【2024年】かっこいいAT車12選！MT車と異なる魅力や選び方を解説
トランスミッションは、車にとって欠かせないパーツのひとつです。トランスミッションの種類によって、運転のしやすさや楽しさは大きく異なるでしょう。現在主流となっているのはAT車です。車選びにおいて重視するポイントは人それぞれですが、「かっこいい車」と認識される車を探している方もいるでしょう。
そこでこの記事では、かっこいいAT車に焦点を当て、多くの方がかっこいいというモデルを12車種紹介します。また、ATとMTの違いに触れつつ、AT車を選ぶメリットやデメリットも解説します。ATに分類されるトランスミッションの種類や特徴についても必見です。
※目次※
・AT車は、走行中、変速が自動的に行われるため運転がしやすい。
・AT車には一般的なステップATやCVT、高性能なDCT、そしてAMTなど種類がある。
・かっこいいAT車を選ぶ際は、見た目だけでなく走行性能やライフスタイルにマッチしているかなどのポイントも押さえよう。
かっこいいAT車とは？MT車との違い
AT車は、オートマチックトランスミッションを搭載した車のことです。最近は多くの方がAT車を選んでいますが、AT車にはどのような特徴があるのか、基本から振り返りたい方もいるでしょう。まずは、AT車のメリットやデメリットを、MT車と比較しつつ確認していきましょう。
簡単操作で走行できる
AT車の最大の特徴は、運転操作がシンプルなことです。Dレンジへシフト操作すると、走行中のギアチェンジが自動的に行われるため、ドライバーは2つのペダルとハンドルの操作に集中できます。
一方でMT車は、速度に合わせてギアを切り替える必要があり、クラッチペダルを何回も操作しなければなりません。状況によっては、エンストすることもあり、慣れていないと緊張感もあります。
低速走行しやすい
AT車は、低速走行のしやすさも特徴のひとつです。運転免許を取る際に、クリープ現象という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
AT車はアクセルを踏まなくても、軽めの回転力が駆動輪にかかるため、徐行するのが簡単です。渋滞中、登り坂でなければブレーキペダルだけで走行できます。
MT車で低速走行する場合は、繊細なクラッチ操作と、慎重なアクセル操作が必要です。また、渋滞では頻繁に各ペダルを踏んだり離したりするため、疲れやすい点に注意が必要です。
操作中の一体感が少ない
MT車は、デメリットばかりではありません。AT車と異なり自分のタイミングで変速できるため、車との一体感を味わえます。また、慣れてくるとスムーズに走行でき、運転技術の成長を感じてドライブが楽しくなるという声も多く聞かれます。
一方でAT車は、多くの場合トルクコンバーターを介して車軸とつながるため、ダイレクトな走行感覚を得られにくいかもしれません。また、運転操作がMT車よりもシンプルなため、MT車に慣れていると物足りなさを感じることもあるようです。
ATに分類されるトランスミッションは4種類
オートマチックトランスミッションには、大きく分けて4つの種類があります。ステップAT・CVT・DCT・AMTの4つです。
ここでは、それぞれのATの大まかな構造と特徴について解説します。ATの種類によって走行感覚が異なるので、車を選ぶ際の参考にしてください。
1.ステップAT
一般的なステップATは、遊星歯車（プラネタリーギア）でギア段を構成し、油圧で作動する多板クラッチを使用してギアを切り替える点が特徴です。また、MT車のクラッチの代わりにトルクコンバーターが搭載されており、流体力学によってトルクを増幅する機構も備えています。
高級車になるほど多段化される傾向があり、10速ギアのステップATが搭載された車種もあります。ギア段が多いほど滑らかな加速が味わえるでしょう。
2.CVT
日本において、軽自動車をはじめ多くの乗用車に採用されているのがCVT（Continuously Variable Transmission）です。日本語にすると無段変速機であり、2つのプーリーをベルトもしくはチェーンに介して無段階に変速します。
CVTはエンジンの効率の良い回転域をキープして加速でき、変速ショックはありません。非常にスムーズな加速を味わえますが、アクセル操作に対しての反応が鈍いため、スポーツカーには向いていないといえるでしょう。
3.DCT
DCTはデュアル・クラッチ・トランスミッションの略で、その名の通り2つのクラッチが備わったATです。奇数段と偶数段のギアを素早く切り替えることが可能で、スポーツカーに採用されるケースが多くあります。
MT車のようなダイレクト感が味わえる理想的なトランスミッションといえるでしょう。ただし、ステップATやCVTに採用されるトルクコンバーターがないため、低速走行時はギクシャクする点がデメリットといえます。
4.AMT
AMTは、オートマチックマニュアルトランスミッションのことで、MT車のクラッチとシフト操作を自動的に行うATです。トランスミッション内部に関しては、MT車とほとんど変わりません。他のATよりも構造が比較的シンプルであり、伝達効率の良さが特徴といえます。
ただし、変速ショックが大きめで、乗用車での採用例が多いとはいえないでしょう。
AT操作が可能なかっこいい車12選
以前はスポーツカーなど、かっこいい車にはMTを採用したモデルがほとんどでした。しかし、現在はATが主流となっています。ここでは、ATを採用したかっこいい車を12車種紹介します。スポーツカーだけでなく、人気のSUVや大型ミニバンなどがラインアップしました。
マツダ ロードスター
ロードスターは、多くの車好きから認められる名車のひとつです。MTモデルも人気ですが、AT搭載車も用意されています。コンパクトな車体ですが、2シーターのオープンカーとして完成度の高いエクステリアデザインです。多くの方が憧れる不動のかっこよさがあります。
（参考：『ロードスター（マツダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
マツダ CX-5
大人気のSUVの中でかっこいいモデルを探している方もいるでしょう。SUVの中でも見た目のかっこよさで一目置かれているのがCX-5です。
マツダのデザインのこだわりである「魂動デザイン」が採用され、ラグジュアリーな雰囲気がありつつ躍動感も引き立っています。
（参考：『CX-5（マツダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スバル レヴォーグ
レヴォーグは、長らくスバルを支えてきたレガシィツーリングワゴンの後継車種です。ワゴンスタイルでありながら、流麗なフォルムがスポーティーさを引き立てます。また、ハイパワーなエンジンに対応したCVTを搭載しているのもレヴォーグがかっこいいといわれる理由でしょう。
最新の技術を搭載したアイサイトを採用していることもあり長距離ドライブを楽しみたい方は、検討してみるとよいでしょう。
（参考：『レヴォーグ（スバル）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ アルファード
特別感を味わえるミニバンを探している場合は、アルファードを検討してみてはいかがでしょうか。アルファードはかっこよさだけでなく、迫力のあるデザインが特徴です。
無段変速機によるスムーズな走りで、乗り心地にも満足できるでしょう。高級ホテルの一室のようなインテリアも、アルファードの魅力のひとつです。
（参考：『アルファード（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ ハリアー
かっこいいSUVをお探しなら、ハリアーもおすすめです。切れ長のヘッドライトが印象的で、クーペを思わせるフォルムがかっこいいポイントでしょう。インテリアでは、乗馬に使用する鞍をモチーフにしたコンソールが印象的で、内外装ともに高い質感を備えています。
（参考：『ハリアー（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ GR86
GR86は、トヨタとスバルの共同開発により生み出されたスポーツカーです。スバルの水平対向エンジンを搭載しており、低重心で走行性能に優れています。
低いボンネットと張り出したフェンダーが俊敏性を感じさせ、同時にかっこいいポイントです。MTモデルもありますが、6速ATでもスポーティーな走りを楽しめます。
（参考：『GR86（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
日産 ノート
ノートは、日産が販売する人気のコンパクトカーです。日本の美意識を取り込みつつ、先進性を感じさせるエクステリアデザインは、ワンランク上のコンパクトカーであることを感じさせます。
現行モデルは、日産独自のハイブリッドシステムであるe-POWERを全車に採用しており、低速からトルクのある加速を味わえる点が特徴です。
（参考：『ノート（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
日産 エクストレイル
ノートと同じく、現行型のエクストレイルも全グレードにe-POWERを採用しています。SUVらいしパワフルな加速が楽しめるでしょう。
エクステリアは武骨でありSUVらしい力強さが特徴です。また、Vモーショングリルがデザインのアクセントとなっており、かっこよさを感じさせるポイントです。
（参考：『エクストレイル（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキ スペーシアベース
スペーシアベースは、移動基地がキャッチコピーのスーパーハイトワゴンです。エクステリアはカジュアルなかっこよさであふれています。
「遊びに仕事に自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」という開発コンセプトをもとに、ブラックに塗装された大型のグリルが印象的で、遊び心をくすぐるデザインに仕上がっています。トランスミッションには、全車にCVTが採用されています。
（参考：『スペーシアベース（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキ ジムニー
本格的にオフロード走行を楽しみたい場合は、ジムニーがおすすめです。軽自動車とは思えない走破性を持っており、あらゆる道を走行できます。原点回帰したスクエアのフォルムがかっこいいと感じさせるポイントです。トランスミッションは、4速ATと5速MTから選べます。
（参考：『ジムニー（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
ポルシェ 911
かっこいいスポーツカーの中でも、独特の個性を放つのがポルシェ911です。丸目のヘッドライトがポルシェであることを主張しています。くさび形のフォルムが特徴的で、大径のホイールがスポーティーな印象です。
クーペやカブリオレ、ターボモデルなどラインアップも豊富です。さらに最新型ではハイブリッドモデルもラインアップしています。（2024年6月時点）
（参考：『911（ポルシェ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
フォルクスワーゲン ティグアン
SUVが好きな方で、より個性を出したい場合は、フォルクスワーゲンのティグアンがおすすめです。ボックススタイルで、タフなSUVであることを感じさせます。ヘッドライトの形状がかっこよさのポイントです。7速の多段ATにより、スムーズな加速を味わえるでしょう。
（参考：『ティグアン（フォルクスワーゲン）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
かっこいいAT車を選ぶポイント
かっこいいAT車は数多くあるため、迷ってしまう方もいるでしょう。選ぶ基準は人それぞれですが、ここではかっこいいAT車を選ぶときに重点を置きたいポイントを3つに分けて解説します。
内外装のデザイン
車選びでは、かっこいいと感じるポイントが人それぞれ異なります。ただ最も選ぶ基準として重要となるのは、車のデザインといえるでしょう。自分が魅力的に感じるデザインの車を購入することで、カーライフの満足度が上がります。
エクステリアのデザインも重要ですが、インテリアもチェックしておくことが大切です。カーライフにおいて、多くの時間を室内で過ごすためです。インテリアの質感を確かめつつ、車選びを楽しむとよいでしょう。
走行に関する機能
デザインがかっこいい車を選ぶのも重要ですが、走行に関する機能についても把握しておくことをおすすめします。例えばエンジンパワーが足りないと、走行する度に不満を抱えてしまいます。
また、ATの種類も重要です。ステップATやCVTなど、種類によって走行フィールが異なります。可能であれば、試乗できると購入後の後悔も防げます。
ライフスタイルとの相性
車を購入する際は、ライフスタイルにマッチするかどうかも選ぶ基準として重要です。家族を乗せるのであれば、使い勝手に優れたミニバンなどの中から、かっこいい車を探すと実用性も高まります。また、狭い道を走行することが多い場合は、コンパクトなモデルを選ぶと運転しやすくなります。
他にも、アウトドアなど多くの荷物を載せる場合は積載容量もチェックしておきたいポイントです。デザインや走行性能だけでなく、ライフスタイルの相性も考慮することで、より理想的なカーライフを送れるでしょう。
まとめ
AT車は、操作が少なく運転しやすい点がメリットです。低速走行にも向いているため渋滞に強く、MT車よりも疲れにくいでしょう。ATにはいくつか種類があり、それぞれの特性を把握しておくと、車選びで役立ちます。
ATが主流となった現在、かっこいいAT車が多く販売されています。デザインや走行性能、使い勝手など、さまざまな項目をチェックして選ぶことが大切です。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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