スープラの魅力とは?現行までの歴史や最新売買価格まで徹底解剖
トヨタ スープラは、トヨタのスポーツカーにおけるフラッグシップモデルです。2019年に現行モデルである「GRスープラ」が発売され、17年振りの復活として大きな話題となりました。
日本だけでなく、世界中のスポーツカーファンを魅了するスープラには、どのような魅力があるのでしょうか。
そこでこの記事では、スープラの誕生から現行モデルまでの歴史、現行モデルの魅力を紹介します。歴代ごとの特徴を知ることで、自分に合ったモデルを見つけられるでしょう。
※目次※
・スープラは1978年に誕生し、日本国内では2代目モデルまで「セリカXX」として販売されていた。
・現行モデルの「GRスープラ」はBMWと共同開発され、TOYOTA GAZOO Racingのチューニングが施されている。
・車両状態が決め手となるスープラの中古車は、品質管理を徹底するネクステージで探そう。
スープラのこれまでの歴史
スープラが誕生したのは、今から46年前の1978年です。米国で大きな話題を集めた「日産 フェアレディZ」の市場を取り込むべく、グローバルを見据えたグランドツアラーとして開発されました。
はじめに、スープラの誕生から現行モデルまでの歴史を紹介します。
1978年:「セリカXX」として日本デビュー
1977年に行われた東京モーターショーにて、セリカをベースとしたコンセプトカー「トヨタ・CAL-1」が出品されます。翌年の1978年4月に「セリカXX(ダブルエックス)」として日本国内での販売が始まりました。
「セリカXX」の名は、ベースとなる「セリカ リフトバック」の「セリカ」と未知数を表す「X」を2つ重ねて作られています。米国では当時「X」を成人向けレーティングに使用していたことから、米国モデルには「セリカ スープラ」と名付けられました。
初代モデルの特徴は、空気抵抗を追求したロングノーズのスポーティーなフォルム、静粛性と走行性を兼ね備える水冷直列6気筒OHCエンジン、トヨタ 2000GTを彷彿とさせるT型グリルです。
1981年:2代目 「セリカXX」の誕生
2代目 セリカXXは、高級感のあるラグジュアリーな雰囲気からスポーティーなスタイルに変化しました。ロングノーズのフォルムはそのままに、直線を基調とする躍動感のあるデザインが採用されています。
搭載エンジンは、2.0Lと2.8Lの直列6気筒OHCエンジンの2種類です。1983年には直列6気筒SOHCターボエンジン、直列6気筒4バルブDOHCエンジンを追加しています。
ヘッドライトにリトラクタブル式ヘッドライトを採用し、一部の車両にはデジタルメーターとナビゲーションシステム「ナビコン」が搭載されました。
1986年:3代目から国内車名が「スープラ」に変更
3代目へのモデルチェンジを機に国内販売名を「スープラ」に改め、高性能スペシャリティーカーとしてセリカから独立します。米国では3代目となりますが、日本国内では「初代 スープラ」です。
国際基準を超える最高峰GTを目指し、グレード別に設定される4種類のエンジンを用意しています。
最上級グレードに搭載されるのは、230PSを発揮する3.0L 直列6気筒DOHCターボエンジン(7M-GTEU)です。上級グレードには、185PSを発揮する2.0L 直列6気筒DOHCターボエンジン(1G-GTEU)が搭載されています。
全車に4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用するなど、多方面からハイパフォーマンス化が図られました。
1993年:4代目「スープラ」の誕生と生産終了
4代目スープラ(日本では2代目)は、デザイン面に大きな変更が行われました。これまで角張っていたボディーは曲面を生かした筋肉質なフォルムに変わり、トレッド幅を広げて低重心化を図っています。
搭載エンジンは3.0L 直列6気筒DOHC2ウェイツインターボ(2JZ-GTE)、3.0L 直列6気筒DOHC(2JZ-GE)の2種類です。2JZ-GTEは、当時の自主規制上限値280PSを発揮します。
新設計の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションと大容量ディスクブレーキを全車に標準装備し、操縦性・制動性・接地性を向上させました。
4代目スープラはロングセラーモデルとなりましたが、排ガス規制への対応が難しいことから2002年7月に生産を終了します。
2019年:スポーツタイプとして復活
4代目スープラが生産終了してから17年後の2019年、米国で行われた「デトロイトモーターショー」にて新型スープラが発表されました。このモデルからTOYOTA GAZOO Racingによるチューニングが加わり、グローバル名を「GRスープラ」に改めています。
また、新型スープラはBMWと共同開発していることも大きな特徴です。BMW Z4とGRスープラはプラットフォームを共有していますが、デザインや乗り味は異なります。
GRスープラには、86よりも短いホイールベース、50:50の理想的な前後重量バランスなど、コーナリング性能を高めるさまざまな技術が取り入れられました。
現行スープラの魅力とは
GRスープラはパワーやスピードだけでなく、運転する楽しさを重要視して開発されています。BMWとの共同開発、TOYOTA GAZOO Racingのチューニングにより、どのような車へ生まれ変わったのでしょうか。
ここでは、GRスープラの魅力を4つのカテゴリーに分けて紹介します。
軽快な乗り心地
GRスープラは、スポーツカーの基本となるハンドリング性能を高めるべく、ホイールベース・トレッド・重心高の3つにこだわっています。2,400mmのホイールベースはトレッド比が1.55と小さく、キビキビとしたコーナリングが可能です。
接合強度を追求したアルミとスチールを用いたボディー骨格により、軽量化だけでなくレクサスLFAを上回る高剛性を実現しています。
搭載エンジンは3.0L 直列6気筒ツインスクロールターボエンジン、2.0L 直列4気筒ツインスクロールターボエンジンの2種類です。 直列4気筒エンジンは、グレードにより異なるチューニングが施されています。
優れた燃費性能
GRスープラには2種類のエンジンがあるため、搭載エンジンによってカタログ燃費が変わります。
3.0L 直列6気筒エンジンのカタログ燃費は、11.0km/L~12.1km/Lです。高精度ダイレクトインジェクションシステムやアイドリングストップ機能により、ハイパワーながら優れた燃費性能を実現します。
2.0L 直列4気筒エンジンのカタログ燃費は、14.0km/L~14.5km/Lです。直列6気筒エンジンはトランスミッションによって燃費性能が変わりますが、直列4気筒エンジンはチューニングによって燃費性能が変わります。
(参考:『スープラ(トヨタ)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スポーティーな内外装
GRスープラのフォルムは、スポーツカーらしいロングノーズ・ショットデッキです。
先代モデルとデザインは大きく異なりますが、ランプ類を中央に寄せるデザインやダブルバブルルーフの採用など、TOYOTA 2000GTをはじめとするトヨタスポーツカーの意匠が用いられています。
低重心・ワイドトレッドによるたくましいフロントビュー、大径タイヤとショートホイールベースが生み出すタイヤの存在感も魅力です。
室内は、運転のしやすさにこだわったスポーティーなレイアウトを採用しています。全グレードにハイバックのスポーツシートを標準装備し、一部グレードはランバーサポートの調整も可能です。
(参考:『全13色!トヨタ「スープラ」のボディカラーを一挙紹介|新車・中古車の【ネクステージ】』)
最新の安全性能
GRスープラには、最新の安全機能をパッケージングした「Toyota Supra Safety」を全車標準装備しています。
Toyota Supra Safetyとして装備されるのはプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付き)、ブラインドスポットモニターです。
AT車はミリ波レーダー+単眼カメラを備えますが、MT車は単眼カメラのみとなります。装備内容は統一されているものの、トランスミッションにより仕様が異なる点に注意しましょう。
スープラのグレードとスペック一覧
GRスープラには3種類のグレードがあり、主な違いはエンジンスペックです。キャラクターに合わせた装備が採用されているため、装備内容にも若干の違いがあります。ここでは、GRスープラのグレードとそれぞれのスペック・特徴を見てみましょう。
SZ
SZはエントリーグレードです。搭載エンジンは最高出力197PSの2.0L 直列4気筒エンジンとなり、高速道路や一般道で軽快なドライブを楽しめます。
スポーツシートは標準装備されますが、電動ランバーサポートや運転席メモリー機能のない6ウェイパワーシートです。また、シート表皮はファブリックとなり、シートヒーターはオプションでも装備できません。
足回りでは、17インチアルミホイールとランフラットタイヤが標準装備されます。
全長×全幅×全高(mm) |
4,380×1,865×1,295 |
室内長×室内幅×室内高(mm) |
970×1,460×1,060 |
ホイールベース(mm) |
2,470 |
最低地上高(mm) |
118 |
車両総重量(kg) |
1,410 |
エンジン |
2.0L 直列4気筒ツインスクロールターボエンジン |
トランスミッション |
8AT |
WLTCモード燃費(km/L) |
14.5 |
SZ-R
SZ-Rは中間グレードです。SZと同じ2.0L 直列4気筒エンジンを搭載していますが、チューニングが異なります。SZ-Rの最高出力は258PSとなり、SZよりもハイパワーです。
インテリアも上質になり、スポーツシートは運転席メモリー機能や電動ランバーサポートが付いた8ウェイパワーシート、シート表皮はアルカンターラ+本革に変わります。
足回りにも違いがあり、切削光輝とブラック塗装が施された18インチアルミホイール、スポーツタイヤが標準装備です。
全長×全幅×全高(mm) |
4,380×1,865×1,295 |
室内長×室内幅×室内高(mm) |
970×1,460×1,060 |
ホイールベース(mm) |
2,470 |
最低地上高(mm) |
118 |
車両総重量(kg) |
1,570 |
エンジン |
2.0L 直列4気筒ツインスクロールターボエンジン |
トランスミッション |
8AT |
WLTCモード燃費(km/L) |
14.0 |
RZ
RZは最上級グレードです。最高出力387PSの3.0L 直列6気筒エンジンが搭載され、AT車に加えMT車が設定されます。
足回りで他のグレードと大きく変わるのは、タイヤインチとブレーキ関連です。19インチスポーツタイヤ、艶消しダークメタリック塗装を施した鍛造アルミホイールが装着されます。
ブレーキにおいては、フロントにBrembo製17インチアルミ4対向キャリパー、348mm径ディスクブレーキが標準装備です。
スポーツシートはSZ-Rと同様ですが、オプションで本革シートに変更可能です。色はタンとブラックの2種類です。
|
6MT |
8AT |
全長×全幅×全高(mm) |
4,380×1,865×1,295 |
|
室内長×室内幅×室内高(mm) |
970×1,460×1,060 |
|
ホイールベース(mm) |
2,470 |
|
最低地上高(mm) |
117 |
|
車両総重量(kg) |
1,520 |
1,530 |
エンジン |
3.0L 直列6気筒ツインスクロールターボエンジン |
|
WLTCモード燃費(km/L) |
11.0 |
12.1 |
(参考:『トヨタ スープラのランク分けとは?グレード選びのおすすめをご紹介!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スープラの最新の売買価格
トヨタのフラッグシップスポーツカーということもあり、GRスープラはエントリーグレードでも約500万円します。グレードごとのキャラクター設定がしっかりされているため、どこまでの走行性能を求めるかを明確にすることが大切です。
ここでは、GRスープラの売買価格を紹介します。予算を抑えたい方は、中古車を視野に入れてみましょう。
新車価格
以下は、2024年10月時点の新車価格です。一般的な車はAT車とMT車に価格差がありますが、GRスープラはトランスミッションによる価格差はありません。
グレード名 |
トランスミッション |
新車価格(税込み) |
SZ |
8AT |
499万5,000円 |
SZ-R |
8AT |
601万3,000円 |
RZ |
6MT |
731万3,000円 |
8AT |
GRスープラのボディーカラーは「ホワイトメタリック」「ブラックメタリック」「プロミネンスレッド」「ドーンブルーメタリック」「ボカニカルアッシュグレーメタリック」の5色です(全て標準装備)。
SZ-RとRZは全5色から選べますが、SZのみ「ホワイトメタリック」「ブラックメタリック」「プロミネンスレッド」の3色設定となります。
(参考:『スープラ(トヨタ)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車価格
2024年10月現在、ネクステージでは5台のスープラを取り扱っています。2002年まで販売されていた4代目スープラまでの取り扱いはなく、全て現行モデルのGRスープラです。グレード別の中古車価格は、以下を参考にしてください。
グレード名 |
中古車価格(税込み) |
SZ |
479万9,000円 |
SZ-R |
559万9,000円 |
RZ |
619万9,000円~653万9,000円 |
優れた走行性能・ハンドリング性能を持つスープラは、人気車種のためすぐに売り切れてしまう傾向にあります。
現行モデルはもちろん、海外への輸出が解禁された4代目モデルは特に人気があるため、年代やグレードにこだわりがある方は、中古車情報を小まめにチェックするようにしましょう。
(参考:『スープラ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
買取相場
2024年10月現在、ネクステージでは81件の買取実績があります。最も取引されているのは2020年式、次いで2021年式、2019年式です。
取引の多くは現行モデルですが、4代目モデルの買取実績もあります。スープラの売却を考えている方は、以下の直近の買取実績を参考にしてください。
グレード名 |
年式 |
走行距離 |
買取実績 |
RZ 25thアニバーサリーエディション |
2022年式 |
7,477km |
619万5,000円 |
RZ |
2021年式 |
1万1,655km |
559万7,000円 |
SR-Z |
2022年式 |
1万1,437km |
482万円 |
SZ |
2021年式 |
6,653km |
388万7,000円 |
4代目の買取実績は2021年と少し前になりますが、1998年式、走行距離20万1,468kmの買取価格は451万円です。1995年式、走行距離14万9,400kmのモデルは500万円で取引されています。
(参考:『スープラ(トヨタ車)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
スープラは1978年に誕生し、日本では「セリカXX」、米国では「スープラ」の名で販売されました。排気ガス規制により2002年に一度幕を下ろしましたが、2019年に「GRスープラ」として復活しています。
現行モデルは新車・中古車どちらでも購入できますが、価格と納車の早さを重視するのであれば中古車がおすすめです。ネクステージは、スープラをはじめとしたさまざまなスポーツカーを豊富に取りそろえていますので、ぜひ一度ご相談ください。