ヤリスとマツダ2を6つの項目で比較!ライバルコンパクトカー3車種も紹介
サイズ感や利便性、コスト面など全体的にバランスが取れているコンパクトカーは、幅広い層で高く評価されています。中でも、トヨタ ヤリスやマツダ2は、輸入車と比較しても見劣りしないデザイン性の良さや優れた燃費性能などが魅力です。
車を選ぶ際に、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。この記事では、主な6つの項目に注目して、ヤリスとマツダ2を比較解説します。自分に合うコンパクトカーを見つけてみましょう。
※目次※
・トヨタ ヤリスは世界トップレベルの低燃費や爽快なドライブフィーリングが魅力。
・マツダ2は、国産車では珍しいクリーンディーゼルエンジン搭載モデルがあり、上質な雰囲気の内装が特徴。
・ヤリスやマツダ2などのコンパクトカーを選ぶ際は、どのような条件を重視したいかを考慮し比較検討した上で決定しよう。
トヨタ ヤリスとマツダ2の特徴は?
トヨタ ヤリスは、ヴィッツのフルモデルチェンジを機に車名変更して生まれ変わったモデルです。一方マツダ2は、マツダ車が国際ブランドの車名に統一するタイミングでデミオから変更しました。
どちらも独自のコンセプトを基に開発され、こだわりが詰まったコンパクトカーです。それぞれの特徴、デザインや性能の違いについて解説します。
ヤリスはどのような車?
ヴィッツから数えると4代目となる新型ヤリスは、2020年2月に販売開始されました。TNGAに基づいた新開発GA-Bプラットフォーム採用ゆえに、低重心で軽量かつ高剛性ボディです。
モータースポーツ界でも活躍しているヤリスは、動力性能や燃費性能に優れており、世界のコンパクトハッチバック市場に大きな影響を与えたといわれています。車体サイズは、駐車場や道路幅をあまり気にせずに済むちょうど良いサイズです。トヨタの最新テクノロジー予防安全装備が搭載されています。
全長×全幅×全高(mm) |
3,940×1,695×1,500~1,515 |
車両重量(kg) |
940~1,180 |
ホイールベース(mm) |
2,550 |
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ2はどのような車?
デミオから車名変更したマツダ2は、日常使いできる上質なコンパクトカーとして2019年9月に販売開始されました。マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」を採用した内外装です。躍動感あふれる雰囲気と個性的なカラーリングの設定が、こだわりを求める人の心をくすぐっています。
車体は、ヤリスより若干大きなサイズです。シャークフィンアンテナ装着車グレードなど、場合によっては立体駐車場を利用できないケースがあるため確認しましょう。
全長×全幅×全高(mm) |
4,080×1,695×1,500~1,550 |
車両重量(kg) |
1,040~1,240 |
ホイールベース(mm) |
2,570 |
(参考:『マツダ2(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ヤリスとマツダ2のグレードラインアップ
ヤリスとマツダ2は、どちらもグレードラインアップが充実しており、幅広いニーズに応えています。エンジンタイプや駆動方式などに注目してグレード選びをする方も多いのではないでしょうか。ヤリスとマツダ2各現行モデルのグレードをご紹介します。
ヤリスの現行グレード
ヤリスの基本グレードは、X・G・Zです。3種類のグレード全てに、ガソリンとハイブリッド、2WDと4WDが用意されています。
ハイブリッド車は1.5Lエンジン+モーター、ガソリン車は1.0Lもしくは1.5Lエンジン搭載です。2WD 1.5Lガソリン車XとGでは、CVTだけでなく6MTも選択可能です。全部で17種類のグレードがラインアップしています。
マツダ2の現行グレード
マツダ2は、2023年3月に大幅商品改良が施されました。ガソリンモデルのグレードは、15C・15BD/15Sunlit Citrus・15SPORT・15MBです。15MB以外は2WDと4WDの選択が可能で、15SPORT(2WD)と15MBには6MTの設定があります。
ディーゼルモデルのグレードは、XD・XD BD・XD SPORT+です。3グレードともに2WDと4WDの設定があり、XD SPORT+の2WDでは6MTのトランスミッションも用意されています。全部で15種類のグレードラインアップです。
ヤリスとマツダ2の違いは?デザインや性能を比較
似たようなサイズ感のヤリスとマツダ2ですが、コンセプトは異なります。どちらにも優れた点があり、優劣を付けられない車です。自分にはどちらが向いているのか、内外装デザインや走行性能および燃費性能など、6つの視点から両車を比較検討してみましょう。
外観と車体サイズの違い
両車とも低重心スタイリングかつ、前席の快適さを考慮に入れた設計は似ています。ヤリスは、アクティブな印象で、大胆かつ美しく走り抜けるイメージの外観です。ボディカラーは、モノトーン10色・ツートーン4色の合計14色から選べます。
一方、マツダ2の外観はシンプルな印象です。2023年3月の改良により、グリルやバンパーなどのデザインが変更されました。現行モデルのボディカラーは、匠塗による特別色を含む全12色です。自分らしい個性的な車をアレンジできるよう、豊富なアクセサリー&カラーバリエーションが用意されています。
インテリアデザインの違い
ヤリスの内装は、ドライバーが運転に集中できるコックピットが特徴です。イージーリターンシート採用のため、自分に最適なドライビングポジションを合わせやすくなります。タッチディスプレイ式ナビが装備されており、機能性と快適性の両立を目指したインテリアです。
一方、ヤリスよりもマツダ2のほうが、頭上および荷室スペースがやや広く快適な印象を受けます。運転席6ウェイパワーシートにはドライビングポジションメモリー機能が備わり、自動防眩ルームミラー採用など上質感を追求した内装です。ナビは、シフトレバー付近にあるダイヤル式コントローラーで操作します。
パワートレインの違い
ヤリスとマツダ2の大きな違いは、パワートレインです。ヤリスには、1.5L3気筒エンジン+80馬力のモーターというハイブリッド車があります。走行状況に合わせて走行モードを自動切替してくれるほか、低速域や短距離ではEV走行も可能です。
マツダ2には、国産車では珍しいクリーンディーゼル車があります。1.5L4気筒直噴ディーゼルターボエンジン搭載で、105馬力のパワフルさです。
ガソリン車は、ヤリスの3気筒エンジンに対し、マツダ2は4気筒エンジンを搭載しています。馬力は、ヤリスのほうがやや強力です。
安全装備の違い
両車には、メーカー独自の先進安全技術が数多く搭載されています。共通している安全装備は、オートマチックハイビーム・追突被害軽減ブレーキ・前後誤発進抑制機構などです。
さらに、ヤリスの1.0L車およびMT車以外には、全車速追従機能付クルーズコントロールが標準装備されています。マツダ2には、後退時や夜間の歩行者を検知してくれるスマートシティブレーキサポートが全車標準装備です。
燃費の違い
ヤリスの燃費性能は、ガソリン1.0L車がWLTCモードで20.2km/L、1.5L車は2WDが19.6km/L~21.4km/L・4WDが19.2km/Lです。ハイブリッド車は、2WDが35.4km/L~36.0km/L・4WDが30.2km/Lという驚くべき燃費性能を誇っています。
マツダ2は、ガソリン2WD車が20.2km/L~20.3km/L・4WD車が18.1km/Lです。ディーゼル車は、2WD車が21.6km/L~25.2km/L・4WD車が19.2km/Lとなっています。
新車価格の違い
ヤリスの新車価格は、ガソリン車が147万円~220万6,000円で、ハイブリッド車が201万3,000円~254万8,000円に設定されています。
一方、マツダ2は、ガソリン車が152万9,000円~232万1,000円です。ディーゼル車は190万3,000円~254万1,000円となっています。両車の価格帯に大きな違いはありません。
(2023年3月時点の情報です)
ヤリスとマツダ2の中古車価格相場は?
人気が高いヤリスやマツダ2をできるだけお得に購入したい場合は、中古車の購入を検討するのもひとつの方法です。2023年3月現在、ネクステージにおけるヤリスの中古車相場価格は約102万円~249万円、マツダ2は約119万円~176万円となっています。
現時点では、マツダ2の流通台数は多くありません。中古車市場への流通台数は変動が激しいため、気になる場合は小まめなチェックが必要です。
ヤリスとマツダ2ならどちらを選べばいい?
トヨタ技術搭載のヤリスと、マツダ技術搭載のマツダ2は、どちらにも良さがあります。そのため、どちらを選べば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。どちらが自分に向いているかは、用途や生活環境に加え、どの条件を重視したいかによります。代表的な特徴を見てみましょう。
ヤリスの購入に向いている人
ヤリスを購入している人は、燃費性能を重視する方が多い傾向です。前述したように、ヤリスの燃費性能は世界的にもトップレベルを誇っています。スポーティーな走りを楽しみつつも、なるべく維持費も抑えたいと思っている方に向いている車です。
運転席の快適さや充実した安全装備などのおかげで、ロングドライブも安心して楽しめます。しかし後部座席はそれほど広くないため、4人乗車が多い方は試乗して確認してみましょう。
マツダ2の購入に向いている人
マツダ2は、日常使いの車にも上質感を求めている方に人気が高い傾向です。こだわりが感じられる内装や個性あふれるカスタムバリエーションを用意した外装など、常に自分らしさを失いたくない方に向けて開発されています。
ヤリスの燃費性能には劣るものの、マツダ2のディーゼル車は軽油のため、毎月の燃料代が抑えられることも魅力です。トルクが太いディーゼルエンジンならではの走りを楽しみたい方にも向いています。
マツダ2とヤリスだけじゃない!他にもあるライバル車
軽自動車よりもパワーを持ちつつ、取り回しがしやすい車を求めている方に人気が高いコンパクトカーは、ヤリスやマツダ2だけではありません。購入を決める前に、他のライバル車もチェックしてみましょう。代表3車種をご紹介します。中古車相場は、ネクステージにおける2023年3月時点の価格です。
日産 ノート
日産 ノートに採用されているハイブリッドシステムは、エンジンで発電を行いモーターで走る日産技術「e-POWER」搭載です。加速性能・燃費性能・静音性などに優れています。
新車価格は、224万9,500円~292万8,200円です。中古車相場は、約21万円~259万円となっています。
全長×全幅×全高(mm) |
4,045×1,695×1,520 |
車両重量(kg) |
1,220~1,340 |
ホイールベース(mm) |
2,580 |
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フィット
ホンダ フィットは、コンパクトカーの中ではやや大きめのサイズです。あわせて、センタータンクレイアウトを採用しているため、後部座席や荷室スペースが広く確保できます。
新車価格は、159万2,800円~266万4,200円です。中古車相場は、約9万円~216万円となっています。
全長×全幅×全高(mm) |
3,995~4,095×1,695~1,725×1,515~1,570 |
車両重量(kg) |
1,080~1,280 |
ホイールベース(mm) |
2,530 |
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ スイフト
スズキ スイフトは、全長やホイールベースが短いため、狭い道での取り回しがしやすい車です。高速走行や山道でのハンドリング性能に定評があります。新車価格は、138万8,200円~204万8,200円です。中古車相場は、約17万円~151万円となっています。
全長×全幅×全高(mm) |
3,845~3,855×1,695×1,500~1,525 |
車両重量(kg) |
840~970 |
ホイールベース(mm) |
2,450 |
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージは中古車選びがしやすい!
どのコンパクトカーが自分に向いているのかを決めかねている場合は、中古車に乗ってみて確認するという方法を検討できます。
また、予算内で上級グレードやオプションを希望する場合も中古車購入を検討してみましょう。ネクステージをおすすめする理由を紹介します。
1台1台をしっかり整備
ネクステージの理念は「お客様ファースト」です。全てのお客様に満足していただけるよう価格・品質・サービスを提供することを目指しています。そのために行なっているのは、新車・未使用車以外の全車両に対する法定点検整備の実施や予防点検整備の推奨です。
また、店舗管理者が全てのお客様にご挨拶をしています。購入の手続きや車両に関するお困りごとやご要望などがありましたら、お気軽にご相談ください。
見つけやすいお気に入りの一台
ネクステージの店舗は、全国に200以上展開しています。総在庫数は約3万台、軽自動車から普通車まで、国産車・輸入車を問わず取り扱いしているため車両の種類が豊富です。
人気車両のグレードやカラーも豊富に取り揃えており、希望条件にかなった車に出会える環境を整えています。ネクステージWeb検索では、全国の在庫から条件を絞って探すことが可能です。
まとめ
コンパクトカーは、通勤やお買い物など普段使いしやすい車として人気があります。トヨタ ヤリスやマツダ2は、デザイン性・走行性能・燃費性能などに優れた車です。安全性能にも優れています。
それぞれの基本スペックや特徴を把握して、自分に向いている車を探してみましょう。ネクステージでは、気になった車を最寄りのネクステージ店舗にお取り寄せして実車確認することが可能です。お気軽にお問い合わせください。
■この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。