フリードスパイク完全ガイド:フリードとの違い・グレード別特徴・中古車価格相場まで

フリードスパイクは、コンパクトなボディに広々とした荷室を備えた実用派ワゴンとして、販売が終了した今なお中古車市場で多くの支持を集めています。では、フリードとの違いはどのような点にあるのでしょうか。また、中古車を選ぶならどのグレードがおすすめなのでしょうか。
この記事では、フリードスパイクに焦点を当て、魅力からグレード別の特徴、そして最新の相場情報までを徹底解説します。自分に最適な車選びで迷っている方は、ぜひご一読ください。
※目次※
5.フリードスパイクなどのミニバンやワゴンを探すならネクステージ!
・フリードスパイクは「可能性搭載コンパクト」をキーワードに2010年7月に登場したフリードの派生モデル。
・フリードスパイクは2016年9月にフリード+へ移行する形で販売終了。
・フリードスパイクの最大の魅力は荷室の広さと積載能力。多彩なシートアレンジにより車内泊も可能。
フリードスパイクとは?フリード違い

フリードスパイクは、荷室やユーティリティを重視したフリードの派生モデルです。まずは、スパイク誕生の背景や車種コンセプトを解説し、その後フリードとの外観・内装の違いを比較します。
さらに、2016年のフルモデルチェンジで登場した「フリード+」への移行と変更点についても整理し、スパイクの特徴や歴史的経緯を分かりやすく紹介します。
(参考:『フリードスパイク(ホンダ)のモデル・グレードカタログ一覧|中古車の【ネクステージ】』)
フリードスパイクの誕生背景と車種コンセプト
ホンダ「フリードスパイク」は、2010年7月に発表され、2列シート5人乗りのミニバンとして誕生しました。開発のキーワードは「可能性搭載コンパクト」で、「楽しめて使える」車を目指したものです。
従来の3列シートを持つ「フリード」から3列目シートを取り除き、広大な荷室空間を確保したのが最大の特徴です。車名の「スパイク」は、スパイクシューズのようなタフで遊び心のあるイメージから名付けられています。
フリードスパイクとフリードの外観・内装の違い
フリードスパイクとフリードは、同じプラットフォームを共有していますが、外観の違いは、フォルムとディテールに現れます。フリードは3列シートを備えるスタンダードなミニバンで、丸みを帯びた落ち着いたデザインが特徴です。
一方スパイクは全高を高くして荷室空間を確保し、スクエアのリアデザインや大きめのリアゲートを採用しており、フロントマスクもフリードよりシャープな印象で、アウトドアや荷物積載に適した力強い見た目となっています。
一方、内装はフリードが3列シートで多人数乗車を想定しているのに対し、フリードスパイクは2列シートで、広大な荷室を備えています。この荷室には、高さが変えられる反転フロアボードが装備されており、荷物のサイズや用途に応じて空間をアレンジできる工夫が凝らされています。
また、後部座席を倒してフルフラットにすることで、車中泊やアウトドアレジャーの拠点として活用できる点も大きな違いです。
フリードスパイクからフリード+への移行と変更点
ホンダは、2016年9月にフリードのフルモデルチェンジを実施し、2列シート仕様の「フリードスパイク」を「フリード+」に統合しました。これにより、フリードシリーズは3列シートの「フリード」と、2列シートの「フリード+」という2つのバリエーションとなり、より明確なラインアップが形成されます。
「フリード+」は、荷室空間やユーティリティ性能を重視したモデルで、アウトドアや車中泊などの用途に、「フリード」は家族向けの3列シート仕様として、より多人数の移動に対応しました。
この移行により、フリードスパイクの特徴であったユーティリティ性能は「フリード+」に引き継がれ、フリードシリーズ全体のラインアップが整理されました。なお、フリードスパイクは2016年9月をもって生産終了となっています。
(参考:『フリードプラスはどのような車?フリードとの違いや特徴、活用シーンを解説|中古車の【ネクステージ】』)
フリードスパイクの魅力

フリードスパイクは、コンパクトながら荷室や室内空間の使い勝手に優れたミニバンです。ここからは、荷室サイズと積載量の実力とともに、多彩なシートアレンジがもたらす車中泊やアウトドア利用の可能性を確認していきましょう。
さらに、全長・全幅・全高と取り回し性能を紹介し、都市部での運転や駐車のしやすさと合わせて、フリードスパイクの実用性の高さを総合的に見ていきます。
フリードスパイクの荷室サイズと積載量の実力
フリードスパイクは、荷室の広さと積載能力が特徴のコンパクトミニバンです。荷室サイズは、荷室長925mm、荷室床面幅1,010mmで、リアシートを折りたためば荷室長2,015mmまで拡大できる大空間が広がります。
後席を使ったままの標準状態でも約610L(ハイブリッド車556L)の荷室容量を確保しており、日常の買い物やアウトドア用具の積載にも十分対応できます。
さらに後席をダイブダウンさせると、荷室はフラットになり最大1,184L(ハイブリッド車1,130L)まで拡大し、背の高い荷物や大きな段ボールも余裕で積むことが可能です。なお、床面は低めに設定され、重い荷物でも扱いやすい作りになっています。
(参考:『フリードのサイズを徹底解説!車体の大きさや室内空間の広さは?|中古車の【ネクステージ】』)
多彩なシートアレンジと車中泊の可能性
フリードスパイクは、その多彩なシートアレンジと、それに伴う車中泊の可能性です。リアシートはレバーを引くだけで簡単に倒せ、フラットで広大な荷室空間を生み出します。このスペースは、長さが1,775mmあり、助手席を最も前にスライドさせれば240mm近くまで拡大可能です。
また、荷室の床面は表裏を反転できる「反転フロアボード」を採用したことで、荷物のサイズや種類に合わせて高さを変えることが可能となっています。この機能とシートアレンジを組み合わせることで、荷物を積むだけでなく、就寝スペースとしても快適な空間を作り出せます。
車中泊専用のマットやグッズを併用することで、段差も気にせず、まるで自宅のベッドのような快適さで休憩や宿泊が可能です。これらの工夫により、アウトドアレジャーや旅の拠点として、非常に高い実用性を誇ります。
(参考:『フリードが持つ特徴は?快適性を高めるカスタム例もご紹介|中古車の【ネクステージ】』)
フリードスパイクの全長・全幅・全高と取り回し性能
フリードスパイクは、全長4,210mm、全幅1,695mm、全高1,715mmという5ナンバーサイズのコンパクトなボディが特徴です。全幅が1.7m以下に抑えられているため、狭い道でもすれ違いがしやすく、日本の道路事情に適したサイズといえます。
また、最小回転半径は5.2mで、これは一般的なコンパクトカーと比べても遜色ない優れた数値です。これにより、狭い駐車場での切り返しやUターン、縦列駐車が非常に楽に行えます。
このようなコンパクトな車体サイズと優れた取り回し性能は、日常の買い物や街乗り、そしてアウトドアレジャーでの細い山道など、多様なシーンで運転のしやすさにつながっています。
フリードスパイクのグレード別特徴と燃費性能・スペック

フリードスパイクは、多彩なグレード設定と実用性の高さで人気を集めたコンパクトミニバンです。
ここからは、2016年終了モデルを基にグレードごとの装備差を整理し、ハイブリッドモデルが持つ燃費性能や走行特性についても解説します。主要スペックを表形式でまとめてありますので、中古車購入検討の際に参考にしてください。
フリードスパイクの基本グレード構成と装備の違い
フリードスパイクのグレード構成は、主にガソリン車の「G」「G・ジャストセレクション」「Gエアロ」、そしてハイブリッドモデルの「ハイブリッド」「ハイブリッド・ジャストセレクション」が中心でした。
基本グレードの「G」は必要十分な装備を備え、コストパフォーマンスを重視しています。「G・ジャストセレクション」は、電動スライドドアや、ディスチャージヘッドライト(HID)など、利便性や視認性を向上させる装備が追加され、実用性が高められています。
「Gエアロ」は、専用のエアロパーツやアルミホイールが装着され、よりスポーティーな外観が特徴です。ハイブリッドモデルは、ガソリン車とほぼ同様の装備構成で、さらに燃費性能を追求したモデルとして位置付けられていました。
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グレード |
エンジンタイプ |
主な追加装備(Gグレード比) |
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G |
1.5L ガソリン |
基本グレード |
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G・ジャストセレクション |
1.5L ガソリン |
両側パワースライドドア、ディスチャージヘッドライト(HID) |
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Gエアロ |
1.5L ガソリン |
専用エアロパーツ、15インチアルミホイール、本革巻ステアリング |
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ハイブリッド |
1.5L ハイブリッド |
基本装備はGグレードに準ずる |
|
ハイブリッド・ジャストセレクション |
1.5L ハイブリッド |
両側パワースライドドア、ディスチャージヘッドライト(HID) |
フリードスパイク ハイブリッドモデルの特徴と燃費性能
フリードスパイクハイブリッドは、1.5L i-VTECエンジンとIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせた独自のハイブリッドシステムが最大の特徴です。
このシステムは、エンジンを主体に、発進や加速時にモーターがアシストすることで、スムーズで力強い走りを実現します。また、減速時にはエネルギー回生を行い、バッテリーに充電することで燃費を向上させています。
カタログ燃費性能は、21.6km/L(JC08モード)です。これは、ガソリンモデルの1.5Lエンジンの燃費16.6km/L(JC08モード)と比較して大幅に優れた数値といえます。
(参考:『フリードスパイク(ホンダ)燃費情報|中古車の【ネクステージ】』)
フリードスパイクのスペック表
以下が、フリードスパイクの2016年9月終了モデルのスペックです。
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項目 |
スペック(代表的なFFモデル) |
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全長×全幅×全高 |
4,210 mm×1,695 mm×1,715 mm |
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ホイールベース |
2,740 mm |
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車両重量 |
1,400 kg (G・ジャストセレクション) |
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エンジン種類 |
水冷直列4気筒 SOHC16バルブ |
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総排気量 |
1,496 cc |
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最高出力 |
65 kW (88 PS) / 5,400 rpm |
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最大トルク |
132 N・m (13.5kgf・m) / 4,820 rpm |
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最小回転半径 |
5.2m |
フリードスパイクの価格相場

フリードスパイクは生産終了から年月がたった今でも、中古車市場や買取市場で一定の人気を保っています。ここからは、ネクステージの中古車価格相場をもとに年式や走行距離による価格の傾向を解説するとともに、実際の買取相場についても紹介します。購入検討者だけでなく、売却を考えている方にとっても参考になる情報です。
フリードスパイク中古車相場
ネクステージでのフリードスパイク中古車相場は、年式や走行距離によって価格差が明確です。中古車流通数は比較的少ない傾向で、ネクステージでの取り扱い台数は、2025年9月時点で12台です。
主に2010年~2012年式が中心のラインアップで、支払総額は約35万円台~約115万円前後が相場となっています。
走行距離が少ない個体や「Gジャストセレクション」「Gエアロ」といった上級グレード、電動スライドドアやナビなど装備が充実した車両は高めに設定される傾向があります。また、車検残や修復歴の有無などコンディションによっても価格は変動し、良好な状態のものほど高値で流通しています。
(参考:『フリードスパイク(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
フリードスパイクの買取相場
フリードスパイクの買取相場は、年式や走行距離、グレードによって大きく変動します。2010年前後の古い年式や走行距離が多い車両は最大でも65万程度になる一方、2015年~2016年式で走行距離が少なく装備が充実した上級グレードは最大で122万8,000円などの高値で取引されやすい傾向にあります。
全体としては、車両の状態やコンディションが査定額に直結するため、良好な個体ほど高額買取が期待できます。
(参考:『フリードスパイク(ホンダ)の買取相場・査定実績一覧|中古車の【ネクステージ】』)
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そのため、ご家族はお子さまを安心して遊ばせながら、落ち着いて車選びやスタッフとの相談に集中することが可能です。
まとめ

ホンダ「フリードスパイク」は、コンパクトな5ナンバーサイズに、圧倒的な積載能力と多彩なシートアレンジを両立させたユニークなミニバンです。単なる荷物運びだけでなく、車中泊やアウトドアレジャーの拠点としても活用できる「走る秘密基地」として、今もなお多くのファンに愛されています。
中古車市場での流通は少なくなっていますが、その唯一無二のコンセプトは色あせません。荷物をたくさん積んでアクティブな趣味を楽しみたい方や、手軽に車中泊を体験したい方にとって、フリードスパイクは今も魅力的な選択肢といえるでしょう。
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