トヨタ スープラのランク分けとは?グレード選びのおすすめをご紹介!
スポーツカーに興味を持つとトヨタの上級スポーツカーにあたるスープラに乗りたいと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。「スープラ」には「RZ」・「SZ-R」・「SZ」と3つのグレードがありますが、それぞれの違いはどのような点にあるのでしょうか。
そこでこの記事では、トヨタ スープラのグレード別装備差、価格差を解説します。2019年5月に発売され、2020年4月に改良を受けた2023年6月時点の現行モデルDB型のグレードについて記述していますので、魅力的に見えるグレードを探ってみましょう。
<目次>
・スープラは3グレードが展開されている
・パワートレインの違いがグレード構成の主な違いとなっている
・気軽にスポーツカーを楽しむなら「SZ」がおすすめ
トヨタ スープラのランク分けとは?
スープラには3つのグレードがラインアップされています。パワートレインを軸としたグレード構成は以下の通りです。
グレード名 |
エンジン |
最高出力 |
最大トルク |
トランスミッション |
RZ |
3.0L直6 |
387PS |
500N・m |
8AT・6MT |
SZ-R |
2.0L直4 |
258PS |
400N・m |
8AT |
SZ |
2.0L直4 |
197PS |
320N・m |
8AT |
パワートレインでグレードが変わる
スープラのグレード構成の特徴のひとつは、パワートレインの違いでグレードが設定されていることです。グレード構成は、直列6気筒3.0Lツインターボを搭載する最上級グレードが「RZ」で、直列4気筒ターボを搭載するグレードが「SZ」系で、最高出力が高められたほうが「SZ-R」となっています。
このグレード構成は、共同開発社のBMWのグレード構成と共通するものがあります。これは、スープラに搭載されるエンジンがBMW製だからでしょう。BMWではひとつのエンジンでチューニングを変え、最高出力・最大トルクを異なるタイプを複数設定し、それぞれにモデル名を与えています。
スープラの姉妹車となるBMW「Z4」では、スープラ SZと同じ最高出力197PSを発生する直列4気筒ターボを搭載したモデルが「sDrive M20 M Sport」、RZと同じ最高出力387PSを発生する直列6気筒ツインターボを搭載したモデルが「M40i」となっています(SZ-Rに相当するグレードはZ4にはありません)。
BMWのモデル名の数字はエンジンの性能を示しており、最高出力目安(20は約200PS、40は約400PS)を表したものです。
スープラのグレードごとの価格差はどのくらい?
それでは、続いて車両価格とグレード間の価格差を見てみましょう。
グレード名 |
車両価格(税込/円) |
SZとの価格差 |
SZ-Rとの価格差 |
RZ |
731万3,000円 |
231万8,000円 |
130万0,000円 |
SZ-R |
601万3,000円 |
101万8,000円 |
- |
SZ |
499万5,000円 |
- |
101万8,000円 |
(2023年11月時点の情報より)
エントリーモデル「SZ」が、500万円を切る一方、最上級グレード「RZ」が余裕の700万超えと、アッパーミドルクラス以上の高級スポーツカーの価格帯となっています。参考として、姉妹車同士の価格とその差をご覧ください。
トヨタ スープラ |
BMW Z4 |
価格差 |
||
グレード名 |
車両価格 |
グレード名 |
車両価格 |
|
RZ |
731万3,000円 |
M40i |
912万0,000円 |
180万7,000円 |
SZ |
499万5,000円 |
sDrive M20 M Sport |
760万0,000円 |
260万5,000円 |
(2023年11月時点の情報より)
なお、「GR Supra GT4 EVOをお忘れでは?」は「TOYOTA GAZOO Racing」から発売されています。ただ、GR Supra GT4 EVOについてトヨタは「世界中のGT4レースに意欲的に参戦するアマチュアドライバーにとっても運転しやすい車に仕上げた」と伝えているとおりのGT4参戦用モデルです。
トヨタの公式Webサイトには掲載されておらず、日本での販売は株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)が担当するという特別なものとなっています。
スープラの各グレードの装備の違い
それでは、スープラの各グレードの装備の違いをチェックしていきましょう。SZ・SZ-R・RZの3グレードを選ぶときには、エンジン性能だけでなく装備も迷うポイントではないでしょうか。まずは、エントリーモデル「SZ」からお届けします。
「SZ」
3グレードあるスープラを外見から見分ける方法は、ホイールとドアミラー、テールパイプぐらいしかありません。このうち、3グレードそれぞれ異なる仕様としているのがホイールのみで、ドアミラーとテールパイプは「SZ」と「SZ-R」は共通となっています。ホイールとテールパイプを社外品に交換したら、外見上のグレードの区別が分かりづらくなります。
SZのホイールはフロントに225/50、リアに255/45のそれぞれ17インチのアルミホイールにランフラットタイヤを組み合わせています。ランフラットタイヤを装着しているのはSZのみで、タイヤパンク応急修理キットが装備されていないのも、SZのみとなっています。
全グレード共通で採用される主な装備は、安全装備関係では
・タイヤ空気圧警報システム
・プリクラッシュセーフティー(*)
・レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)
・アダプティブハイビームシステム
・ブラインドスポットモニター / 後方車両への接近警報
・クルーズコントロール(*2)
・クリアランスソナー(*3)
・リアクロストラフィックアラート
・ポップアップフード
・緊急ブレーキシグナル
・VSC
・TRC
・EBD(電子制動力配分制御)付 ABS &ブレーキアシスト
(*)RZ 6MTのみ、歩行者(昼)・自転車運転者(昼)検知機能付衝突回避支援タイプ/ 単眼カメラ方式、その他は、歩行者(昼)・自転車運転者(昼)検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式。
(*2)RZ 6MT以外はレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
(*3)RZ 6MT以外は、後方緊急ブレーキ付
インテリアでは、本革巻き3本ステアリングホイールが全車標準装備となり、ブラックのファブリックシートと、ダークシルバーのオーナメントパネルが付いたシフトコンソールが、SZのみの装備となっています。
「SZ-R」
エクステリアで「SZ」と「SZ-R」に共通採用されるパーツは、ピアノブラック塗装のドアミラーと直径90mのクロームメッキ仕上げのデュアルテールパイプとなります。
SZと異なる装備では、シートがアルカンターラと本革のコンビシートとなり、シフトコンソールのオーナメントパネルがRZと共通のカーボンです。
タイヤ・ホイールはフロントが225/40、リアが275/40の18インチで、切削光輝とブラック塗装のアルミホイールが装着されます。ブレーキは、SZと共通の330mm径のローターに、17インチアルミフローティングキャリパーの組み合わせとなります。
「RZ」
「RZ」のみに与えられるエクステリアは、マットブラック塗装のドアミラーとピアノブラック塗装のドアミラーステイと、直径100mmのヘアライン仕上げのデュアルテールパイプです。
シートは、レッドの本革とアルカンターラのコンビシートを標準設定とし、メーカーオプションでタン色とブラックの2色展開の本革シートが設定されています。また、全車標準装備のオルガン式アクセルペダルは、RZのみにブレーキペダルとMT車のクラッチペダルと併せてスポーツタイプが装備されます。
スープラのグレード別インテリア画像比較
「SZ」「SZ-R」「RZ」のインパネとシートの違いをチェックできるよう、画像を並べてみました。これまでの特徴の違いを参考に、見比べてみましょう。
【SZ】
【SZ-R】
【RZ】
(参考:『スープラ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スープラのおすすめグレードはこれだ!
スープラのグレード構成は、装備差で選ぶというよりパワートレインで選ぶというものになっています。スープラといえば直列6気筒エンジンという伝統を重んじるならRZ、鼻先が軽くバランスがいい直列4気筒を選ぶならSZ系といったところになります。
それぞれいいところがありますが、気軽にスポーツカーを楽しみたい観点からいえば「SZ」がおすすめです。
エンジン重量が軽い直列4気筒はとても扱いやすく、コーナリングはRZより楽しめる軽快さもポイントです。エントリーグレードのSZは、3グレード中もっとも低出力となりますが、日本の公道を走るのなら十分といえるかもしれません。
まとめ
スープラのグレードは「SZ」・「SZ-R」・「RZ」の3つのラインアップで構成されています。パワートレインの違いを軸にグレードが設定されていおり。グレード構成は、直列6気筒3.0Lツインターボを搭載する最上級グレードが「RZ」で、直列4気筒ターボを搭載するグレードが「SZ」系で、最高出力が高められたほうが「SZ-R」となっています。価格はもちろん装備の違いもあるので、それぞれの違いをチェックした上で、グレード選びをすれば間違いないでしょう。
スポーツカーを単横したいのであれば最上級グレードの「SZ-R」、気軽にスポーツカーを楽しみたいのであれば「RZ」がおすすめです。
▼ライタープロフィール
田中宏亮
モーターサイクルジャーナリスト
ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。
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