新古車に月々1万円台で乗れる方法はある?リースと購入の違いを見てみよう
車を購入する際にローンを利用する方は多くいらっしゃいます。予算の関係で月々1万円台の支払いで済ませたい場合、現実的な選択肢として中古車が挙がります。しかし、中には新しいモデルがいいと思う方もいらっしゃるでしょう。
中古車には、新古車という新車同様の車があります。新古車は新しいだけでなく新車に比べ低価格です。この記事では、1万円台の支払いで新古車が購入できるのかをご紹介します。
また、近年利用者が増えているカーリースやサブスクについても解説しますので、どのように車を手に入れるか迷っている方はぜひ参考にしてください。
※目次※
・月々1万円で車に乗る手段は中古車の購入やカーリースなどがあり、カーリースで新古車を選ぶことはできない
・新古車を購入するためにはカーローンを活用する必要がある
・月々1万円の支払いで新古車を購入すると、費用の負担を抑えながら程度の良い車両に乗れる可能性がある
新古車に月々1万円台で乗れる方法はある?
車にかかる月々の費用を1万円台に抑えながら、状態の良い新古車を入手する方法はあるのでしょうか。主な車の入手方法は「カーリース」「購入」「サブスクの利用」のいずれかです。
これらの方法で月々1万円台で新古車を入手できるのか、新古車の定義とは何なのかを見ていきましょう。
新古車とはどんな車?
新古車とは、業界の造語です。新古車という表現は消費者にとっては分かりづらい表現のため、混乱を招かないよう自動車公正取引協議会に加盟している販売店では「未使用車」という表現をするように規約として定められています。
未使用車は、初年度登録がされ運行に使用されていない車を言い、登録を済ませたことにより「中古車」の扱いです。また、軽自動車は「届出済未使用車」、普通車の場合は「登録済未使用車」と分けられます。新古車を探す場合は「未使用車」の表記に注目しましょう。
この記事では、分かりやすく新古車としています。
カーリースで利用できるのは新車か中古車のみ
カーリースで利用できる車両は「新車」または「中古車」に限られており、新古車の取り扱いはありません。そのため、新古車を条件にしている場合、カーリースは選択肢に入らないことになります。
新車に乗れるのであればカーリースの方がお得に感じるかもしれません。しかし、月々の支払い金額とは別に、注意しておかなければならないこともあります。これは、中古車のリースも同様です。カーリースの仕組みについては、後ほどご紹介します。
未使用車が絶対条件の場合は購入するしかない
未使用の新古車の特徴として「納期」があります。車両登録が済んでいる新古車は、納期までにさほど時間を要しません。新車のカーリースの場合、納期は新車と同等です。
このような理由から新古車を絶対条件とした場合、方法は購入のみとなります。月月々のコストに加え、納車スケジュールも視野に入れましょう。
> 新古車を無理なく購入する方法についてさらに知りたい方はこちら!
新古車以外の車に月々1万円台で乗れるカーリースの特徴
カーリースの大きな特徴は、毎月のランニングコストを抑えながら車を所有できることです。以前は法人利用が中心だったため、仕組みや支払い金額のイメージがつかないという方もいるでしょう。
ここからは、カーリースを利用する上でどのようメリットやデメリットがあるのか、その特徴を6点詳しくご紹介をします。
頭金も不要で月々の支払い金額が定額になる
ローンを組んで車を購入する場合、いくらかの頭金を支払うことが一般的です。すぐにお金を用意できない場合、この頭金がネックになってしまうでしょう。頭金不要のローンもありますが、購入時に現金払いが生じることが購入のデメリットでもあります。
一方、カーリースは購入ではなく「リース」です。そのため、基本的に頭金を用意する必要はありません。選ぶ車やプランによって決められた、一定額の利用料を毎月支払うシステムです。そのため、初期費用の面ではカーリースは優位と言えるでしょう。
税金や車検を気にしなくてもいい
カーリースの利用料には、車を所有するうえで発生する税金や、2年または3年ごとに支払う必要のある車検費用や自賠責保険なども毎月の支払いに含まれています。
自動車税は排気量によって異なり、軽自動車なら年1万800円、コンパクトカーであれば年3万6,000円ほど必要です。自賠責保険料を含んだ車検費用に関しては10万円近くかかることもあるため、一度に大金が飛んでいくことになります。これらを分割して払えること大きなメリットと言えるでしょう。
(参考:『自動車税・軽自動車税種別割|総務省』)
(参考:『自動車関係税制について|国土交通省』)
お好みの車種やオプションが選択できる
新車のカーリースは、納車まで新車購入と同じ流れを辿ります。そのため、好みの車種を選択する事ができるほか、オプション追加も可能です。
ナビやドライブレコーダーなどの電子機器、ドアバイザー・フロアマットなどの装備品、高速利用に欠かせないETCなど、さまざまなオプションを選ぶことができます。
家族構成や仕事の都合など、ライフスタイルに合わせて必要なもを選択できることも、カーリースのメリットです。
契約満了時の追加料金の可能性がある
メリットの多いカーリースには、購入にはないデメリットがあります。それは「契約終了時点での走行距離」「車の傷の程度」です。
リースという性質上、契約期間終了後は返却をします。また、カーリースの利用料は返却時の価値を見越した設定です。それにより利用にあたっての制限が設けられます。
「仕事で車を使うことが多い」「旅行が好き」「通勤で長距離の運転を毎日する」など、走行距離が増えやすい利用を検討している場合は注意が必要です。利用の仕方にもよりますが、購入に比べ気を遣うところがあることを覚えておきましょう。
自由なカスタマイズは難しい
カーリースは、標準オプションを装備させることはできますが、ドレスアップ目的で車高を落としたりマフラーを変えてエアロを付けたりというようなカスタマイズはできません。ここにも、返却する必要性と残価設定が関係します。
リース会社によっては元に戻すことを条件にカスタムを許可している場合もありますが、戻すことで傷がついてしまう可能性もあるため、基本的には車を受け取った時点の状態から何も手を加えないまま利用するようにしましょう。
契約満了までは解約ができない
カーリースは、原則として契約期間中に途中解約をすることはできません。月額料金は、車両価格を契約年数で割り出して計算しています。契約期間中は車に乗り続けることが前提となっていることが理由です。
途中解約をした場合は、違約金を請求されることがあります。カーリースをする際は、自身の現在のライフスタイルをしっかりと把握して、本当にカーリース契約をすることに問題はないかを考えておきましょう。
新古車は月々1万円で購入できるの?
月々のコストを抑えて車を利用できるカーリースも魅力的ですが、新車同様の新古車は月々1万円で購入が可能なのでしょうか。
結論からお伝えすると、新古車を月々1万円で購入することは「可能」です。ここでは、どのような条件で月々1万円で新古車を所有する事ができるのかを詳しく解説します。
新古車の相場
2021年9月時点のネクステージ取り扱い新古車の相場は、約69万~539万円です。そのうち、最も価格の安い車両は「スズキ アルト」や「ダイハツ ミライース」などの軽自動車となり、100万円以下のものも多くあります。
一方、普通車の新古車で最も価格の安い車は約139万円です。普通自動車の流通量は軽自動車に比べ少ないため、選択肢はさほど多くありません。そのため、多くの車両から選びたい場合は、軽自動車がおすすめです。
新車同様の車が100万円以下で購入できるとなると、月々1万円の支払いも現実的に考えることができます。次で支払いのイメージを具体化していきましょう。
購入時のローンの目安
2021年9時点で最も価格の安い車両は「スズキ アルト」の69.9万円です。この車両を元に、月々1万円のローンで購入する目安を算出してみましょう。表にある金利は一般的なカーローンの金利です。
車両価格 |
頭金 |
借入期間 |
金利 |
月々の返済額 |
69.9万円 |
0円 |
7年 |
5.00% |
9,752円 |
車両価格が69.9万円の場合は、ローンの契約期間を7年にすることで月々1万円で新古車に乗ることができます。
普通車の新古車の最も安い価格は139.9万円です。70万円の頭金を支払うことで7年ローンで月々1万円の支払いが現実的となります。
以上のことから、新古車を月々1万円で購入する場合は頭金なしの場合は、7年ローンで軽自動車を購入することができこととなります。
新古車に月々1万円で乗れるローン購入とカーリースの違い
月々1万円台でカーリースをすることは可能ですが、新車か中古車のいずれかに限定されます。もし、毎月の費用を抑えつつ新古車を入手する場合は、ローンを活用しましょう。
ここからは、車をローンで購入する場合とカーリースをする場合の支払い額、初期費用、維持費の違を具体的にご紹介をします。
支払い額の違い
車をローンで購入する場合とカーリースする場合で、どの程度支払い額の違いがるのか見ていきましょう。今回はネクステージの新古車で最も安い「スズキ アルト」の69.9万円を参考に、頭金0円でローンを組んだと仮定します。
カーリースについては、月額料金が1.5万円と仮定して比較しますので参考にしてください。
|
ローンで購入 |
カーリース |
契約年数 |
7年 |
|
頭金 |
0円 |
なし |
金利 |
5% |
なし |
月々の支払い額 |
9,752円 |
1.5万円 |
総支払い額 |
81.9万円 |
126万円 |
その他の費用 |
・登録諸費用 ・軽自動車税 ・重量税 ・車検費用 ・自賠責保険料 ・ガソリン代 ・駐車場代 |
・ガソリン代 ・駐車場代 |
ローンで購入した場合とカーリースした場合とでは、車両本体はローンの購入の方が支払い額は少額で済みますが、それ以外の諸費用がかかります。
カーリースの場合、総支払額はローンよりも高くなりますが、その他にかかる費用は、基本的にはガソリン代と駐車場代のみです。
初期費用の違い
車のローンを組んだ場合と、カーリースをした場合の初期費用はどのような違いがあるでしょうか。先ほどと同様に「スズキ アルト」を参考に計算をします。
|
ローンで購入 |
カーリース |
環境性能割 |
非課税 |
なし |
軽自動車税 |
1万800円 |
|
自動車重量税 |
不要 |
|
自賠責保険料(2年) |
1万9,730円 |
|
車検費用 |
不要 |
|
リサイクル預託金 |
7,250円 |
|
登録諸費用 |
4万6,970円 |
|
合計 |
8万4,750円 |
0円 |
新古車は車検が残っていること多いため、車検が残っている場合は車検費用と重量税の支払いは不要です。車検残りがない中古車では、ここに重量税と車検費用が加算されます。なお、税金類は購入のタイミングや車の性能によって異なるためご注意ください。
ローンの場合、初期費用は約9万円程度かかりますが、カーリースの初期費用は全て月々の料金に含まれているため0円です。
維持費の違い
車を購入した場合とカーリースした場合では、どの程度維持費に違いがでるのでしょうか。実際に発生する費用をご紹介します。
車を購入した際の維持費 |
カーリースの維持費 |
自動車税 |
登録費用の分割分 |
車検費用 |
各種税金の分割分 |
メンテナンス費用 |
車検費用の分割分 |
ガソリン代 |
メンテナンス費用 |
駐車場代 |
ガソリン代 |
|
駐車場代 |
車を購入した場合、上記に記載したものが必要になった時に随時支払う必要があります。カーリースは月々の支払い額に含まれているため、維持費としてかかるのは基本的にガソリン代、駐車場代、メンテナンス費用です。
新古車に月々1万円で乗れるローン購入を選ぶメリット
カーリースは、月々支払うべき費用がシンプルでわかりやすいため、お得に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、総支払額で言えば車を購入する方が圧倒的にお得です。
他にも車を購入するメリットがあるため、ポイントを3点ご紹介します。
総支払額は購入の方が圧倒的にお得
初期費用がかからないカーリースは、一見非常にお得に感じます。しかし、車両の総支払額ではローン購入の方がお得です。また、自動車税や車検費用なども分割支払いか一括支払いかの違いだけで、支払う金額に違いはありません。
何よりも、新古車は購入時の重量税と車検費用が不要です。一般的な中古車と比べてもお得と言えるでしょう。
ローンの組み方によっては頭金を支払わずに済むこともできるため、新古車のローン購入が総額でお得となります。
自分の好きなように車をカスタマイズできる
カーリースは借りている車となるため、車両を自分好みにカスタマイズをする事ができません。カーリースの会社によっては、タイヤホイールを自分の好きなものに変えるだけでも規約違反になる会社もあります。
しかし、車を購入していれば所有者は自分自身となるため制限はありません。タイヤホイールを変えたり、社外品のパーツや車両のコーティングなど、好みに合わせたカスタマイズができることは大きなメリットです。
長距離ドライブが好きな方は購入がおすすめ
走行距離に制限があるカーリースは、趣味で長距離のドライブをする、車の使用頻度が多い場合に使いづらさを感じてしまうでしょう。また、アウトドアなどに使う場合は、小石などによる車体の傷への配慮も必要です。
購入した車であれば、走行距離を気にする必要はありません。車を利用するにあたって制限がないというのは、購入の大きなメリットでしょう。
新古車が月々1万円台で乗れる!現在の人気車種は?
新古車は、月々1万円台で乗る事が可能です。先にご紹介したシミュレーションから分かるように、軽自動車を中心に選んでいきましょう。
月々1万円台で乗る事ができる新古車を、車の特徴や新古車の価格とあわせて3種ご紹介します。
ダイハツ ミライース
ダイハツ ミライースは「新・みんなのエコカー」をコンセプトに、購入をしやすい価格帯、低燃費、安心安全機能の「スマートアシスト」を採用した車両です。
小さな車体からは想像付かないゆとりのある室内空間も特徴で、大人4人が乗車しても窮屈に感じません。荷室の空間も日常使いで十分な容量が確保されており、日本が誇るベーシックカーと言えるでしょう。
新古車価格 |
中古車価格 |
約79万~89万円 |
約15.9万~92万円 |
(2021年9月時点の情報です)
(参考:『ミライース(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ アルト
スズキの代表的な軽自動車であるアルトは、スクエアなボディに台形型のヘッドライトがオシャレで可愛らしい印象を演出しています。軽量で低燃費のアルトは、維持費の節約も可能です。
予防安全技術の「スズキ セーフティ サポート」は標準装備となっています。グレードによっては非装着も選べるため、装備内容をチェックしましょう。
新古車価格 |
中古車価格 |
約69万~89万円 |
約9万~89万円 |
(2021年9月時点の情報です)
(参考:『アルト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ワゴンR
スズキ ワゴンRは、1993年に登場し全高を高くしたトールワゴンとして一時代を築き上げました。現代のスーパーハイトワゴンの流行の流れを作った功労者とも言える存在です。
着座位置がやや高めに設定されているため乗り降りがしやすく、ファミリー使いにも向いています。グレードによってフロントデザインが変わるため、好みで選びましょう。
新古車価格 |
中古車価格 |
約89.9万円~127.7万円 |
約19.9万円~127.7万円 |
(2021年9月時点の情報です)
(参考:『ワゴンR(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
> 新古車の探し方についてさらに知りたい方はこちら!
新古車を月々1万円台でお探しならネクステージへ!
新古車を選ぶ際は、ぜひ未使用車を多数取り扱っているネクステージへご相談ください。ネクステージでは未使用車だけではなく、状態の良い中古車なども豊富に取り揃えており、充実した在庫の中からお客様にぴったりのお車をご提供いたします。
ご相談や在庫確認については、ホームページからも可能です。また、ご予算に合わせた車のご提案もしておりますので、車選びにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
まとめ
月々1万円台で車を所有するには、新古車の購入とカーリースの利用があります。カーリースは初期費用が抑えられる一方で、納期に時間がかかることや利用に制限があるなど注意も必要です。
新車同様の新古車は、ローンの組み方によっては頭金不要で購入ができます。納期も短く済むため、早く車を手に入れたいという方にもおすすめです。
ネクステージは、新古車と呼ばれる未使用車をはじめとした中古車を多く取り揃えております。全国から最寄りの店舗まで取り寄せも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.中古車で50万円で買えるのは何年落ちの車ですか?
A.中古車市場で50万円程度の予算で車を探す場合、車種や年式によって選択肢が異なります。一般的に、この価格帯で購入できるのは、軽自動車なら5年程度経過したもの、普通自動車では7年~8年経過したモデルです。 この年数は車の状態や走行距離、人気度などによって変動する可能性があります。購入を検討する際は、車の状態をよく確認し、必要になるかもしれない修理や交換部品のコストも考慮に入れておきましょう。
Q.中古車の平均購入額はいくらですか?
A.中古車の平均購入額は、一般的に150万円~170万円が目安です。ただし、実際の購入額は車種、装備、メーカーオプションなどの要因によって大きく変動します。 例えば、新車価格が高めのミニバン、高性能ナビゲーションシステムなどの豪華なオプションが付いた車両の場合、170万円では足りないかもしれません。購入を検討する際は、予算や使用目的を明確にしておきましょう。
Q.中古車が一番売れない時期はいつですか?
A.中古車の販売が最も低迷する時期は4月です。3月の決算期後は販売が一段落し、4月からの新生活に向けた車の購入も済んでいる傾向にあります。 また、ゴールデンウィークなどの大型連休後についても、中古車の需要は落ち込みやすいでしょう。一般的に連休後は消費が冷え込むため、販売台数が減少します。 需要が供給を下回る場合、販売店は売り上げを確保するために値引きなどの対策を講じることがあります。
Q.200万の車を買う場合、諸費用はいくらくらいですか?
A.200万円の車を購入する際の諸費用の目安は、車両本体価格の10%~20%程度です。諸費用として20万円~40万円ほどを見込む必要があるでしょう。 諸費用には、自動車税、自賠責保険料、登録費用、車庫証明費用などの法定費用が含まれます。また、ディーラーや販売店によっては、各種手続きの代行費用がかかるでしょう。