シビックの内装をグレード別にチェック！クーペライクなフォルムの室内に迫る
ホンダ シビックは、50年以上の歴史がある大衆向けのスポーツセダンです。2021年9月に誕生した現行モデル（11代目）は、内装の質感がアップしています。 シビックの内装には、どのような魅力があるのでしょうか。
この記事では、シビックの内装の魅力やグレード別の特徴を解説します。外装や走行性能、基本スペックも紹介しますので、シビックの購入を考えている方の疑問も解決できるでしょう。
※目次※
・LXはブラックで統一した内装。上級グレードはブラックとレッドを組み合わせたデザインで装備も充実。
・シビックの内装デザインは「爽やかな朝」がコンセプト。広々とした荷室や豊富な収納スペースも魅力。
・シビックのエンジンはガソリンタイプとe:HEVの2種類。e:HEVは3つの走行モードで効率的な走りが可能。
シビックの内装デザインをグレード別に解説
車を購入するときには、グレードの選択が重要です。シビックの内装は、グレードごとにどのような違いがあるのでしょうか。シビックのグレードは「LX」「EX」「e:HEV」の3種類です。ここでは、シビックの内装デザインをグレード別に解説します。
ブラック中心のシャープなデザイン「LX」
シビックのLXグレードは、ブラックコンビシート（プライムスムース×ファブリック）を採用しています。ブラックで統一したシャープなデザインの内装です。
ベースグレードですが、デジタルグラフィックメーター（7インチ）や8スピーカー（4スピーカー＋4ツィーター） 、本革巻ステアリングホイール（スムースレザー）、ルーフ部分のLEDアンビエントランプなど、装備内容も充実しています。
スポーティーな上級グレード「EX」
上級グレードの「EX」の内装は、ブラック×レッドカラーのコンビシート（プライムスムース×ウルトラスエード） やシルバー加飾のメーターを採用しています。LXよりもスポーティーな雰囲気を高めたデザインです。
10.2インチに拡大したデジタルグラフィックメーターに加え、オーディオがBOSEプレミアムサウンドシステム（12スピーカー）に変わったり、前席がパワーシートになったりと、LXよりも装備がパワーアップしています。
専用装備が充実「e:HEV」
シビックの「e:HEV」は、EXをベースにさまざまな専用装備が加わっています。内装カラーはEXと同様です。
e:HEV専用の10.2インチ デジタルグラフィックメーターは、加速時にエンジン回転数と連動した動き、減速時にバッテリーへの回生状況を分かりやすく表示します。
他にも、アクティブノイズコントロールやアクティブサウンドコントロール、PTCヒーター、リアベンチレーションが装備されているため、より快適にドライブを楽しめるでしょう。
シビックの内装の魅力
シビックの内装は、グレードを問わず魅力的な空間に仕上がっています。ここでは、シビックの全グレードで共通する内装の魅力を詳しく見てみましょう。座席周りの収納性や荷室の機能性、デザインコンセプトなどを解説します。
座席周りの便利な収納
シビックの座席回りには、以下のような収納スペースがあります。スマートフォンやペットボトル、メイクポーチなど、必要な小物の収納には十分な内装です。
|
フロント周り |
・グローブボックス（照明付） ・ドリンクホルダー ・ポップアップ式アームレスト付コンソールボックス ・ドアポケット（ボトルホルダー付） |
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リア周り |
・ドアポケット（ボトルホルダー付） ・リアセンターアームレスト（ドリンクホルダー） ・グローブボックス（照明付） ・ドリンクホルダー ・ポップアップ式アームレスト付コンソールボックス |
広々とした荷室
現行のシビックは、先代よりもさらに広々とした荷室を確保しています。荷室サイズは長さ1,915mm×幅1,545mm×高さ1,145mm、荷室容量は452Lです。
リアシートは6：4分割可倒式となっており、荷物の大きさや形状に合わせてアレンジできます。ゴルフバッグ3個を十分に積める広さです。開口部が広いため、大きな荷物も積みやすくなっています。
付属している巻き取り型のカーゴエリアカバーも便利です。これは荷室を覆うカバーで、防犯や耐候性の向上、プライバシーの保護といった役割を担っています。使わないときは取り外しも可能です。
ファインモーニングを追求したデザイン
シビックの内装デザインは「Fine Morning Interior」がコンセプトです。爽やかな朝を提供する内装を目指して設計されました。主に以下の3点を意識しています。
・一日を新鮮な気分でスタートできる「清潔性」
・テンポ良くタスクがこなせるリズム
・心地の良い五感へのリズム
例えば「清潔性」を表現した部分は、クリーンなインストルメントパネルや水平基調のエアアウトレットです。
他にも、シフトレバーと並列したドリンクホルダーで「リズム」を、形状や触感、フィードバック感を磨き上げたスイッチ類で「刺激」を表現しています。
シビックの内装を引き立てる外装もチェック
シビックは、内装だけでなく外装も魅力的です。内装のスポーティーさを引き立てる外装ですが、ボディデザインやボディカラーの選択によって雰囲気は変わります。
ここでは、シビックに設定されているボディデザインとボディカラーのラインアップを見てみましょう。どのタイプのモデルを購入するか、決める際の参考にしてください。
2種類のボディデザイン
シビックの外装は、EX・LXとe:HEVでデザインが異なります。開放的なキャビンや、フロントからリアへ低く水平につながるウィンドウガラスは共通です。EX・LXはクーペライクなフォルムで、スポーティーかつ上質な雰囲気があります。
e:HEVは、細部までこだわった質感の高いデザインが魅力です。フロントグリルとドア周りに艶のあるグロスブラック塗装が施されています。
ボディカラーは全タイプ共通
シビックのボディカラーは全グレード共通となり、5種類の色が設定されています。ボディカラーのラインアップと金額は以下の通りです。
|
ボディカラー |
オプション価格 |
|
プラチナホワイト・パール |
3万8,500円 |
|
クリスタルブラック・パール |
0円 |
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ソニックグレー・パール |
3万8,500円 |
|
プレミアムクリスタルレッド・メタリック |
6万500円 |
|
プレミアムクリスタルブルー・メタリック |
6万500円 |
人気があるのは定番のホワイトとブラックカラーですが、個性を出したい方にはレッドやブルーカラーをおすすめします。ソニックグレー・パールはグレー系のカラーですが、少しグリーンが入ったような個性的な色合いです。
シビックの走行性能とは？
シビックは、走行性能にも優れた車です。エンジン性能だけでなく、走行モードの切り替え機能や運転支援機能によって魅力的な走りを実現しています。ここでは、シビックの走行性能に関係する3つの要素を確認しましょう。
3つのモードを切り替えられる「e:HEV」
シビックのe:HEVは「スポーツe:HEV」という走行モードの切り替え機能を搭載しています。これは、以下の3つのモードを自動で切り替え、モーターとエンジン両方の良い部分を発揮できる機能です。
|
EVモード |
モーターのみで走行し、電気自動車のようにスムーズに走り出す |
|
ハイブリッドモード |
モーターとエンジンの両方を活用し、パワフルで静粛な加速を発揮する |
|
エンジンモード |
エンジンのみで燃費を抑えながら高速走行ができる |
パワフルなエンジン
シビックのガソリン車（LX、EX）に搭載する「1.5L 直噴VTEC TURBOエンジン」は加速レスポンスに優れており、高速走行時やコーナーからの再加速時などでアクセルワークを存分に楽しめます。
e:HEVの「2.0L 直噴エンジン」は、世界トップレベルの最大熱効率とリニアなサウンドが魅力です。発電用モーターの原動力として、パワフルな加速や安定した高速走行を実現します。それぞれのエンジン性能は以下の通りです。
|
エンジン |
1.5L 直噴 VTEC TURBOエンジン |
2.0L 直噴エンジン |
|
最高出力 【kW（PS）／rpm】 |
134（182）／6,000 |
104（141）／6,000 |
|
最大トルク 【N・m（kg・m）／rpm】 |
240（24.5）／1,700~4,500 |
182（18.6）／4,500 |
運転支援機能で運転ストレスを軽減
シビックはホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載しています。広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前方・後方のソナーセンサー、レーダーが危険を察知するシステムです。
例えば、街中走行時は「衝突軽減ブレーキ（CMBS）」や「歩行者事故低減ステアリング」が事故を未然に防ぎます。
高速走行時は「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール（ACC）」や「車線維持支援システム（LKAS）」により、安全でストレスのない運転が可能です。
シビックの基本スペック
シビックは大衆向けの車のため、日常的な使用感やランニングコストを重視する方も多いのではないでしょうか。特に、燃料費はランニングコストの中でも大きな割合を占めています。ここでは、シビックの基本スペックと燃費性能をチェックしましょう。
基本スペック
シビックの基本スペックは以下の通りです。ややワイドなボディですが、見晴らしの良いフロントウィンドウのため、街乗りにも向いてます。
|
|
LX |
EX |
e:HEV |
|
全長×全幅×全高 （mm） |
4,550×1,800×1,415 |
||
|
車両重量（kg） |
1,330~1,360 |
1,340~1,370 |
1,460 |
|
定員（名） |
5 |
||
|
ホイールベース （mm） |
2,735 |
||
|
トレッド前／後 （mm） |
1,560／1,650 |
||
|
最低地上高（m） |
0.135 |
||
|
総排気量（L） |
1.496 |
1.993 |
|
|
最小回転半径（m） |
5.7 |
||
カタログ燃費
シビックの燃費性能は以下の通りです。e:HEVは、約41%の最大熱効率を発揮するエンジンとスポーツe:HEVによる効率的な走行モードの切り替えにより、優れた燃費性能を実現しています。低燃費を重視する方には、e:HEVがおすすめです。
|
|
ガソリン車（LX、EX） |
e:HEV |
|
WLTCモード燃費 （km／L） |
16.3 |
24.2 |
まとめ
シビックの内装は、爽やかな朝を意識したデザインです。グレードごとにシートカラーや装備内容が異なります。EXはスポーティーなデザインと充実した装備、e:HEVは快適性を高める専用装備が魅力です。
ベースグレードのLXもブラック中心の魅力的なデザインで、大衆車としては十分な装備が施されています。
ボディカラーやエンジンタイプも複数あるため、トータルで見て自分好みのシビックを選択しましょう。
（参考：『シビック（ホンダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
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▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
