マツダ CX-8の購入で後悔する可能性は?特徴やエンジンの選び方
車は安い買い物ではないため、購入時の車種・グレード選びなどに関して、できるだけ後悔しないよう慎重に検討する方は多いのではないでしょうか。どの車にもメリットとデメリットがあります。デメリットを許容できるかどうかが後悔しないポイントです。
この記事では、マツダの人気クロスオーバーSUV CX-8に的を絞り、特徴やエンジンの選び方を解説します。後悔のない車選びの参考にしてください。
※目次※
・ボディサイズが大きいマツダCX-8は、狭い路地での取り回しにくさや立体駐車場への入庫が困難な点は後悔する可能性が高いとされるポイント
・デザイン性に優れた内外装や思い通りに走る優れた走行性能は、CX-8の魅力
・デメリットが自分に大きく影響するかを考慮して後悔しない車選びをしよう
マツダCX-8を選ぶと後悔するケースはある?
どの車にもそれぞれ魅力的な特徴がある反面、自分の生活環境や運転技術が車と合致しない場合、後悔する事態に陥りかねません。CX-8の場合はどのような点に後悔する可能性があるのでしょうか。
考えられる代表的なポイントをチェックしてみましょう。重視したい条件と照らし合わせてご検討ください。
居住性や乗降性
ミニバンをラインアップしていないマツダは、多人数乗車が可能な車として3列シートを備えたSUVモデルのCX-8を開発しました。CX-8の3列シートは、単なる補助的な役割ではなく、ある程度の居住性を確保しています。
ただし、ミニバンの広い居住性と比較すると狭く感じるのは否めません。常に多人数乗車する場合は、事前に広さを確かめてみましょう。
また、SUVのためにステップ高が高く、ヒンジドア採用です。乗降性に特化しているわけではない点を留意しておきましょう。
運転のしにくさ
フルサイズSUVのCX-8は、大きなボディサイズが特徴です。そのため、狭い路地でのすれ違いや方向転換などの取り回しが難しく、運転が苦手な方にとっては苦労する可能性が十分考えられます。
また、全高が高いために、多くの立体駐車場に入れないケースも少なくありません。車幅・車高制限がないかをいつも確認する必要があります。全長も長いため、狭い場所での駐車は、ぶつけられる可能性が高い点も考慮しましょう。
エンジン音
CX-8のディーゼルエンジンモデルは、加速性能や燃費性能の高さが魅力です。ただし、ディーゼルエンジン独特の「ガラガラ」というノック音が気になるとの意見が時折聞かれます。
ディーゼルエンジンに対する強い思い入れを持つマツダは、静粛性を追求すべく、ディーゼルノック音を低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」という独自の技術を開発しました。CX-8にも採用しています。
それでも独特のエンジン音を完全に消しているわけではないことを覚えておきましょう。
燃費
近年、燃費性能に優れた車が数多く販売されているため、CX-8は燃費が悪いといわれる場合があります。CX-8の燃費は、下記表を参照してください。
[WLTCモード燃費:km/L]
ガソリンモデル |
11.6~12.4 |
ディーゼルモデル |
15.4~15.8 |
一見すると、確かに燃費性能が良いとは言えません。ただし、ボディサイズの大きさや車両重量を考慮すると、必ずしも悪いとは言えないことを念頭に置きましょう。
後悔するとは限らない!CX-8の魅力とは
CX-8の購入を検討するにあたり、後悔する可能性がある点をきちんと思いに留めた上で、魅力的な点にも注目しましょう。
メリットとデメリットのどちらが自分にとって比重が大きいかを考慮することは、後悔しない車選びに役立ちます。CX-8の主な魅力は、下記のとおりです。
大きめサイズのクロスオーバーSUV
マツダは、2017年9月に行ったCX-8の発表に際し「お客様に新しいライフスタイルを提案するマツダの国内最上位SUV」として紹介しています。
走りやデザイン面でのレベルを諦めることなく、家族や友人など多人数でのドライブを楽しめる新たな選択肢の車として開発されました。
マツダが掲げる設計思想「人間中心」を採用した、使いやすい3列シートSUVのパッケージングを採用しています。マツダ独自の技術であるSKYACTIV搭載・安全性能および魂動デザインにより、マツダらしさが全面に表れているモデルです。
エレガントさを感じるデザイン性
CX-8のエクステリアは、マツダの最上位SUVにふさわしい上質な豊かさやこだわりを感じられるデザインが採用されています。
2022年12月に施されたビックマイナーチェンジにより、さらにSUVらしい力強い剛性感とエレガントさを融合した造形になりました。凛としたフロントマスクは、遠目に見てもすぐにマツダ車と見分けられます。
インテリアは、心地良さを追求したデザインです。本杢パネルやナッパレザーなど素材にこだわった仕様で、大人のゆとりや落ち着きを感じる空間に仕上げられています。
運転者への配慮と安定感のある力強い走り
CX-8の動力性能は、マツダが掲げるドライバーの思い通りに車を操る「人馬一体」を体現しています。トランスミッション・駆動系・サスペンション・ブレーキなど、多方面に高度な技術を採用し、操舵安定性のある力強いなめらかな走りを実現しました。
考え抜かれた設計のコックピットは、理想的な姿勢で運転に集中できるドライビング環境となっています。後席も、大人が無理なく快適に過ごせる空間です。
使い道が広がる充実した機能
多人数乗車が可能なSUVとして開発されたCX-8は、多彩なシートアレンジにより積載能力に優れています。2019年11月の仕様変更以降、ラゲッジルームにあるサブトランクボックスの容量が拡大しました。スーツケースやアウトドアグッズを無理なく平置きしやすいスペースです。
また、3列目シートには充電用USB端子が装備されています。運転中に利用できる便利機能を搭載したマツダコネクトも標準装備です。10.25インチまたは8.8インチの大型センターディスプレイは、利便性に優れています。
PR3列シートのSUV!CX-8の商品
※価格は支払総額
CX-8はどのエンジンを選ぶと後悔しない?
CX-8には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意されています。国産車では珍しいクリーンディーゼルエンジンモデルは、優れた環境性能が魅力です。ガソリンモデルにも多くの良さがあります。
それぞれの特徴を把握し、自分にはどちらが向いているかを検討しましょう。
ガソリンエンジンは車両価格が安い
さまざまなエンジン種類の中で、ガソリンエンジンは最も歴史の長いエンジンです。そのため、生産ラインが整っていて、開発コストや製造コストを抑えやすいといった特徴があります。
このような理由から、他のエンジンモデルに比べると、ガソリン車モデルの車両価格が安くなっているのが一般的です。車両価格が安いのは、ガソリン車の大きなメリットと言えます。
また、他のエンジンよりも高回転まで回せるガソリンエンジンは、高出力を得やすくパワーがあることが魅力です。パワー面での特徴ゆえ、スポーツカーなどにも採用することの多いガソリンエンジンは、ディーゼルエンジンとは点火の仕組みが異なり音や振動が少ないことから高い静粛性につながっています。
一方、軽油を使うディーゼルに比べると燃料が高価なガソリン車の場合、維持費がかさむというのがデメリットです。燃料単価では少しの差に感じても、長い目で見ると大きな差になり得ます。
ディーゼルエンジンは燃料が安い
ディーゼル車は燃料代の安さがメリットです。ガソリン車と比べれば、一般的に1Lあたりの燃料代が20円~30円程度安くなります。
普段からよく車に乗る方であれば、燃料を補給する回数も増えるため、燃料費の安さは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
ただし、ガソリン車に比べるとディーゼル車の車両本体価格は高くなりがちです。中にはエコカー減税の対象となる車種もあるものの、購入費の差を完全に埋められるほどではありません。
車両本体価格だけでなく、メンテナンスにかかる費用も高くなりやすいのがディーゼル車の特徴です。
例えば、ガソリン車に比べるとエンジンオイルの交換期間が短くなります。また、クリーンディーゼル車は浄化装置として尿素SCRシステムを搭載しているため、AdBlue(R)(アドブルー)と呼ぶ高品位尿素水の定期的な補充が欠かせません。
このように、ガソリン車に比べるとメンテナンス費用がかかるのもディーゼル車のデメリットと言えます。
重視する要素に合わせて選ぼう
同じモデルでもマツダ・CX-8のように、エンジンタイプに複数の選択肢がある場合、ガソリンモデルとディーゼルモデルどちらを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そのようなときには、ガソリン・ディーゼルのメリットとデメリットを確認した上で選ぶのが賢明です。燃費を重視するのであればディーゼル車を選んでみましょう。
一方、快適性を重視する方の場合、一般的には走行中の振動が少なく静粛性に優れたガソリン車がおすすめです。しかし、マツダCX-8のクリーンディーゼルモデルはまるで高級セダンのような乗り心地を実現しており、エンジンの音や振動もそれほど気にならないといわれています。
出力やトルクの違いによる走行性能や車両本体価格の差も加味して、自分の好みに合ったモデルを選択しましょう。
ネクステージで目的に合うSUVを探してみよう
車購入の際は、普段頻繁に利用する道路幅や駐車場などを考慮して車体サイズを選ぶと後悔する可能性が低くなります。同じSUVでも、CX-8のような大きなボディサイズからコンパクトサイズまでさまざまです。
どれが自分に合うかが分からない場合は、手始めに中古車を購入してみるのはいかがでしょうか。中古車購入の際は、ネクステージの利用をおすすめします。
全国の中古車から気になる車を探せる
ネクステージは、全国に200以上店舗を展開している大手の中古車販売店です。在庫台数は3万台にも上り、車種・グレードのバリエーションを豊富に取り扱っています。
SUVを探したい場合は、希望条件を絞って簡単に検索可能です。全国にある在庫から探せる他、気になる車は最寄りのネクステージ店舗にお取り寄せして自分の目で確かめられます。自分好みの車を探しやすい環境です。
充実した保証サービスが受けられる
ネクステージを利用するメリットのひとつは、購入後の保証が充実していることです。CX-8のようなSUVはもちろん、どの車でも無料保証が付帯しています。
充実した保証内容のメンテナンスパックや10年保証、低年式車向けの保証などが有料で用意されていることも魅力です。中古車を購入および所有するにあたって、自分が抱いている心配を軽減するのに役立ちます。
まとめ
ミニバンのラインアップがないマツダは、多人数乗車が可能な3列シートクロスオーバーSUV CX-8を2017年12月に発売開始しました。デビュー以来、マツダらしいスタイリッシュなデザインや走りを楽しめる動力性能が人気を呼んでいます。残念ながら、2023年12月に生産終了する予定です。
できるだけ後悔しない車選びをするためには、事前に車種・グレードごとのメリット・デメリットを把握しておくことが大切なポイントとなります。気軽に相談できるネクステージを利用してみましょう。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。