廃車相場はいくら?高価買取可能な車の特徴と還付金受け取りのコツ

愛車を廃車にする際、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。廃車費用は手続き方法によって大きく異なり、自分で手続きする方法やディーラーに依頼する方法があります。廃車買取業者を利用すれば、買取金額を受け取れる可能性もあるかもしれません。
また、廃車による還付金制度についても理解しておくことが大切です。この記事では、廃車にかかる費用相場から買取相場、還付金の計算方法まで、廃車に関するお金の疑問を詳しく解説していきます。
※目次※
5.相場が気になる廃車のタイミング判断と賢い処分方法の選び方
・廃車費用の相場は、自分で手続きする場合は3万円~5万円程度、ディーラー依頼では4万円~10万円程度が目安で、廃車買取業者に依頼すると買取金額が得られるケースもある。
・高価買取されやすいのは、海外需要が高い車種や低走行・希少モデル、部品需要がある車、事故歴はあるものの損傷が軽微な車などで、複数業者の相見積もりで条件を比較するのが有効である。
・廃車時には自動車税・重量税・自賠責保険料の未経過分が還付されるため、手続きのタイミングや永久抹消登録の実施が損をしないための重要ポイントとなる。
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廃車にかかる費用相場は高い?

廃車を検討する際、費用が気になる人もいるでしょう。廃車には高額な費用がかかるといわれることもありますが、実際は依頼方法によって費用は大きく変わります。
まずは、廃車の費用内訳や依頼先ごとの相場、費用が変動する理由について詳しく見ていきましょう。
廃車にかかる費用の相場
廃車にかかる主な費用は、以下の通りです。
・解体費用:1万~2万円程度
・レッカー費用:5,000円~1万円程度
・リサイクル料金:軽自動車8,000円程度、普通車1万円程度
上記の他、手続き代行費用もかかり、金額は業者により異なります。リサイクル料金は、2005年以降の車なら前払い済みの場合が多く追加負担は不要ですが、未払いの場合は廃車時に必要です。
3つの廃車方法による費用相場の差
廃車方法には次の3つがあり、費用に差があります。
1.自分で手続き
2.ディーラー依頼
3.廃車買取業者利用
自分で行えば、レッカー代・解体費用・リサイクル料込みで3万円~5万円程度です。ディーラー依頼は代行手数料が加算され、4万円~10万円程度かかるでしょう。
一方、廃車買取専門業者は手数料無料のケースが多く、資源や部品、海外輸出価値があれば買取価格が付くこともあります。
廃車の費用相場が変動する理由
廃車費用の変動要因は、依頼業者のビジネスモデルの違いです。ディーラーは新車販売を主業とし、廃車処理は付随業務で各種手数料が上乗せされます。
解体業者は直接依頼に対応しない場合や、対応内容で5,000円~7万円程度まで幅があるのが一般的です。
廃車買取業者は、海外輸出や部品再販など複数の販路を持ち、資源価値により費用無料での対応が可能となることもあり、最も経済的な選択肢になることが少なくありません。
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廃車買取の相場と高額買取のポイント

廃車でも、意外と高値で売却できるケースがあることをご存じでしょうか。車の状態や活用方法次第で、買取相場は大きく変動します。ここでは、廃車でも買取可能なケースや高価買取のポイントについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
廃車でも買取可能な3つのパターン
廃車車両でも買取可能な主なパターンは、以下の通りです。
1.部品取り
2.鉄資源としての活用
3.海外輸出
部品再利用では希少性や状態によって高値になる場合があり、スクラップは鉄・アルミなどの金属資源として買取可能です。
また、海外輸出ルートがある業者は、走行距離が多い車両などでも値が付き、日本国内より高額で引き取られることもあります。
高価買取される廃車の5つの特徴と査定ポイント
廃車でも高価買取される車には明確な特徴があり、以下の条件に当てはまる車両は、予想以上の査定額が期待できるかもしれません。
・海外需要の高い車種:ランドクルーザーやハイエースなど輸出人気車は、古い年式でも高値評価される傾向
・希少性の高い車両:生産終了モデルや希少部品搭載車は部品需要が大きく、状態不問で高額査定の可能性
・低走行距離車:10万km未満の車両はリユース価値が高く評価されやすい
・軽微な損傷車:事故歴があってもフレーム損傷がない車は買取対象として有力
最適な査定額を引き出すコツは、複数業者による相見積もりを取ることです。各社の査定基準の違いを把握することで、最も有利な条件を見つけやすくなります。
20年落ち車でも高額売却できるケースも
20年落ち車でも、高額売却が可能な場合があります。数万円の査定が付くケースもあり、人気車種なら10万円以上の高値事例も存在するようです。
特に海外では、年式の古い日本車に根強い需要があり、アフリカ・東南アジア向けに高値で取引される傾向にあります。
また、旧車やスポーツカーなど希少性の高い車種はコレクター需要が強く、思いがけない価格になることもあるかもしれません。
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廃車時の還付金制度と受取金額の相場と計算方法

廃車手続きでは処分費用だけでなく、税金や保険料の還付も見逃せません。自動車税などの一部が戻ってくる制度があり、手続きを適切に行えば実質負担を減らせます。ここでは、還付金の内容や受け取り方法、注意点について詳しく見ていきましょう。
廃車で受け取れる還付金の種類
廃車時に受領できる還付金には、自動車税・自動車重量税・自賠責保険料・任意保険料が含まれます。
自動車税は普通車のみ対象で、手続き翌月から3月分までの月割り還付となるのが一般的です。自動車重量税は、車検期間が1か月以上残っていれば軽自動車も還付対象とされます。
自賠責保険は、保険会社へ解約申請して返戻金を受け取るのが通常です。任意保険は、保険会社や契約内容によって対応が異なるため、事前確認が欠かせません。
廃車による還付金の具体的な計算方法と相場
還付金計算は、種類ごとに異なります。自動車税は「年税額×残存月数÷12」で算出し、例えば1.5L普通車(年税額3万500円)を9月廃車なら1万5,200円です。
重量税は、「納付済み額×車検残存月数÷車検有効月数」で計算します。1.5t車で6か月残存なら、還付金は6,150円です。
自賠責保険の返戻金は、日本自動車査定協会(JAAI)により基準が定められています。普通車で24か月契約(1万7,650円、2025年10月時点)の場合、残存期間が12か月なら返戻金は6,150円です。
廃車に伴う還付金を確実に受け取るための注意点
廃車還付金を確実に受け取るためには、正確なタイミングと手続きが重要です。
自動車税は抹消登録時点で自動申請となり、追加手続きは不要ですが、未納分が差し引かれる場合があります。重量税は、「還付申請書」の提出を忘れると還付が受けられません。
通知書到着後は1年以内に金融機関で換金の必要があり、期限管理も重要です。3か月以上待っても届かない場合は、税事務所へ早めに問い合わせてみましょう。
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相場が気になる廃車手続きの種類と必要書類

廃車を決めた後は、どのような手続きが必要か不安を感じる人もいるでしょう。廃車には永久抹消登録と一時抹消登録の2種類があり、普通車と軽自動車で手続きの場所・流れが異なります。スムーズに進めるための準備やポイントについて、以下で確認しましょう。
相場が気になる廃車の永久抹消登録と一時抹消登録の違い
永久抹消登録は、車を完全に廃車として二度と使用しない場合に行い、車両の解体が前提です。一方、一時抹消登録は再登録を前提にした一時使用停止の措置で、長期保管や海外転居などで選択されます。
自動車重量税の還付を受けるには、永久抹消登録または解体届出が必須条件であり、一時抹消登録だけでは還付されません。永久抹消後は同じ車の再利用は不可ですが、一時抹消なら中古新規登録で復活が可能です。
相場が気になる廃車手続きに必要な書類一覧
普通車の永久抹消登録には、以下の書類を用意する必要があります。
・印鑑証明書(発行後3か月以内)
・実印(自分で行う場合)
・実印押印の委任状(代理人申請の場合)
・車検証
・ナンバープレート
・解体報告記録
・住民票や戸籍謄本(車検証と印鑑証明書の住所が異なる場合)
一時抹消では、解体関連書類は不要です。軽自動車は車検証とナンバープレート、申請依頼書(代理人申請の場合)のみで手続きが済みます。
相場が気になる廃車の手続き場所と所要時間の目安
廃車手続きは、普通車なら運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で行います。受付は平日の8:45~11:45/13:00~16:00で、土日祝・年末年始は休館です。
書類がそろっていれば1時間~2時間程度で完了しますが、年度末・月末は混雑し4時間以上要する場合もあります。初回訪問時は、窓口位置や館内配置を事前に確認し、午前中早めの来庁が賢明です。
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相場が気になる廃車のタイミング判断と賢い処分方法の選び方

廃車の時期や方法を見極めることで、費用や受け取れる金額に大きな差が生まれます。修理費や走行距離などさまざまな条件を考えると、タイミングの判断が難しいと感じる人もいるでしょう。
どの業者に依頼するかで数十万円の差が出ることもあるため、最後に賢い選び方について詳しく説明します。
廃車にすべきタイミングの判断基準
廃車のタイミングを判断する基準は、修理費用が車両価値や中古車購入費用を上回るケースです。走行距離が10万km・20万kmを超える車両は、維持費や故障リスクが急増し廃車時期といえます。
13年超の車は自動車税が増税され、普通車ではおおむね15%、軽自動車はおおむね20%です。維持費や車検費用を考慮し、早期の廃車が合理的な選択となることが多いでしょう。
また、部品調達が困難な旧車や使用しない車両も、経済面から廃車を検討すべきです。
廃車の中古車としての価値を確認する方法
廃車前に、中古車としての価値を確認することが重要です。買取店のWebサイトで類似車種の実績を調べ、年式・走行距離・グレードが近い車の相場を把握しましょう。
一括査定サイトを利用することで、複数業者の見積もりを簡単に入手できます。実査定では色や内外装、エンジン状態なども評価対象です。
季節や需要による査定額変動もあるため、廃車価格と中古車買取額を比較し、最適な処分方法を選択しましょう。
最もお得な廃車方法の選び方
自分で廃車処分の手続きをする場合、還付金を全額受け取れますが、レッカー代や解体費用などの自己負担が生じます。ディーラーへの依頼は手続きが容易な半面、代行費用が加算されるため総額が高くなりやすい傾向です。
特におすすめなのは廃車買取業者への依頼で、査定価格が付くだけでなく、レッカー費無料・手続き代行など手間とコストの両方を抑えられます。
比較サイトや一括査定を活用し、複数業者の条件を照らし合わせることで、より満足のいく売却が実現できるでしょう。
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まとめ

廃車費用は依頼先によって大きく異なり、ディーラーへの依頼は費用がかさむ一方、自分で手続きすれば費用を抑えることが可能です。
廃車買取業者に依頼した場合、部品価値や輸出需要が高ければ買取金額を受け取れることも多く、20年落ち車でも高額買取の例があります。
また、廃車時には自動車税や重量税、自賠責保険の未経過分が還付されるため、総額での比較と複数業者査定が重要です。
▼ライタープロフィール

鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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