「タント」と「N-BOX」を比較!人気の軽自動車の違いとは?
近年、ハイトワゴンタイプの軽自動車が人気を集めています。軽自動車とは思えないほどの室内空間の広さが特徴のタントやN-BOXも幅広い層から支持されていますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
そこでこの記事では、タントとN-BOXの性能面やデザインの違いを紹介します。この記事を読むことで、自分に適した車がどちらなのか判断できるでしょう。
※目次※
・タントにはピラー内蔵のミラクルオープンドアを採用。乗降性を重視したいファミリーユーザーにおすすめ
・N-BOXは安全装備や室内空間の広さなど、バランスの取れた車
・タントやN-BOX以外の軽自動車とも比較し、自分に合った車種を見つけよう
「タント」と「N-BOX」はどのような車?
ダイハツ タントは、小さな子どもがいるファミリーユーザーに人気の軽自動車です。ホンダ N-BOXは、国内販売台数2年連続1位を取得した実績もあります。どちらも歴史の長い軽自動車ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
まずは、タントとN-BOXの概要をチェックしていきましょう。
ダイハツ タント
タントは、先代モデルからファミリーユーザーから高く評価されてきた人気の軽自動車です。プラットフォームやエンジン、CVTも新開発されたものです。以下は、タントのスペック一覧です。
ボディサイズ (全長×全幅×全高・mm) |
3,395×1,475×1,755~1,775 |
室内寸法(長さ×幅×高さ・mm) |
2,125×1,350×1,370 |
最高出力(kW) |
38~47 |
最大トルク(N・m) |
60~100 |
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ N-BOX
現行モデルである3代目N-BOXは、先代モデルに採用されたプラットフォームやパワートレインはそのままに、パワートレインの制御を見直すことで室内空間がより上質になりました。以下は、N-BOXのスペックです。
ボディサイズ (全長×全幅×全高・mm) |
3,395×1,475×1,790~1,815 |
室内寸法(長さ×幅×高さ・mm) |
1,830~2,125×1,350×1,400 |
最高出力(kW) |
43~47 |
最大トルク(N・m) |
65~104 |
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
「タント」と「N-BOX」の外装・内装を比較
タントとN-BOXの内外装デザインはどのような違いがあるのでしょうか。ボディカラーバリエーションは特に差が大きいため、こだわりのボディカラーがある場合は事前にチェックしておきましょう。
ここでは、タントとN-BOXの内外装デザインの特徴、ボディカラーバリエーションを紹介します。
エクステリアの印象
タントは、スクエア型のボディに丸みのあるヘッドライトやフロントグリルを用いた、シンプルかつ性別を問わず使いやすいデザインが採用されています。優しい雰囲気もあることから、ファミリーユーザーも親しみやすさを感じられるでしょう。
N-BOXのフロントマスクは、角張ったヘッドライトやロアグリルなどを採用し、シンプルさにこだわったデザインです。LEDヘッドライトは人の目を思わせるデザインで、奥行き感と立体的造形を演出しています。
豊富なカラーバリエーション
以下は、タントとN-BOXのボディカラー一覧です。なお、メーカーオプションのボディカラーは、別途オプション料金がかかります。
車種 |
タント |
N-BOX |
ボディカラー |
・ホワイト×アイスグリーン ・ホワイト×サンドベージュメタリック ・アイスグリーン ・サンドベージュメタリック ・シャイニングホワイトパール ・ホワイト ・ブラックマイカメタリック ・ブライトシルバーメタリック ・レーザーブルークリスタルシャイン ・ファイアークォーツレッドメタリック ・プラムブラウンクリスタルマイカ |
・プラチナホワイト・パール ・プレミアムサンライトホワイト・パール ・ルナシルバー・メタリック ・メテオロイドグレー・メタリック ・クリスタルブラック・パール ・トワイライトミストブラック・パール ・タフタホワイトIII |
インテリアデザイン
タントはライトグレーのシートにすることで、車内全体を落ち着いた雰囲気に仕上げています。ドアパネル、インパネトレイ、エアコンの吹き出し口にホワイトやネイビーのアクセントカラーが追加されているため、世代や性別を問わず使いやすいのが魅力です。
N-BOXは、モデルチェンジを機にメーターパネルをステアリングホイールの内側になるよう設計したことで、インパネは水平基調のすっきりとしたデザインに仕上がっています。シートは、グレージュとグレーを組み合わせたシンプルながらもモダンなデザインです。
シートアレンジと荷室の使い勝手
タントのリアシートは、50度まで左右独立リクライニングが可能です。フロントシートを倒し、リアシートをリクライニングすれば、足を伸ばしてリラックスできるフラットモードが利用できます。荷室開口幅は1,007mm、開口高さは1,061mmです。
N-BOXのリアシートには、チップアップ&ダイブダウン機構が備わっています。シートを足元に格納すればフラットで広い荷室空間ができ、跳ね上げればリアシートの足元にベビーカーも積載可能です。
荷室開口高さは1,205mmと高いことに加え、地上からフロアまでの高さが低いことから、積載性にも優れています。
「タント」と「N-BOX」の性能を比較
内外装デザインが良くとも、性能が低ければ使っているうちに不満が生まれてしまうこともあります。タントとN-BOXそれぞれどのような性能を持つのでしょうか。
ここでは、安全性能・燃費性能・走行性能の特徴を紹介します。自分の理想に近い車はどちらか細かくチェックしていきましょう。
安全性能
タントには、ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」が採用されています。ステレオカメラを使って周囲の状況を認識し、ドライバーの安全運転をサポートする機能です。
衝突回避支援や認識支援、運転負荷軽減、駐車支援など17種類の予防安全機能が備わっています(グレード別)。
N-BOXに搭載される安全機能は「Honda SENSING」です。フロントに設置されたワイドビューカメラ、前後のソナーセンサーを使い、市街地・高速道路走行時、駐車時など幅広い走行シーンで安全運転をサポートします。
燃費性能
タントのカタログ燃費(WLTCモード)は、アイドリングストップ搭載車が19.6km/L~22.7km/L、非搭載車が18.2km/L~20.1km/Lです。燃費性能を重視したいのであれば、アイドリングストップ搭載グレードX・Lの2WDモデルを選びましょう。
N-BOXのカタログ燃費(WLTCモード)は、18.4km/L~21.6km/Lです。燃費性能を重視するのであれば、2WDのN-BOXを選びましょう。
走行性能
タントのエンジンは、NAエンジンとターボ付きエンジンの2種類です。D-CVTとの組み合わせにより、アクセルペダル操作にレスポンス良く反応し、ドライバーの思い通りに加速できます。
アンダーボディ、サスペンションの高剛性化により、車両姿勢が安定した状態で走行できます。
N-BOXのエンジンには、i-VTECエンジンとターボ付きエンジンがあります。i-VTECエンジンは、力強い走りと燃費性能を両立させた、バランスの良いエンジンです。ターボ付きエンジンは、電動ウェイストゲートバルブによって過給圧をコントロールすることで、ターボらしいパワフルな走りを味わえます。
「タント」と「N-BOX」はどちらがおすすめ?
タントとN-BOXはどちらも魅力的な装備や性能があり、選択に迷う方も多いのではないでしょうか。タントはファミリーユーザーにうれしい機能が備わった車、N-BOXはバランスの取れた車です。ここでは、それぞれの特徴を詳しく深掘りしていきましょう。
子育てしやすい機能や燃費を重視するなら「タント」
タントは、ミラクルオープンドアと前後にロングスライドが可能なフロントシートを採用していることから、子育てファミリーにおすすめです。
ミラクルオープンドアは、スライドドアとフロントドア間にあるピラーをドアに内蔵しています。ピラーを内蔵することで前後ドアが大きく開き、荷物の積み下ろしがしやすく、子ども乗り降りしやすいのが魅力です。
フロントシートにはロングスライド機構が備わっています。ロングスライド機構によって、室内をスムーズに移動できる他、運転席からリアシートに座る子どものお世話もしやすいのが特徴です。
トータルバランス重視なら「N-BOX」
N-BOXは前後シートにゆとりを持たせることで、大人4人が乗っても圧迫感のない乗り心地を味わえます。前後シート間隔はミニバンに相当するほどで、リアシートに座っても足を組めるのが魅力です。
エンジンは、ターボ付きとi-VTECエンジンのいずれかを選択できます。i-VTECエンジンは低燃費ながらも高出力を実現したエンジンで、坂道でも力強く走ります。
アダプティブクルーズコントロールなどの安全技術がパッケージングされたHonda SENSINGは、全グレード標準装備です。安全性能を重視したい方にも適しています。
「タント」と「N-BOX」以外の軽自動車もチェック
タントやN-BOX以外にも注目すべき軽自動車はあります。ここでは、タントやN-BOXに似ている軽自動車を3車種ピックアップしました。
それぞれの特徴と併せて新車価格および中古車販売店「ネクステージ」が販売する中古車相場も紹介しますので、予算に合った車探しに役立ててください。
日産 ルークス
ルークスは、駐車をアシストするインテリジェントアラウンドビューモニター、高速道路走行時にアクセルやブレーキ、ハンドル操作をアシストするプロパイロットなど、先進技術や便利な機能が充実した軽自動車です。
ハンズフリーオートスライドドアを採用しているため、両手がふさがった状態でもスライドドアを開閉できます。新車価格は税込み163万7,900円~239万9,100円、ネクステージの中古車相場は29万9,000円~189万8,000円です。
(2024年3月時点の情報です)
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ スペーシア
スペーシアは、ファミリーユーザーが思う「あったらいいな」を具現化した軽スーパーハイトワゴンです。室内高さが1,415mmあることに加え、左右独立前後スライド可能なリアシートを備えることで頭上と足元に大きなゆとりを持たせています。
リアシートのマルチユースフラップはオットマンとしても使えるため、ロングドライブも快適に過ごせるのが魅力です。
新車は税込み153万100円~182万4,900円で販売されています。ネクステージの中古車相場は、税込み24万9,000円~179万9,000円です。
(2024年3月時点の情報です)
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ハスラー
ハスラーは、優れた燃費性能と走破性、充実した装備が魅力の軽クロスオーバーSUVです。マイルドハイブリッドシステムを全車に搭載し、減速時のエネルギーを充電電力としてバッテリーに蓄えることで低燃費を実現します。
新車価格は税込み136万5,100円~181万7,200円、ネクステージの中古車相場は税込み44万9,000円~209万9,000円です。
(2024年3月時点の情報です)
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
タントとN-BOXは、どちらも燃費性能や安全性能に優れた軽自動車です。乗り降り性や室内の使い勝手を重視したいのであれば、タントをおすすめします。
タントはセンターピラーをドアに内蔵することで大開口を実現した「ミラクルオープンドア」を採用した車です。ロングスライド機構を使えば、車内も楽に移動できます。
N-BOXは、室内空間の広さが魅力です。ミニバンクラスの前後シート間隔がある他、子どもが立ったままでも着替えができるほどの高さがあります。Honda SENSINGも標準装備されているため、トータルバランスを重視したい方には、N-BOXを選ぶとよいでしょう。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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