ミッション車とは？特徴や運転するコツ、おすすめの5車種も紹介！
自動車の運転免許を取得する際は、AT（オートマチックトランスミッション）限定にするかどうかを決めることが必要です。就職先によっては、MT（マニュアル）車を運転できるかを聞かれるケースがあります。
MT車のことを地域によっては「ミッション車」と呼ぶことをご存じでしょうか。車を動かすのに必要なトランスミッションの種類は幾つかあります。この記事では、マニュアルトランスミッションについての知識を深めましょう。特徴や運転のコツについて解説します。
※目次※
3.マニュアルトランスミッション車のメリット・デメリットは？
6.マニュアルトランスミッション車が欲しいなら中古車も探してみよう！
・マニュアルトランスミッション（MT）車は「ミッション車」や「マニュアル車」と呼ばれている
・意のままに車を動かしている感覚を味わいたい方には、マニュアルトランスミッション車がおすすめ
・マニュアルトランスミッション車は中古車市場では選択肢が豊富にあるためチェックしよう
「ミッション車」とはどのような車？
車の免許を取得する際や車のグレードを選ぶ際に、AT車やMT車など、どのトランスミッションにするかを決めることが必要です。その際、地域によっては「ミッション車」という語を聞く場合があります。
「ミッション車」とはどのような車を指すのでしょうか。また、この機会にトランスミッションについての知識を深めましょう。
一般的にミッション車＝マニュアルトランスミッション車を指す
「ミッション車」とは、マニュアルトランスミッション（MT）車を指して用いられています。関西地方を中心に西日本で用いられることが多い傾向です。種類にかかわらず、全ての車に搭載されている「トランスミッション」を略した言葉のため、聞き慣れていない方にとってはメジャーな略し方ではないと感じられています。
言葉のもとになっている「トランスミッション」とは、どのようなものでしょうか。次項目で解説します。
そもそもトランスミッションとは？
トランスミッションとは「変速機」を指します。大小さまざまな歯車や軸からなっているパーツで、エンジンとつながっており、全ての車に搭載されている動力伝達装置です。エンジンから出力した駆動力を効率よく各タイヤに伝える重要な役割を果たしています。
車の性能が進化するのに伴い、トランスミッションもさまざまな種類が開発されてきました。一概に区分けすることは難しいものの、大まかな分類は下記表のとおりです。
|
トランスミッションの種類 |
概要 |
|
AT・CVT |
自動で変速 |
|
MT |
手動で変速 |
|
AMT・DCT |
手動と自動それぞれの良さが組み合わされたもの |
マニュアルトランスミッション車の仕組みや特徴
現在国内外の車に搭載されているトランスミッションは、大きく分けて5種類です。その中の「MT」を指して「ミッション車」「マニュアル車」と呼んでいます。
マニュアルトランスミッション車の仕組みや特徴、ATとの違いを把握することにより、自分にはどのトランスミッションが性に合っているかを考慮してみましょう。
マニュアルトランスミッション車の仕組み
マニュアルトランスミッションでは、クラッチ操作によりエンジンとトランスミッションの間で駆動伝達を遮断したり、つないだりします。クラッチペダルを踏んだ状態では駆動伝達が遮断され、その状態でギア変速操作を行い、クラッチペダルを戻すと再度駆動力が伝わる仕組みです。
大抵のマニュアルトランスミッション車には、シンクロメッシュ機構と呼ばれる、回転数が異なるギアのかみ合いをスムーズにするメカニズムが採用されています。
オートマチックトランスミッション車との違い
近年、車の免許や車種ラインアップは、オートマチックトランスミッション（AT）車が主流となっています。速度に応じて、ギヤの選択や変速を自動で行ってくれる仕組みです。そのためAT車には、クラッチペダルがありません。
ギアチェンジを手動で行う必要がなく、アクセルとブレーキ操作のみ行えばよいため、運転ストレスを軽減できます。かつては、AT車は燃費が悪いといわれていましたが、最近では燃費性能に優れたAT車が多数販売されている傾向です。
車の運転が好きな方に最適
運転を楽に行えるAT車と比べて、マニュアル車（ミッション車）は、クラッチ操作とギアチェンジが必要です。運転中は気が抜けないと感じる方も多くいる一方、車を意のままに操っている感覚は走りが好きな方の心をくすぐります。
自分の思い通りに加減速ができることや、エンジンの音や振動をダイレクトに感じられることが魅力です。多くの自動車メーカーでは、スポーツカーやスポーティーモデル、業務用トラックや作業用車両などに設定されています。
マニュアルトランスミッション車のメリット・デメリットは？
オートマあるいはマニュアルトランスミッションのどちらが自分に向いているかを知っておくことは、スムーズな車種・グレード選びに役立ちます。どのトランスミッションにも、それぞれメリット＆デメリットがあることを覚えておきましょう。マニュアル（ミッション）車の主なメリットとデメリットは、下記のとおりです。
メリット
マニュアルトランスミッション車のメリットは、前述したように、車を意のままに操っている感覚です。中でも、ダイレクトな加速感はAT車とは全く異なります。運転を楽しみたい人や機械の操作が好きな人から高評価です。
加えて、クラッチ操作が必要なため、アクセルとブレーキを万が一踏み間違えても急発進する心配はほぼありません。車種により異なるものの、基本的にシンプルで丈夫な構造のため、故障が少なく車体価格が低い傾向にあります。
デメリット
マニュアル（ミッション）車の大きなデメリットとされるのは、クラッチ操作の難しさです。運転を楽しくする一方で、ギアチェンジの際に必要な半クラッチ状態を保つのが難しい点が挙げられます。エンストせずスムーズに運転するためには、慣れるまでしばらく練習が必要です。
また、AT限定免許では運転できません。仕事上、業務用トラックや商用車などを運転する際は注意しましょう。
マニュアルトランスミッション車を上手に運転するコツは？
車を操る楽しさを体感したい方であれば、マニュアルトランスミッション車を運転してみたいと思うのではないでしょうか。クラッチ操作は初心者には難しいとはいえ、コツをつかめば上手く運転できるようになります。上手に運転するコツについてチェックしましょう。
発進するときのクラッチの使い方に注意する
クラッチ操作が難しいのは、発進時です。基本的操作としては、まずクラッチペダルを踏みこみ1速にギアを入れます。その後、アクセルペダルを軽く踏みながら、クラッチをゆっくり離すことが大切です。クラッチペダルを急に離すと、エンストしてしまうため注意しましょう。スピードを上げるごとに、2速・3速……とギアチェンジしていきます。
ギアチェンジをスムーズに行う
走行中にギアチェンジする際は、アクセルペダルから足を離し、クラッチペダルを踏んでギアを変えます。ギアを変えたらクラッチペダルから足を離し、再びアクセルペダルを踏むという流れです。一連の流れをできるだけ素早く行いましょう。
慣れないうちは、クラッチを繋げたときのショックが大きくなります。車種ごとに、スムーズなギアチェンジの回転数やタイミングが異なるため、走りながら覚えていきましょう。
停車時はアクシデントに注意する
信号待ちなどの停車時は、ギアをニュートラルに入れて、ブレーキを踏んだ状態が一般的です。1速のギアで、クラッチとブレーキを踏んだ状態で停車していると、足が疲れてしまいます。また、万が一追突された場合に車が飛び出すことを防げるため安全です。
坂道で停車する場合は、サイドブレーキをかけておくことをおすすめします。気付かぬうちにブレーキから足が離れてしまい、後退してしまうことを防ぐためです。
変速時に異音がする場合はシフト操作を見直そう
ギアをチェンジする際に、ギア鳴りとも呼ばれる異音がする場合があります。これは、クラッチペダルの踏み込みが浅いことが主な原因です。車種ごとに、クラッチペダルの踏み込み具合が異なるため、感覚をつかむようにしましょう。
他にも、ギアチェンジの途中でクラッチペダルから足を離してしまったり、ギア段を間違えてしまったりしたときに異音がします。走行中異音がした場合は、シフト操作を見直しましょう。
マニュアルトランスミッション車のおすすめモデル5選
マニュアルトランスミッション車は、スポーツカーやスポーティーモデルに多くラインアップしています。人気が高いマニュアル（ミッション）車のおすすめモデル5選をご紹介しますので、車選びの参考にしてください。中古車相場は、ネクステージにおける2022年11月時点の価格です。
マツダ「ロードスター」
マツダ ロードスターは、徹底的に軽量化を図った、2シーターのオープンライトウエイトスポーツカーです。マツダが掲げる「人馬一体」のコンセプトを最新技術で具現化しました。走る歓びを体感できるよう、マニュアル（ミッション）車がラインアップしています。
新車価格は、262万3,500円~335万6,100円です。残念ながら、現行モデルの注文受付は終了しました。販売店の在庫がなくなり次第、生産終了します。マニュアル（ミッション）車中古車相場は、約165万円~329万円です。
（参考：『ロードスター（マツダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキ「スイフト スポーツ」
スズキ スイフト スポーツは、加速の力強さや操舵安定性が魅力です。取り回しがしやすいボディサイズや燃費性能の良さも高く評価されています。思い通りのスポーティな走りを求める人向けに、マニュアル（ミッション）車が用意されていることもポイントです。
新車価格は、188万5,400円~215万2,700円に設定されています。マニュアル（ミッション）車中古車相場は、約99万円~220万円です。
（参考：『スイフト スポーツ（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ「GR 86」
トヨタ 86は、車好きの間では有名なスポーツカーです。走る楽しさを多くの人に届けるべく開発され、愛され続けてきました。人気車86をさらに進化させ、モータースポーツ界で培った技術と経験をふんだんに詰め込んだ車が、GR 86です。マニュアル（ミッション）車も設定されており、直感的・ダイレクトに気持ちよく運転を楽しめます。
新車価格は、279万9,000円~351万2,000円です。マニュアル（ミッション）車中古車相場は、約339万円~429万円となっています。
（参考：『GR 86（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
日産「マーチ NISMO S」
NISMOとは、世界のモータースポーツ界で記録を残してきた日産のレーシングブランドです。車を楽しむ文化として、今までなかったワクワクを発信することを目指しています。そのNISMOのこだわりや技術を詰め込んだマーチが、マーチ NISMO Sです。
自在に操れるマニュアルトランスミッションは、日常的に走りを楽しめる車に仕上がっています。新車価格は187万6,600円です。マニュアル（ミッション）車中古車相場は、約104万円となっています。中古車市場への流通台数が少ないため、こまめにチェックしましょう。
（参考：『マーチ（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スバル「BRZ」
スバル BRZは、トヨタと共同開発した車で、トヨタ 86の兄弟車です。スバル技術である水平対向エンジン搭載のFRレイアウトピュアスポーツカーで、マニュアル（ミッション）車も設定されています。誰もが楽しめる究極のスポーツカーを目指し、開発されました。
昨今の世界情勢により、車両生産に遅れが生じており、一部アクセサリー用品については注文の一時停止などの影響が出ています。販売店でご確認ください。新車価格は、308万円~343万2,000円です。マニュアル（ミッション）車中古車相場は、約159万円~389万円となっています。
（参考：『BRZ（スバル）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
マニュアルトランスミッション車が欲しいなら中古車も探してみよう！
近年、新車でマニュアル（ミッション）車を設定している車種が少なくなってきました。マニュアル（ミッション）車が気になる場合は、中古車市場のほうが選択肢が広がります。生産終了モデルも選べるためです。
中古車探しの際は、ぜひネクステージをご利用ください。おすすめする理由は下記のとおりです。
ネクステージでは数多くの在庫からお気に入りの車種が選べる！
自分好みの車を見つけるためには、在庫が豊富な販売店を選ぶことが必要です。ネクステージは、全国に200店舗以上あり、総在庫台数3万台を誇ります。幅広いジャンルの車を取り揃えており、車種・グレードが豊富です。
どのお客様にも満足していただけるよう、探しやすく見つけやすい環境を整えています。お気に入りの車を見つけられる可能性が高いことがおすすめの理由です。
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ネクステージで購入すると無料保証が付く
ネクステージで購入いただいた車には、無料保証を付帯しています。無料保証には、エンジン・トランスミッション・ステアリングなど、基本的な項目が含まれているため安心です。
マニュアル（ミッション）車を選ぶ人は運転が好きな方が多いため、走行距離が多い傾向にあります。万が一に備えて、保証が充実しているネクステージをご利用ください。
まとめ
従来の車は、マニュアルトランスミッション車が主流でした。時代は変わり、ニーズの変化やさまざまな技術の進歩により、現在ではAT車が主流となっています。
しかし、車を思いのままに操る楽しさを味わいたい方の中には、マニュアル（ミッション）車のほうが向いていると感じている人は少なくありません。在庫が豊富なネクステージで、自分に合う車をぜひお探しください。
