外車の旧車と中古車の違いは?年代別にみる特徴や旧車のデメリットとは
外車の中古車の購入を検討する際、「旧車」と呼ばれる車を目にしたこともあるかもしれません。現代にはないノスタルジックなデザインで、心惹かれる方も多くいます。中古車も旧車も同じようなニュアンスの言葉ですが、その正確な違いを知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、外車の旧車と中古車の違いについて、さらには年代別に見る特徴や旧車のデメリットも解説をします。旧車を購入した場合、普段のカーライフでどのようなことが発生するのか把握できます。ぜひチェックしてみましょう。
※目次※
・中古車と旧車はともに「古い車」や「昔の車」といったイメージがあるが、両者には明確な意味の違いがあるので把握しよう!
・旧車は、現代の車にはないようなノスタルジックなデザインが人気。維持費は現代の車よりも高額傾向にあるため、購入する際は注意が必要
・旧車は数が極端に少ないため、旧車専門業者で購入しよう。売却を検討する際は「愛情買取」で愛車を丁寧に査定するネクステージがおすすめ!
中古車と旧車の違いは何?
中古車と旧車は、ともに「古さ」や「使い古し」を連想させるという共通点をもっています。しかし、厳密にいうと両者は異なる意味合いをもち、一緒にすることはできません。
中古車の場合、古いイメージがあっても、実際は最新型の現行モデルである可能性もありえます。旧車の場合は、その名のとおりモデルが旧型のことを指すときに使われます。では、どのような違いがあるのかを具体的に見ていきましょう。
中古車と旧車の違い
中古車と旧車は同じようなニュアンスですが、明確な違いがあります。中古車は、1度購入されてナンバー登録をしたことがある車を指します。ディーラーが試乗車としてナンバー登録した場合も、定義上は中古車です。つまり、「1度誰かの名義にした車」が中古車になります。
旧車の場合、実は決まった定義はありません。製造されて世に送り出されてから、何十年と経過した車やバイクのことを指すことが多い言葉です。「何年経過したか」の決まりがないため、人によってどの車が旧車となるのかは異なります。
旧車は、中古車のようにナンバー登録をされたことがあるかどうかは問いません。製造から何十年と経過し、1度もナンバー登録されずに展示されている車も旧車となります。
旧車のFIVA基準の定義
旧車には正式な定義はなく、それぞれの団体や個人によりさまざまです。トリノに本部を置き、クラシックカーに乗車して公道でのラリーを実施する団体「FIVA」では、製造から25年以上経過した車を旧車として定義しています。
FIVAにも加盟している、1956年設立の「日本クラシックカークラブ」は、1919年~1945年に製造された車を旧車として取り扱います。そのほか海外では、FIVAの設定した基準により1919年~1930年の間に製造された車を「ビンテージ車」とするところもあります。このように、旧車の定義はひとつではありません。
旧車の魅力や旧車といわれる年代の特徴
現代の車は先進技術で製造されており、燃費や走行性能、車内の過ごしやすさなどは昔の車と比較して各段に上がっています。さらに、旧車は製造からかなりの年月が経過しているため、故障リスクも高くランニングコストが高くなります。
しかし、それでも旧車に惹かれる方は多くいます。旧車には一体どのような魅力があるのでしょうか。年代別の特徴とあわせて解説をします。
旧車の魅力
人々を魅了する旧車の大きな魅力は、その独特な「デザイン」です。旧車特有のデザインとして、以下のような特徴が挙げられます。
・低くて長いボンネット
現在では、事故が発生した際の保護基準から低く構えたボンネットの車を製造できません。そのため、現代の車にはないフォルムが、よりいっそうの独創性を演出します。
・フェンダーミラー
ドアではなく、ミラーがフェンダーに付いているのも旧車の特徴です。現在では「事故で人を巻き込んだ際に危険」「デザイン性の高さ」といった理由で、ほとんどの車でドアミラーが採用されています。ノスタルジックな雰囲気を楽しめるのがポイントです。
・リトラクタブルヘッドライト
1970年ころから、普段はボディに格納されている「リトラクタブルヘッドライト」が搭載された車もありました。現在では、対人事故の際の安全性やコスト面などを理由に、リトラクタブルヘッドライトの車は発売されていません。
そのほかにも、大きいフロントガラスや細いピラーなども特徴です。現在の車よりも癖のある、旧車独特の操作感を好む方もいます。
1970年代の特徴
1970年代の大きな出来事といえば、ベトナム戦争やオイルショックです。ベトナム戦争は先が見えない泥沼化となり、アメリカの若者の間ではいつ戦地へいくとも分からない不安が蔓延していました。そのような時代背景も影響してか、アメリカ国内ではいかにもアメ車というような、屈強な「マッスルカー」がブームとなります。
資源の乏しい日本では、オイルショックによってひとつの転換期を迎えます。石油製品の買い占めが発生したこともあり、「省エネルギー化」が日本をよりよくするという考えのもと、政府は改革を進めました。
国内の各自動車メーカーも省エネルギー化の波に乗り、これをテーマとして各メーカーが切磋琢磨して技術革新を行った時代です。1970年代は、車にとっても大きな転換期となりました。
1980年代の特徴
1980年代は、アメリカの貿易赤字や財政赤字が目立った時代です。アメリカが経済的な低迷を見せる一方で日本は景気がよく、新たに日本が経済で台頭し始めました。
主要5か国がドル高の世界経済を是正するために協調介入する「プラザ合意」が発表され、円高ドル安が一気に加速を始めます。円高が急激に進むことによる「円高不況」対策として、日銀は金利を大きく引き下げました。
この結果、各銀行はこぞって貸し出しを行い、過剰な不動産投資や証券投資が起こります。それが1980年代後半の「バブル経済」へとつながりました。人々はカジュアル志向となり、若い男性が彼女とのドライブデートを楽しむのが流行した時代でもあります。車が一家に一台から、一人一台へと変わっていきました。
旧車のデメリット
フェンダーミラーや低く長いボンネットなど、現代の車にはない独特のデザインが旧車の魅力です。しかし、所有することでのデメリットがあるのも事実です。主なデメリットは「維持費がかかる」「故障や不具合も多い」「保管場所が必要」の3点です。所有する前にデメリットを把握し、克服できるかをしっかりと考えておきましょう。
維持費がかかる
旧車は、現代の車よりも維持費が高くつきます。自動車税は、新規登録から13年以上経過すると、税額が15%の割り増しとなります。なお、ディーゼル車の場合は11年以上で割り増しです。自動車重量税に関しては、13年以上と18年以上の2段階で割り増しが実施されます。
製造からかなりの年数が経過していることで故障しやすく、修理費用が何度も発生するかもしれません。パーツはすでに生産がされてないため、1から作ると高額になることや、車検時の整備費用が高額傾向にあることも懸念事項です。燃費も悪く、保険料も高額になることから、総じて維持費がかかってしまいます。
故障や不具合も多い
旧車を購入するのであれば、「故障や不具合はあるもの」と考えておきましょう。決して現在の車のような感覚で購入しないことが重要です。
旧車は、製造されてから数十年は経過した車です。経年劣化による雨漏れ、水漏れ、サビ、エンジントラブルなどは珍しくありません。現代の車よりも、いっそうこまめなメンテナンスが必要であり、大事に扱うことが大切です。
故障によって修理回数が多くなることが予想されるので、旧車にも詳しい行きつけの整備工場を作っておくのがおすすめです。
保管場所も用意する必要がある
旧車を所有するのであれば、ガレージ保管が重要です。昔の塗装は現代よりも弱いので、雨に降られたり風が吹き込んだりする環境だとサビやすくなります。さらに故障もしやすくなるため、雨ざらしの環境は好ましくありません。
盗難の面でも不安が残ります。旧車はなかなか手に入らない貴重な車であるため、常時外に駐車すると盗難にあいやすくなるので注意が必要です。
このように、旧車は保管が大変です。もしガレージを所有していない場合は、所有する前に借りておきましょう。
中古車販売店で旧車を扱っているかは確認が大事
旧車は、製造から何十年と経過していることから、現在残っている数はごくわずかであるといえます。維持をするのにも大変であり万人が購入しようと考えるものではないので、趣味性の高い特殊な車です。そのため、旧車を取り扱っている中古車販売店は少ない傾向にあります。旧車の取り扱いがあるか、しっかりと確認することが重要です。
旧車を購入する場合
現代の車よりも市場の流通量が圧倒的に少ないため、どこの業者でも旧車を取り扱っているわけではありません。趣味性が高く購入希望者も限られることから、旧車を取り扱わない業者のほうが多いともいえます。そのため、旧車を購入する場合は、事前の調査が重要です。
数は少ないですが、旧車を専門として取り扱う業者もあります。旧車の知識が豊富にあっていろいろな情報も得られることから、旧車専門業者で購入するのがおすすめです。ただでさえ故障しやすい車なので、品質に信頼のおける業者を選びましょう
旧車を販売する場合
旧車を販売する予定であれば、購入するとき以上に業者選びが重要です。旧車は趣味性が高く購入希望者も限られるという特殊性から、業者によっては買い取ってくれないケースも多くあります。そのため、旧車を販売するなら旧車専門業者に行くのがおすすめです。
ただし、専門ではなくても中古車の買取業者によっては、思わぬ高値を付けてくれる可能性もあります。ネクステージでは、「愛情買取」でお客様の愛着がある愛車を丁寧に査定します。無料で査定を受け付けておりますので、一度ご相談ください。
まとめ
中古車は1度でもナンバー登録をしたことがある車を、旧車は明確な定義はないものの製造から何十年と経過した車を指します。
低く長いボンネットやフェンダーミラーなど、現代の車にはないノスタルジックなデザインや独特の操作感が魅力で、人々を引き付けます。しかし、経年劣化による故障のしやすさや高額な税金など、維持費は現代の車の比ではありません。趣味性の高い車であるため、旧車の購入や売却は旧車専門業者で行うのがおすすめです。
旧車を売却するのであれば、ネクステージもご検討ください。お客様が愛着を持って乗った愛車を、「愛情買取」で丁寧に査定します。ほかの業者では値が付かなかった場合でも、ネクステージであれば値を付けられる可能性もあります。無料で査定を実施していますので、旧車をお売りの際はぜひネクステージにご相談ください。
今人気の中古輸入車をチェック
■中古輸入車在庫台数日本一「正規輸入車専門店 ユニバース」
■オシャレな輸入車カタログ|supreme_cars