トヨタ・アクアとホンダ・フィットの特徴は?2大コンパクトカーの魅力を比較
普段使いに最適なコンパクトカーを探している方にとって、トヨタ・アクアとホンダ・フィットはいずれも有力な選択肢です。いずれもBセグメントに分類される車で、ハイブリッドシステムに力を入れています。
これからコンパクトカーの購入を検討していて、アクアとフィットのどちらを購入するかで迷っている方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、アクア・フィット双方の特徴や魅力的なポイントを紹介します。
どちらが自分に合った車か知るためにも、購入する前に一通りチェックしておくとよいでしょう。
※目次※
5.ネクステージならお気に入りのアクアやフィットが見つかる!
・アクアとフィットはBセグメントに分類されるコンパクトカーで、販売台数が多く人気の高い車
・アクアはハイブリッドカーのみのラインアップで、燃費性能に優れている点が魅力的
・フィットは走行状況に応じて動力を細かく制限するe:HEVを搭載していて、走行性能を重視したグレードもラインアップ
トヨタ・アクアの特徴
アクアはトヨタが製造・販売しているハイブリッドカーで売り上げ台数も多く、人気が高い車です。JADAが発表しているブランド別の売り上げ順位によると、5位以内に入っている月も存在します。
アクアはさまざまなシーンで快適なドライブを楽しめる車です。ここからはアクアの特徴を詳しく紹介します。これらのポイントに魅力を感じる方は購入を検討してもよいでしょう。
ハイブリッドカーのみのラインアップ
アクアのラインアップはグレードを問わず、ハイブリッドカーのみです。ガソリンカーやディーゼルカー、EVは設定していません。
パワートレインは1.490L(出力67kW)の直列3気筒ガソリンエンジンと59kW出力のモーターを組み合わせています。特別出力が高い車ではありませんが、Bセグメントのコンパクトカーとしては十分なパワーを発揮してくれるでしょう。
運転しやすいコンパクトカーを探していて、ハイブリッドカーを中心に検討している方にとは有力な選択肢です。
バイポーラ型ニッケル水素電池を搭載
2022年12月時点において、アクアは「GR SPORT」「Z」「G」「X」の4グレードに今まで自動車用としては使用していなかった、バイポーラ型ニッケル水素電池を搭載しています。
バイポーラ型ニッケル水素電池が充放電する仕組みは、通常のニッケル水素電池と同じです。一方で電極の構造に違いがあり、1枚の集電体に双極を搭載することでコンパクト化に成功しました。
集電体の構造を変更することで抵抗を軽減して出力を増大できるだけでなく、同じサイズのバッテリーで多くのセルを搭載して容量を増やせるのも魅力です。
ただし、アクアのグレードラインアップのうち、「B」には従来型のリチウムイオンバッテリーを搭載しています。
上質でシンプルなエクステリアデザインが魅力
アクアが掲げているデザインコンセプトのひとつは「Harmo-tech」です。Harmo-techは先進性を体現しつつ、上質さとシンプルさを追求しています。デザインコンセプトで掲げている通り日常に寄り添うデザインで、長期間乗っていても飽きにくいでしょう。
リアフェンダーが張り出しているのも、アクアの特徴的なポイントです。スタイリッシュさを表現しつつも安定感を体現したデザインといえます。
ヤリスと同じGA-Bプラットフォームを採用
トヨタは、アクアと似たようなコンパクトカーとしてヤリスを販売しています。アクアとヤリスは同じプラットフォームを採用しており、そのプラットフォームはGA-Bです。
GA-Bはボディの剛性を高めつつ低重心化を実現したプラットフォームで、走行時の安定性が高いのが魅力といえるでしょう。燃費性能の向上にも貢献しており、ハイブリッドカーに魅力を感じる方にとってはこちらもうれしいポイントです。
さらに、ホイールベースを長くすることで車内空間の広さを確保し、コンパクトカーでありながらも十分なキャビンスペースを備えています。
AC100V・1.5kWの給電システムを搭載
アクアはアクセサリーコンセントを標準装備しており、AC100V・1.5kWの出力に対応しています。燃料が満タンの状態で消費電力が400Wの機器を接続した場合、約5日給電できるため災害対策として有用です。
家庭用の一般的な100Vコンセントと同じ出力のため、多くの機器を接続できるでしょう。災害対策以外でも、キャンプや旅行でも活用できます。
ホンダ・フィットの特徴
ホンダ・フィットの特徴も見ていきましょう。フィットはアクアとは違った特徴があります。一通りチェックして自分の好みにあった車種を選ぶのがおすすめです。
ここからは、フィットのパワートレインやハイブリッドシステムの特徴、デザインについて詳しく解説します。フィットも売り上げ台数が多く人気の高い車種で、コンパクトカー狙いの方にとっては見逃せません。
ガソリン車とハイブリッド車から選択できる
アクアはハイブリッドカーのみのラインアップですが、フィットはハイブリッドに加えてガソリンのみのモデルも設定しています。そのため、本体価格を抑えたガソリン車を購入したい場合はフィットを選ぶことになるでしょう。
搭載しているエンジンは、ガソリンカー・ハイブリッドカーともに1.496Lの直列4気筒ガソリンエンジンで、出力は78kWです。ハイブリッドカーのモーター出力は90kWのものを搭載しています。
カタログ上の出力はフィットのほうが高いものの、ハイブリッドシステムの設計が異なるため、そのまま比較してどちらが優位か判断するのは難しいでしょう。
e:HEVは3つの走行モードを選べる
フィットが搭載しているハイブリッドシステムはe:HEVと呼ばれており、以下の走行モードを使い分けて走ります。
走行モード |
概要 |
主な利用シーン |
EVモード |
・エンジンは始動しない ・バッテリーに充電した電力で走行用モーターを動かして車輪を回転させる |
・発進時 ・ブレーキング時 ・低速走行時 |
ハイブリッドモード |
・エンジンの動力で発電用モーターを回してバッテリーに充電する ・同時にバッテリーから電力を供給して走行用モーターを動かして車輪を回転させる |
・登坂時 ・急加速時 |
エンジンモード |
・クラッチを通してエンジンの動力を直接車輪に伝えて回転させる ・走行用モーターは使用しない |
・高速走行時 |
通常のハイブリッドシステムは、エンジンの動力をモーターがサポートする仕組みです。一方でe:HEVのハイブリッドモードは、エンジンの動力は発電する目的で使用します。
そのため、低速走行時や登坂時には、モーターの低速域でも十分なトルクを発揮できる特性を活かせるのがメリットです。高速走行時はエンジンのパワーを直接伝達して有効活用できるため、さまざまなシーンで十分な走行性能を発揮してくれるでしょう。
複数のエクステリアデザインを設定
エクステリアデザインをいくつか用意していて、好みに応じて選べるのもフィットの魅力です。具体的なデザインラインアップを以下にまとめました。
・BASIC:シンプルで飽きにくいデザイン
・HOME:シンプルでありながらも上質さを感じさせるデザイン
・RS:精悍さを感じさせるハイクオリティなデザイン
・CROSSTAR:アウトドアを意識したSUVテイストのデザイン
・LUXE:より洗練されたスタイリッシュなデザイン
一般的なコンパクトカーによくあるシンプルなデザインもあれば、SUVのようなデザインも存在します。好みは人それぞれなので、自分に合ったデザインコンセプトの車を選べるのもうれしいポイントです。
アクアとフィットの各種性能を徹底比較!
アクアとフィットのどちらを購入するかで迷っている方に向けて、違いをさまざまな面から比較して紹介します。ボディサイズや積載性、燃費性能、走行性能などを詳しく比較するので、ぜひご参考ください。
両車種の違いを正しく理解し、自分のニーズや車を購入する目的に合ったものを選べば、より楽しいカーライフを送ることにつながるでしょう。
ボディサイズ
車種 |
アクア |
フィット |
全長 |
4,050mm~4,095mm |
3,995mm~4,095mm |
全幅 |
1,695mm |
1,695mm~1,725mm |
全高 |
1,485mm~1,505mm |
1,515mm~1,570mm |
ホイールベース |
2,600mm |
2,530mm |
最低地上高 |
140mm~155mm |
135mm~160mm |
ボディサイズは若干の差があるものの、大きな違いを感じるほどではありません。両車種ともBセグメントのコンパクトカーに位置付けられているため、似たようなサイズ感の車といえるでしょう。
アクアは全高がやや低い点が特徴です。低重心設計で全高が低い分、エアロ性能が高く走行時の安定性に優れるのが魅力といえるでしょう。
ラゲッジスペース・収納
車種 |
アクア |
フィット |
荷室幅 |
1,153mm |
1,150mm |
荷室高 |
824mm |
760mm |
容量 ※通常時 |
205L~291L |
330L |
ラゲッジスペースのサイズは似たような数値ですが、容量はフィットのほうが多い結果になりました。積載性を重視する方は、フィットを選ぶとよいでしょう。なお、両車種ともリアシートを格納することで、より多くのラゲッジスペースを確保できます。
車内の収納スペースも充実していて、グローブボックスやフロントコンソール、シートバックなどさまざまなところに細かい収納を設置しています。収納力に大きな差はありませんが、ワイヤレス充電対応のスマホ収納などの細かい装備を設置しているフィットのほうが充実している印象です。
燃費性能
アクアとフィットは両車とも燃費性能が高い車として知られています。特にハイブリッドカーを購入する方は、燃費の良さを重視するのではないでしょうか。そこで、アクア・フィット(ハイブリッドカー)の燃費を紹介します。
・アクア:29.3km/L~35.8km/L
・フィット:23.5km/L~30.2km/L
カタログ上の燃費性能には差があり、アクアのほうが優れていることが分かるでしょう。両車が搭載しているハイブリッドシステムや車両重量の違いにより、差がうまれていると考えられます。
安全性能
各カーメーカーは安全性能の向上に力を入れており、アクア・フィットの両車も安全運転支援システムを搭載しています。主な安全装備の一例は以下の通りです。
アクア |
フィット |
・プリクラッシュセーフティ ・レーントレーシングアシスト ・レーダークルーズコントロール ・ロードサインアシスト ・オートマチックハイビーム ・先行車発進告知機能 |
・ブラインドスポットインフォメーション ・レーンキープアシスト ・トラフィックジャムアシスト ・衝突軽減ブレーキ ・誤発進抑制機能 ・標識認識 ・アダプティブクルーズコントロール ・歩行者事故低減ステアリング |
衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、基本的な安全装備は両車ともきちんと備えています。アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなど、運転負荷を軽減するための機能が充実しているのもうれしいポイントです。
走行性能
アクア・フィット両車とも、コンパクトカーとして十分な走行性能を備えています。より運転を楽しみたい方は、足回りのセッティングに「RS」グレードを設定しているフィットを選ぶとよいでしょう。一方でアクアは低重心設計による安定した走りが魅力です。
両車でハイブリッドシステムの設計が異なるため、アクセルレスポンスや細かい加速性能、巡航性能が異なります。走行性能を詳しくチェックしたい方は、購入前に試乗して実際の走りを確かめるとよいでしょう。
居住性・快適性
長距離ドライブを楽しむ方にとっては、キャビンの居住性や快適性は車選びにおける重要な指標です。アクア・フィットの具体的な車内空間の広さは以下の通りです。
車種 |
アクア |
フィット |
室内長 |
1,830mm |
1,955mm |
室内幅 |
1,425mm |
1,445mm |
室内高 |
1,190mm |
1,260mm |
同じサイズ感のコンパクトカーであるため、車内空間の広さに大きな差はありません。ただし頭上のスペースはフィットのほうが広めです。
少しでも広い車内空間を求める方にはフィットがおすすめですが、アクアも十分な空間を確保しています。両車ともコンパクトカーでありながらも車内空間を広くするように設計しているため、快適なドライブを楽しめるでしょう。
アクアとフィットの価格を比較
実際に車を購入するときには、価格が気になるものです。予算内で自分に合った車を購入するためにも、アクア・フィットそれぞれの価格をグレードごとに見ていきましょう。
今回は両車の新車価格およびネクステージで販売している車に基づく中古車価格の相場を紹介します。両車にラインアップされているハイブリッドカーの価格をまとめました。いずれも価格は2022年12月9日時点のものです。
新車価格
グレード |
価格 |
e:HEV BASIC |
199万7,600円~ |
e:HEV HOME |
217万5,800円~ |
e:HEV RS |
234万6,300円 |
e:HEV CROSSOVER |
242万2,200円~ |
e:HEV LUXE |
249万9,200円~ |
フィットのハイブリッドカーは5グレードラインアップされており、それぞれの価格は上記の通りです。オプションの有無によって差が発生しますが、200万円台が目安になるでしょう。
グレード |
価格 |
B |
199万7,000円~ |
X |
210万7,000円~ |
G |
223万円 |
Z |
240万円~ |
アクアのラインアップは4グレードで、価格帯はフィットと同程度です。アクアを購入する場合も、おおむね200万円台の予算が必要と考えましょう。
中古車価格
車種 |
アクア |
フィット |
最低価格 |
35万9,000円 |
15万9,000円 |
最高価格 |
279万9,000円 |
239万9,000円 |
※2022年12月9日時点
アクア・フィット両車ともに、リーズナブルな価格で購入できる低年式車から装備が充実した最新モデルの上位グレードまで多種多様です。予算や好みに応じて購入する車両を選ぶとよいでしょう。
同日時点でネクステージには、アクアの在庫は400台以上、フィットの在庫は130台以上存在します。いずれも人気のある車種のため、中古車の選択肢が豊富です。
ネクステージならお気に入りのアクアやフィットが見つかる!
中古車を含めてアクア・フィットの購入を検討している方は、ぜひネクステージをご利用ください。ネクステージの公式サイトには在庫を網羅的に検索できるシステムを用意しており、中古車の在庫をまとめてチェックできます。
ネクステージは実績豊富な大手中古車販売店です。コンディションがよい車を多数取りそろえてお待ちしていますので、ぜひご利用ください。
豊富な在庫をラインアップ
ネクステージは全国各地に多数の店舗を展開しており、さまざまな車を買い取って販売しています。アクア・フィットの中古車在庫も多く、好みに応じて選びやすいのも魅力です。
他にも多種多様な車を販売しているため、アクア・フィット以外のコンパクトカーも含めて検討したい方にも向いています。中古車の購入を検討している方は、ぜひネクステージをご利用ください。
購入後の保証プランが充実
中古車購入で気になるもののひとつが保証です。1台ずつコンディションが異なるため、購入後のトラブルリスクに対応するためにも保証が充実している販売店で購入するのがよいでしょう。
ネクステージで販売する車には、さまざまなトラブルに対応するのに役立つ保証を無料で付帯しています。エンジンやトランスミッション、ハイブリッドシステムをはじめとした多くのパーツが対象です。
保証期間内であればバッテリーやブレーキパッド、ファンベルトなどの消耗品類のトラブルにも対応しています。保証が充実した販売店で中古車を購入したいと考えている方も、ぜひネクステージをご利用ください。より充実した保証を必要とする方に向けて、有料オプションの保証サービスも用意しています。
まとめ
トヨタ・アクアとホンダ・フィットは人気が高いBセグメントのコンパクトカーです。燃費性能と走行性能に優れるハイブリッドモデルを中心にラインアップしており、通勤や日常使いに最適と言えます。
アクア・フィットは両車ともに販売台数が多く、中古車市場にも多く出回っている点も魅力です。ネクステージでも数多くの中古車在庫を取り扱っていますので、リーズナブルな価格でアクア・フィットを購入したい方はぜひ検索してみてください。
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