マツダロードスターの種類とは?歴代モデルや現行モデルのラインアップを紹介
マツダが1989年に発売を開始したロードスターは、登場から今まで4世代にわたって人気を集めているモデルです。発売開始から10年ほどで、世界で最も生産された2シーターオープンカーとなり、その記録は現在でも伸び続けています。
現在、発売されているのでは2015年にフルモデルチェンジされたND型で、登場から9年が経過しました。初代から見ると数多くのモデルとグレードが存在し、それぞれに個性があり人気となっています。この記事では、NDモデルを中心にグレード展開や、歴代の進化と共にロードスターそのものの魅力を深掘りしていきましょう。
※目次※
・ロードスターは4世代にわたって人気を得ているライトウェイトの2シータースポーツカー。
・ロードスターは人馬一体のコンセプトを初代から継続して採用し、ハンドリングの楽しさが魅力となる。
・現行モデルの4代目は2023年に大幅改良を実施して、商品力を磨いた。
マツダのロードスターとは?
ロードスターは、現在ではマツダの車名として有名ですが、元々は馬車のひとつのスタイルとして名付けられました。車でのロードスターは、2シーターのオープンモデルでなおかつライトウェイトなことを指します。
マツダ・ロードスターまさしくライトウェイトなオープンカーで、発売開始から全世界的に支持を受け、発売から10年足らずで、最も売れた2人乗りのライトウェイトスポーツカーとなりました。
マツダのライトウェイトスポーツカー
1960年代、ヨーロッパを中心に手軽に楽しめる車「ライトウェイトスポーツカー」の黄金期がありました。しかし1970年代になると、車の安全基準や排ガス規制が見直されます。
ライトウェイスポーツカーは、安全性を高めるためバンパーなどを取り付けたり、排ガス規制を達成するため馬力を落としたりなどの対策が取られました。それにより、ライトウェイトスポーツカーは手軽に運転を楽しめるという魅力を失ったのです。
魅力を失ったライトウェイトスポーツカーは、徐々にその姿を消していくことになります。しかし1980年代、姿を消したライトウェイトスポーツカーへの夢が芽生えたマツダのエンジニアが経営陣を熱心に説得し、ロードスターの開発が始まったのです。
コンセプトである「人馬一体」を伝えるため、ロードスターは馬力ではなくライトウェイトスポーツカーの魅力である軽量化にこだわり、操縦安定性と運転操作の的確さを重視しました。また、2人乗りを採用したのも小型軽量というライトウェイトスポーツカーの真髄へのこだわりとされています。
現行モデルは4代目
1989年に発売が始まったロードスターは、1998年に2代目のNBモデル、2005年に3代目のNCモデルが発売され、2015年に登場した4代目のNDが現行モデルです。
マツダの歴代ロードスターの種類
1989年に初代が登場したロードスターは、1998年に2代目のNBモデル、2005年に3代目のNCモデル、2015年に現行型となる4代目のNDモデルが発売されました。
基本的な「ライトウェイト」「オープンモデル」「2シーター」の3つが共通項となっていて、エンジン出力よりもドライバーが感じ取れるハンドリングの良さが特徴となっています。
初代ユーノスロードスター:NA系
1989年に登場したロードスターは、当時のマツダが行っていた5チャンネルの販売網の「ユーノス」ブランドから発売されました。そのため名称は「ユーノス・ロードスター」です。
ロードスターは1960年代に欧州で流行したライトウェイトスポーツカーをオマージュしていてい、今でも続く「人馬一体」をコンセプトとして開発されました。
2代目ロードスター:NB系
1998年に登場した2代目はヘッドライトが固定式となり、重くなりつつあった車重をグラム単位で削っていったモデルでした。エンジンはNAモデルの後期でなくなっていた直列4気筒1.6Lを復活させ、1.8Lと2タイプがラインアップしています。
2003年にはターボモデルや現在に続くクーペモデルが登場し、ロードスターの派生モデルが増えていったのです。
3代目ロードスター:NC系
2005年に販売が始まったNCモデルはシャシーやエンジンを含めて新設計となり、新たな世代のロードスターとなりました。
プラットフォームが新設計されボディは、3代目にした初の3ナンバーです。エンジンは直列4気筒2.0Lで、最高出力は170PSとNBに比べて大幅にパワーアップを果たします。2008年にはマイナーチェンジが実施され後期モデルになると、2015年まで10年にわたって生産されました。
4代目ロードスター:ND系
2015年に発売された現行モデルのNDロードスターは、原点回帰を果たすためにコンパクトかつ軽量さを徹底的に追求しました。安全装備などにより重量増が避けられない中で、ベースグレードとなるSは1000kgを下回り、初代のようなハンドリングカーを蘇らせています。
登場以来、毎年のように商品改良を加えていき、2023年には初の大幅改良が実施されました。
マツダの現行ロードスターは2種類をラインアップ
ロードスターは初代からオープントップのみでしたが、3代目のNCロードスターでは、グレードの一部としてリトラクタブルハードトップを持つRHTが用意されていました。
4代目のNDロードスターは登場した2015年のときにはオープントップのみでしたが、2016年にロードスターRFとしてリトラクタブルルーフを採用したモデルが新たな車種として追加されています。
ロードスター
マツダ・ロードスターは1989年の登場以来、数々の販売記録を塗り替えてきた世界的なスポーツカーです。ライトウェイトかつ2シーターでオープンモデルなのが共通した特徴で、登場から35年が経過した現在でも世界中で人気を集めています。
現行のNDモデルは2023年10月に大幅改良を実施し、外装のデザインやエンジン出力、先進安全性、電子デバイスなどに手が加えられました。登場から8年目で初の大幅改良となり、より熟成が進んだと言えます。
(参考:『ロードスター(マツダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ロードスターRF
3代目で人気モデルとなった、リトラクタブルハードトップの後継となるのがロードスターRFです。NDモデルの登場から1年後の2016年に市場導入され、ロードスターとは異なる直列4気筒2.0Lのエンジンが搭載されました。
ちなみにRFはリトラクタブルファストバックの略称となっていて、ルーフからリアトランクまでの流麗なフォルムを表わしています。
(参考:『ロードスターRF(マツダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
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ロードスターのグレードごとの違い
現行モデルのロードスターは「S」「S Special Package」「S Leather Package」「S Leather Package V Selection」「RS」「NR-A」の6つ、ロードスターRFは「S」「VS」「RS」の3つのグレードに分かれています。
安全性能はレーダークルーズコントロールやアダプティブLEDヘッドライトを除いて、全グレードで共通です。そのため、内装や足まわりの装備などを比べて、好みを見つけるのが良いでしょう。
ベーシックモデルのS
ロードスター、ロードスターRFともにエントリーグレードとして用意されているのがSグレードです。ファブリックのシートや樹脂のパネル類など内装は簡素化されていますが、全グレードの中で車重が最も軽くなっているので、ロードスターのライトウェイト性能を引き出しているモデルとも言えます。
ロードスターでは300万円を切る価格設定となっていて、求めやすくなっているのも訴求ポイントではないでしょう。
走りの楽しさを深めたRS
RSはロードスター、ロードスターRFともに採用されているハイエンドのグレードになります。外装は専用のオプションホイールが選択できたり、内装はナッパレザーとアルカンターラで仕上げたりするなど高級感も味わえるでしょう。
フロントブレーキはBrembo製のキャリパーが装備されなど、専用装備が多いのもRSグレードの特徴です。
ロードスターRFに設定されたVS
ロードスターRFはロードスターの幌に対してハードトップを採用しているため静粛性が高く、落ち着いたドライブができます。VSはロードスターRFのグレードとなっていて、3グレードの中間の位置付けです。
内装はスポーツタンカラーのナッパレザーを採用していて、ロードスターRFのおしゃれさを引き立てています。外装についてはSと同様です。
まとめ
ロードスターは登場以来、世界中で100万台以上を販売してきた人気車種です。2シーターでコンパクトなボディは決して利便性が高いとは言えませんが、それを上回る魅力を持っています。
それが、ライトウェイトが生み出す軽快なハンドリングで、エンジン出力に頼らない楽しさが初代から継続されている特徴です。
現行モデルはロードスターとロードスターRFの2タイプが用意され、合わせて8つのグレードがラインアップされます。ロードスターらしさを求めるならベースグレードのS、優雅さを味わうならロードスターRFのRSがおすすめです。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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