BMW 118dとは?1シリーズの特徴やモデル展開をご紹介
BMWは国内でも人気の高い高級輸入車メーカーです。1シリーズは、BMWのエントリーモデルとして2004年に初めて登場しました。現行モデルとなる3代目は、2019年にフルモデルチェンジしたモデルです。1シリーズは、エントリーモデルには珍しくディーゼルエンジンを搭載したグレード「118d」を持つことが特徴です。
本稿では、1シリーズの特徴やグレード展開を紹介します。グレードによって選べるパワートレインが異なってくるので注意しましょう。
※目次※
・BMWのエントリーモデルである1シリーズに、ディーゼルモデルである118dが登場したのは2代目から
・1シリーズはコンパクトなボディながらBMWらしい走行性能と、最新の運転支援技術が搭載され、高い利便性を併せ持っている
・1シリーズにはガソリンとディーゼルの2種類のモデルがあり、ディーゼルにはCO2排出量の少なさや燃料代の安さなど、多くのメリットがある
2代目1シリーズで登場したBMW 118d
BMW 1シリーズは、同メーカー初となるコンパクトカーシリーズとして2004年に初代が登場しました。3シリーズコンパクトの後継モデルとして登場し、スポーティーな走行特性と長距離移動での快適性を両立し、コンパクトカーながらBMWの特徴である『駆けぬける歓び』を実現しています。
ここではBMW 1シリーズの歴史や、118dについて紹介します。
1シリーズは2004年に登場した
初代1シリーズは、2004年にBMW初のコンパクトモデルとして登場しました。多くの車種がモデルチェンジ毎にボディサイズが大型化していく中で、3シリーズコンパクトの後継モデルとして登場し、BMWのエントリーモデルとして人気を集めてきました。
3代目は2019年に登場したモデルです。2代目まではFRの駆動方式が採用されてきましたが、調査で1シリーズを購入する客層の多くが駆動方式にこだわりがないことがわかり、3代目からは走りと広い室内空間を両立させるために駆動方式がFFに変更されました。
ディーゼルエンジンを搭載した118d
2011年にBMW 1シリーズの2代目モデルが発表され、2016年からディーゼルエンジンが搭載された「118d」が登場しました。BMWのディーゼルエンジンに採用されている「クリーン・ディーゼル・テクノロジー」は、エンジンのクランクケースにアルミニウム合金を採用し、排ガス処理の構造をシンプルにすることで、エンジン本体を従来のものと比較して大幅に軽量化しています。
またディーゼルエンジンながら、高回転までトルクの落ちが少なく気持ちよく加速できるため、ガソリンエンジンにも負けないスポーティーな運転を楽しむことができます。
3代目でもラインアップしている
「118d」は2019年にフルモデルチェンジして登場した、現行モデルとなる3代目にもラインアップされています。3代目となる1シリーズは2代目モデルまでとは異なり、駆動方式が「FR」から「FF」へと変更されました。これにより後席やラゲッジスペースが広くなり、より実用性の高いモデルとなりました。
駆動方式が変わったものの、新プラットフォームの採用や進化したサスペンションにより、クイックかつダイナミックなドライビングを実現しています。
BMW 1シリーズの特徴
現行モデルとなる3代目1シリーズが登場したのは、2019年になります。駆動方式が先代モデルのFRからFFへと変わり、ボディサイズは全幅と全高が拡大されたことで室内空間が拡大されました。BMWのエントリーモデルとして利便性を向上しつつ、同社の特徴である「駆けぬける歓び」を実現する仕様です。
大型グリルが印象的なエクステリア
現行モデルの3代目1シリーズのエクステリアデザインで最も目を引くのは、BMW車の象徴ともいえるキドニーグリルの大型化です。またヘッドライトや各所には、同年代の別シリーズ同様に最新のデザインコンセプトが採用され、現代的なシルエットになっています。
リアデザインでは、左右出しの90mm径のエキゾーストフィニッシャーが装着され、パワフルな印象を与えています。
スポーティーさを感じるインテリア
現行モデルとなる3代目1シリーズのインテリアデザインで注目するのは、ドライバーの眼前にある5.1インチのメーターパネルディスプレイや、ダッシュボード中央の8.8インチのコントロールディスプレイです。
オプションで10.25インチのディスプレイを2つ備えたBMWライブコックピットや、大型化したBMWヘッドアップディスプレイも設定されています。
また、ブランドの最新のデザインが採用され、全体的にシンプルでスポーティーに仕上がっています。
運転をサポートするテクノロジーの採用
1シリーズは、BMWのエントリーモデルという設定ながら、さまざまな運転支援技術が搭載されています。日本初導入となるタイヤスリップコントロールシステム(ARB)の採用や、ストップ&ゴー機能を備えたアクティブ・クルーズ・コントロールや、駐車時のサポートを行ってくれるパーキング・アシスト、およびリバース・アシストなどによって、利便性や安全性が大きく進歩しています。
BMW 118dは2種類のモデルを展開
2023年12月現在、BMW 118dのラインアップは「118d Play」と「118d M Sport」の2種類です。それまでのグレードでスペックや価格などが大きく異なるため、購入を検討している場合は各グレードを比較し、その違いをきちんと把握したうえでグレードの選定を行いましょう。
118d Play
118d Playは2019年に登場しました。1シリーズではStandardとM Sportの中間に位置しています。
全長×全幅×全高 |
4,335mm×1,800mm×1,465mm |
エンジンの種類 |
直列4気筒DOHCディーゼル |
総排気量 |
1,995cc |
最大出力 |
110kW(150ps) |
最大トルク |
350N・m(35.7kgm) |
新車販売価格(税込) |
4,960,000円 |
118d Playに搭載されているエンジンはパワフルで優れた加速力があるため、さまざまなシーンにおいてスムーズな走りを楽しめるでしょう。ヨーロッパでの安全性を評価するEuro NCAPの衝突安全実験でも5つ星の評価を受けており、安全装備についても充実しています。
118d M Sport
M Sportとは走行性能やインテリアを限りなくMモデルに近づけたグレードです。BMWでは優れたスポーツ性能を備えたMシリーズを販売しており、M Sport、M Performance、Mモデルの3種類があります。
M SportはMシリーズの中でも価格を抑えたモデルです。ただし、さまざまなシーンで快適な走りを楽しめる設計になっています。
全長×全幅×全高 |
4,355mm×1,800mm×1,465mm |
エンジンの種類 |
直列4気筒DOHCディーゼル |
総排気量 |
1,995cc |
最大出力 |
110kW(150ps) |
最大トルク |
350N・m(35.7kgm) |
新車販売価格(税込) |
5,260,000円 |
118d M Sportの特徴はスポーティーなインテリアやエクステリアを採用していることです。最大出力や最大トルクは118d Playと同じですが、スタイリッシュなエアロパーツを採用しています。
BMW 118dとガソリンモデルの違い
現行モデルの1シリーズには、ディーゼルエンジン以外にガソリンエンジンモデルもラインアップされています。ガソリンとディーゼルそれぞれにメリット・デメリットがあるため、各エンジンの特性を理解しておくことが大切です。また選択する燃料によって選ぶことができるグレードも異なるため注意しましょう。
ガソリンモデルは2タイプのエンジンが選べる
現行の1シリーズでは、「116i」「118i Play」「118i M Sport」に搭載されている1.5L 直列3気筒DOHCエンジンと、「M135i xDrive」に搭載されている2.0L 直列4気筒DOHCエンジンの2種類がラインアップされています。MパフォーマンスモデルであるM135i xDriveに搭載されているエンジンは、高性能で300馬力オーバーを発揮します。
燃料代を安く抑えるなら118d
ガソリンエンジンと比較して、ディーゼルエンジンのメリットは燃料代の安さです。2023年12月現在のガソリン価格(レギュラー)は約170円/L前後ですが、軽油の価格は約150円/L前後とガソリンと比べると約20円/Lほど安くなり、車に乗る頻度が多い人ほどその恩恵を受けられます。
ただしディーゼルエンジンの車には、排ガスを浄化するための「AdBlue(アドブルー)」が燃料とは別に必要です。
まとめ
2004年に初代が登場したBMW 1シリーズは、同社のエントリーモデルとして開発されました。乗り心地を優先し、足回りは比較的やわらかい設定となっていましたが、ボディ剛性が高いため安定感があり、BMWらしい仕上がりになっています。
パワートレインもガソリンとディーゼルから選択でき、運転支援技術も豊富なため、それぞれの違いを比較して、自身に合ったグレードを選択しましょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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