CX-8前期型と後期型の違いは?進化ポイントを徹底比較!
マツダの人気SUV「CX-8」は2017年の発売以来、数々の改良を重ねてきました。前期型と後期型では、一体何が変わったのでしょうか?
外観デザインや内装、性能向上など、その変化は多岐にわたります。この記事では、CX-8の前期型と後期型を徹底比較し、その進化の軌跡を詳しく解説するので、ぜひ参考にしましょう。
※目次※
・CX-8のフロントマスクは後期型でより精悍な印象になった。
・CX-8は後期型で走行性能が大幅に向上している。
・CX-8の安全性能は改良が加えられるにつれ、より現代のニーズに合ったシステムへと進化している。
CX-8の前期型と後期型の違いとは?
CX-8は2017年に発売され、2023年末に生産終了となるまで、さまざまに改良が加えられてきた車種です。これまでに多岐にわたる改良が行われてきましたが、主な改良ポイントは一体何なのでしょうか。
CX-8の成長の軌跡をたどりながら、前期型と後期型の違いを明らかにしていきましょう。
CX-8の発売から現在までの主要な改良ポイント
CX-8は、2017年12月の発売当初はクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」のみでしたが、2018年10月に2種類のガソリンエンジンが追加されたのが特徴です。
走行性能面では、2018年11月に「G-ベクタリングコントロールプラス」が全車標準装備となり、コーナリング時の安定性が向上しました。また、2020年12月には「SKYACTIV-D 2.2」の最高出力が147kWに向上し、より力強い走りを実現しています。
快適性においても、2019年11月には電動スライドガラスサンルーフや、3列目シートの充電用USB端子が追加されるなど、細やかな改良が施されました。
2020年12月にはハンズフリー機能付きパワーリフトゲートが特別装備として設定され、利便性が大幅に向上したのもポイントです。
いつから後期型になったのか?前期型と後期型の区分と違い
CX-8の前期型と後期型の区分は、2019年11月のマイナーチェンジを境としています。このマイナーチェンジでは、外観デザインの刷新や安全装備の充実、走行性能の向上が図られました。
前期型は、2017年12月の発売から2019年10月まで、後期型は2019年11月以降を指すのが一般的です。後期型への移行により、フロントグリルが横基調から縦基調のデザインに変更され、より精悍な印象となりました。
また、後期型ではガソリンエンジンモデルにも4WDが設定され、悪路走破性や走行安定性が向上しています。さらに、内装の質感向上や最新の安全技術の採用など、多岐にわたる進化を遂げました。
前期型と後期型の違いは、単なる外観の変更にとどまらない、総合的な性能向上を示しています。
マイナーチェンジで追加された新グレードと特徴
CX-8のマイナーチェンジでは、ユーザーの多様なニーズに応えるため、グレード体系が大幅に見直されました。
従来の「25S」「XD」に加え、新たに「25S L Package」「XD L Package」が登場したのが特徴です。2.5Lガソリンエンジンと2.2Lクリーンディーゼルエンジンの選択肢に加え、7人乗りと6人乗りの座席配置も選べるようになりました。
さらに、マツダ独自のドライブセレクトシステム「Mi-Drive」が導入されたのもポイントです。ドライバーが走行モードを自在に切り替えられる機能で、普段使いから悪路走行まで、さまざまな路面状況に対応できるようになりました。
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前期型と後期型の違いを徹底比較.1 外観デザインの変化
CX-8の前期型と後期型では、外観デザインに大きな変化が見られます。特に、フロントマスクやリヤデザインの2点が異なるのが特徴です。以下で、それぞれの主な変更点について解説します。
【前期型と後期型の違い:外観編.1】フロントマスクの変更
CX-8の後期型では、フロントマスクに大きな変更が加えられました。特にL Package以上のグレードで、顕著な変化が見られます。
フロントグリルのデザインが刷新され、より精悍で存在感のある表情へと進化しました。LEDシグネチャーランプの採用により、昼夜問わず洗練された印象を演出します。
また、シグネチャーウイングイルミネーションの追加で、夜間の存在感も格段に向上しました。CX-8後期型は、より高級感と先進性を感じさせるデザインへと進化しています。
【前期型と後期型の違い:外観編.2】リヤデザインの洗練
CX-8の後期型では、リヤデザインも大きく進化しました。特に目を引くのは、リヤコンビランプの形状変更です。より立体的で洗練された印象を与え、夜間の視認性も向上しています。
また、リヤバンパーのデザインも刷新され、全体的にスポーティーさが増しました。エクステリアドレスアップオプションも充実し、個性的なリヤビューを演出できるようになったのも特徴のひとつです。
例えば、リヤアンダーガーニッシュを装着すると、マフラー後端を引き締め、よりスポーティーな印象になります。トレーラーヒッチを選べば、アウトドアでの活用シーンが広がるでしょう。
前期型と比べて、高級感とスポーティーさのバランスが取れた、魅力的なスタイリングへと生まれ変わっています。
前期型と後期型の違いを徹底比較.2 性能向上の詳細
CX-8の前期型と後期型の違いは、性能面でも顕著です。エンジンラインアップの拡充や走行性能の向上、燃費性能の変化など、多岐にわたる改良が施されました。これらの変更点は、ドライバーの運転体験を大きく向上させています。
【前期型と後期型の違い:性能編.1】エンジンラインアップの変化
CX-8のエンジンラインアップは、前期型から後期型への移行で大きな変化を遂げました。
前期型では2.2Lディーゼルターボエンジンが主力でしたが、後期型では新たに2.5L直噴ガソリンエンジンが追加されています。これにより、ユーザーの選択肢が広がり、好みや用途に合わせたエンジンを選べるようになりました。
ディーゼルエンジンは、トルクフルな走りと優れた燃費性能が特徴です。一方、新しく追加されたガソリンエンジンは、静粛性に優れ、よりスムーズな加速を実現しています。また、ガソリンエンジンの追加により、維持費の面でも選択の幅が広がりました。
エンジン性能も向上し、後期型では出力とトルクが微増しています。これにより、高速道路での追い越しや登坂性能が向上し、より快適なドライビングが可能になりました。
【前期型と後期型の違い:性能編.2】走行性能の向上
CX-8の走行性能は、後期型で大幅に向上しました。特にサスペンションとステアリングの改良が、乗り心地と操作性の改善に貢献しています。
フロントダンパーとリヤスプリングの減衰力を高めたことで、乗り心地が柔らかいのが特徴です。特に4WD車では、リヤスタビライザーを細くすることで、段差を乗り越える際の揺れが抑制されました。
また、ステアリング操作と車両の動きの一体感も向上しています。軽快なハンドリングで、思い通りのラインを走れるようになりました。
運転席の座面形状も、骨盤を立たせる構造に変更されています。長距離ドライブでも疲れにくく、コーナリング時の体のブレも軽減されるでしょう。
【前期型と後期型の違い:性能編.3】カタログ燃費から見る燃費性能
前期型と後期型のカタログ燃費の具体的な違いを、2018年モデルと2020年モデルを例に取って見てみましょう。
・2018年モデル:(WLTCモード)11.6km/L~15.8km/L
・2020年モデル:(WLTCモード)12.4km/L~15.8km/L
上記の通り、カタログ燃費に大きな違いは見られませんが、後期型のほうがわずかに燃費が良いことが分かります。後期型の若干の燃費向上は、エンジン性能の改善だけでなく、車体の軽量化や空力性能の向上など、総合的な取り組みの結果といえるでしょう。
前期型と後期型の違いを徹底比較.3 安全性能の進化
CX-8は前期型から後期型へと改良される中で、運転支援システムの拡充や予防安全技術の向上、衝突安全性能の改善など、多岐にわたる進化が見られます。
安全性能の変更により、CX-8の安全性は飛躍的に向上しました。以下では、CX-8の安全性能における前期型と後期型の主な違いを、3つの観点から解説します。
【前期型と後期型の違い:安全性能編.1】先進運転支援システムの拡充
CX-8は、後期型でマツダの安全技術「i-ACTIVSENSE」が標準装備となり、運転支援システムが充実しました。
具体的には、全車速対応の「アダプティブクルーズコントロール」や、自動ブレーキ機能を持つ「アドバンスト スマート シティ ブレーキ サポート」、交通標識認識システムなどが新たに追加されています。
これらの先進技術により、ドライバーの負担が軽減され、より安全性の高い運転が可能になりました。レーダー3つとカメラ5つ、センサー7つの充実した機能で構成された運転支援システムは、現在市販されている車の中でも屈指の安全性を誇ります。
【前期型と後期型の違い:安全性能編.2】予防安全技術の向上
CX-8の後期型ではセンサー性能が強化され、認識範囲が拡大したことで、より正確な危険予測が可能になりました。例えば、歩行者検知機能が夜間にも対応し、自転車や対向車両の検知精度も向上しています。
また、360度ビューモニターの画質が改善され、駐車時の安全性が高まりました。さらに、後側方接近車両検知システムの検知範囲が広がり、駐車場からの出庫時の安全性も向上しています。
これらの進化により、CX-8は自動車アセスメントの「予防安全性能評価」で最高評価を獲得しました。マツダは、人間中心の安全思想に基づき、ドライバーの認知・判断・操作をサポートする技術開発を続けています。
【前期型と後期型の違い:安全性能編.3】衝突安全性能の改善
CX-8の後期型は、マツダ独自の軽量・高強度・安全ボディ構造「SKYACTIV-BODY」が改良され、衝撃エネルギーの吸収・分散効率が向上しています。これにより、前方・側方・後方からの衝突時に、キャビンの変形を最小限に抑え、乗員の安全性が高められました。
また、歩行者保護にも配慮が見られる点も特徴です。全車に標準装備された「アクティブボンネット」は、歩行者との衝突時にボンネット後端を持ち上げ、衝撃を緩和する機能を持っています。
これらの改良により、CX-8は自動車アセスメントの「衝突安全性能」で最高評価を獲得しました。マツダの安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY」に基づく、予防安全技術と衝突安全性能の両立が高く評価された結果です。
PR乗り午後りも快適なCX-8
※価格は支払総額
前期型と後期型の違いを徹底比較.4 内装と快適性の変化
CX-8の内装と快適性は、前期型から後期型への移行に伴い大きく進化しました。高級感の向上や使いやすさの改善、そして室内空間の最適化が図られています。
これらの変更は、乗る人の快適性を重視し、より上質な移動空間を提供することを目指した結果です。グレードによって装備に違いはありますが、全体的に見て後期型はより洗練された内装と高い快適性を実現しています。
【前期型と後期型の違い:内装編.1】シート素材とデザインの進化
CX-8の内装において、シート素材とデザインの進化は高級感の向上に大きく貢献しています。後期型では、より上質な素材が採用され、触り心地や見た目が格段に向上しました。
スポーティーな印象を求めるユーザーのために、パンチング加工を施した本革シートも用意されています。高級感も併せ持つ、革新的なデザインです。
また、後期型ではグレードによりシートのデザインが異なります。通常のベンチシートの他、アームレスト付きのキャプテンシートも用意され、好みに応じて選べるのが特徴です。
【前期型と後期型の違い:内装編.2】インフォテインメントシステムの向上
CX-8の後期型では、インフォテインメントシステムの使いやすさが大幅に向上しました。ドライバーの視線移動を最小限に抑え、運転に集中できるよう設計されています。
例えば、シフトコンソール後方に配置されたコマンダーは、手元を見ずに直感的に操作可能です。スマートフォンを操作するような感覚で、各種機能にアクセスできます。
メーター類も視認性を重視したシンプルなデザインとなり、中央の速度計と左側の回転計には自発光式アナログメーターを採用しているのも特徴です。右側の液晶ディスプレイには、燃費や運転支援機能の状態などが表示されます。
センターディスプレイには、ナビゲーションや車両設定など多彩な機能が用意され、モノクロとカラーの2種類から選択可能です。
【前期型と後期型の違い:内装編.3】室内空間の改善
CX-8の後期型では、収納スペースの拡充と乗降性の改善により、快適性が大幅に向上しています。
例えば、センターコンソールの設計が見直され、スマートフォンや小物を収納しやすくなりました。また、ドアポケットの容量も増加し、500mLのペットボトルが余裕を持って収まるようになっています。
乗降性においても、ドア開口部の形状が最適化され、特に2列目と3列目へのアクセスが容易になりました。さらに、3列目シートの格納機構が改良され、より簡単に荷室スペースを拡大できるようになっています。大型荷物を積載する際の利便性が、向上しました。
静粛性もアップし、走行中の会話がより快適になっています。
まとめ
CX-8の前期型と後期型の比較を通じて、マツダの継続的な改良への取り組みが明らかになりました。外観デザインの洗練化や性能向上、安全性能の強化など、多岐にわたる進化が確認できるでしょう。
中古車市場では、これらの進化が評価され、後期型の人気が高まっています。特に、先進運転支援システムの拡充は、現代のニーズに合致した改良といえるでしょう。
購入を検討する際は、自身のニーズと予算に合わせて、前期型と後期型のメリットを慎重に比較検討することが大切です。CX-8は、前期型から後期型へと進化を遂げ、より魅力的な選択肢となっています。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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よくある質問
Q.CX-8の次はCX-80ですか?
A.マツダは2024年10月10日に新型CX-80を発表しており、CX-8の実質的な後継モデルとして位置付けられています。CX-80は全長4,990mm、全幅1,890mm、全高1,710mmとCX-8よりもひと回り大きくなりました。 パワートレインは3.3L直列6気筒ディーゼル、同エンジンのマイルドハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッドの3種類が用意されています。
Q.CX-8で一番高いモデルはどれですか?
A.マツダCX-8の最上級グレードは、「XD Exclusive Mode」と「25T Exclusive Mode」の4WDモデルで、新車価格は505万8,900円です。この価格は6人乗りモデルの場合で、7人乗り仕様は価格が下がります。 Exclusive Modeはナッパレザーシートやヘアラインシルバーのインパネ加飾など高級感のある内装に加え、同色ボディやガンメタリックのフロントグリル、19インチの大径ホイールなど上質な外装が特徴です。
Q.CX-8は何万キロ走る?
A.CX-8は標準的な燃料タンク容量が72L(4WDモデルは74L)で、燃費性能は車種によって異なります。最も燃費の良いXDモデル(2WD)では15.8km/Lを記録しており、1回の満タン給油で約1,137kmの走行が可能です。 一方、25Sや25Tモデルでは11.6km/L~12.4km/Lとなっています。1回の満タン給油で約860km~900kmの走行が可能です。