレードFF(フロントエンジン・フロントドライブ)です。
ちなみに後輪ならFR(フロントエンジン・リアドライブ)、エンジンを後ろに配置するタイプとしてはMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)やRR(リアエンジン・リアドライブ)があります。
4WD
4WDは前後の全ての車輪で駆動するシステムを指します。悪路に強く、発進のしやすさが特徴的な駆動方式です。
例えばフィットの2WDの場合、前輪駆動なので雪道などは車輪が空回ってしまうこともありますが、こういったケースに4WDは強い傾向にあります。走行時の安定性が高いのも4WDです。
デメリットは駆動箇所の多さゆえの燃費の悪さが挙がります。また、駆動箇所が多いことで車両も重いです。
ハイブリッドのBASICを2WDと4WDで見比べてみると、車両重量の差は70kgとなっています。駆動箇所が増えた点と重量の違いがそのまま燃費の悪さに繋がっている形です。
燃費重視なら2WD
グレード:BASIC |
カタログ燃費(WLTCモード) |
2WD(ハイブリッド) |
29.4km/L |
4WD(ハイブリッド) |
25.6km/L |
2WD(ガソリン) |
20.4km/L |
4WD(ガソリン) |
18.2km/L |
駆動方式を選択する際の目的によりますが、燃費を重視するなら2WDがおすすめです。BASICを例に見てみましょう。ガソリン車の2WDと4WDを比較してみると、駆動方式が違うだけで2km/Lほどの差があります。ハイブリッドになると、その差はさらに広がります。
とはいえ、4WDには悪路走破性の高さや走行時の安定性などのメリットもある為、一長一短となります。どのような理由で購入するのか、目的をはっきりさせることが大切です。
フィットを購入するときの選び方『グレード』
フィットを購入する際の3つ目の選び方は『グレード』です。フィットには『BASIC』や『HOME』、『LUXE』、『NESS』、『CROSSTAR』、『HOME』など6つのグレードが用意されています。
ここではそれぞれのグレードがどのような目的に沿った車なのか確認していきましょう。
シンプルさを求めるなら『BASIC』
まずは『BASIC』についてです。『BASIC』は文字通りフィットのベーシックスタイルになります。他グレードに比べてシンプルなデザインになっている為、自分らしさも表現しやすいタイプのグレードです。
基本グレードなので価格がリーズナブルな点も特徴の1つとなっています。※新車価格は『BASIC』<『HOME』<『NESS』<『CROSSTAR』<『LUXE』の順で『LUXE』が最も高額です。
(参考:『フィット BASIC(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
居心地の良さなら『HOME』
『HOME』はボディスタビライジングシートが採用されていて、疲れにくい快適さが魅力となっています。このシートは骨盤を安定させてくれるので、長時間乗車しても疲れにくい運転姿勢を保つことが可能です。
ペダル操作など運転しやすさにも繋がり、様々な姿勢や体型にフィットするようにとのホンダのこだわりも現れています。乗車時の居心地の良さを重視したい方はぜひチェックしてみてください。
(参考:『フィット HOME(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
上質さを求めるなら『LUXE』
『LUXE』はシートやステアリングホイールに本革を用いており、フィットの中で一番上質感のあるグレードとなっています。『LUXE』専用の16インチアルミホイールやスチールラジアルタイヤも上質さを際立てるデザインの1つです。
他にも標準装備として、LEDフォグライトや運転席&助手席シートヒーター、充電用USBジャック(急速充電対応タイプ2個付)など、『BASIC』にはない装備が多数付与されています。
アクティブな外観が魅力の『NESS』
『NESS』は軽快なボディカラーデザインが特徴のグレードです。ボディカラーとシートのカラーが『NESS』の印象をよりアクティブなものにしています。
『NESS』には撥水ファブリックシートが設定されている為、ウィンタースポーツで出かけることが多い方などにおすすめです。
なお、一部カラーはまもなく生産終了となる為、ボディカラーにこだわりたい方は早めにチェックしておいたほうがよいかもしれません。
アウトドアを楽しみたいなら『CROSSTAR』
『CROSSTAR』は街にもアウトドアにも似合うスタイリッシュなデザインが魅力のグレードです。エクステリアには『CROSSTAR』専用のグリルやバンパーが用いられていて、よりアクティブな印象を感じるでしょう。
『CROSSTAR』には『NESS』と同じ撥水ファブリックシートが用いられていて、アウトドアにも適しています。16インチアルミホイールやスチールラジアルタイヤもCROSSTAR専用のデザインで設計されていて、非常に魅力的です。
アウトドアだけでなく、スタイリッシュさを重視している方にとっても注目のグレードとなっています。
(参考:『フィット CROSSTAR(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
現行モデルで一番人気があるのは『HOME』
現行モデルで一番リーズナブルなグレードは『BASIC』ですが、売れ筋としては装備が充実した『HOME』が一番手となっています。ホワイトやシルバー系のボディカラーが人気です。
ちなみにフィット購入者の多くはハイブリッド・2WDを選んでいます。これは車を利用する方の多くが燃費を念頭に購入を検討している点が挙がるでしょう。
ハイブリッド車とガソリン車では価格も違ってきますが、長期的な利用を考慮するとハイブリッド車に分があるようです。※他の理由としては4WDの納期の長さも問題点として挙がっています。
フィットを購入する時に気になる維持費の目安
ここではフィットの維持費について解説していきます。フィットの維持費としては、自動車税や自動車重量税、車検、保険など様々なものがある為、それぞれ確認が必要です。
フィットの維持費が全体でどの程度かかるのか、まずは自動車税や自動車重量税など税金から確認していきましょう。
自動車税・自動車重量税
車を利用する場合の税金としては、自動車税や自動車重量税があります。自動車税とは、排気量に応じた税制です。フィットは全グレード1.3Lなので、区分けとしては「排気量1000cc超から1500cc以下」にあたります。料金は3万5,000円です。
なお、上記金額は新車登録を2019年10月1日以降に行った場合となります(2019年9月30日以前の場合は3万4,500円です。)。新車登録の時期によって税額が変わる為、この点は注意してください。
自動車重量税は文字通り車の重さに応じた税制です。この税制は購入後の経過年数次第で税額が変わってきます。支払いは車検時に行う為、自家用車として利用する場合、初回は3年分、その後は2年分まとめて払う仕組みです。
フィットの車両重量は『~1,500kg以下』なので、3年分の場合は3万6,900円となります。
2年分の場合はさらに区分けがされているので注意が必要です。区分けは使用年数で分けられていて、『13年未満』や『13年経過』、『18年経過』の3種類となっています。
13年未満なら2万4,600円、13年経過なら3万4,200円、18年経過なら3万7,800円です。
(2021年2月時点での情報です)
車検・保険料
車検とは、自動車検査登録制度のことを指します。自家用乗用自動車の場合、車検は1回目で3年の有効期間があり、2回目以降の有効期間は2年です。
車検では点検や整備、検査、登録に対して費用が発生する為、これらに対してお金を支払う仕組みとなっています。その際は印紙代(1,400円前後)も支払う形です。
フィットの場合、ディーラー次第ではありますが、5万5,000~7万円前後が相場となっています。
また、自賠責保険料(自動車損害賠償責任保険)は加入必須の保険で、上記車検料金に含まれます。
任意保険は任意で加入する保険ですが、万が一のことを考慮すると、加入はほぼ必須といえるでしょう。任意保険はWebサイト上でシミュレーションが可能な会社もあります。
例えば『6等級・30歳以上・ゴールド・7,000km以下』でシミュレーションしてみると、車両保険なしで3万円強、車両保険(一般形)ありで6万円強です。
任意保険料は保険会社によって保険料が変わります。契約内容なども変わってきますので、契約内容と保険料両方のバランスも確認すべき点と言えるでしょう。
(2021年2月時点での情報です)
フィットの購入検討時に比較したい2つのライバル車種
ここではフィットのライバル車として、トヨタのヤリスや日産のノートを紹介していきます。それぞれのスペックや特徴を見比べ、自身の目的に沿った車がどのような車なのか確認していきましょう。まずはトヨタのヤリスについてです。
トヨタ ヤリス
トヨタのヤリスのスペックは次の通りです。※以下HYBRID Xのデータ(2WD)になります。
項目 |
詳細 |
全長×全幅×全高(m) |
3.940×1.695×1.500[1.515] |
ホイールベース(m) |
2.550 |
車両重量(kg) |
1,050 |
エンジン(型式) |
M15A-FXE |
排気量(L) |
1.490 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
67(91)/5,500 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) |
120(12.2)/3,800~4,800 |
タイヤ(前・後) |
175/70R14 |
HYBRID X(2WD)のカタログ燃費は36km/Lです。実燃費は27.km/L程でした。
BASICの2WD(ハイブリッド)の実燃費は22.61km/Lだったので、燃費の良さが伺えます。また、検知機能による自動ブレーキなど安全面が高い点も魅力の1つです。
ネクステージでは、ヤリスの中古車を119万9,000円〜469万9,000円で取り揃えています(2021年11月時点)。
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRヤリスの中古車をチェック
※価格は支払総額
日産 ノートe-POWER
日産のノートのスペックは次の通りです。※以下Sのデータになります。
項目 |
詳細 |
全長×全幅×全高(m) |
4.045×1.695×1.505 |
ホイールベース(m) |
2.580 |
車両重量(kg) |
1,220 |
エンジン(型式) |
HR12DE |
排気量(L) |
1.198 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
60(82)//6000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) |
103(10.5)/4800 |
タイヤ(前・後) |
185/65R15 88H |
カタログ燃費は28.4km/L、実燃費は19km/L程でした。
日産のノートはエンジンでバッテリー充電を行う電気自動車です。発進時の加速性が早さが特徴になります。静寂性の高さも魅力の一つです。
ネクステージでは、ノートe-POWERの中古車を83万4,000円〜229万9,000円で取り揃えています(2021年11月時点)
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
燃費が一番良いのは『ヤリス』
燃費の良さで選ぶなら、この3種の中ではヤリスのハイブリッド一択です。ハイブリッドなので、初速のエンジン負荷も少なく静かな走りを楽しめます。とはいえ、フィットやノートe-POWERも燃費が悪いわけではありません。
例えば、フィットの『Home』はインテリアにこだわりがあり、室内空間も広い為居心地の良さが魅力です。特に3種の中では後席や荷室の使い勝手の良さが売りとなっています。
ノートe-POWERも実燃費としてはヤリスに劣りますが、発進時や低速からのスムーズな加速力はかなり魅力的です。SモードやECOモード、NORMALモードの3種類で運転を楽しめます。低速での燃費性能の良さも魅力の1つです。
このようにそれぞれに魅力がある為、購入の際は自身が何を求めているか、自分なりに検討していく必要があるでしょう。場合によっては新車でなく中古での購入も1つの選択肢となります。
フィットやライバル車を購入するならネクステージへ!
ここまでフィットの各グレードやヤリス、ノートe-POWERなど、様々な車について触れてきました。購入の選択肢としては、新車だけでなく中古も視野に入れている方もいるでしょう。
ネクステージでは今回紹介したフィットの各グレードやヤリス、ノートe-POWER以外にも様々な車を取り扱っています。各車のメリットデメリット含めた特徴やその他不明点など、スタッフが丁寧に回答いたします。
どんな車がいいか悩んでいる時はぜひネクステージスタッフにお声掛け下さい。
まとめ
今回はフィットを購入するときの選び方として、エンジンや駆動方式、グレードについて解説してみました。現行モデルで人気があるのはハイブリッド車・2WDの『HOME』です。
『HOME』は『BASIC』に比べてコンビシートなど装備も充実していて、室内空間も居心地の良い作りとなっています。燃費の良さも合わさってより注目されているのでしょう。
他のグレードもそれぞれに魅力があるので、ぜひ自身の目的に合ったフィットを選んでみてください。
ライバル車としてピックアップしたヤリスやノートe-POWERもそれぞれにこだわりがあります。他の車もチェックしてみたいといった要望があればぜひネクステージスタッフにお声かけください。