CX-8の25Tはガソリンターボエンジン搭載モデル！特徴や魅力を解説

2017年12月に発売が始まったCX-8は、3列シートのアレンジがある国産のSUVとして人気となりました。発売当初はディーゼルエンジンのみの展開でしたが、2018年の商品改良でSKYACTIV-G 2.5を搭載したガソリンモデル、SKYACITV-G 2.5Tを搭載したガソリンターボエンジンモデルが追加されました。

 

大型なSUVにはトルクフルなディーゼルエンジンがマッチしていますが、高回転まで常用できるガソリンターボエンジンも魅力的です。エンジンスペックとしてはほぼ同等なので、エンジンタイプの好みで選ぶのがよいでしょう。

 

ただ好調なセールスを記録しているCX-8ですが、次期モデルにチェンジするため2023年12月に生産終了が発表されています。

 

※目次※

1. MAZDA CX-8にラインアップされる3種類のエンジン

2. MAZDA CX-8 ガソリンターボエンジン搭載のグレード

3. MAZDA CX-8のグレードは他にも！25SやXDとの違いは？

4. MAZDA CX-8 25Tを3車種と比較

5. MAZDA CX-8でガソリンエンジンを選ぶ利点

6. MAZDA CX-8 25Tを購入するなら中古車という方法も

7. まとめ

 

 

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MAZDA CX-8にラインアップされる3種類のエンジン

2017年に発売が始まったCX-8はSUVながら3列のシートを配し、最大で7名が乗車できるモデルとして登場しました。多人数が乗れる車は欲しいが、ミニバンは候補に入らないというオーナーに対してCX-8は人気を集めました。

 

そんなCX-8の発売当初はディーゼルエンジンのみのラインアップでしたが、現在はガソリンターボの2.5Tとガソリンエンジンの2.5が増え3パターンとなっています。

 

ガソリンエンジン｜SKYACTIV-G 2.5

SKYACTIV-G 2.5は、正式には水冷直列4気筒DOHC16バルブの2.5L NAエンジンで、PY-VPS型と呼ばれています。CX-8をはじめCX-5やMAZDA6などにも搭載されているモデルです。最高出力は190PS/6000rpmで、最大トルクは252N・m/4000rpomを発揮します。

 

パワーやトルクはターボに及びませんが、NAなのでエンジン自体に補器類が少ないため、SKYACTIV-G 2.5TやSKYACTIV-D 2.2よりも軽量なのが特徴です。

 

ガソリンターボエンジン｜SKYACTIV-G 2.5T

SKYACTIV-G 2.5Tは、水冷直列4気筒DOHC16バルブの2.5L直噴ターボエンジンが正式なタイプです。型式はPY-PTS型で、ボアやストロークは2.5L NAと同様になっています。最高出力は230PS/4250rpmで、最大トルクは420N・m/2000rpmです。NAエンジンよりも低速域で最大トルクを発揮するため、瞬発力に優れているといえます。

 

CX-8のほかにはMAZDA6に搭載されていて、横置きのガソリンエンジンとしてはマツダのトップグレードに採用されています。

 

ディーゼルエンジン｜SKYACTIV-D 2.2

マツダのクリーンディーゼルをけん引するのがSKYACTIV-D 2.2になります。先代のCX-5にも搭載されているエンジンで、長い期間を経て制御などを熟成させています。CX-8の発売当初はSKYACTIV-D 2.2のみのラインアップだったことが、このエンジンの重要性を物語っています。

 

最高出力は190PS/4500rpmで最大トルクは450N・m/2000rpmでしたが、2020年の12月に実施された商品改良で最高出力が200PS/4000rpmにアップしました。

 

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MAZDA CX-8 ガソリンターボエンジン搭載のグレード

CX-8は細かい商品改良を重ねていて、グレード形態も変化しています。現在のラインアップでは、最上級グレードとなる「Exclusive Mode」とブラックで引き締められた内外装を持つ「Black Tone Edition」の2モデルにガソリンターボエンジンが搭載されています。

 

25Tでは2列目がセパレートとなる6名乗車タイプのみの展開で、7名乗車モデルは選べません。

 

25T Exclusive Mode

CX-8の最上級グレードとなるのがExclusive Modeです。2019年の商品改良で特別仕様車として仲間入りし、現在では一般のグレード展開となりました。ボディサイドのクラッディングやロアガーニッシュをボディ同色とすることで艶やかさを表現しています。

 

インテリアはナッパレザーを使用し落ち着いた雰囲気をかもしています。25T Exclusive Modeの新車価格は、2WDが482万2,400円、4WDが505万8,900円です。（2024年1月現在の情報です）

 

25T Black Tone Edition

Black Tone Editionは2020年の商品改良で特別仕様車として登場しましたが、現在は通常のグレードに含まれています。黒を基調とした内外装のデザインが特徴で、ルーフレールやサイドガーニッシュ、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートを純正で装備しています。

 

25T Black Tone Editionの新車価格は、2WDが418万6,600円、4WDが442万3,100円です。（2024年1月現在の情報です）

 

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MAZDA CX-8のグレードは他にも！25SやXDとの違いは？

CX-8は前述のように3つのエンジンバリエーションを持っています。それぞれにグレードが設けられていて、2024年1月現在では特別仕様車を含めて14のグレードが存在します。

 

またほとんどのグレードで2WDと4WDが選べ、仕様書を細かく見ていかないと違いが分からないほどです。言い換えれば、ユーザーのニーズを満たすために豊富なグレードが用意されていると言うことです。

 

MAZDA CX-8のグレード一覧

2024年1月現在のグレード展開になります。CX-8は2017年の登場から毎年のように商品改良が加わっていて、特別仕様車も含めて豊富なグレードを擁しています。これだけの展開なので、駆動方式も含めてお気に入りのグレードが見つかることでしょう。

 

【SKYACTIV-G 2.5搭載】

 

【SKYACTIV-G 2.5T搭載】

 

【SKYACTIV-D 2.2搭載】

（2024年1月現在の情報です）

 

25Sの特徴

CX-8のグレード展開の中で、最もシンプルなのが25Sです。17インチのホイールやファブリックのシートなど装備は簡素ですが、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制などの先進安全装備は標準で組み込まれています。

 

3列シートを持つ大型のSUVながら2WDは300万円を切る戦略的な価格設定となっているので、新車でも購入費用を抑えることができます。

 

XDの特徴

XDはディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 2.2を搭載したエントリーグレードになります。上記の25Sと装備はほぼ一緒で、内外装の装備はシンプルですが、先進安全装備は標準で組み込まれています。

 

ディーゼルエンジンはガソリンターボエンジンに対してパーツ点数が多いことや、排気ガスの後処理にコストが掛かるため価格は高くなりますが、それでも350万円を切るプライスとなっています。

 

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MAZDA CX-8 25Tを3車種と比較

MAZDA CX-8 25Tはパワフルでなめらかな加速だけでなく、燃費性能も十分です。車の購入を検討する際、燃費性能が気になる方も多いでしょう。疑問点は事前に解消しておきたいところです。

 

 そこでこの章では、燃費性能を他車と比較して解説します。購入後の維持費が気になる方は、本章の内容を参考にしてみてください。

 

燃費比較一覧表

ここではCX-8 25Tモデルと、トヨタハリアーのガソリンモデル、スバルフォレスターのターボモデル、CX-5のガソリンモデルの燃費を比較一覧表にて紹介します。それぞれ値はフォレスターが4WDで、その他は2WDです。

各数値を比較すると、CX-8の25Tモデルは他社より劣っているように見えますが、これは車両重量が関係していると言えるでしょう。他車種の車両重量はおおよそ1,600kgに対して、CX-8は1,800kg程度あるため燃費面においては不利です。

 

トヨタ「ハリアー」

ハリアーは躍動感ある造形と秀麗なシルエットのボディデザインや、エレガントで大人の感性を刺激する上質なインテリアデザインで人気の車です。スタイリッシュな見た目から市街地で映える車種と言えるでしょう。

 

ガソリン車には優れた低燃費をもたらす2.0L直列4気筒エンジンを搭載していて、全域でのトルクアップと燃費向上を高次元で両立させています。MAZDA CX-8 25Tと比較すると、ハリアーの方が燃費性能は優れています。

 

（参考：『ネクステージ：ハリアー（トヨタ）の中古車一覧』)

 

スバル「フォレスター」

フォレスターは大胆かつ精緻な機能美のエクステリアや、機能的なインテリアが特徴の車です。収納も充実しており、アウトドア好きの方から人気があります。

 

1.8L DOHC 直噴ターボ“DIT”のエンジンを搭載しており、MAZDA CX-8 25Tより燃費性能がやや優れています。ちなみに、フォレスターは全てのグレードにおいて4輪駆動を採用しており、走破性の高さが特長です。

 

（参考：『ネクステージ：フォレスター（スバル）の中古車一覧』)

 

マツダ「MAZDA CX-5」

CX-5は、CX-8よりもコンパクトなサイズのSUV車です。そのためCX-5のデザインからは、よりスポーティーな印象を受けます。

 

搭載しているエンジンはSKYACTIV-G 2.5でターボではないですがガソリンエンジンとなります。車両重量の差もありCX-5の燃費性能がやや優れていると言えます。

 

（参考：『ネクステージ：CX-5（マツダ）の中古車一覧』)

 

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MAZDA CX-8でガソリンエンジンを選ぶ利点

CX-8は2018年の商品改良で3タイプのエンジンが用意されるようになったと記載してきました。モノグレードならば選べませんが、エンジンタイプに選択肢ができたことで悩みが増えた人もいるのではないでしょうか。

 

価格的に見るとSKYACTIV-D 2.2とSKYACTIV-G 2.5TはともにラインアップされているExclusive Modeだと大きな差がありません。一方のSKYACTIV-G 2.5のExclusive Modeは、55万円ほど安く設定されています。中古車市場でも同様の差があると考えられるでしょう。

 

ディーゼルよりも車両価格を抑えやすい

前述のように2.5L NAエンジンを搭載したモデルは、ガソリンターボの25TやディーゼルエンジンのXDより購入しやすい価格になっています。ただ、25TとXDは性能がほぼ一緒で、価格の違いもそれほど大きくないので好みとなるでしょう。

 

買取を考えるならディーゼルエンジンモデルが人気なので、ガソリンターボやガソリンエンジンはやや低めの見積もりになるかもしれません。いずれにしてもSKYACTIV-G 2.5の25Sは求めやすいと言えます。

 

走行時の静粛性が高い

SKYACTIV-Dは発売当初から比べると熟成が進み静かになったと言われますが、それでもディーゼルエンジンなので振動と音はガソリンエンジンよりも大きくなります。

 

ドライバーなら走行時に気になることが少ないですが、停車しているときや車の外に出たときにディーゼルエンジン音がします。音と振動はディーゼルエンジンの特性なので避けようがありません。

 

それでも遮音性を上げるなどして、ディーゼルエンジンモデルでも十分な静粛性を実現しています。

 

メンテナンスの手間が少ない

新車でCX-8を購入したオーナーは、ディーラーが展開しているメンテナンスパックに加入することが多いはずなので、メンテナンスの手間は気にならないでしょう。

 

しかし、メーカーが発表しているエンジンオイルの交換時期は、ディーゼルエンジンが通常で12か月（1万km）に対して、ガソリンエンジンは12か月(1万5,000km)となっています。

 

エンジンオイルの交換サイクルがディーゼルとガソリンで異なるため、ガソリンエンジンはメンテナンスの手間が掛かりづらいのです。

 

軽やかに加速できる

ディーゼルエンジンは低回転域でピークトルクを発生することがメリットになります。そのため少ないアクセル開度で十分な加速が得られます。ただ特性的に加速の1歩目がガソリンエンジンより重たく感じられます。

 

ガソリンターボは、ほぼ同等のトルク性能なので加速する際はスムーズで、しかもディーゼルエンジンと同じ加速感となります。細かい部分なので好みとなりますが、アクセルの操作に対してよりリニアでスムーズさを求めるならガソリンターボエンジンに分があります。

 

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MAZDA CX-8 25Tを購入するなら中古車という方法も

MAZDA CX-8 25Tを購入するなら、新車ではなく中古車という方法もあります。しかし中古車の場合、品質に問題がないかなどの不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。購入を検討するには、不安や疑問点は解決しておきたいところです。

 

そこでこの章では、中古車ならではのメリットを解説していきます。価格を抑えられる以外の利点もあります。ただCX-8の25Tは流通量が少ないので、見つけたら早めに購入の準備をしましょう。

 

1.新車よりも安価で購入できる

中古車の大きなメリットは、新車よりも安価で購入できることです。MAZDA CX-8のような人気車種でも、1度でも使用されると価格が下がります。予算によっては、新車よりもグレードの高いものを手に入れられる場合もあるでしょう。

 

2.豊富な選択肢から選べる

豊富な選択肢から選べるのも、中古車を購入するメリットのひとつです。新車は販売中の車両のみが選択肢となるため、どうしても選択肢は限られます。例えば、MAZDA CX-8 25Tの「PROACTIVE」や「L Package」のように生産が終了したモデルは、新車での購入ができません。

 

豊富な選択肢からお気に入りの1台を選べることが、中古車購入のメリットのひとつです。

 

3.納車までの期間が短い

中古で購入すると新車よりも納車までの期間が短いというのも、中古車購入のメリットです。新車の場合は納車までに長い待ち時間がかかる傾向があります。ところが中古車は、MAZDA CX-8 のような人気の車種でもすでに在庫があるため納車が早めです。契約完了から1週間~2週間ほどで納車されるでしょう。

 

中古車の場合も注文後の点検や整備によって納車までの期間は変化しますが、新車と比較すると早めに納車されます。できるだけ早く車を手に入れたい方は、納車までの期間が短い中古での購入がおすすめです。

 

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まとめ

CX-8は国内で発売されているマツダのSUVでは最も大柄ですが、アウトドアからファミリーユースまで多目的に使えるモデルとして人気を得てきました。そのためグレード展開も豊富で、今では10を超えるグレードと3タイプのエンジンを選択できます。

 

エンジンは求める用途によって選ぶことがポイントで、街乗りが多いならガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.5で十分です。高速などを使った長距離が多いならコスト面でもディーゼルエンジンがおすすめです。アクセルレスポンスや気持ち良い加速を求めるならガソリンターボエンジンのSKYACTIV-G 2.5Tが合っているかもしれません。

 

人気車種のCX-8ですが、残念ながら2023年12月に生産終了を発表しています。在庫がなくなると新車で購入することができなくなるので、注意が必要です。

 

 

▼ライタープロフィール

真鍋裕行

出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作（雑誌、Web、アプリetc）に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。

 

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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。

 

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