水没車でも買取は可能?水没車を売却するコツと注意点を解説

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水没車でも買取は可能?水没車を売却するコツと注意点を解説

水没車でも買取は可能?水没車を売却するコツと注意点を解説

台風や豪雨による水害などで愛車が水没してしまうという、悲しい状況に直面すると当惑してしまいます。水没した車にはもう価値がないと諦めてしまうかもしれません。

 

しかし実は水没車でも、適切な対応と売却先選びによって、予想以上の買取価格が期待できるケースがあります。

 

本記事では水没車の買取の可能性や価格を上げるコツ、そして注意したいポイントなど、水没車の売却に関する詳細を解説します。

 

※目次※

1.水没車でも買取は可能

2.水没車の買取は浸水レベルで選択肢が変わる

3.水没車の買取価格を上げるコツ

4.水没車の買取を検討する上での注意点

5.まとめ

6.よくある質問

 

■POINT

・大雨や台風などによって水に浸かってしまった水没車でも、適切な買取先を選べば売却は可能。

・浸水レベルによって基準価格からの減点率が異なるため、水没の程度に応じた選択肢の検討が重要。

・水没車を少しでも高額で売却する上で、早めの売却、正確な情報提供、実績のある業者選び、複数の見積もりの比較検討がポイント。

 

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水没車でも買取は可能

水没した2台の車

水没車でも適切な買取先を選べば売却が可能です。しかし、水没の度合いやダメージの程度によって買取価格や売却方法は大きく異なります。水没車に関する基本的な知識から、その価値を決める浸水レベルの判断基準などを詳しく解説します。

 

水没車とは

水没車とは、大雨や台風などによって水に浸かってしまった車を指します。「冠水車」や「水害車」とも呼ばれ、多くは自然災害による道路冠水や駐車場の浸水が原因です。

 

水没車は外観の汚れだけでなく、エンジンや電装部品の故障、内部の腐食やさび、しつこい泥臭さなど、さまざまな問題を抱えてしまいます。一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)の基準でも、水没車は査定評価が大幅に下がる対象です。

 

浸水レベルごとの商品価値の減点率

水没車の買取価格は、浸水レベルによって異なります。JAAIの査定基準によると、フロアまでの浸水の場合は、基準価格から50%以内の減点です。つまり、通常なら100万円と評価される車両でも、最大で50万円まで価値が下がります。

 

さらに深刻なシート上部までの浸水では、減点率は70%以内に跳ね上がり、同じ車両でも最大で30万円程度にまで下落するのが実情です。

 

水没車でも海外では需要がある

水没車は買取不可と思われがちですが、海外における日本車の需要は非常に高く、水没車であっても買取対象とされます。これは日本車の高い信頼性と品質が、海外で評価されているためです。

 

廃車買取業者が水没ダメージの大きな車に価格を提示できるのは、この海外販路の存在も重要な要因といえます。さらに、日本車の需要は水没車に限らず、走行距離が10万kmを超えるような車両でも海外では重宝されているのが実情です。

 

また買取業者は水没車を買い取った後、修理できないほどダメージが大きい場合でも、中古パーツとして活用したり、金属部分を資源として売却したりすることで利益を出します。こうした販路が確立されていることが、水没車でも買取が可能な理由です。

 

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水没車の買取は浸水レベルで選択肢が変わる

雨でぬれる運転席の窓

水没車の買取価格や選択肢は、浸水レベルによって大きく異なります。それぞれのケースで買取価格や依頼する業者も変わるため、自分の車の浸水状況を正確に把握することが重要です。水没の程度に応じた買取の選択肢と特徴について、詳しく解説します。

 

フロアパネルまでの浸水の場合

フロアパネルまでの水没被害は、比較的軽度な水没といえます。この程度の水没であれば、JAAIの基準では減点率は50%以内です。

 

エンジンは無事である可能性が高く、足回りの洗車や整備を行えば使い続けられるケースもあります。ただし電装系が下部にある車種の場合には問題が生じやすいため、注意が必要です。

 

シートクッション上部まで浸水の場合

シートクッション上部まで浸水した場合は、廃車買取業者への売却も検討するとよいでしょう。ここまでの水没ではエンジンが水を被っている可能性が高く、中古車としての価値はほとんど残っていません。

 

豪雨で冠水した道路を走行して水没した場合、車内は不衛生な水に浸され、臭いも取れにくい状態になっています。

 

マフラーよりも上まで浸水している場合は、エンジンルームも水没している可能性があります。エンジンを始動させると深刻なダメージが生じたり、電気系統がショートしたりする危険があるので注意が必要です。

 

ダッシュパネル上部まで浸水した場合

ダッシュパネル上部まで浸水した車両は、もはや中古車としての価値をほとんど失っています。エンジンは完全に水没しており、自走することさえ困難な状態です。このような重度の水没車は、廃車買取業者への売却が最適な選択肢といえます。

 

車内全体が不衛生な水で満たされてしまったため、たとえエンジンを修理できたとしても、快適に乗車するのは難しいでしょう。水没車は時間の経過とともにさびや劣化が急速に進む点にも注意が必要です。

 

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水没車の買取価格を上げるコツ

車のエンジンルーム

水没車を少しでも高額で売却するには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。浸水被害を受けた車両でも、適切な対応と準備により、査定額をアップさせることは可能です。水没車をより高く売却するための具体的な方法を4つ紹介します。

 

できるだけ早めに売却する

水没車は時間が経過するほど劣化が進行するため、売却を考えている場合は早急に行動することが重要です。水没後、車体内部ではさびやカビが急速に発展し、部品の劣化を早めます。

 

フロアまで浸水した車両でもエンジンが無事な場合は中古車として売却できる可能性がありますが、放置すれば価値は日を追うごとに下がります。

 

最初は中古車として売れた車両でも、さびやカビが広がるにつれて廃車以外の選択肢がなくなるケースも少なくありません。水没を確認したら、できるだけ早く買取査定を依頼しましょう。

 

車について正確な情報を伝える

水没車を少しでも高く売却するためには、車の状態を業者に正確に伝えることが重要です。虚偽の申告は避け、水没の程度や被害状況を正直に説明しましょう。

 

もし隠していた情報が後で発覚すると、損害賠償請求されるリスクもあります。車検証に記載されている車種、年式、型式などの情報を詳細に伝えることで、適切な査定額が期待できるでしょう。

 

水没車の買取実績がある業者を選ぶ

水没車の売却を成功させる上で、買取業者選びが鍵を握ります。買取実績が豊富な業者は水没車の価値を正確に見極め、適正価格で買い取ってくれる可能性が高いためです。

 

実績のある業者は独自の販売ルートを確立しており、パーツの再利用や海外輸出など多様な換金手段を持っています。対照的に、実績のない業者では買取拒否や低価格査定、さらには手数料の請求といったトラブルが発生する可能性があります。

 

業者選びにあたっては、水没車の買取実績と対応実例を確認しましょう。実績がある専門業者に依頼することで、水没車でも納得できる価格での売却チャンスが広がります。

 

複数の業者から見積もりを取る

水没車でも最高価格で売却するには、複数の業者から見積もりを取ることが不可欠です。水没車は査定基準が業者によって異なるため、1社だけの査定では適正価格を判断できません。

 

最低でも3社以上の専門業者に依頼することで、数千円~数万円の査定額の差が生まれる可能性があります。

 

一度に複数の業者に査定を依頼する際は、一括査定サービスの利用がおすすめです。これにより、自走できない水没車でも、レッカー費用や時間を最小限に抑えながら見積もりを集められます。

 

見積もり依頼時には水没の程度や状態を正確に伝え、査定額だけでなく、レッカー費用や手数料の有無も確認しましょう。

 

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水没車の買取を検討する上での注意点

レッカーされる青い車

水没車の売却を成功させるために、いくつかの注意点を確認しておきましょう。適切な対応と知識があれば、水没車でも最大限の買取価格を引き出せる可能性があります。水没車の買取において特に注意したいポイントを4つ紹介します。

 

エンジンをかけない

水没車をできるだけ高く売却するためには、エンジンを始動させないことが重要です。特にダッシュパネル上部まで水が侵入している場合は、エンジンが水没している可能性が高いため、無理にエンジンをかけると危険が生じます。

 

エンジンをかけた瞬間に感電や爆発、炎上などの二次災害を引き起こすリスクがあるだけでなく、車両の損傷をさらに悪化させ、買取価格が下がるリスクがある点に注意が必要です。

 

また、走行中にエンジンが突然停止するなど、予期せぬトラブルが発生する恐れもあります。水没車はむやみに動かさず、水没車・事故車専門の買取業者にそのままの状態でレッカー搬送を依頼することをおすすめします。

 

レッカー代がかかるケースもある

エンジンが水没して自走できない場合は、レッカー車の手配が必要です。レッカー代は基本料金だけでも1万円以上かかり、距離に応じて加算されるため、遠方であれば2万円~3万円程度の費用を想定しておきましょう。

 

しかし買取業者によっては、レッカー代を無料にしているところもあります。無料レッカーサービスを提供している業者を選ぶことで、余計な出費を抑えることが可能です。

 

引き取り条件は業者によって異なるため、事前に確認しましょう。レッカー作業がしやすい場所まで車を移動させる必要があるかなど、詳細な条件を確認しておくとスムーズに引き取りが進みます。

 

処分費用・還付金について確認する

水没車を廃車にする際には、処分費用と還付金のバランスを確認することが重要です。廃車手続きが完了すると、自動車税の還付金が月割りで受け取れます。

 

ただし、全ての税金が戻ってくるわけではなく、抹消登録時期や地方税の納付状況によって還付額が変動します3月に手続きした場合は還付金が発生せず、4月に手続きすると一度1年分を納税した後で還付される仕組みです。

 

廃車手続きは業者に依頼することも自分で行うことも可能ですが、3月末は窓口が混雑するため、還付金を最大化するなら2月中に手続きするのがおすすめです。

 

保険が使えるか確認する

豪雨や洪水による水没被害を受けた車は、任意保険の車両保険に加入していれば補償対象となる可能性があります。ただし、地震や津波による被害は一般的に保険対象外のため、注意が必要です。

 

水没車の修理を検討する際は、保険使用のメリット・デメリットを冷静に判断しましょう。保険を使用すると等級がダウンし、翌年以降の保険料が上がってしまいます。

 

修理費用が高額になる傾向がある水没車は、よほど新しい車や思い入れのある車でない限り、乗り換えを検討したほうが賢明です。

 

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まとめ

水没した車

水没車でも買取は可能ですが、浸水レベルに応じて選択肢や価格は異なります。フロアパネルまでの軽度な浸水から、ダッシュパネル上部までの重度の浸水まで、状況に応じた最適な売却方法があります。

 

買取価格を上げるためには、早めの売却、正確な情報提供、実績のある業者選び、複数の見積もりの比較検討がポイントです。

 

また、エンジンの始動を避け、レッカー代や処分費用を確認し、保険適用の可能性を調べることも重要です。水没車は日本車の海外需要もあるため、適切な対応により最大限の価値を引き出せるでしょう。

 

▼ライタープロフィール

水没車でも買取は可能?水没車を売却するコツと注意点を解説

五十嵐巧

大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。

 

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よくある質問

 

Q. 冠水車はどうやって見分けるのですか?

A.冠水車かどうかは、痕跡をチェックすることで見極めることができます。①シートベルトやシート、ドアに浸水したシミや跡がないか、②乾いた砂状の泥が床やシート上にないか、③車内が泥臭くないかなどが、素人目でも判断できるポイントです。

 

Q. 車はどこまで水に浸かっても大丈夫ですか?

A. 雨天時でもある程度の水位であれば問題なく走破できますが、ドアの下部分もしくはタイヤの半分を超える水位は危険です。ドアの隙間やマフラーから浸水すれば、電気系統やエンジンに影響が出るため走行不可能になります。また、さらにドアの半分まで浸水してしまうと車内から出られなくなり人命にも関わるでしょう。

 

Q. 水没車はなぜだめなのでしょうか?

A. 水没車は、腐食や劣化・悪臭のリスクが高いため廃車にする傾向です。見た目は問題ないようでも、乾いた泥の粉塵が残っている場合もあり、火災の要因にもなります。また、海水による浸水は塩害によって至る所を腐食させてしまいます。

 

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