廃車の買取相場はいくら?修理の判断基準や業者の選び方、高額査定のコツ

愛車の廃車を検討しているけれど、一体いくらで買い取ってもらえるのでしょうか。15年~20年以上も経過した車は、「廃車」のタイミングといわれることも少なくありません。
廃車買取相場は車種・状態によって大きな差があり、古い車でも適切な方法で売却すれば、予想以上の金額になることもあるでしょう。廃車にするか修理するか迷っている人に向けて、廃車買取の実態と高額査定を得るための方法を徹底解説します。
※目次※
3.買取相場が気になる廃車手続きのステップ!自分で行う方法と業者依頼の比較
・廃車買取相場は車種によって大きく異なり、国産車は1万円~20万円程度、輸入車は40万円前後、軽自動車は3,000円~1万円程度が相場である。
・廃車か修理かの判断は、修理費用と車両価値の比較が重要で、修理費用が車両価値を上回る場合は廃車が経済的に有利である。
・複数業者から見積もりを取ることが高額査定への近道で、買取前の車内清掃や純正パーツへの戻し、メンテナンス記録の準備などで査定額アップを狙える。
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廃車買取の相場とは

廃車にする際の買取相場は、車種や年式、車の状態によって大きく価格が変動します。国産車と輸入車では明確な価格差が生じており、一般的に価値が低いと思われる古い車両でも意外な高値が付くことも珍しくありません。まずは、各種要因別の具体的な買取価格の実態について解説します。
国産車と輸入車の廃車買取相場の違い
輸入車は、国産車より高い買取価格が付く傾向があります。メルセデス・ベンツやBMWなどの高級車は、状態が良ければ40万円前後、国産車は1万円~20万円程度が相場です。
輸入車が高額な理由は、部品の希少性や海外での需要の高さにあり、特に高級モデルは状態次第で100万円超えも珍しくありません。国産車では車種により価格差が大きく、人気車種は平均より高い査定額になることがあります。
軽自動車の廃車買取相場はどのくらい?
軽自動車の廃車買取相場は、一般的に3,000円から1万円程度です。普通車と比較すると、やや低い傾向にあります。車両の状態が査定額に大きく影響し、事故車・故障車でも部品取りとして価値があれば、買値が付くことも珍しくありません。
軽自動車は日本独自の規格であるため、海外輸出よりも国内での需要が価格形成の重要な要素となっています。軽トラックやバンなどの商用車は、年式が古くても走行距離が少なく状態が良ければ、一般的な軽自動車より高い査定額が期待できるかもしれません。
15年落ち車でも価値がある!解体車・輸出車の廃車買取相場
15年以上経過した車両でも、意外な価値があります。実際に2005年式エブリイワゴンが3万円、2003年式ツインが4万円で取引された例もあるようです。海外では、日本車の品質が評価され、需要も高くなっています。
専用パーツが生産終了している古い車種は、中古パーツとしての価値を見いだしてもらえるかもしれません。パーツ価値がなくても、金属資源として最低数千円の買取が期待できます。
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買取相場が気になる廃車と修理の判断基準

車が故障した際には、修理か廃車か判断に迷います。適切な選択には、廃車相場と修理費用の比較が重要です。
年式や状態により最適な選択は変わりますが、高額修理が必要なら廃車買取が経済的な場合もあります。ここでは、損益分岐点から手続き費用まで見ていきましょう。
買取相場が気になる廃車と修理費用の損益分岐点
修理費用が車両価値を上回るなら、廃車売却が経済的に有利です。例えば、ハイブリッド車のバッテリー交換(15万円~40万円)は、車の価値によっては廃車を選択する判断材料になります。
また、車両の年式や走行距離、市場価値も考慮すべきです。修理後の寿命が短い場合や追加故障リスクが高いときは、廃車の選択が結果的に出費を抑えられます。価値と修理費用のバランスが最適な選択の鍵です。
廃車買取相場に影響する故障状態別価値の目安
エンジン故障は、修理費用が高額で買取相場も下がり、動かない状態では数千円~1万円程度になることもあります。
フレーム損傷は、骨格ダメージの程度で価値が決まり、修復歴扱いで通常の30%程度下落する可能性があるでしょう。消耗品の故障は5,000円~2万円程度の減額が多く、車内装備品の故障は大幅に減額されることはあまりありません。
廃車買取では故障状態を正確に伝え、専門業者に依頼することで、状態に見合った適正価格での取引が可能になります。
買取相場が気になる廃車手続きにかかる実費用の内訳
解体費用は、車の状態により1万円~2万円程度が相場です。自走不可ならレッカー費用5,000円~1万円が必要ですが、廃車買取業者に依頼すれば無料になることも少なくありません。
リサイクル料金は、軽自動車約8,000円・普通車約1万円・外国車約2万円が目安ですが、2005年以降新車登録車は購入時に前払いしているため基本的には不要です。
代行手数料は業者により異なるため、複数業者から見積もりを取得し、比較することをおすすめします。
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買取相場が気になる廃車手続きのステップ!自分で行う方法と業者依頼の比較

廃車手続きには複数の方法があり、自分で行うか業者に依頼するかで労力や費用が異なります。廃車後には還付金が受け取れるケースもあるため、事前に正しい知識を持つことが大切です。手続きの流れから還付金の種類まで、廃車に関する重要ポイントを解説します。
廃車手続きを自分で行う流れと必要書類
自分で廃車手続きを行う場合、永久抹消と解体届出の2つの方法があります。永久抹消は、陸運局での手続きを一度で完了させる方法です。解体報告日の連絡後に、陸運局へ行きます。必要書類は、ナンバープレート2枚・車検証・印鑑証明書・実印・運転免許証などです。
解体届出は、一時抹消後に行う方法で2回陸運局へ行く必要があります。軽自動車は、印鑑証明書や実印が不要で、認印で手続き可能です。
どちらの方法でも、車検が1か月以上残っていれば重量税の還付金を受け取れます。自分で廃車手続きをする場合の費用相場は、2万5,000円~4万円程度です。
廃車手続きを業者に依頼する場合のメリットとデメリット
業者依頼の最大のメリットは、面倒な手続きから解放されることです。専門業者なら書類作成や運輸支局手続きを全て代行し、時間と労力を大幅に節約できます。中古車買取店に依頼すれば、状態によっては買取金額が付くこともあるでしょう。
廃車買取専門店なら、レッカー代や解体費用が無料になるケースも少なくありません。デメリットは、業者によって対応品質にばらつきがある点です。新車ディーラーは信頼性が高いものの、3万円~5万円程度の廃車費用がかかります。
業者を選ぶ際には、還付金の扱いを事前に確認することが重要です。廃車後の自動車税や重量税の還付金を、勝手に受け取られるトラブルもあるため、契約前に細かい条件を確認することをおすすめします。
廃車後に受け取れる還付金の種類と金額
廃車後には、自動車税・自動車重量税・自賠責保険の3種類の還付金を受け取れます。自動車税は、廃車した月の翌月から年度末までの期間に応じて返金されるのが一般的です。還付金額は、「年間税額÷12×残月数」で計算できます。
自動車重量税の還付金の計算方法は、「納付税額×車検残存期間÷車検有効期間」です。自賠責保険も、残り期間分が返還されます。
還付金受取には、還付申請書や本人確認書類の提出が必要で、廃車解体時に手続きすると約2か月半後に振込されるでしょう。ただし、重量税は一時抹消登録では還付されないため注意が必要です。
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相場が気になる廃車の買取業者の選び方

廃車売却時には、業者選びが買取価格を大きく左右します。ディーラーや解体業者、買取専門業者など各タイプには特徴があり、適切な選択が高額買取への鍵となるでしょう。ここでは、業者の種類別の特徴から選び方のポイントまで詳しく解説します。
業者タイプ別の特徴と廃車買取相場の違い
ディーラーは、廃車状態の車には、低い買取価格を提示する傾向があります。一方、解体業者はパーツ価値に着目するため、故障車・事故車でも一定の価値を見いだしてくれる可能性が高いでしょう。
廃車買取専門業者は、リサイクルパーツ販売や海外輸出網を持つ場合が多く、比較的高額な査定を提示できます。大手業者は、全国ネットワークを生かした査定額が期待できるでしょう。地域密着型の老舗解体業者は、独自の流通経路で高額買取が可能な場合もあります。
持ち込み査定に対応する業者を選ぶと、買取額アップの可能性が高まるでしょう。複数業者の見積もりを取ることで、最終的な廃車買取相場の把握と最適価格での売却が実現できます。
優良な廃車買取業者を見分けるためのチェックポイント
信頼できる業者は、公式サイトに手数料の有無を明記しています。「一切、手数料はいただきません」と書かれていたり、具体的な抹消手数料金額が明示されていたりする場合は、信頼性が高いといえるでしょう。
また、不動車の無料レッカー移動サービスを提供する業者も優良です。公式サイトに、「レッカー代無料」「引取費用無料」などの表記があるか確認しましょう。
売却前の説明が丁寧で、質問に明確に回答する業者は信頼できます。契約内容や買取までの流れを詳しく説明し、顧客の疑問に誠実に対応する姿勢がある業者を選びましょう。見積もりの内訳が明確で、不明瞭な手数料がないことも重要な判断材料です。
悪徳業者の手口と対処法
悪徳業者によくある手口は、高額査定を提示して契約を急がせた後、引き取り時に「傷がある」などと言って大幅に減額する方法です。また、還付金について説明せず、知識不足を利用して本来売主に戻るべき税金を搾取する業者もいます。
トラブル回避のためにも、複数業者から見積もりを取り、相場を把握することが重要です。契約前に手数料やキャンセル料の有無、還付金の取り扱いを書面で確認しましょう。
質問に曖昧な回答をする業者や、急いで契約を迫る業者は避けるべきです。実績ある大手業者に依頼することで、リスクを低減できます。トラブル発生時は、消費者センターなどの専門機関への相談も有効です。
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相場が低い廃車でも高額買取を目指すためのポイント

廃車状態の車両でも、適切な対策で予想外の高額査定が得られる可能性があります。廃車の買取相場は、市場動向や車の状態で大きく変動するため、売却前の準備が重要です。価値を最大化するテクニックから複数業者の比較方法まで、高く売るための具体策を紹介します。
相場が低い廃車でも買取前の準備で査定額アップを狙える
廃車予定の車を買取に出す前に、車内外の清掃を徹底し清潔な状態に整えましょう。特にタバコやペット臭は、査定額を大きく下げる原因となるため、普段から気を付けることが大切です。
社外パーツ付きの場合、一般買取業者なら純正パーツに戻すと評価が上がります。査定前に自分の車の情報(年式・車検残・グレード・走行距離・オプションなど)を確認することも重要です。
メンテナンスノートを用意すると高評価につながり、適切なメンテナンスの証明になります。廃車買取相場を事前に調査すれば、不当に安い査定額を提示されても見極められるでしょう。これらの事前準備で、廃車買取でも最大限の査定額を引き出せます。
買取相場が低い廃車は、複数業者の査定を比較することが大切
廃車買取では、複数業者からの見積もり取得が高額査定への近道です。業者によって、査定額は数千円~数万円も変わる可能性があるため、相見積もりが欠かせません。
専門分野に特化した業者を選ぶことで、査定額が変わることがあります。例えば、事故車専門の買取業者は、一般的な業者より高い査定額を提示する傾向です。還付金の説明が明確な業者を選ぶことで、トラブルを防げます。
業者の質問には具体的に回答し、不明点は「分からない」と正直に伝えましょう。繁忙期(12月~3月)を避け、閑散期(5月~7月)を狙うと、高価買取の可能性が高まります。
相場が低い廃車より、中古車として売る方法も
エンジンや主要部品が正常に機能し、修理費用が車両価値の半分以下なら、中古車として売却価値があります。年式10年以内・走行距離10万km未満の車両は、中古市場での需要が見込めるでしょう。
人気車種や希少車は、市場価値が高い傾向にあるため、多少の修理が必要でも中古車販売が検討できます。車検の残存期間も、中古車として売る際のポイントです。
一方、骨格部分に大きな損傷がある車両・水没歴のある車両は、修理費用が高額になることが多く、廃車が合理的な選択となります。最終的な判断には、複数の専門業者による査定を受け、中古車と廃車の買取価格を比較するのがおすすめです。
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まとめ

国産車や輸入車、軽自動車など車種別の買取相場の違いを理解することが重要です。修理費用と廃車買取価格の比較検討も、賢い判断には欠かせません。
廃車手続きは、自分で行う方法と業者依頼のそれぞれにメリット・デメリットがあり、状況に応じた選択が必要です。
優良な廃車買取業者を選ぶポイントと、悪徳業者の見分け方も把握しておくべきでしょう。複数業者からの査定比較や買取前の準備によって、古い車でも査定額アップが期待できます。
▼ライタープロフィール

鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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よくある質問
Q.廃車買取の相場は幾らくらいですか?
A.一般的には軽自動車で1万円~3万円、普通車で3万円~6万円が目安ですが、車種や状態、金属スクラップや触媒の相場により大きく変動します。鉄スクラップ価格が高い時期や触媒に高価なレアメタルが含まれる場合、10万円以上になることもあるのです。部品の再利用価値や需要があればさらに買取額が上がる可能性もあります。
Q.廃車すると幾らもらえる?
A.廃車時には、自動車税種別割・自動車重量税・自賠責保険料の未経過分が還付されます。さらに、任意保険も途中解約で返戻金が発生する場合もあるでしょう。 加えて、廃車買取を利用すれば部品や金属資源の価値分が上乗せされ、状態や車種によっては数万円以上になることもあります。各種還付や買取を組み合わせれば、処分費用をかけずに現金を得られるのです。
Q.廃車と売るのはどちらがよいですか?
A.一般的には、中古車買取業者に売ったほうが高値になる可能性が高いでしょう。人気車種や状態のよい車は特に高額査定が期待でき、手続きも代行してもらえます。 一方、廃車は還付金(自動車税・重量税・自賠責)が受け取れ、部品価値があれば買取も可能ですが、総額では売却に劣る可能性が高いでしょう。価値が残っているなら売却、価値が低いなら廃車が有利です。
Q.車の廃車のスクラップ代は幾らですか?
A.スクラップ代は車種や業者によりますが、解体費用は1万円~3万円が相場です。自走不可の場合はレッカー代が1万円~3万円、廃車手続きの代行手数料が1万円~2万円かかることもあります。業者によっては解体や手続きを無料で行う場合もあるため、費用を抑えたい場合は複数社を比較するのがおすすめです。
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